『ふるさとダービー松阪(GII)レポート』 前検日編
 
配信日:10月31日


 明日11月1日から三重県の松阪競輪場でふるさとダービー松阪(GII)が開幕する。今大会は07年に中部地区で開催される唯一のビッグレースだ。前検日の今日は全国各地からトップレーサーが続々と集結。明日からの熱戦に備え、愛車を入念に整備した。今日から最終日までの5日間、選手の舞台裏の様子をレポートします。
 なお、場内では開催を通して数多くのファンサービス、イベントが予定されています。ぜひ、本場に足をお運びください。


<1R>
石丸寛之選手
石丸寛之選手
   オープニングレースは石丸寛之(写真)に人気が集まりそうだ。
 「前回の防府記念は直前に地区プロのチームスプリントを走ったし、やっぱり疲れが残っていましたね。自転車に乗っていても何かフワフワした感じでした。今回はしっかり疲れを取って調整してきたので大丈夫でしょう。朝1番のレースはあまり好きじゃないけど頑張ります」


<2R>
高谷雅彦選手
高谷雅彦選手
   2レースの高谷雅彦(写真)は前回の小田原FIで決勝進出を逃した。
 「調子はずっと変わらないけど、前回は消極的なレースをしてしまいました。気持ちで負けていましたね。その後は中4日だから疲れを残さないように調整してきた。GI、GIIの初日は結構成績がいいし、初日は何とか突破したいですね」
 近況大敗が続いている八谷誠賢だが、表情は明るい。
 「前回の小倉の時に肉離れをしてしまったんですが、もう完璧に治りました。成績は見ての通りだけど、練習の感じはだいぶ上がってきました。久々のビッグレースだし、自力で見せ場を作りたいですね」


<4R>
海野敦男選手
海野敦男選手
   4レースの海野敦男(写真)は前回の弥彦FIで決勝2着と好走した。
 「初日は目標がなくてどうするか迷ったけど、強気に番手に攻めたのが結果につながった。3場所前ぐらいからギヤを色々試していたけど、3・69が一番合っているみたい。調子は変わらずいいし、明日は中井(達郎)が頑張ってくれると思うので、自分にもチャンスがあるはず」


<5R>
富永益生選手
富永益生選手
   5レースの富永益生(写真)は安定したレースさばきと差し脚で戦歴をまとめている。
 「前々回の玉野は(伊藤)正樹のお陰で優勝できました。前回の別府も感じは悪くなかったし、調子は変わらずですね。目標さえしっかりしていれば、結果は付いてくると思います。(外山)三平とは初めての連係だけど、思い切って駆けてくれるでしょう」


<6R>
山口貴弘選手
山口貴弘選手
   6レースの山口貴弘(写真)は戦法転換の真っ最中だ。
 「戦法を換えてから成績が上がってきました。結構配分が詰まっているので、今回は疲れを残さないように練習してきた。ここはS級初優勝したバンクだし、相性はいいですね。追い込みに変わりたいし、今回は勝ち上がって、トップクラスの人と競ってみたい。その方が名前も売れるでしょう」


<7R>
小川勇介選手
小川勇介選手
   7レースの小川勇介(写真)は10月防府記で久々の決勝進出。前回の函館FIでも準決勝で快勝するなど、低迷から抜け出した。
 「悪い時でも腐らずに練習していた成果が出ています。結果が出てきて気持ち的にも楽になりました。ここは相性もいいので走るのが楽しみです」


<8R>
岩見潤選手
岩見潤選手
   8レースは地元ホームバンクの岩見潤(写真)の走りに注目したい。
 「とりあえず地元のビッグレースに出場できて良かった。プレッシャーは感じると思うけど、あまり気負わずに走りたいね。1月から整体に通っていますが、その先生も今年一番の体調と言ってくれている。やることは全てやってきたし、しっかりとした目標もいるので頑張るだけ」
 その岩見に前を任される吉田敏洋は前回の防府記念で落車した影響が気がかりだ。
 「防府は落車して途中欠場したけど、初日と2日目は久々に手応えのつかめる走りができた。だから、そんなにショックはなかったし、直前の練習の感じも悪くなかった。気分良くレースに臨めると思う」


<9R>
伏見俊昭選手
伏見俊昭選手
   9レースからは特選。伏見俊昭(写真)は前回の平塚FIで貫禄のV。引き続き好調を持続している。
 「平塚は3日間ともまくりだったんですが、それなりに車が出たし、感じは良かったです。ここに向けて練習も一通りやってこれた。明日は目標がいるから流れ次第でしょう。これからナショナルチームの活動が忙しくなるし、走れる本数も少ないので、一戦一戦大事に戦います」
 地元の海田和裕は「ここに照準を合わせて練習したわけではないけど、調子はいい感じで上がってきました。前々回の松山は強い選手を相手に優勝できたので自信になりましたね。ここ数場所はバランス良く踏めています。特選に繰り上がりで乗れたのは大きいし、気合も入っています」


<10R>
村上博幸選手
村上博幸選手
   10レースには共同通信社杯でGII初Vを飾った村上博幸(写真)が登場する。
 「僕が共同を獲ったことで、練習の雰囲気が良くなりました。共同の後は精神的な疲れを取り、後はいつも通りの練習ができました。前回と調子は変わらないけど、身体のバランスは良くなったと思います。あまり気負わず、いつも通りの気持ちで走ります」
 佐藤慎太郎は今ひとつ波に乗れない状態が続いている。
 「共同の後は乗り込みなど基礎的な練習を多めにこなしてきました。バンク練習では山崎(芳仁)をまくったし、悪くはないと思います。でも、状態はまだ7割ぐらいかな。明日は目標がいいので、チャンスが来たらしっかりモノにしたい」
 佐藤友和はグランプリの出場権利を獲得するために少しでも賞金を上積みしたいところ。
 「前回の落車で打撲と擦過傷。怪我はもう大丈夫ですが、ほとんど練習できていないから状態は走ってみないと…」


<11R>
後閑信一選手
後閑信一選手
   最終11レースからは後閑信一(写真)をピックアップ。前回の京王閣記念の直前に東京に移籍したが、優勝という最高の結果を残した。
 「あれだけお客さんが入って、応援もしてもらったし、優勝できて本当に良かった。自分にとっては特別競輪を獲ったぐらいの価値がありますね。一仕事したという感じでした。それにしても平原(康多)は強くなってますね。明日も信頼して付いていくだけです」
 濱口高彰は成績がやや下降気味だ。
 「ここ2場所はオーバーワークで、ちょっと疲れが残っていましたね。今回は少し軽めの練習にしてきたので大丈夫だと思います。このバンクは記念も優勝しているし、FIでは何度も優勝しているバンクです」

   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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