『第64回日本選手権競輪(GI)レポート』 前検日編
 
配信日:2月28日


 いよいよ2011年のタイトル戦線が開幕。栄誉と格式の日本選手権競輪が開幕する。今年の舞台は名古屋競輪場。名うての高速バンクでトップレーサーたちが6日間の熱戦を繰り広げる。最終日に笑うのは誰か? 伝統の一戦から目が離せない。
  ダービーを盛り上げるのはSKE48! 6R、10R発売中に「SKE48と学ぶ競輪講座」が開催されます。ぜひ本場に足をお運びください。


<1R>
田中誠選手
田中誠選手
   ここ3場所連続で優参の田中誠(写真)が明るい表情で仲間と談笑。仕上がりの良さをうかがわせる。
  「沖縄合宿でしっくりいく感じに仕上がりました。坂本健太郎さんに練習を付けてもらったんですが、1日かかってようやくまくれましたよ。10本ぐらい連続でモガきましたね。最後はしつこいと言われちゃいました(笑)」


<2R>
才迫勇馬選手
才迫勇馬選手
   初のG1参戦となる才迫勇馬(写真)。いよいよ中国の大砲がビッグレースに殴り込む。
  「名古屋競輪場自体が初めてです。ここに来る前、屋良朝春さんに誘われて沖縄に行ってきたんです。東西王座の時よりはかなり感じがいいですよ」
  長塚智広は松山Sを完全Vして名古屋に乗り込んだ。
  「この組み合わせなら自分が前で頑張るだけ。自在にやりますよ。とにかく一生懸命踏むしかない」


<3R>
芦澤大輔選手
芦澤大輔選手
   芦澤大輔(写真)もG1デビュー戦。先輩の木村貴宏から番手を任されて気合を入れる。
  「神山拓弥君と一緒に乗るのは2回目ですね。前回は失格だったので、気を付けないと。でも気合は入れて、しっかり走りたい。最初からハコがあるレースなんて恵まれてますね。関東で決められるよう最大限の努力をします」


<4R>
一丸安貴選手
一丸安貴選手
   高松記念を途中欠場した佐々木則幸は首をひねる。
  「特に何が悪いという訳じゃないんですけどね。どうしても自転車が出る感じがないんですよ。タイムとかは特に変わらないんですけどね。自分なりの分析としては、競輪祭から年頭の地元F1まで走りっぱなしだった疲れが出たのかなと思ってるんですが、その後に取り戻そうとして練習しすぎた感じでオーバーワークだったのかもしれません。実はダービーが4年ぶりなんです。ここで取り戻していかないと」
  一丸安貴(写真)は繰り上がりでの出場を果たした。
  「直前の中部合宿にも参加はしたんだけど、その時は出られると思っていなかったので冷やかしだったんですが、どんな形でも地元のG1に出られるのは嬉しいものですね。直前まで出られるとは思っていなかったので、今回はリラックスして臨めそうです」


<5R>
井上昌己選手
井上昌己選手
   1月小倉Sで落車した井上昌己(写真)は「鎖骨を折って、自転車に乗れたのは1週間ぐらい。でも出るからには、走って感触を確かめていきたい」
  安東宏高は「先輩たちが別れるようなので、自分も考えて走ります。前回の落車はそれほど影響ないし、自分なりに試してみたいこともあるんで…」。


<6R>
山田裕仁選手
山田裕仁選手
   山田裕仁(写真)はリラックスムード。「前回の予選スタートの方が緊張しましたよ。今は痛みなく走れているし、状態は間違いなく良くなっています」と笑顔だ。
  2度目のG1チャレンジとなる服部竜二は「いつも山で練習しているんですが、今年は雪でなかなか時間が取れなかった。ようやくここ10日ほどは自分のやりたい練習ができるようになった。やっぱり地元のビッグは気持ちが違いますね」。
     


<7R>
 このところS級シリーズが続いていた石丸寛之は「さすがに4場所連続は厳しかったですね。いい意味での勝ち癖が付いてくれていればいいけど。(三宅)伸さんと連係するのも久しぶりだし、積極的に踏んでいきたい。特に川村君が強いので警戒したいですね」


<8R>
木暮安由選手
木暮安由選手
   木暮安由(写真)は完全優勝した3年前の記念以来となる名古屋登場。まだ1着しか取ったことのないバンクだ。
  「ダービーに出場するのは初めてなので楽しみですね。とにかく良いイメージしかないし、仕上がっているので楽しみです」
  お祭り男のイメージが強い守谷陽介もビッグ参戦に気合を入れる。
  「才迫たちと合宿して、いい練習ができました。格下なんで挑む気持ちで走ります。グレードレースではやれるような気もするしね」


<9R>
吉田敏洋選手
吉田敏洋選手
   吉田敏洋(写真)山内卓也の地元コンビが一次予選突破を目指す。山内は「良い感じで仕上げてこられました。直前の合宿までにはすべてメニューをこなしていたので、自分は周回に参加するぐらいで疲れを取ってきました。あとは(吉田)敏洋に任せるだけ。アイツももう31歳だし緊張することはないでしょう(笑)」。
  吉田は引き締まった表情で「自分なりにやることはやって来たし、いい緊張感で走れると思います。山内さんもしっかり仕事をしてくれると思うし、自分はワンツーを決めるために力を出し切ることだけを考えます」


<10R>
五十嵐力選手
五十嵐力選手
   五十嵐力(写真)が記念チャンプとして初めて迎えるG1戦。高松記念から中5日で、レース勘を適度に維持している様子だ。「調整重視で直前は練習してきました。ずっとレースの間隔が詰まっているけど問題ない、大丈夫でしょ。10レースなら、バンクコンディションが分かる頃だし戦いやすい。路面が軽いみたいで、自分の脚質にも合っている」。
  南修二は好調キープを実感している。直前の松山では準決勝に決勝とピンチを凌いで確定板入り。「状態は良いですね。近畿合宿には1日だけ、日帰り参加だったけど、良い感じでモガけました。王座戦で落車した影響もほとんど無い」。


<11R>
村上博幸選手
村上博幸選手
   村上博幸(写真)は単騎の組み合わせになった。
  「グランプリ覇者として、(中部の)3番手とは言いにくいですね。ここは自分で勝てるように走っていくことになると思います。1月、2月と色々な行事で忙しかったけど、その中で自分なりにやってこられたと思います」
  検車場1番乗りを果たした深谷知広は入念に愛車を整備する。
  「豊橋が使えなかったので、競輪学校で合宿してきました。あえて追い込み型のフレームを使って練習したりと、いつものメニューをこなしてきました。本当はもう一つ大きなギアを使いたいんだけど…。ちょっとトルクが落ちている気はするんですが、しっかり考えて仕掛け所を探りたい。特に気負うことはないんですけど、地元という点では多少緊張がありますね」
  丹念に自転車を組み立てた平原康多は「特選だし、どのレースも相手は強いですからね。深谷君とは久しぶりの対戦。ちょっと強くなりすぎですけどね。こちらが胸を借りるつもりでやらせてもらいますよ(笑)」
   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
写真撮影:日刊プロスポーツ新聞社 Takuto Nakamura
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