『第60回日本選手権競輪(GI)レポート』 前検日編
 
配信日:3月19日


 いよいよ明日から第60回日本選手権競輪・平塚ダービーが開幕。優勝賞金6600万円(副賞を含む)を賭けて明日1レースから激しいレースが繰り広げられる。開幕に先立ち、前検日の今日は、正選手162名が身体と車体の検査を受け全員が無事終了し宿舎入りした。今日から1週間、ダービーの舞台裏の様子をレポートします。

 なお、ダービーを盛り上げるべく場内では数多くのイベントが用意されています。まずは開催6日間を通し、インフォメーション横でドリンクが無料サービスされます。
  明日の初日は相州七夕太鼓が9時35分~45分(バンク内)と、11時10分~25分の2回行われます。迫力ある太鼓の演奏をお楽しみ下さい。また、6レース終了後には場内ログステージにて吉岡稔真氏によるトークショーが行われます。二日目からは更にたくさんのイベントが用意されておりますので、ぜひ会場にお越しいただき、競輪場の生の雰囲気をお楽しみ下さい。

<1R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手
   まず注目の1レースは、佐藤友和(写真)の東北ラインに人気が集まりそう。期待に応えてオープニングレースを飾ることができるか。
  「前回岸和田のあとに、村上(義弘)さんに間に入ってもらって、2泊3日で松本整さんのジムに合宿に行ってきたんです。そこで筋力トレーニングをしてきました。そのあと帰ってからは、自転車で乗り込みの練習。しっかりと仕上げてきたし明日は楽しみです」


<2R>
佐々木則幸選手
佐々木則幸選手
   2レースは佐々木則幸(写真)を。1月の立川記念で落車し鎖骨を骨折。復帰戦となる今回は体の状態が気になるところ。
  「6年ぶりに鎖骨を折ったんだけど、今回は手術をしました。自転車に乗り始めたのは2月の末からだけど、しっかりと乗れるようになったのは3月から。少し予定より遅れましたね。玉野記念を走ると中5日できついし、立川で落ちたときから復帰はここと思っていました。ブランクがあるし、万全に仕上がったという感じでもないけど、やるべきことはやってきたつもりなんでね。多少不安はあるけど、感触をつかむためにも明日は力を出し切る競走がしたい」


<3R>
石橋慎太郎選手
石橋慎太郎選手
   3レースは実力伯仲の混戦となる。地元の白戸淳太郎を背負う石橋慎太郎(写真)は「他の人からみれば普通かもしれなけど、自分なりには多めに練習してきました。内容はモガキ中心の練習。踏んだ感じは悪くなかったし、良い意味でいつもと変わらない感じです」。
  対戦する中川誠一郎は「前回の地元(熊本)記念はうまくいかなかったから正直ショックでした。西王座から中3日だったけど、その前にしっかりと練習ができていたのに。でも、気持ちの切り替えはできているし、明日は頑張りますよ」と再出発に賭ける。


<4R>
三宅達也選手
三宅達也選手
   4レースの三宅達也(写真)も地元(玉野)記念後の出走となる。決勝を走り終えたあと、9着の成績に落胆した様子だったが。
  「前回は単騎戦だったし、一人ではどうにもできなかった、仕方ない。その後は2日休んでから2日乗ってきました。毎年、冬場は調子が良くないんだけど、今年は調子を崩すことなくここまでこれたのは自分にとって大きいんですよ。明日も何とかなるでしょう」


<5R>
中村一将選手
中村一将選手
   5レースは期待のルーキー北津留翼が登場する。
  「今回は静岡で世界選のメンバーの合宿に参加してきました。そのあとはしっかりと休みが取れたし、体調に問題はありません」
  中村一将(写真)も負けられないところだが、前回玉野記念を欠場している点が少々気掛かりだ。
  「前回は直前にギックリ腰になってしまって…。でも、休養して治してきたので心配はない。練習もしっかいりとできました」


<6R>
吉田敏洋選手
吉田敏洋選手
   6レースは吉田敏洋(写真)を。2月の一宮を優勝。失格による繰上げ優勝ながらも3月の久留米も制して連覇達成と、ここにきて調子は上昇カーブを描いている。
  「レースがどうこうというより、練習がしっかりとできているのが大きいですね。直前の練習の感じは良かったから走るのが楽しみ。今まではG1ではただ参加しているだけで、しばらく表舞台に遠ざかっている印象があるから、今回は頑張って良い流れをつかみ切りたいですね」


<7R>
金子貴志選手
金子貴志選手
   7レースは堅調の五十嵐力に人気が集まりそうだが、復調気配の金子貴志(写真)も気になるところ。
  「ずっと練習での感じは悪くなかったんですけどね。最近は体と自転車がしっくりとマッチするようになった。自転車に力が伝わっていて前よりも乗っていて楽な感じなんです」


<8R>
 年頭から快進撃が続く新田康仁(8レース)は変わらず好調をキープしているようだ。
  「熊本記念から日程が空いていたし、10日間みっちりと練習ができました。休みもしっかりととれたし体調に問題はない」


<9R>
村上義弘選手
村上義弘選手
   9レースは復活が待ち遠しい村上義弘(写真)を。
  「絶好調とまではいえないけど、練習の感じでは今年の中では一番良い。戦える状態にあるから、良いレースができると思います」
  対する渡辺一成はワールドカップ帰りで調整期間が足りなかったようだ。
  「2月の末に帰ってきたけど、疲れをとってから乗ったから自転車に乗ったのは3月に入ってから。実質15日しか乗れなかった。自分は長い期間をかけてじっくり仕上げる方だから、調子は正直走ってみないとわからないですね。でも、せっかく練習したんでムダにはしたくない」


<10R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
   10レースは小嶋敬二(写真)。玉野記念では優勝を逃したものの、最終日には11秒2と驚異的な上がりタイムで逃げ切り勝ちを収め好調をアピール。
  「前回は練習の疲れを残したままで入ったんで、最終日に疲れが取れた感じだった。準決勝はもったいなかったけどね。今回は休養もしっかり取れたし、前回のような不安はないですね」


<11R>
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手
   11レースは東北コンビに人気が集まる。先導役の山崎芳仁(写真)は「熊本記念を休んでしっかりと乗り込んで一から体を作り直してきました。直前にスピード練習で最終仕上げ。計画通りにいきました。平塚バンクはヤンググランプリを獲って以来。成績が良いバンクなんで頑張ります」
   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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