『第78回日本選手権競輪(GI)レポート』 決勝戦共同インタビュー

配信日:5月4日
5月5日(日) 11R(発走予定16時40分)
古性優作(大阪・100期)
古性優作選手
 (準決の初手は)あそこ(3番手)を取って、先に動かしてと思っていたけど、深谷(知広)さんが来るのも早かったし、坂井(洋)君も。ちゃんと切れたらよかったけど、誘導怖かったですね。追い上げるところまで行こうとして、深谷さんのダッシュがすごくて、あそこ(4番手)を取るだけになった。後ろが競りになったのがわかって、1センターから踏んだが、ただただ力がなかった。深谷さんと僕の力の差があった。深谷さんが強くて、力負けした。感触的には悪くなかったですね。昨日(4日目)よりも良くなっていたけど、力がなくて。決勝は違う戦い方になるだろうと思うけど、準決勝は力で勝負をしたかった。バックは全開でしたけど、進まなかったですね。(良くなった要因は)ローラーに乗っている時に最後に閃いた。(乗り方?)そうですね。しっかりとペダルに圧をかけられる状態になった。結果、内容は悪かったけど、感触は良かったと思う。(決勝は)自力自在でやります。もう獲るだけなので、しっかり日本一になって帰りたいと思います。
平原康多(埼玉・87期)
平原康多選手
 (準決は)ホームの直線では(寺崎浩平を外に)持っていったんですけど、1コーナーで南(修二)さんと合うと思ったので、飛ばせれば1車になるなって思ったら眞杉(匠)が自分で持っていったので。引っかかりそうになりました。菅田(壱道)君が2周で切りに来て(眞杉は)バックを踏んでからの仕掛けでしたし、脚を使っている状態だったので。(寺崎を)ブロックしたあと失速している感じだったので、後ろの様子を窺いながらでしたけど、諸橋さんを連れて行かないとなっていう判断に切り替えました。山口君が来ると思ったので。かなりいい方向に来ていると思います。1カ月前の状況とは全然違いますね。(去年のオールスター以来のGI決勝となるが)西武園のときは状態が悪かったので、そのときよりは勝負できるのかなって。(決勝は)吉田君に付けます。
清水裕友(山口・105期)
清水裕友選手
 (準決は)北の後ろが取れてたら良かったんですけど、まあ武藤さんスタート早かったんで、しょうがないですかね。(あの位置は)あんまり(想定)してなくて、どうしようかなって思ったんですけど、もう慌ててもしょうがないんで。一発にかけようかなと思いました。(三谷竜生もだいぶ早めに押さえにいく感じだったが)三谷さんが出切れば何か対応しようかなと思ったんですけど、戻ってきたんで落ち着いて。一周カマしてももたないですし、もつ距離から一発でした。(初手の並びに戻ってから、先に小林が仕掛けたが)でも、その分短くなったんで、ラッキーという言い方はおかしいですけど、あと逆に4番手だったらちょっと固まって仕掛けられてなかったかもしれないんで、結果オーライって感じでしたね。(スピードが違ったように見えたが)越えることはできるかなっていう感じはありましたけど。越えてからはちょっとスカスカして、早くゴールきてくれって感じでしたね。(スカスカしたのは)踏みすぎなんでしょうね。力んでる部分はあるかと思いますけど、1着なんで何でもいいですわ。(決勝に向けては)疲れたんでゆっくりします。ここまで来たら、基本ここの優勝を目指して1月からやってきたんで、優勝だけ狙って頑張りたいと思います。(決勝は)1人だと思います。優勝だけ狙って頑張ります。
吉田拓矢(茨城・107期)
吉田拓矢選手
 (準決は坂井)洋がどう走るか、任せていた。ホームで連結を外して、その辺が何とも言えないですね。洋が外を踏んでくれたので、コースができました。状態は道中も楽でいいと思う。(GI決勝は昨年のオールスター以来で)やっと戻ってこれたっていうのはある。明日(決勝)は自分は自力です。力を出し切りたい。常にGIの優勝を目指してやっているので。(自転車とかは)換えずに。
山口拳矢(岐阜・117期)
山口拳矢選手
 (準決は)車番的に後ろ中団になると思っていたんですけど、守澤(太志)さんが遅れたのでいい位置(前中団)に入れました。ああ(眞杉匠と寺崎浩平の仕掛け合いに)なると思っていたので。脚をためていけるところからっていう感じでした。(ダービー連覇は)あんまり、そんなに意識していなかったんですけど、やっと連覇を狙えるスタートラインに立てたのかなって。バックでちょっと迷ってしまったんですけど、あそこで思い切っていければ(川口)聖二さんにもチャンスだったのかなって。二次予選の日に意識する部分があって、そこをアップのときから意識して最後まで踏めたのかなっていうのはあります。体の使い方の部分ですね。(レースがなく)空いた日の過ごし方だったりもわかってきて、アップからもだんだん良くなってくる感じで。自分にはそんなにないことなので、そこは去年と同じ感じなので(連覇の)チャンスはあるかなって思っています。(決勝は)単騎でやります。
諸橋愛(新潟・79期)
諸橋愛選手
 (準決は残り2周で)眞杉(匠)が突っ張る雰囲気だったんですけど。下がってきたのでいつ行くのか、いかないのかなって。寺崎(浩平)君がくるようなら出させるかもって感じでしたけど菅田(壱道)君にでられたのは予想外でしたね。(眞杉は)本当に誰もこれないぐらいだったんで、いいカカリをしていたと思います。でもバックくらいから失速してきたので。本当は内しか考えていなかったんですけど、外を行こうかなっていう雰囲気になりましたね。どっちにしろ3着だったとは思うんですけど、リスクは内の方があると思うので。昨日(休みだった4日目)、セッティングをいじって良くなりましたね。(今回から新車で)ここに来る前に(セッティングは)ほぼ完成形だったんですけど、いまいち踏み込めていない感じだったんで。でも3走して一人も抜いていないんですけど、前が強いんでね。(決勝は)小林君に付ける。
武藤龍生(埼玉・98期)
武藤龍生選手
 (準決は)たぶんスタート出ないと新山(響平)君の突っ張りがあると思ったので前の方を取れたらっていう話をしていて、ちょうど新山君の後ろが取れたのでいいポジション取れました。三谷(竜生)さんもさすがに早めに押さえにいかないと新山君の突っ張りは厳しいんだろうなっていう感じで見てました。内もちょっと気になりつつ、でも新山君とても強かったですね、ホームで口空いてしまったので。(小林)泰正も勇気を持って仕掛けてくれたので、ちょうど追走できたなって感じでした。清水君ここ来るんだって感じと、山崎(芳仁)さんがヨコに踏みながらタテに踏もうとしてたので、泰正のことを応援してました。(感触は)良いんですけど、今日(準決)も口空いたりしてるので、明日に向けてもうちょっと(セッティングを)いじりたいと思います。セッティングもそうですし、状態も少しでも疲れ抜けるように過ごしたいですね。(昨年のオールスター以来のGI決勝進出で)また乗れて良かったです。明日決勝なんでしっかり狙っていきたいと思います。(決勝の並びは関東は)泰正君と(吉田)拓矢が別で、別れて戦いたいと思ってます。自分は拓矢-平原さん-自分で。
小林泰正(群馬・113期)
小林泰正選手
 (初のGI決勝で)自分でもびっくりして。本当にうれしいです。(初戦から状態は良いように見えるが)そうですね。すごい状態は良かったんですけど、3回走ってみて実際展開も自分に向いてくれたかなっていうのはあります。(準決は前中団からのレースになったが)龍生さんと話して外枠なんで後ろからだと絶対に突っ張られるからスタートでできるだけ龍生さんが前の方を取るからって言ってくれて。実際に前中団が取れたので、そこからは絶対にチャンスを逃さないで行けるところから行こうと思ってたんで。まくりを合わせられるのは分かっていたんですけど、清水より先に仕掛けないと勝機はないなと思ったんで。先に仕掛けられたんでそれが結果につながったかなって思います。(赤板過ぎに新山響平が三谷竜生を突っ張ったときに車間が空いたように見えたが)もし(三谷が)切ったら、次に清水が行くから、そこを付いていかないと結局、最後方になっちゃうんでっていうので、どっちでも対応できるように。もしかんな削りみたいな感じで三谷さんが来ても前が空けてたんでしっかりとどっちにも対応できるようにと車間を空けてました。冷静に走れたと思います。(仕掛けたタイミングは)脚見せの時にバックがすごい流れていたんでここでいかないと逆に山崎(芳仁)さんが出たときに併走になってしまうと思ったんで、一番自分が出るところで、自分のタイミングで行ったって感じです。(踏み込んだ感じは)すごい良かったんですけど(清水に)力負けしたって感じです。(ここまでを振り返って)今年で一番仕上がっていると思います。(あとは)しっかりケアをするだけで明日(決勝)に備えようと思います。(決勝は)関東で別れてしまうんですけど、自分と諸橋さんで自分は自力で頑張ります。
岩本俊介(千葉・94期)
岩本俊介選手
 (GI初決勝は)うれしい。めちゃくちゃうれしいです。(やっとという思いですか?)そういう思いと、運もあったり、いろいろな気持ちがあります。(準決は)3番車だったので坂井(洋)と古性を追って単騎は入れないようにスタートの位置は取れた。深谷(知広)のイメージ通りだったと思う。深谷は強いので、みんな脚にきながらでしたがバンクコンディションもあり、先行の深谷がきついのかなって思っていた。後半にたれてしまうかもという思いもありました。古性がまくりを目でとらえてた上でできることはしようとしました。でも上手に来られて、前に踏ませてもらった。(デビューして)出始めの頃から自力選手でここまできたので、マーク選手や自在戦で追いつくのは無理だし、技術不足だけど、やれることはやろうと。この歳まで自力でやってきて、こういうところで深谷の番手を回れて、普段、タテでやっている分、少しは自転車が出た。(準決は)スーパースターと走って疲れました(笑)。(決勝は)単騎ですね。