『東日本大震災被災地支援競輪 KEIRINグランプリ2011シリーズ レポート』 2日目編

配信日:12月29日

 2011年を締めくくる大一番がいよいよやってきましたね。
 明日12月30日、平塚競輪場が大興奮のるつぼと化す日がきました。
 KEIRINグランプリ2011(GP)の覇者は誰になるのでしょうか?
 期待に胸が高鳴ります!そのひとつ前のレースは寺内大吉記念杯(FI)決勝です。
 こちらも、良いメンバーが勝ち上がってきました。
 特に脇本雄太選手、松岡孔明選手は良いですね。脇本選手は先行でいい逃げをしていましたし、松岡選手も良い捲りでした。さあどうなるのでしょうか?

 明日のレースを是非、平塚競輪場でお楽しみください。お待ちしています!

 また、国家斉唱は持田香織さん、プレゼンターに長澤まさみさんも来場します!
 こちらも楽しみですね!

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http://keirin.jp/pc/dfw/portal/guest/report/graderace/grandprix/H23/winner_data/fan.html


ナショナルチームカップレースダイジェスト

周回は北津留翼─井上昌己─中川誠一郎、稲毛健太─永井清史、坂本貴史─新田祐大─渡邉一成、河端朋之で重ねる。まず動いたのは赤板で上昇した坂本だったが、北津留が突っ張って主導権を握ったことで後退。だが新田は稲毛を決めて、中団確保に出るが、連係がまとまらず、坂本は後方に。稲毛は新田の前に出たところで、更に新田は打鐘で稲毛のインを突いて4番手を確保。稲毛が外に浮き、新田の後ろに永井が入り、その後ろに渡邉の並びとなる。最終2コーナーから渡邉が踏み込むと、驚異的なスピードを見せ、バックでは前団を一飲みしてしまい、そのまま後続4車身差離しての1着ゴール。渡邉を懸命に追走した河端が2着入線を果たし、3着には捲り追い込んだ新田という結果となった。

ゴール写真
ゴール写真
表彰
表彰
ガッツポーズ
ガッツポーズ
<1R>
溝口和人選手
溝口和人選手
 関根幸夫が打鐘過ぎから先行。後方から森田康嗣、中団から山原務も捲るも行き切れず。最後、関根の番手の溝口和人(写真)と小橋正義の接戦になるが、小橋がタイヤ差で先着。
 2着の溝口和人は「先輩があれだけ頑張ってくれたのに1着を取れなくて、だめですね。地元のお客さんも応援してくれたのに、申し訳ないです」
 先行で地元をわかせた関根幸夫
「地元だし、やっぱり見せなきゃいけないですよと思って、頑張りました。今日は溝口と2人だけならまた別だけど、後ろに(富田)卓ちゃんまでついてくれたんで、それは先行しなきゃいけないなと思って、頑張りました。今日のバンクは重かったですね。」

<2R>
杉山剛選手
杉山剛選手

 浦山一栄が打鐘前から先行。杉山剛(写真)が捲っていくのに合わせて、宗景祐樹が番手から牽制しながら出て行く。しかし、杉山が捲り追い込んで1着にきた。
「1着取れて良かった。ホッとしました。岐阜FIで落失して以来、1着がなかったから、これが起爆剤になってくれればいいなと思っています。でも、ちょっと反応が悪いですね。いつもだったら動くところで、シュって行けなかったです。きつかったー。展開もタイムも悪かったけど、1着なんでいいです」


<3R>
三住博昭選手
三住博昭選手

 田中孝彦が最終ホームからカマし、関智晴が番手に飛びつくも、三住博昭(写真)が関を捌いて追い込み1着に。
「年に何回も並走にならないのに、立て続けに並走になるなんて、きつかった。それで、田中君を残したかったけど、残せなかったのが残念。田中君のおかげ! 田中君が強かったおかげです」
 番手で粘った関智晴
「先行するつもりだったけど、田中があそこでくると思わなかった。はぁ、本物の先行選手は違いますね。行かれたので粘るしかないと思った」


<4R>
朝日勇選手
朝日勇選手

 前を取った愛敬博之が片寄雄己を突っ張って先行。最終ホームから梶山裕次郎が捲ってくるも、朝日勇(写真)が牽制。最後は、朝日が交わして1着。
「愛敬君のおかげです。昨日のレースの反省を活かして、今日はきっちり先行してくれました。僕の調子も昨日よりも今日の方が良かったですね。明日もう1日あるので、頑張ります!」
 中団を取った片寄雄己が追い込んで2着に。
「愛敬君、昔の自分を見ているようなレースでしたね。僕は、中団に戻ってこれたのが良かったです。梶山君に先に行かれたのがだめでしたけどね。でも、2着に入れたので良かったです。明日は、有終の美を飾りたいですね」


<5R>
石山直哉選手
石山直哉選手

 打鐘で小堺浩二が上昇が、最終ホームで網谷竜次がカマしていく。直線に入り、網谷の番手の小川圭二が追い込んで1着。
「今日は網谷君がいいタイミングで仕掛けてくれたおかげですね。そのチャンスをしっかりモノにすることができて、とりあえず良かったです」
 四国勢3番手の石山直哉(写真)が2着。
「今日はもう完全に前のおかげですね。踏み出したタイミングが小川さんと一緒だったので、正直、抜ける様な雰囲気ではないなと思っていたので、2着でも上出来ですかね(笑)。まだあと1日あるので、一生懸命頑張ります」


<6R>
長野和弘選手
長野和弘選手

 水谷好宏が先行、番手の渡辺航平の内に長野和弘(写真)が粘り、長野が最終2センターで番手を取りきった。そして、長野が追い込んで1着。
「高木君が落車してしまったのは残念でしたけど、それを避けることができたのが大きかったですね。その後はもう番手にいくしかなかったので、覚悟を決めて。取り切れたのは良かったですし、水谷君も後輪が車体故障でブルブルしていた分、抜けたのかなと。いつもは展開に恵まれることは少ないんですけど、今日は奇跡が起きました(笑)」
 2着に逃げ残った水谷好宏
「もう少しで逃げ切れるところではあったんですけど、車体故障している中で逃げ残っての2着だし、今はなかなか調子が上がってこない中で、最後まで諦めずにレースをしての結果なので、これが何かしらのいいきっかけになってくれるといいんですけどね」


<7R>
早坂秀悟選手
早坂秀悟選手

 先行する早坂秀悟(写真)の番手は三谷政史と山崎充央で競り、三谷が番手を取ったが、早坂との車間が空いてしまった。結果、後続を離して早坂が1着。
「とりあえず1着取れて良かったです。山崎さんと決められなかったのと、須田(雄一)さんが落車したことは残念なんですけど…。三谷さんが粘る可能性はあったので、山崎さんが『粘られたら俺も頑張るから、自分の仕事をしてくれ』って言われていたんです。明日は少しでも遅いレースで、お客さんの多いところを走って、少しでも雰囲気を味わいたいですね」


<8R>
後閑信一選手
後閑信一選手

 池田勇人が先行。中団を三宅達也と石井秀治の取り合いになり、外並走から三宅が捲るも行き切れず。後閑信一(写真)が最後追い込んで1着。
「池田が頑張ってくれました。欲を言えば残したかったですね。そこが今後の課題ですね」
 切り替えて2着に突っ込んだ渡邉晴智
「石井が引かないでいてくれたおかげですね。三宅が止まったのが見えたので、内におりていった感じです。調子は見てもらった通り、前は抜けてないですからね」
 関東3番手の川口満宏が3着に入った。
「内からしゃくられたら悔しいから、内はしっかりしめていたのに、どうして晴智が外からおりてきたのかわかんなかったですね。でも、やっぱり晴智の判断の良さはさすがだな。自分の調子は、この展開で4着になってないところに現れていますね」


<9R>
前田拓也選手
前田拓也選手

 脇本雄太が正攻法から、カマしてきた金澤竜二を突っ張って先行。山田庸平が捲ってくるも前田拓也(写真)のヨコで捌かれた。最後、前田が交わして1着。
「ワッキーが強いねー。駆けて、自分でペース作ってくれて、全部自分でやってくれました(笑)。作戦は、前を取って全ツッパ(全部突っ張り)でした。僕も吐くかと思うほどきつかったです(笑)」
 脇本雄太が2着に逃げ粘った。
「前田さんに前だけ取ってもらって、あとは全部突っ張ろうと決めていました。金澤さんはダッシュあるから、油断出来ないですからね。明日は優勝目指して、村上(義弘)さんにいいバトンを渡したいです!」
 近畿ラインの3番手かためた山田雅之が3着。

「前のおかげです」

<10R>
南修二選手
南修二選手

 先行する松坂洋平の番手で須賀和彦が粘る。その短くなった前団を松岡孔明が捲ってゆき、最後は南修二(写真)が交わして1着。
「松岡が強かったですね! 余裕もありました。前が競り合いでブロックがなかったのも大きかったですね。明日の決勝も頑張ります」
 松岡洋平は2着に。
「決勝にも乗れているし、調子は良いです! 決勝はワッキー(脇本)が相手っていやですね(笑)。でも、チャンスはあると思うので頑張りたいと思います」
 3着に入った吉村和之
「決勝に乗れたのは大きいですね。調子って松岡君のですか?(笑) 松岡君は絶好調ですね! 僕は打鐘からフルスロットルで記憶がほとんどありませんよ(笑)。でも、決勝に乗れて1%くらいは優勝のチャンスがあるかもなので、奇跡の優勝に向かって頑張ります」


<11R ナショナルチームカップ>
渡邉一成選手
渡邉一成選手

 ごちゃつく展開を後方から脅威のスピードで捲った渡邉一成(写真)が1着。
「(北津留)翼君があんなにガンガン行くとは思っていなかったので、そうなった場合は新田と中団をキメて、そこからと思っていたんですけど、ちょっと連係が崩れてしまって。永井君のところに追い上げようかと思ったんですけど、スピードも上がっていたし、(永井が)内も空けなかったので、自力に変えていきました。そういう意味ではレースの流れはしっかり見えていたと思います。2012年はまずケガをしない様にして、競輪でしっかり結果を残して、オリンピックに繋げていきたいですし、オリンピックではメダルを目標に努力をして、被災地の方々にメダルを持って帰れる様に努力をしていきたいと思います」
 渡邉を追走し、2着の河端朋之
「渡邉さんなら自分で動くんじゃないかと思ってついていきました。ついていったけど、渡邉さんがすご過ぎて、きつかったです。この2着は実力じゃなく、ラッキーでした」
 3着に入った新田祐大

「北津留(翼)の突っ張りもあるなと思ったので、中団を取って、自分の行けるところから行こうと思ったら、先に一成さんが行っちゃいました」

公開練習・夜間練習
村上義弘選手一人が淡々と練習。
村上義弘選手一人が淡々と練習。
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