『東日本大震災被災地支援 第65回日本選手権競輪(GI)レポート』 初日編

配信日:2月28日
後半はあいにくの雨となってしまいましたが、バンクの内側は熱い戦いが続いていました。
特に、特別選抜予選11レースの深谷知広選手の先行逃げ切りは圧巻でしたね。
本当に強い!対戦した選手達に出来が違うと言わしめる脚は、今大会の優勝候補№1に挙げられるでしょう。
さて開会式では、
始めに、西城秀樹氏が登場し、国家斉唱。


スタンドには秀樹ファンは涙を流しながら応援している姿が印象的でした。

そして前年覇者・村上義弘選手による優勝杯、優勝旗返還があり、選手宣誓に地元の松岡貴久選手が登場しました。


ちょっとスムースにいかなかった感じで、場内から「松岡がんばれー!」と声がとんでいましたが、松岡選手らしさが出ていたと思います。




本場のファンサービスはこちら
http://keirin.jp/pc/dfw/portal/guest/report/graderace/derby/H23/winner_data/fan.html


11レース
残り1周から一気にかまし、堂々と逃げ切った9番深谷知広選手のゴール。
2着は2番長塚智広選手。3着1番山崎芳仁選手。
<1R>
齋藤登志信選手
齋藤登志信選手
 中野彰人が最終ホーム前からカマして先行。後方になった新田祐大が捲れずにいると、最後方の山田敦也が切り替え、内に踏んでいった。最後、齋藤登志信(写真)が外を伸びていき1着に入線。
「先に敦也が行ったから、それでコースが空いたところを行こうと思っていました」
 中野の番手の朝日勇は2着に。
「中野君が頑張ってくれたおかげです! もうそれに尽きるでしょう! あれだけ気持ちよく行ってくれたんだから。自分の調子も悪くはないですね」

<2R>
岩本俊介選手
岩本俊介選手
 西谷岳文が先行し、5番手で岩本俊介(写真)と佐々木則幸が並走になったが、佐々木をどかして岩本が捲っていく。そのまま捲り追い込んで1着。
「ビッグは初日が何よりも大事だってわかっているから、やるしかなかったですね。でも、ノリさんの動きがよくわからなくって、村本(大輔)さんに迷惑をかけてしまいました。自分の調子は悪くないと思います」
 2着には渡邉晴智
「岩本君が頑張ってくれたおかげです。でも、(村本)大輔と決められなかったのが残念ですね」

<3R>
北津留翼選手
北津留翼選手
 最終ホーム前から三宅達也が先行。中団を取った北津留翼(写真)が最終3コーナーから捲って1着。
「中団に入れたんで、冷静に行かなければいけないと思って、行けるところから捲りました。亮馬と決まって良かったです。熊本はすごい応援があるので、1着取れて良かったですね!」
 北津留マークの坂本亮馬が2着。
「翼は強いから、力を出してくれれば2人で決まると思っていました。勝ち上がれたのは大きいですね」

<4R>
牛山貴広選手
牛山貴広選手
 荒井崇博が打鐘で上昇すると、その上を牛山貴広(写真)が上昇し、最終ホームから稲川翔が先行。中団取った牛山が最終3コーナー過ぎから捲っていき、1着。
「中団を取れると思ってなかったので、自分の行けるところから行こうと思っていました。こういう大きい大会で1着を取ったこともなかったし、勝ち上がったこともなかったんで、今回は大きいですね」
 近畿の3番手から伸びた澤田義和が2着
「最後はもう前に踏むしかなかったです」

<5R>
岡田征陽選手
岡田征陽選手
 打鐘で川村晃司が上昇するも、打鐘4コーナーで岡田征陽(写真)が叩く。後方8番手から川村が捲るも行き切れず。岡田が逃げ切って1着。
「全く逃げるつもりはなかったんですけど、誰も来なかったので、逃がされましたね。誰かが来たら臨機応変に対応しようと思っていました」
 岡田マークの中村淳が2着。
「抜こうと思ったんですけど、征陽が上手く踏み直しましたね」

<6R>
後閑信一選手
後閑信一選手
 打鐘から藤田竜矢が先行。藤木裕が捲ってきて、最終3コーナーで出切った。藤木の後ろに切り替えた後閑信一(写真)、最後は後閑が追い込んで1着。
「藤田が頑張ってくれたから、そのおかげです。自分の調子も戻ってきているし、戦える調子にはあると思います」
 3着に入った岩津裕介
「絡んでいなく単独で外にいたんで、自分のタイミングで踏んでいたのがよかったと思います」

<7R>
武井大介選手
武井大介選手
 小埜正義が先行したが、これを一気に吉田敏洋が捲る。落車避け、追い込んできた武井大介(写真)が直線伸びて1着。
「濱口(高彰)さんに乗り上げるかと思ってヒヤヒヤしました。落車を避けられたのが大きいですね。途中まで小埜が頑張ってくれたおかげです。小埜は踏み出しが優しいので、ついていきやすいんでいいなと思っていました」
 2着に吉田敏洋
「必死でした。ダービーは勝ち上がりが難しいですからね。この一次予選を2着でしのげたのは大きいです。これで2日目をゆっくり過ごせるのは大きいですね」

<8R>
菊地圭尚選手
菊地圭尚選手
 打鐘で中川誠一郎が先に動き、その上を稲垣裕之が上昇し、稲垣の先行。菊地圭尚(写真)が中団を取る。最終バック前、7番手から良い勢いで捲るが、東口善朋がブロック。最後、伸びた菊地が1着。
「中団は絶対に取ろうと思っていました。中川さんは仕掛けが遅いと思っていたので、自分の行けるところから仕掛けようと思っていました。でも、中川さんが捲った時に、東口さんが止めてくれたのでよかったです」
 2着に田中誠が入り、3連単は10万円の配当に。
「捲った中川さんたちに離れたんで、調子はよくないとは思います。でも、最後はなんか出ましたね。10万ついたなんて、すごいな(笑)」

<9R>
鈴木誠選手
鈴木誠選手
 根田空史が先行。最終バックで鈴木謙太郎が捲っていくが、行き切れず後退。この煽りを受けて神山拓弥も捲れず。ゴール前、鈴木誠(写真)が交わして1着。
「根田がしっかり先行してくれました。落ち着いていましたね。これは捲れないなって感じでしたね。前が強かったおかげです。(これで599勝で)小嶋敬二よりも早く600勝を達成したいですね(笑)」
 2着に逃げ粘った根田空史
「ここはやっぱり直線が長いですね~。でも、先月に追加で一回走ったんで、その経験が活きてよかったです」

<10R>
池田勇人選手
池田勇人選手
 打鐘2センターから松川高大がカマして先行。最終2コーナーで捲ってくる池田勇人(写真)を加倉正義が牽制し、この時に落車のアクシデントが起こった。逃げる松川の後ろに幸田光博、3番手に池田が入る。直線で池田が追い込んで1着。
「持っていかれて一回止まったけど、落車があったのはわかったので、これは前を追っていけば、あるなとは思いました。番手にいたのが幸田さんなのはわかっていたし、持ってこられることもないと思ったので、自分の行けるところから行きました」
 松川高大は2着に。
「後ろが誰か確認できなかったです。もし、池田さんだったら流せないんで、ずっと踏みっぱなしできつかったです。4コーナーで並ばれた時はやばいって思いました。そこからは意地で踏みました」

<11R>
深谷知広選手
深谷知広選手
 深谷知広(写真)の後ろは村上博幸と大塚健一郎で競り。最終ホーム前から深谷がカマしていくと、村上と車間が空き、その隙を逃さず長塚智広が番手に入った。村上も大塚も追い上げるが、番手まで行けず。結果、深谷が逃げ切って1着。
「熊本は本当に長いんですね。でも、自分でペースを作って踏めたので、よかったと思います」
 2着の長塚智広
「番手を狙っていたわけではなかったんですけど、たまたま空いたので、入りました」
 3着は捲り追い込んだ山崎芳仁
「前とつまったところで行ったんですけど、だめでしたね。あそこしかなかったんですけどね。園田(匠)の煽りでちょっと止まったけど、あれがなかったとしても、長塚さんに止められたかな。うーん、ちょっと力の差がありますね…」

<2日目:5R>
中村浩士選手
中村浩士選手
 練習仲間の鈴木裕の番手をまわる中村浩士(写真)
「初日に休みは初めての経験かもしれないですね。しっかり鈴木についていきたいと思います」
 菅田壱道の番手をまわる岡部芳幸
「僕は初日に走る方が好きなんですよね。2日目って、初日に勝ち上がった選手たちが休もうとするでしょ。それを見ながら、自分のテンションを上げていくのって大変ですからね。ピリっとした空気の初日の方がいいかな。やっぱり初日に勝って、休んだ方が楽ですしね。まぁ、もういい年なんで、そこらへんは大丈夫だとは思いますけど」

<2日目:6R>
安東宏高選手
安東宏高選手
 九州の3番手をかためる安東宏高(写真)
「僕は特にこだわりはないんで、初日でも2日目でもどっちでも変わらないですね。今日はいたって普通に過ごしていました。明日はしっかりとついていきたいと思います」

<2日目:7R>
筒井敦史選手
筒井敦史選手
 リラックスした表情の筒井敦史(写真)
「初めて初日休みなんですけど、けっこう面白いですね。ずっとバンクのコンディションはどうなのかとか、伸びるコースはどうなのかって今日はずっと研究しています。なんとか勝ちたいですね。一次予選に勝てるかどうかは、本当に天国と地獄の分かれ目です」

<2日目:8R>
内藤宣彦選手
内藤宣彦選手
高松記念で優出した内藤宣彦(写真)
「自分の調子はよくないんですけど、高松記念の決勝に乗れたのは大ラッキーでした。やっぱり結果でだせることが大きいですからね」

<2日目:9R>
FI優勝連続6回の小嶋敬二
「6Vですよ。7Vしてアームストロングに並びたいですけど、ダービーでは難しいかな?(笑)」
調子戻りつつある諸橋愛
「今日はしっかりオフっています。やっぱりずっと気持ちを入れちゃうと疲れますから。まぁ、いるだけで何だかんだで疲れるものですしね。だから、できるだけしっかりオフっています(笑)」

<2日目:10R>
松岡貴久選手
松岡貴久選手
地元の松岡貴久(写真)
「今日は(北津留)翼と(坂本)亮馬のレースで笑わせてもらいました(笑)。九州皆で勝ち上がっていきたいですねーって表向きは言っておきます(笑)。本心は自分のことしか考える余裕ないですね(苦笑)」

<2日目:11R>
浅井康太選手
浅井康太選手
絶好調らしい浅井康太(写真)
「最近の中では一番いい状態だと思います」熱心に自転車を整備していて「自転車にワックスを塗っています。進んでくれー、進んでくれーって思いながら塗っています(笑)」と、自転車をピカピカにしていた。
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