『ふるさとダービー広島(GII)レポート』 前検日編
配信日:10月30日
明日から広島競輪場で「ふるさとダービー広島」が開幕する。19年まえに、ここ広島で始まった「ふるさとダービー」も今回が最後。S級S班12名を始め、輪界を代表するトップレーサーが最後のふるさとダービー覇者の栄冠を懸けた激戦を展開する。
開催中は毎日、K-ギャルが来場者をお出迎え、ローラー大会やポラロイド撮影会でシリーズを盛り上げます。6、9レース発売中には荒木実氏による大予想会が、先着2000名様には全国から選ばれた8種類の中からお好きな麺をお食事頂けます。明日から始まるふるさとダービーをぜひ本場でお楽しみください。
<1R>
萩原孝之選手
オープニングの1レースは広島競輪場とは好相性を誇る
萩原孝之(写真)
に注目したい。
「8月弥彦FIの落車で打撲がひどかったけど、今は以前の感じに戻ってる。8、9割のデキですね。広島は記念の決勝に乗ったこともあるし、良いイメージがある。緊張するけど、気合で頑張ります」
篠原龍馬
はまだ本調子には遠い感じだが、今シリーズは挑戦者として積極策に徹しそう。
「まだ感じは戻らないですね。地区プロの1キロTTを見た山中貴雄(90期)にもいつものかかりじゃないと言われました。でも初めてのビッグレースだし、せっかくなので積極的には行こうと思ってます」
<2R>
梶山裕次郎選手
2レースの
梶山裕次郎(写真)
は地元の共同通信社杯を失格で途中欠場したショックからか、前回の花月園FIでも精彩を欠いた。
「ちょっとはショックがあったけど仕方がないですね。花月園からは間がなかったので、調子程度で来ました。9月に広島(49欠着)を走ったときは体調が良くなかったけど、今回は悪くない。出し切れるように頑張ります」
<3R>
吉永好宏選手
3レースには地元勢のトップを切って
吉永好宏(写真)
が登場する。
「去年、広島で優勝したときの感覚に戻したかったし、体重を5、6キロ落とした。ここに向けての成果か、2場所前の川崎FIではまくりも出ました。やることは全てやってきたし、自然と気合が入りますね。とにかく明日が勝負です」
和田健太郎
は2月の鎖骨骨折から確実に調子を戻してきた。
「感じは良くなって来てるし、それなりの状態では来られたと思う。広島は初めてです。良い状態とは言い切れないけど、得るものはあると思うので頑張りたいですね」
<4R>
高城信雄選手
4レースは前回の防府FIで98欠着とまさかの数字を並べた
高城信雄(写真)
の状態が気がかりだ。
「地区プロの前にウエイト練習中にヒジを脱臼してしまった。防府の前にレントゲンを撮って分かったんだけど、あまり練習できずに防府に行ったら全然ダメだった。ヒジは入れてもらったし、今回は練習もできたから大丈夫です」
松坂英司
は8月玉野FIの鎖骨骨折から復帰3戦目となる。
「成績だけ見れば上手く走れてる感じですね。本調子ではないからレースに集中できてる。ケガ明けだから間隔が欲しいけど、出るからにはいつもどおりしっかり走るだけです」
<5R>
柏野智典選手
5レースはFI戦ながらここ5場所連続で決勝に進出している
柏野智典(写真)
に注目したい。
「鎖骨骨折から8月に復帰して、まだ練習の感じは良くないんです。前半の好調時に大事に行き過ぎてダメだったので、調子も悪いからって開き直れたのが良い方向に向いたみたい。何って目標はないけど、最後のふるさとダービーだしちょっと頑張りたいですね。身近な目標としては準優に乗りたいです」
<6R>
紫原政文選手
6レースの
紫原政文(写真)
にとっても、ここは気を抜けない大会。現在、賞金ランク9位で初のGPも視野に入っているからだ。
「意識はしますね、やっぱり。まあ、意識してもやることは一緒なんだけど。ただ今までにない経験なので、どんな気持ちで走れば良いのかが分からない。まずは1レース、1レース勝てるように頑張るだけですね」
<7R>
前反祐一郎選手
7レースの
前反祐一郎(写真)
は地元・広島では始めてのビッグレースを迎える。
「地元では初めてだけど、気負いはないですね。このメンバーだったら、バッチリの調子で来てもどうなるか…。とりあえずやることはやって来たけど、どこまで通用するかな? 気力で走るだけです」
<8R>
柴崎淳選手
一次予選のトリを飾るのは
柴崎淳(写真)
。8月奈良FIの優勝から、今期は4Vとメキメキと頭角を現してきた。
「奈良で新田祐大さんに勝てたのが自信になりましたね。練習メニューを変えたりしてないのに、今の成績は自分でもビックリするくらいです。予選のメーンに入れてもらったのは評価されてるということだと思うし、頑張ります」
一丸安貴
は「地元ASに向けてやったものがあるし、感じは良い。しっかり付いていくだけ」と初日から好目標を気合十分だ。
<9R>
西田雅志選手
9レースからは特選競走がスタートする。地元勢唯一の特選メンバーとなった
西田雅志(写真)
だが、リラックスムードで検車場に姿を現した。
「いよいよですね。気合は入ってるけど、いつもどおりです。本人より周りの記者さんたちのほうが、(地元ビッグということを)意識してるんじゃないですか。状態は良いけど、なるようにしかならないですよ」
渡部哲男
は連戦の疲れで一時体調を崩したが、もう不安はない様子。
「詰まってたので前半ゆっくりしてから、後半戦に向けて練習をしてました。ただ雨もあって思ったようにはできなかったですね。ここは重いのであまり好きじゃないけど、分かってることだから対処のしようはある。SSから漏れないように、ここで頑張っとかないと」
村上義弘
は過去4Vとふるさとダービーとの相性は抜群。しかも広島競輪場は300勝で記念Vを飾ったゲンの良い場所だ。
「僕はふるさとから始まったようなもんだから。春先の肉離れから違和感を感じながら練習してて、ASのあとはヒザを痛めたけど、一時に比べたら上向いてきました。松本(整)さんのふるさと優勝回数(4回)を超えるには今回が最後のチャンス。ここは相性が良いし、精一杯頑張ります」
<10R>
山崎芳仁選手
10レースは
山崎芳仁(写真)
が満を持して参戦。タイトなスケジュールで体調を崩し、京王閣記念を欠場したが、「だいぶ取れてきた」と、もう体調面の不安はない。
「共同通信社杯のあとは地区プロもありましたからね。広島は2回目。前回は3年半くらい前だけど、国際競輪で完全優勝しました」
石丸寛之
は京王閣記念で優勝と良い流れで地元地区のふるさとダービーを迎えた。
「まずは地区プロの疲れを取って。練習の感じが良かったので、直前はやり過ぎないように調整程度にやってきました。流れは良いし、明日からも頑張ります」
<11R>
伏見俊昭選手
11レースの
伏見俊昭(写真)
は五輪明けのハードスケジュールが祟ったのか、風邪で京王閣記念を欠場した。
「やっぱり疲れが出たんだと思います。39℃の熱が出て、3日間寝込んでました。ここに来る前には練習を出来たし、大丈夫だと思います」
佐藤友和
も風邪で体調を崩していた。休まず京王閣記念に出場したが、さすがに帰郷してからはダウンしていた様子。
「今年の風邪はけっこう長引きましたね。帰ってから3日くらい寝込んでました。練習は2日くらいしかできてないけど、意外に感触は良かった。賞金、賞金と周りは言うけど、僕は全く考えてない。GIタイトルを獲るしかGP出場はないと思ってますから」
人気の北日本勢に襲い掛かるのは五輪銅メダリストの
永井清史
だ。
「京王閣でWGPのあとは調整なしで目一杯練習してきました。疲れはあるけど、走れる状態だと思います。銅メダルを獲ったけど、まだ競輪では勝ててないのでその辺をしっかりやりたい」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
写真撮影:日刊プロスポーツ新聞社 Takuto Nakamura
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