『ふるさとダービー弥彦(GII)レポート』 前検日編
配信日:4月18日
明日から新潟県弥彦競輪場で今年のふるさとダービー第一弾・「ふるさとダービー弥彦」が開幕する。前検日の今日は山崎芳仁、伏見俊昭らS級S班11名を始め、トップレーサーが続々と集結。それぞれが明日から始まる優勝賞金1540万円(副賞を含む)を懸けた戦いへの意気込みを口にした。
開催中は毎日スピリッツのお出迎えや場内ファンサービスが行われる。明日はオリジナルクオカードが当たるラッキーカードを先着入場1500名様に配布し、3レース終了後には新潟支部選手会によるチャリティーオークションも予定されています。明日から始まるふるさとダービー弥彦をぜひ本場でお楽しみください。
<1R>
金山栄治選手
オープニングの1レースには目下3連覇、8連勝と絶好調男の
金山栄治(写真)
が登場する。徹底先行一車で否が応でも人気を集めそうだが、本人は「そっとしておいてください」と困惑気味だ。
「何も変わったことはないので、この成績には自分が一番戸惑ってるんですよ。目立たないところで頑張るのがスタイルなのに、不思議な感覚ですね。前回(4月防府FI)から中6日くらいでふつうどおりにやってきたし、今回もコツコツ頑張るだけです」
一方、ビッグレース初挑戦となる
廣川泰昭
は直前に体調を崩してややトーンダウン。
「前回の和歌山FIは疲れが溜まってダメだったし、帰ってからもお腹を壊して練習は4日しかできてない。これからは追い込みでいきたいし、勝ち上がってアピールしたいところはあるけど、直前にまくりの練習ができてないのが…」
<2R>
浅井康太選手
2レースの
浅井康太(写真)
もこれがビッグ初挑戦。3月は四日市FI、防府FIと連続優出するなど、調子を上げてきている。
「ビッグレースも弥彦も初めてです。目標を立てると、そればかり考えて出し切れなくなるから、挑戦者の気持ちでいつもどおり走れればと思ってます。調子は悪いと思わないし、良いレースをしてどこまでやれるかですね」
<3R>
南修二選手
3レースは年頭から一気に調子を戻してきた
南修二(写真)
の走りに注目したい。
「年末に100点を切ったので、ヤバイと思って気持ちを入れて頑張った成果ですね。2、3月と落車が続いたけど、全然大丈夫です。GIIは初めてだけど、まず明日頑張って、明後日頑張ってと、1日1日自分のレースをするだけです」
<4R>
石橋慎太郎選手
4レースの
石橋慎太郎(写真)
は追加参戦だった前回の4月富山FIで優勝するなど、地元ダービーから好調を維持している。
「追加で決勝に乗れたし、自分のレースをすることだけ考えた結果だからたまたまですよ。今まではレースが続くのは好きだったけど、今回は直前に風邪をひきそうだったし、疲れも抜け切れなくて体調が心配。人気に応えられるように走りたいんですけどね」
高木隆弘
は今年に入って早くも2Vと調子を戻している。
「前回(4月京王閣FI)の決勝も後半何とか伸びたけど、前に離れてるからね。明日もダッシュの良い石橋君だし、踏み出しに気をつけないと。ただ場所ごとに脚は上がってきてると思う」
<5R>
山下渡選手
5レースからもビッグ初出場の選手を紹介したい。
山下渡(写真)
は今期の競走得点94点と、まさにチャレンジャー的な立場。「4日間バックを取ることと、後ろの人に良い着を取ってもらうこと」と目標も初々しい。
「本当は自分が1着を取るのが理想だけど、周りは強い人ばかりですからね。どこまで行けるか、すごい楽しみです。一時は自在でやろうかなと思ってたけど、競走も中途半端で成績も上がらなかったので、今はまた先行でと思ってます。練習でもモガけてるし、良くなってきてますよ」
上田裕和
も「初めてだけど、今までどこかに備えてやっても上手くいかなかったし、いつもどおりにやってきました。目標も特に決めてないし、気負わずに力を抜いて走りたい」と自然体を強調した。
<6R>
藤原憲征選手
地元勢の先陣を切って登場するのが6レースの
藤原憲征(写真)
だ。
「ちょっと疲れが出てたので、直前は前橋に行って股関節のケアと練習をやってきました。上手く修正できたと思うし、たぶん大丈夫でしょう。明日から上がってくる予定で(メニューを)組んできた。意気込みはいつもと変わらず。気負ってもね」
<7R>
海老根恵太選手
7レースの
海老根恵太(写真)
は体調に不安を抱えて参戦したダービーで3連対。前走の4月小倉FIで優勝と、予選からでも十分戦える手ごたえをつかんでの参戦となった。
「ダメ元で行ったダービーでも良かったし、調子は悪くないですね。チャンスはあると思います。そろそろ存在感を出したいなって気持ちはいつも持ってるし、今回は何とか決勝に乗りたい。間隔も空いて練習もできました」
<8R>
小橋正義選手
予選最後の8レースを走る
小橋正義(写真)
は闘志を胸に秘め、淡々と記者の質問に答える。
「直前の函館FIは練習のやり過ぎで体調を崩して欠場しました。今は問題ないし、感じはダービーと変わらない。(地元で)何とか良い走りをしたいね。志村君とは去年の高知オールスターでも一緒だったし、2回くらい連係はあると思う」
小橋、そして笹川竜治と地元勢に任された
志村太賀
は前走の4月京王閣FIで久々の優出を果たした。
「決勝と言ってもFIですからね。練習も普通、レースも普通、何をやっても普通です。でも小橋さんが付いてくれるし、初日は何とかしますよ」
<9R>
阿部康雄選手
9レースからは特選がスタートする。このレース、まずは地元ビッグで密かな闘志を燃やす
阿部康雄(写真)
に注目だ。
「追加だった大宮記念で使って感じが良かったフレームを2月前橋FIから常用し始めたけど、感じが良いですね。地元と言っても普通のレースと一緒だし、ダービーでも気持ちは変わらなかった。それでもいい感じで走れてるし、そのほうが良いのかな? と思います。あまり大きなことは言えないけど、頑張りたいです」
神山雄一郎
はダービーで計2回落車した影響が心配されたが、続く平塚FI、川崎記念と連続で優出してひと安心。
「落車で頭を打ったけど、走れる体調だったので平塚から出場しました。調子はそれなりって感じですね。直前は軽めの練習だったけど、弥彦との相性は悪くないです」
ダービーでは4回転でまくりを連発し周囲をアッと驚かせた
加倉正義
だが、今回はギアを戻しての参戦。
「けっこうみんな見てるんですね。周りには4回転でタイトルも、とかって言われたけど、はたして人の後ろを回ったときにどうなのかなって思うからね。今度は自分のスタイルで試してみたいけど、今回使うことはほとんどないと思う。配分はけっこう空いたし、休養と練習とそこそこやれた。絶好調かどうかは分からないけど、そこそこ走れると思います」
<10R>
小嶋敬二選手
10レースは直前の地元FI戦では準決で不覚を取った
小嶋敬二(写真)
が気持ちを切り替えて参戦する。
「ダービーでは山崎君にやられてしまったけど、お互いに手の内を熟知しているので、やり難い部分はありますね。リベンジという言葉はあまり好きじゃないんですけど、平原君もいる開催だし、このメンバーで手ごたえをつかみたいと思います」
地元ダービーからすっかり悪循環に陥った感もある
新田康仁
も巻き返しに必死だ。
「川崎記念は裏目、裏目で久々に流れが悪かったですね。でも状態は悪くないので気にはしてません。これ以上悪くなることはないと思うし、今回は気持ちを入れて走りたい」
有坂直樹
はいつもどおりリラックスした表情で前検日を迎えた。
「ダービーの落車でヒジを傷めてしまったけど、その影響は今はないですね。このところ成績が今一つだったので、今回はかなりキツめに練習してきました。調子は悪くないですよ」
<11R>
山崎芳仁選手
11レースは直前の川崎記念決勝でもワンツーを決めた福島コンビが人気を背負う。シリーズの主役でもある
山崎芳仁(写真)
は「川崎のあと胃腸炎で体重を落としてしまった。調子は普通…、いや練習は3日くらいだし川崎より落ちてるかもしれない」としながらも、人気に応えるべく使命感を強くする。
初日から強敵を迎え撃つ形になった
諸橋愛
だが、準備は万全の様子。
「ダービーの落車で肋骨にヒビが入ったけど、酸素カプセルに入ったりケアもやった。前回の小倉FIは直前までガンガン練習をしてたので、直前は調整程度。やれることは全てやってきました。明日から全開で勝負。結果を出すだけです」
昨年は4月のふるさとダービー観音寺から調子を上げた
渡部哲男
。今年はわずか1勝と振るわないが、巻き返しに腕を撫す。
「不調の原因は分からないけど、去年、意図的に体重を増やしたが、急激な増加に体が付いて行ってないんだと思う。切れがなくなってたので、ちょっと体重を落としました。周りも上げてるし、今回初めて3.71のギアを使ってみます。練習では悪くなかったし、そろそろ巻き返したい」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
写真撮影:日刊プロスポーツ新聞社 Takuto Nakamura
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