『東日本大震災被災地支援競輪 KEIRINグランプリ2011シリーズ レポート』 最終日編

配信日:12月30日
 約18500名の観客の下、KEIRINグランプリ2011(GP)が開催されました。本当に見事なレースでしたね。中部勢の絆が見えたシーンでした。赤板から先行した深谷知広。そして、最終バックで番手から捲って出た浅井康太。ゴールでは、その後ろから見事な差し脚で、13年振り2度目のKEIRINグランプリを制した山口幸二でした。来年の更なる活躍にきたいしましょう。
KEIRINグランプリ2011 レース経過
山口幸二選手
山口幸二選手
 誘導以下、佐藤友和─伏見俊昭─成田和也、武田豊樹─長塚智広、村上義弘、深谷知広─浅井康太─山口幸二の並びで周回を重ねる。青板バックで深谷が佐藤を抑えると、その深谷を武田が抑えて赤板を迎える。一旦は4番手に入った深谷だったが、赤板過ぎ1コーナーですぐさま巻き返し主導権を握ると、武田が4番手、佐藤は後方7番手の隊列となる。一本棒のまま最終ホームを通過し、浅井が深谷との車間を空け抜け出しのタイミングを計っていると、最終バック過ぎから番手捲りを放つ。結果、その浅井マークから鋭い差し脚を見せた山口が歓喜の優勝ゴール。4番手を確保していた武田が山口をそのまま追走してマークの決まり手で2着入線。番手捲りの浅井は3着だった。








ゴール
ゴール
深谷と健闘を讃えあう。
深谷と健闘を讃えあう。
<1R>
北村貴幸選手
北村貴幸選手
 井上嵩が先行。梶山裕次郎が捲っていくが3番手まで。最後、北村貴幸(写真)が交わして1着。
「1レース、1番車で、1着取れて良かったです。最高の締めが出来ました! 後のレースに信越のいい流れを作れましたしね(笑)やっぱり、今日を1着取れたのは大きいですね。初日に落車してどうかなと思っていたけど、走って良かった。次につながる、来年につながるレースが出来たと思いますので、また、頑張ります」

<2R>
関根幸夫選手
関根幸夫選手
 浦山一栄と愛敬博之の叩き合いは愛敬が突っ張って先行。関根幸夫(写真)が捲り追い込んで1着。
「終わり良ければ全て良し! これも、昨日先行したおかげですね。愛敬君と浦山がやり合ってくれたおかげでいい展開になりました。地元で1着取れたのは嬉しいですね。また、来年頑張ろうって気持ちになりました」

<3R>
小沼良選手
小沼良選手
 長井優斗が田中孝彦を叩いて先行。近藤幸徳が捲ってくるのに合わせ小沼良(写真)が番手から追い込み1着。
「長井が頑張ってくれたおかげですね。ずっと流れが悪かったけど、最後に1着が取れて良かったです。お客さんも多かったんで、久々に昔を思い出して頑張っちゃいました(笑)。来年もまだまだ連に絡んでいかなきゃいけないんで、まだまだ頑張ります」

<4R>
笹川竜治選手
笹川竜治選手
 山原務を最終ホームで鈴木幸紀が叩いて先行。宗景祐樹が切り替え、直線で追い込んだが、笹川竜治(写真)が最後交わして1着。
「皆が行ってくれたおかげですね。流れが向きました。展開が良かったおかげです。来年も地道に練習して、頑張りたいと思います」
 主導権を取った鈴木幸紀
「自分では自力を捨てたつもりはないので。今日は長村(達也)さんに任されたし、自分のやるべきことをと思っていました。並びも、山原さんの後ろに西でいけたけど、宗景さんが主張したわけじゃないし、考えて自分でと思ってました。三重の20代後半から僕らくらいの年代の選手が、練習を見ていて自力で動けるのに、しれっと3番手につくのが許せないんですよね。力を出さなきゃ、なんのために練習しているんだって思うんですよ。だから、自分で動いてみせる時はみせないとって思ったんですよね。ただ、残れないのは自分にがっかり(苦笑)」

<5R>
朝日勇選手
朝日勇選手
 杉山剛が先行し、小堺浩二が捲っていく。朝日勇(写真)が追い込んで1着。
「前で小堺君が頑張ってくれて、後ろを渡辺(航平)さんがかためてくれたおかげですね。今日の1着は前と後ろのおかげです。カマしたかったみたいだったんですけどね。まぁ、結果オーライ。それぞれが生活もかかっているし、それぞれが責任を持って走ればいいと思っているので、彼が走りやすいように走ってもらえるようにするのも大事だと思うし。結果、上手くいって良かったです」

<6R>
片寄雄己選手
片寄雄己選手
 片寄雄己(写真)が逃げ切り1着。
「三住(博昭)さんと決められて良かったです。三谷(政史)は中団まで引くだろうなと思ったので、あとは網谷(竜次)の動きだけ警戒していました。グランプリシリーズはけっこう走っているんですけど、初日が良くないんですよね…。でも、最終日に1着を取れたんで、良かったです」

<7R>
三宅達也選手
三宅達也選手
 石井秀治の先行、捲っていく三宅達也(写真)は荒木伸哉がけん制するが、三宅が捲り追い込んで1着。
「今日は次から次へと絡まれて、きつかったー。でも、1着で締められたので良しとします」
 小川圭二が2着。
「一番人気に応えられたので良かったです。今回は調子が良かったですね。初日はちょっと残念だったけど。来年、頑張れるように一生懸命頑張っていますよ」

<8R>
山田庸平選手
山田庸平選手
 最終ホームから早坂秀悟がカマシ。山田庸平(写真)が捲って、直線で捕らえて1着入線。
「中団を取れないだろうなと思っていたら、取れて、自分の思っていた展開になったんで良かったです。早坂が1人で行っちゃったんで、やばいなと思ったけど、内からこられてきつかったけど、行けて良かったです。来年は、GⅠ、GIIに出たいですね。そのためにFIで優勝したいと思います。まず、先行を増やして、戦法の幅をもっと広げたいですね」

<9R>
岡部芳幸選手
岡部芳幸選手
 最終ホームで空いた水谷好宏の内をすくって金澤竜二が先行。松坂洋平が捲りにいくも水谷に牽制され不発。最後は、水谷を牽制しながら追い込んだ岡部芳幸(写真)が1着。
「金澤が上手く先行してくれました。松坂は今日は1着を狙ってくるだろうし、そういう競走をしてくるだろうから、その裏をかこうって言っていたんですけど、上手くいって良かった。金澤はプレッシャーも大きかったと思うけど、その中で頑張ってくれました」

<10R>
後閑信一選手
後閑信一選手
 先行する脇本雄太の番手は南修二と渡邉晴智で入れ替わりで取り合いに。しかし最終的に脇本の番手に追い上げた後閑信一(写真)が最終バックで番手に入り、ゴール前追い込んで1着。優勝を飾った。
「今は身体の状態も良いし、来年は怪我なく、グランプリにまた戻ってきたいと思います」
 2着に逃げ粘った脇本雄太
「どこも向かい風で重かったです。松岡が踏んでいたので、ここで粘らせるわけにはいかないって思って、あそこでけっこう踏みました。先行という仕事は出来たけど、うーん、まだ足らなかったですね」
 3着に入った前田拓也
「今日は疲れました。今日というか今回は疲れたな。1月は休みなので、少しゆっくりします。でも、気を抜きすぎないように気をつけたいですね」

<11R>
山口幸二選手
山口幸二選手
 深谷知広が先行。最終バック前から浅井康太が番手から発進し、最後は山口幸二(写真)が追い込んで優勝を掴んだ。
「今日は向かい風だったので、深谷はきつかったと思います。深谷は自分の中で何をお客さんに求められているかわかっているので、逃げ切りを求められているってわかっていますね。この大舞台でも、早めにいけるのはやはりあいつは大物ですね! 浅井も共同通信社杯春一番で深谷の番手で出て行くのを躊躇して、武田に行かれているので、そこは同じ過ちは繰り返すなとは言っていました。自分はもう表彰台の真ん中に立つことはないかもと思っていたので、本当に優勝出来て嬉しかったですね」
 2着には武田豊樹が入った。
「位置取りとしては作戦通り。ただ、あの展開になれば(浅井も)早めの番手捲りになっちゃいますよね。僕も捲りにいきたかったんだけど、行けなかった。赤板でけっこう脚を使っていましたからね。ただ、もうちょっと捲りたかったですけど」
 3着の浅井康太
「また、来年この舞台に戻ってこれるように、来年も頑張りたいと思います」
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