『ふるさとダービー松阪(GII)レポート』 2日目編
 
配信日:11月2日
 


 ふるさとダービー松阪(GU)は大会2日目を迎えた。今日の松阪競輪場は朝から厚い雲に覆われていたが、優秀競走「蒲生氏郷杯」をメインに、二次予選6個レースが争われた。地元中部地区は全員敗退。8レースでは優勝候補の佐藤友和が脱落するなど、高配当が続出する波乱の1日となった。
 明日3日目は清水あきらによる爆笑トークショーやマウンテンバイクによるアクロバットショー、はずれ車券抽選会など多彩なイベントが予定されています。この機会にぜひ、本場に足をお運びください。


蒲生氏郷杯レース・ダイジェスト
 スタートで佐藤慎太郎が飛び出し誘導員を負い掛ける。渡邉一成―伏見俊昭を受けて佐藤が三番手。斎藤登志信が北四番手を固めた。中団に平原康多―後閑信一の関東コンビで、村上博幸―渡邉晴智―勝瀬卓也の即席ラインが後方待機で周回が進む。
 赤板を過ぎても動きはなく、1センターから平原が踏み上げると渡邉一も車を外して突っ張る構えを見せる。モガキ合いになりかけたところで、斎藤が踏み遅れたために佐藤後位に平原―後閑で割り込むも、再度斎藤が追い上げて四番手を奪い返す。最終ホームは渡邉一―伏見―佐藤―斎藤―平原―後閑―村上―渡邉晴―勝瀬と初周と同じ並びに戻った。伏見が渡邉一との車間を大きく空けて後続を牽制すると、平原、村上共に仕掛けるタイミングが取れず。三角から平原がまくり追い込みをかけるが、伏見が振りながら踏み込んで渡邉一を交わす。ゴール勝負は、伏見が平原の強襲を押さえて1着ゴール。平原マークの後閑が流れ込んで3着となった。

ゴール
伏見俊昭選手
ゴール
伏見俊昭選手

<5R>
藤原憲征選手
藤原憲征選手
   二次予選一発目の5レースは関東ライン3車で上位を独占。勝ったのは番手を回った藤原憲征(写真)だ。
 「小林(大介)さんのお陰ですね。強かったです。自分の仕事はきっちりやらないと、前を回せてもらえないですからね。ライン3人で決まったのが何よりです」
 2着には川口満宏が流れ込んだ。
 「前回のびわこで久々に1着を取って流れが変わりましたね。それまではとにかく流れが悪かった。展開が向けば、いい勝負ができる状態です」
 3着に逃げ粘った小林大介も好気合。
 「めったにない1番車だったので、中団を取って、後は流れに応じて走ろうと思いました。武井(大介)君が早めに動いたので、長い距離を踏む先行を覚悟しました。1列棒状の展開になったし、後は後ろを信じて駆けるだけでした」


<6R>
小倉竜二選手
小倉竜二選手
   6レースは人気サイドの決着。五十嵐力の先行を石丸寛之が中団外併走の態勢から好回転でまくり切り、マークの小倉竜二(写真)がゴール前できっちり捕らえた。
 「今日は前が強かったからね。付いているのは問題ないけど、踏み出しとか自分で踏み込んだ時の感じはいつもと違いますね。ちょっとしっくりこない。今の自分の状態では前次第になりますね。何とか準優に残れたのでホッとしています」
 石丸寛之は連日素晴らしい動きを披露している。
 「状態はとてもいいし、身体が良く動いてくれている。外併走でも楽だったし、余裕がありました。後ろはオグ(小倉)だし、多少早めでも残してもらえますからね。中四国は少ないので、ライン3人で決まって良かったです」


<7R>
古閑良介選手
古閑良介選手
   7レースは古閑良介(写真)が会心のレース内容で1着。先制した松崎伊佐央の後位に飛び付いて番手を奪うと、直線鋭く差し切った。
 「(佐々木)浩三さんは松崎君ラインの三番手も回れる組み合わせだったのに、迷わず自分の後ろを選択してくれた。だから、今日はいつも以上に気合が入っていました。来た方の番手勝負と決めていたけど、ホーム線まで誰も来なければそのまま駆けることも考えていました。自分のことよりも浩三さんが3着で勝ち上がったことが嬉しい」
 2着の松崎伊佐央は「今回は流れがいいですね。海田(和裕)さんを相手にまくっても厳しいし、先行しか考えていなかった。後ろの状態は分からなかったけど、自分のペースで踏ませてもらいました」と満面の笑みを浮かべる。


<8R>
手島慶介選手
手島慶介選手峠祐介選手
峠祐介選手
   8レースは峠祐介の後位に中井達郎が飛び付く展開となったが、番手を死守した手島慶介(写真)が貫禄の違いを見せた。
 「峠が頑張ってくれていたので、迷惑をかけたくなかった。貴重なラインですし、一緒に勝ち上がれて良かったです。練習不足の影響で身体の反応はあまり良くないけど、今日は気持ちで走りました」
 3着の峠祐介(写真)はGU初の準決勝進出。
 「今日のメンバーだと駆けるのは自分ですからね。7番(三ツ石康洋)も3番(中井)も中団が欲しいのか早めに動いたので、それに巻き込まれて出切るのにかなり脚を使いました。後ろで粘ったのは分かったけど、手島さんだから簡単には負けないだろうし、後ろのことは任せて自分のペースで踏ませてもらいました。明日はチャレンジャーの気持ちで走るだけです」
 手島に競り負けた中井達郎は「手島とは同級生で良く知っている仲だけど、今日は番手勝負と決めていた。負けたのは力の差。勉強だし、今日は仕方ありません」と完敗を認める。


<9R>
稲垣裕之選手
稲垣裕之選手
   9レースは高谷雅彦の先行を稲垣裕之(写真)が三番手からまくり切った。
 「絶好の先行態勢だったんですけどね。高谷さんの動きに気付くのが遅れてしまい、踏み遅れてしまいました。入れてもらって、すぐに仕掛けられず、後ろに迷惑をかけてしまいました。今日は(山口)幸二さんのお陰です。身体は軽いんですが、レースが見えてなかったです」
 西田雅志が鋭いタテの脚を発揮して2着に食い込んだ。
 「2コーナーでまくろうと思った時に松岡(彰洋)さんが仕掛けたので、見てしまいました。でも、バックからは冷静にコースを探せたし、4コーナーを回って3着までには入れると思いました」


<10R>
大塚健一郎選手
大塚健一郎選手
坂本英一選手
坂本英一選手
   二次予選最後の10レースは大塚健一郎(写真)が番手まくりで快勝した。
 「川島(勝)君の心意気に感謝しています。もうちょっと出るのを待ちたかったけど、後ろに強い選手が控えてますからね。踏む距離は長かったんですが、最近は自力が出ているので自信はありました」
 長塚智広のまくりに乗って追い込んだ坂本英一(写真)が僅差の2着。
 「まさか(大塚が)番手から出る展開になるとはね。厳しいと思って内にもぐっちゃったけど、長塚も3着に入って良かった。直線では久々に勝てると思ったけど、持ち味を出しちゃいましたね。でも、調子はだいぶ良くなっている」
 しぶとく3着に入った長塚智広は「まくるタイミングが良くなかったですね。番手まくりはあると思っていたけど、それよりも外から来る2番(佐藤友和)の方が気になりました。諦めず最後まで踏んで良かったです」とレースを振り返る。
 人気の佐藤友和はまくり不発に終わった。
 「今日は全然ダメでしたね。車間を詰める勢いでまくったけど、車が出なかった。状態は良くないです」


<11R>
平原康多選手
平原康多選手
後閑信一選手
後閑信一選手
   全員準決の権利を持っているだけに、危ない動きはなく、タテに踏み込むレースとなった11レースの「蒲生氏郷杯」。そろった北日本勢が突っ張り先行を敢行。番手の伏見俊昭が、ギリギリまで引き付けて、一気に踏み込み、平原康多の強襲を堪え切った。
 「後ろも固めてくれたし、一成が行ってくれたお陰ですね。それでもあそこまで早く駆けるとは思ってませんでしたよ。踏み出しだけ気を付けて、後は車間を切ってまくりに備えたが、誰も来ませんでしたね。一成も1周半行ってるし、さすがにタレてきた」
 打鐘前に渡邉一と踏み合いになりかけた平原康多(写真)は中団に入り直すと、三角からのまくり追い込みで伏見に迫り、見せ場は作った。
 「もし僕が渡邉一君の立場でも突っ張ったと思うし、あれは仕方がない。それでも最後に自分で踏み込んでの2着だし、頑張ったほうでしょう(苦笑)」
 平原マークの後閑信一(写真)がキッチリ付け切り3着キープ。平原を称えながらのクールダウン。
 「平原は強いよ。あれだけ脚を使いながらも、更に踏んでいくんだから。僕も3着だが、付けてて良い感じで踏めたし、問題ないと思う」
 動向が注目された村上博幸は終始七番手のままで動けずに終わった。中団にこだわりたいとコメントしていただけに、言葉少なに検車場を後にする。
 「平原君から駆けますよオーラが出てたので踏み合いになるだろうと…。それで見過ぎましたね」
 果敢に逃げた渡邉一成も自分の仕事はやりきった事で苦しそうな表情の中にも満足感が窺える。
 「あの展開なら、突っ張って駆けるのが僕の仕事ですからね」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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