『KEIRINグランプリ07【GP】レポート』 前検日編
 
配信日:12月27日


 明日から立川競輪場でGPシリーズが始まります。前検日の今日はGP出場の9選手、YGP出場の9選手に「イーバンク銀行チャンピオンシップ」(FI)に出場する99選手が続々と集結。注目のGP、YGP組はリラックスした表情で記者の質問に答えていました。
  競輪界唯一最大の一発勝負はいよいよあと3日後。明日28日の場内では東京支部の選手によるお出迎えに始まり、5レース発売中にはYGPに出場する9選手のインタビュー、3、9、10、11レース発売中には吉井秀仁氏、伊藤克信氏による予想会とトークショーが特設ステージで行われます。GPの前売り車券を5千円以上購入された方にもオリジナルジャンパーやクオカードが当たる抽選会が。ぜひ立川競輪場へご来場下さい。


<6R>
富永昌久選手
富永昌久選手
   6レースのA級特選からは優勝を争う機動型3名をピックアップ。
  富永昌久(写真)は今年8Vを挙げながら、ここ最近は優勝から遠ざかっている。
  「今期の3戦目か4戦目にいきなり失格してから気持ちが切れてしまったところがありますね。守りに入ったというか…。10月の地区プロでも感じが良かったし、今回は頑張れると思う。来期のS級でも立川に呼ばれてるので、今回名前を売っておきたいですね」
  メンバー最上位の競走得点を誇る片寄雄己だが11月大宮FIの落車から1カ月の欠場明けで体調が心配される。
  「打撲と擦過傷だったけど、大事を取ってレインボーカップファイナルは欠場しました。落ちる前の調子まで戻ってるかどうか分からないけど、練習の感じでは大丈夫だと思います。来期(S級)に向けても、ここは頑張りたいですね」
  迎え撃つ地元の柴田洋輔はここでA級初優勝、そしてS級に昇級できるかが決まる。
  「師匠(小林正治)には(S級の点が)取れるならとは言われるけど、まだ僕には勝ちパターンができてないですからね。まずはそれを探すことが先決だと思ってます。師匠がケガをして今は練習相手がいないので、最近は埼玉の太田(真一)グループで平原(康多)さんたちと練習をさせてもらってます。いい刺激になってるし、調子もレインボーカップファイナルの時よりは上がってますね」


<7R>
岡本大嗣選手
岡本大嗣選手
   S級予選は7レースから。ここは前回四日市FIでも決勝に進出している岡本大嗣(写真)に注目したい。
  「四日市が終わってから福島に行って同期の山崎(芳仁)さんと一緒に練習してきました。今までは日程が合わずに一緒に練習したのは初めて。GPレーサーにパワーをもらって、僕も高ぶってくるものがありましたね。感じも良かったし、とりあえず初日は勝たないと山崎さんに何を言われるか分からないですよ(笑)」


<8R>
佐藤朋也選手
佐藤朋也選手
   8レースはFI戦では特選の常連だった佐藤朋也(写真)が人気を集めそう。
  「前回の小倉FIでは3日間4回転でした。手応えを感じてるし、今回も試してみるけどダメだったら変えることも考えてます。積極的に走りたいですね」
  伊東記念から調子が上向きなのは新井剛央だ。
  「特に変わったことはないんですけどね。伊東の3日目に三上(佳孝)君を突っ張って4着に粘れて吹っ切れた。あんなレースもできるんだって、自信になりましたね。立川は相性が良いし、何とか頑張りたいですね」


<9R>
引地正人選手
引地正人選手
   9レースは「2日くらい前に受けた」と話す橋爪亮が追加参戦。久留米記念から連戦で疲れが心配だ。
  「とりあえず直前は乗ってないですね。今回は空かなすぎだけど、配分は詰まってるほうが好きなんです。久留米は初日以外は走りに納得してるし、調子は悪くない。大勢のファンの前で存在感をアピールしたいですね」
  引地正人(写真)は前回西武園FIの最終日に久々の連がらみを果たした。
  「実は初めて4回転を試してみたんです。押さえ先行でペース駆けだったけど、残れたし悪くなかった。今回は初日から使うかどうか迷ってます。前回せっかく789着ばかりの成績を脱出したし、今回は何とか初日を突破したいですね」


<10R>
岩津裕介選手
岩津裕介選手
   10レースからは特選。前回四日市FIで今年5回目の優勝を飾った岩津裕介(写真)が好調を維持して参戦する。
  「四日市は追加で、今回は中3日だけど疲れは心配ないです。調子も問題ないです。GPシリーズを走るのは、もう4回目。雰囲気にも慣れてますよ」
  吉田敏洋は前回の伊東記念でも2勝を挙げるなど、動きが戻ってきている。
  「体調はいいですね。今年はけっこう本数も走ったし、落車もあったので、今は少しオフの時期。練習を根詰めてやってないから、変な疲れはないです。立川は直線(の長さ)も気にならないし、好きなバンク。今回は気楽に走ります」
  9月、10月と落車が続いた湊崎裕次はなかなか調子が戻ってこない様子。
  「前回は小倉で室内だったけど、練習は寒いところでやってたのでギャップは感じないと思う。感じも数字ほど悪くはないんですよ。だからこそ、そろそろきっかけが欲しいです」


<11R>
堤洋選手
堤洋選手
   11レースは前回久留米記念で決勝に進出した廣川貞治が満を持して地元戦に臨む。
  「今回が今年最後の立川開催なのに、これが今年初の立川なんです。気合はすごく入ってますよ。状態はいいし、あとは展開。全日本選抜から使ってる新車の感じもいいし、今回は何とか頑張りたいね」
  堤洋(写真)は全日本選抜から使い始めた4回転がなじんで来た。前回の小倉FIでも鮮やかなまくりで準決を快勝している。
  「小倉でハンドルとか色々換えて、ようやくピタッときた感じです。とりあえず、もうイジるつもりはないですよ。練習は普通にやってきたし、悪くはないと思う。立川の成績は良かったり悪かったり半々ですね」
  吉川誠も前回の花月園FIで久々の決勝戦入着と調子を上げている。
  「練習ではタイムやスピードが出てたけど、それがなかなかレースで出せなかった。それが最近ようやく出せるようになってきましたね。今回の目標は決勝に乗って、次のレース(GP)を走る手島(慶介)さんにいい形でつなげることです」


<ヤンググランプリ>

菊地圭尚選手
菊地圭尚選手坂本亮馬選手
坂本亮馬選手

   29日12レースのヤンググランプリでは菊地圭尚(写真)が人気を背負う。
  「最近はレースでも乗れてきてるし、今回も流れに任せて踏むだけです。あまり緊張もないですね。最近は人気に応える走りを心掛けてきたし、ヤンググランプリで結果を出して(来年の)勢いをつけたい」
  坂本亮馬(写真)はギックリ腰の影響で前回の小倉FIを途中欠場した。
  「初日走ってから、夜中に起き上がれなくなってしまった。中途半端に乗って治らず欠場するのがイヤだったので、昨日しか乗ってないです。おかげで腰の心配はないです。今日、明日と時間を見つけて練習するつもり」
  志村太賀は「普通どおり」と話すが、直前に手島慶介と合宿し準備は万端か。
  「同じ4番車(志村はYGPで、手島はGPで)の手島さんと3泊4日で宮古島に行ってきました。でも、若手のお祭りみたいなレースに乗れてよかったってくらいで、特別なことはないです。本番も自分のできることをやるだけ」


<グランプリ>
集合写真

小嶋敬二選手
小嶋敬二選手 有坂直樹選手
有坂直樹選手

   グランプリメンバーではロールスロイスのハイヤーで検車場に乗り付けて来た小嶋敬二(写真)が、まずは先制攻撃。
  「インパクトを狙いました。著名人が乗る、日本一安全なハイヤーだからゲンはいいかな? (練習は)前半は学校で、後半は地元。特別なことはやってない。間に合ったっていうのは全日本選抜。今回はそこから上積みもあるし、自信もあるかな」
  同じく昨年のGP覇者・有坂直樹(写真)も仕上がりに自信をのぞかせる。
  「完璧に仕上がりました。連覇がかかってるけど、簡単に2年連続とは思ってなし、特にプレッシャーもないですね。展開次第だけどチャンスがあれば突っ込める脚は作ってきました」
  渡邉晴智は、「こういう気持ちで練習するできるのも少ないし、焦らず集中してやってきた。練習では前回(全日本選抜)と別人」。
  佐藤友和は「変わったことはせず、普通にやってきました。その日になってみないと分からないけど、今のところ緊張とかはないですね」とリラックスした表情で決戦に備える。


   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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