『KEIRINグランプリ2015シリーズレポート』 初日編

配信日:12月28日
 京王閣競輪場を舞台に輪界のビッグイベント「KEIRINグランプリ2015シリーズ」が、28日に開幕した。「寺内大吉記念杯(F1)」の予選から寒風を吹き飛ばす熱戦が展開された。初日のメーン「ガールズグランプリ2015」では小林優香が、昨年の雪辱を果たすまくりVを遂げた。2日目の「ヤンググランプリ2015(G2)」に続き行われた「KEIRINグランプリ2015(GP)」の公開練習では、武田豊樹、村上義弘らがファンの前でバンクを疾走。2日後に迫った大一番へのイメージを膨らませた。29日の2日目には「ヤンググランプリ2015(G2)」で、103、105期によるスピードバトルが一発勝負で行われる。
 本場では開催中の毎日、先着順でスピードくじを配布。抽選でチャンピオンジャージなどが当たります。また、山口幸二氏による予想会、勝利者インタビューなど、様々なファンサービスとイベントでお客様をお待ちしています。29日の2日目には「篠原信一&前園真聖」によるトークショー、初日に行われた「ガールズグランプリ2015」で1、2、3着となった選手による「Girls Talk Stage」、「KEIRINグランプリ2015」の公開練習なども予定されています。ぜひ、京王閣競輪場へ足をお運び、見応えのあるトップレーサーたちのスピードバトルと、イベントをお楽しみください。

晴天中幕を開ける
晴天中幕を開ける
意気込みを語るガールズ選手
意気込みを語るガールズ選手
松平健ライブ&トークショー
松平健ライブ&トークショー
福田彩乃トークショー
福田彩乃トークショー
ガールズグランプリ2015 レース経過
 スタートは昨年のガールズグランプリと同様に梶田舞が取り、以下は石井寛子、小林優香、小林莉子、奥井迪、山原さくら、石井貴子の並び。赤板の1センターから奧井が動き、後位は赤板前から追い上げた石井貴が続く。奧井が梶田に並びかけた打鐘で誘導が退避。引いた梶田が番手で粘り、石井貴と併走になる。しかし、石井貴は最終ホームで梶田をキメて先行態勢に入った奧井を追う。奥井の3番手に切り替えた小林優は、1センターから反撃を開始。バックでは踏み直した奧井と力比べとなるが、直線入り口でまくり切る。小林莉を制して小林優の仕掛けを追った石井寛がゴール前でタテに踏むが差は縮まらず。そのまま小林優が力強く押し切ってガールズグランプリ初優勝を飾った。2着は石井寛。3着には石井貴が入線するも、梶田をキメた行為で押圧失格となり、小林莉が繰り上がった。

ゴール
ゴール
表彰式
表彰式
胴上げ
胴上げ
<1R>
佐藤和也選手
佐藤和也選手
 「考えていた通りの展開でした」とは、7番手からのロングまくりで前団を仕留めた佐藤和也(写真)。レインボーカップファイナルで特進を遂げた西本直大が果敢に風を切って逃げたが、打鐘の4コーナーから車間を詰める勢いで最終バック過ぎに西本をとらえるとそのまま押し切った。
 「(最終)ホームではキツかったけど。1コーナーに入ったら、行けると思いました。風を読んで、ホームからは(逃げている選手が)掛からないと思った。あれじゃ自分が駆けてももたない感じだったんで、そこから行けばと。行くところで行けているし、出切ってからも回せました」
 最終2コーナーでのけん制及ばずの吉村和之は、西本の番手からスイッチ。佐藤、山田敦也を追いかけ、ゴール前で山田を交わして2着。
 「(ブロックして)戻って前が2車で、後ろに3番車の大竹(慎吾)さんがいたんでもう一回振った。あとは(山田)敦也の車輪を目標に(準決)権利のとこまで届けばいいなと思った。重たかったけど、ギアが一番(3.93)掛かっていたのもよかった」
 「脚がない…。うまくかみ合ってないですね」とは、佐藤マークで3着に沈んだ山田敦也

<2R>
松岡孔明選手
松岡孔明選手
 中井太祐が赤板で主導権。中団をキープした松岡孔明(写真)が最終2コーナーからまくる。松岡は車間を切って待ち構えていた東口善朋のけん制も乗り越えると、そのまま1着でゴール線を駆け抜けた。
 「中井君が出切るところで1回脚使わせようと思って先に動きました。最終ホームではまだ流れてて、あそこじゃカマしてもキツいと思った。状態としてはだいぶ良くなっています。一番いい時に近いところまで戻ってますね。思ったより仕上がってるしよかったです」
 2着には松岡の踏み出しには離れたものの、東口のけん制の隙に内をすくった加倉正義が2着に入った。3月名古屋ダービーに向け賞金を上積みしたい加倉は「今日は大きかったね」と、検車場に引き揚げてくると笑顔で話し出した。
 「あそこで離れているようじゃキツいけど、自分も余裕があったら付いていけたんだけど。僕も8、9割の感じで付いていってたし、東口君も余裕があったから思わず。なんとかリカバリーできたし火事場の底力です」

<3R>
筒井敦史選手
筒井敦史選手
 筒井敦史(写真)が節目の通算200勝を達成した。レースは後ろ攻めの小川祐司が押さえて主導権。森田康嗣の反撃に合わせて椎木尾拓哉が先まくりを放つも、3番手まで迫ったところで力尽きる。大勢は決し、番手の筒井が直線で追い込んで勝利した。
 「大舞台の予選で200勝を達成できました。うれしいですね。まくりが飛んできたらと思って、そこだけ気を付けてました。あとはあまり張り過ぎるとしゃくられるから。でも、久しぶりに緊張しましたね。最後は小川君を残そうとギリギリまで待って踏んだけど、後ろから(大坪功一が)迫ってたのでヤバいと思った。僕はなにもやってないし、小川君の頑張りに尽きます」
 3番手を回った大坪功一が、2着に入る。
 「ここは直線長いし、とりあえず椎木尾を退かして。だけど最後ちょっと力みましたね。余裕はあったけど、退かしてから踏んだから踏むタイミングも狂ったし。抜けると思ったけど。力んだのとタイミングの2点でした」
 小川祐司はゴール寸前で末を欠き3着に。
 「ちょっと焦りましたね。行けると思ったし、4コーナーから伸びなかったですね。緊張しました。落ち着いていればイエローラインも切ってなかったと思うし。ホームが向かい風だったけど、それでも行けると思ったんだけど、最後タレました。でも、結果ラインでワン、ツー、スリーだったのでよかった」

<4R>
齋藤登志信選手
齋藤登志信選手
 齋藤登志信(写真)、荒澤貴史を連れて木村弘が、吉川誠を押えて赤板で早めに主導権を握って出る。北日本ラインに単騎の吉本哲郎が続いて、5番手を吉川と永田隼一で併走。腹を固めて逃げる木村の後ろで、齋藤が絶好の展開をモノにして白星発進。
 「(木村は)S級の点数が掛かっているのに、ああいうレースをしてくれた。小さいレースじゃなくてね。あれが(木村は)これからにつながってくると思いますよ。グランプリの雰囲気も、(齋藤が出場した04年の頃と)かなり変わってきた感じがしますね」
 北日本ライン3番手の荒澤貴史が、直線で木村と齋藤の間を踏んで2着も反省交じりで振り返る。
 「(木村)弘は吉川が突っ張り気味だったから、早めになっちゃいましたね。そこからはもう出さない感じでした。自分は(最終)2コーナーで詰まって内を空けてしまった。あれが良くないです。1番(井手健)が外に来たけど、内に来られたらまずかった。最後も内、外を迷ったんですけど、弘と(齋藤)登志信さんの間を行くしかなかった」

<5R>
山内卓也選手
山内卓也選手
 赤板過ぎに先頭に立った高橋和也に対して、前受けから7番手まで下げた久米康平が打鐘の3コーナーから仕掛けて最終ホームで叩き切る。叩かれた高橋は3番手を確保すると、バックからまくり返して4コーナーで久米をとらえる。最後は高橋の仕掛けに乗った山内卓也(写真)が、直線で差し切った。
 「(高橋)和也が強かったですね、練習でも強いですし。オッズ見て1番人気だしこれは絶対勝たないと、と緊張しました(笑)。今年は本当に勝ち星が少なかったんでよかったです。感じは上がってきてたんで、そろそろ1着欲しかったですし。予選っていうのもあっていい緊張感の中で走れました」
 高橋和也は2着にも、反省の弁を口にした。
 「先行するつもりだったんですけど、すごい勢いで久米君にカマしてこられて。それでも3番手に入れたんで、そこがよかったですね。余裕はなかったんですけど、追いつく勢いで行ったら出られた。最後はタレちゃってキツかったんですけど、結果(ラインで)ワンツースリーなんで良かったです」

<6R>
松浦悠士選手
松浦悠士選手
 竹澤浩司が主導権を握ると、松浦悠士(写真)は狙いどおりの中団4番手を確保。ホーム過ぎから来た鈴木謙太郎の巻き返しに「自分のタイミングじゃなかった」と、振り返るが、合わせて外に持ち出すと鮮やかに前団を飲み込んだ。
 「キツかったですね。もう少し待ちたかったけど、鈴木さんも見えてたんで。1着は調子のバロメーターだし、勝てたんで(前回の状態を)キープできてる。明日しっかり3着までに入りたいですね。そしたら記念でも決勝に乗れると思うので」
 鈴木マークから外を伸びた佐藤悦夫が、藤原誠と僅差の2着争いを制した。
 「よく(届いた)ですね。山降ろしでどれだけと思ったけど、藤原さんは届かなそうだったから。ギリギリだけど、この2着はデカいですね。(鈴木)謙太郎のスピードをもらえたし、僕も悪くないですね」
 藤原誠は寸前のところで、勝ち上がりを逃した。
 「直線が長かったですね。早くゴール来てくれと思ってました。竹澤は点数以上の脚を発揮してくれて、よく頑張ってくれました。僕が2着は取らないといけなかったけど、鈴木君との併走でいっぱいになってました」

<7R>
山本直選手
山本直選手
 中団のインで新田康仁に閉じ込められた山本直(写真)だったが、打鐘を迎えてペースが上がらずも動じることなく我慢の併走。3コーナー過ぎから新田が仕掛けて最終ホームで主導権を奪取すると、新田ラインを追った山本がその上をまくって1着。
 「落ち着いていけました。ちょっと遅れたけど、あそこで(前のラインに)付いて行かないと。前回の前までが結構、レースが詰まっていて、今回は中20日以上空いたんで練習してきました。練習でもスピードが上がっていたし、ちょっとは脚が上がっているかなって思います。点数も高いから、今回(S級1班の競走得点を)取れるように頑張りますよ」
 絡まれて前の山本に遅れ気味だった佐竹和也が新田にもってこられると、上田隼から切り替えていた有賀高士が内を突いて山本に4車身離れた2着に入った。
 「もうあそこは本能で空いているコースに入って行きました。ただ、その前に新田が来たのも自分にとっては想定外だったし、レース自体は見えてないですね。あとはもうバックを踏まないように、ひとつでもいい着を取ろうと思いました」
 有賀との連結を外した服部竜二だったが、直線で外を踏むとシャープに伸びて3着。
 「久々にあんなに出ましたね。最近はあんなことないですから。(3場所前の)佐世保記念から自転車を換えて、まだセッティングが出てないけど良くなってきてうれしいです」

<8R>
池田勇人選手
池田勇人選手
 チャレンジャーの井上公利が打鐘で主導権を握る。最終ホームを通過し、松山桂輔が1コーナーから中団まくりを放つと、大森慶一が合わせて番手まくりを敢行。両者で力比べとなったが、その外を池田勇人(写真)が猛スピードでまくって快勝した。
 「前との車間が空いてしまったとか全く考えられなかった。今朝から体調が悪くなってそれどころではなかったので。必死でした」
 岡田征陽がきっちりマークし、埼京ワンツー。
 「前があれだけ空いたのでヤバいと思いましたね。後ろに付いていても苦しかった。付いてただけだから状態はわからないけど、最後、コースに迷ってしまった。その辺を修正していきます」
 大森慶一は奇策を講じたが、池田のパワーに屈して3着。
 「あれしかないと思って。井上君は早めからフカしてたし、あそこでけん制しても、その上を池田君に行かれると思ったので。あれでまくられたんだから(池田が)強いですね」
 「難しかったですね」と、話すのは7着に終わった松山桂輔
 「前が詰まったし、あそこで待つと後ろから来ると思って焦って踏んだので。そしたら番手まくりされて…。でも、僕が行かなくても池田君は来てたかも」

<9R>
近藤隆司選手
近藤隆司選手
 中団から先に動いた高瀬卓を叩いた高久保雄介が打鐘過ぎから一気に駆ける。人気の近藤隆司(写真)は7番手で車間がなかなか詰まらずヒヤリとする場面もあったが、バックから勢いよく外に持ち出すと直線で前団をゴボウ抜きにした。
 「(車間を)空けて詰まったらと思ったら、なかなか詰まらず遅めになってしまった。でも、勝ちたいと思ってスレスレを行ったので、そこはよかった。山田さんも付いてきてくれたんでね。車間が空きながらも落ち着いていけたのでよかった」
 後方に置かれながらも力でまくった近藤に山田幸司もピタリと続いた。
 「キツいっすね。強いです。ホームで口が空いて、いつ行くのかなと思ったし、3回くらいケツ上げるフェイントがあったんで。オッズ通り、抜けないですよ」
 番手絶好の金田健一郎だったが、最後の最後で南関コンビの強襲に遭い勝ち上がりを逃した。
 「高久保君も頑張りましたよね。そんなに余裕はなかったし、あれ(近藤のまくり)は無理。普通なら止まってると思いますよ。決めたかったけど仕方ないです」

<10R>
小松崎大地選手
小松崎大地選手
 打鐘で竹内雄作に出られた小松崎大地(写真)だったが、冷静に4番手をキープ。竹内に原田研太朗が襲い掛かると、最終2コーナー手前から天田裕輝のまくりに合わせて発進。柔軟な対応力を見せて、中村浩士とラインでワンツーを果たした。
 「打鐘のところで出られてしまったのは、(竹内との)脚の差です。うまいことやらないと、(竹内を)すんなり駆けさせてはダメなんで。反省点はいっぱいあるけど、デキ自体は悪くない。それに自分で動いてレースを作れていると思います」
 流れ込んだ中村浩士が、勝負どころでの小松崎の立ち回りを称えて汗をぬぐう。
 「ああなればスピードが上がってくれるし、みんなが脚を使った状態で僕らにチャンスが来ると思った。そこを確実に仕留めていければ問題ない。(レースを走り出すと頭の中が)ゴチャゴチャになっちゃう選手が多いんですけど、小松崎君はそんなこともなくいい動きだったね」
 最終2コーナーから大塚健一郎が遅れて援護を失う格好となった竹内雄作は、まくられながらも3着に踏ん張る内容の濃いレース。しかしながら、引き揚げて来たその表情は険しい。
 「ちょっと体の使い方がうまくできてない感じがします。それでなのか体がダルい。ケアして(2日目以降に)修正できるように」
 最終ホーム、8番手からまくり上げた天田裕輝は、小松崎を乗り越え切れずにシンガリ負け。
 「立て直すのにワンテンポ遅れた。そこが早ければ良かったんですけど…。負けたのは悔しいですね」

<11R>
石井寛子選手
石井寛子選手
 ガールズグランプリは小林優香がまくって初優勝。2度目の挑戦で女王に輝いた。レースは奥井迪の後ろがもつれると、この3番手に入った小林優が1センターからスパート。小林優は力でねじ伏せると、最後は石井寛子を振り切ってゴールした。
 「去年はスタートで後方になってしまったので、今年は前の方に行こうと思ってました。奥井さんも(末脚が)粘るのも想定してたけど、スピード的に乗っていたので。ホッとした気持ちの方が強いですね。やっと自分自身を信じられました。グランプリ前の2戦は、この勝ちにつながる負けだったと思います。でも、落ち着いてみるとやっぱりまだまだですね。もっと練習しないと」
 石井寛子(写真)が上手く小林優の後ろに入り、マークして準優勝。小林優の強さを改めて思い知らされるも「やっと本来の持ち味を出せました」と、納得の様子を浮かべる。
 「今日はレース運びは100点満点だったと思います。最後は敵わなくて力で負けたけど、大きなレースで久しぶりに前の方で勝負ができたのでよかった」
 4着に入線した小林莉子が、繰り上がって3着となる。
 「ホームで落車を一瞬覚悟したけど、まずは誰も転ばなくてよかったですね。ホームで怯んで(小林優の)3番手になったのは反省です。あそこで踏んでサラ脚で小林(優香)さんに付いていかないと。今回、(前回に)落車して立て直して参加したけど、自分の弱点も見つかったので、来年1年間、さらに考えながら少しずつ力を付けていきたい」
 梶田舞はあわや落車の展開に。力を出せず、不完全燃焼に終わる。「内に避けたあと、どこにもぶつからないでよかったし、他の人を巻き込まなかったので。それだけでもよかった。やろうとした組み立てをしたので。また来年頑張ります」と気持ちを切り替えた。

<29日11Rヤンググランプリ2015>
野原雅也選手
野原雅也選手
 近畿勢は3人そろったが、奈良コンビと野原雅也(写真)で分かれて勝負。唯一の1班で、当大会2度目の出場となる野原が人気の中心となりそうだ。
 「今年最後だし、今年の方が緊張しますね。前回(佐世保記念)決勝に乗れたのはたまたまだけど、その前にセッティングを大幅に変えたら感じが良くなりました。そのあとは高知を腰痛で欠場したけど、しっかり練習ができました。単騎だから先行はないけど、よく考えて走ります」
 その奈良コンビは、元砂勇雪が前回りを志願した。
 「ルーキー(チャンピオンレース)のときは栗山(俊介)さんが前だったけど、今回は僕が前で頑張りたい。前回(高知)が終わってからしっかり練習ができたし、感じも良かったので。どこかに潜り込んだりすることなく、外を踏むレースで力を出し切ります。奈良から優勝者を出せるように」
 栗山俊介は大一番に新車を投入し、心機一転して挑む。
 「頼んでいた新車が間に合ったので今回から。セッティングも出してきました。最近のなかでは一番仕上がっていると思います。一発勝負だし、最後コースがあればコケるのも覚悟で突っ込んでいきます」
 日野博幸は体調を崩し、実戦を1か月欠場。不安を抱えながら、ぶっつけ本番で挑む。
 「ずっと落車した影響かと思ってたけど、(11月)静岡でこれは違うしヤバいと病院に行ったらバセドウ病と診断されて。体重も8kg落ちました。症状が落ち着いてから、練習はここ何日しかできなかった。誰かと連係すると迷惑をかけるかもしれないし、それだったら自分で前々に行った方がいいと思うので。その方が納得もいくし。不安もあるけど楽しみです」
公開練習

<30日11Rグランプリ2015>
浅井康太選手
浅井康太選手
 本番を2日後に控えたグランプリメンバーはリラックスムード。7R終了後の公開練習では場内の雰囲気を、そして最終レース終了後のバンク練習ではヤンググランプリ出場メンバーらとバンクの感触を確かめた。
 今年は単騎での戦いとなる浅井康太(写真)もゆっくりと1日をすごした。本番へは早くから入れ込みすぎず、徐々に気持ちを入れていく。
 「(公開練習を走って)いい雰囲気でしたね。お客さんの声援も多かったし、それはうれしかった。なかにはヤジもあって、それも競輪らしいなと思いました。それはそれでいいレースをしてやろうと思えるので。明日(2日目)の公開練習で、また一緒の雰囲気を味わって気持ちを高めていきたい。まずはグランプリまでのんびりして、レースで爆発させます」
 今回で6度目の出場となる平原康多も、シリーズの過ごし方は心得ている。
 「(ここまでに)練習しすぎて腕がしびれました。古傷じゃなくて筋が痛くなったので、後半はケアしながらやってきました。普通にマイペースで。(武田豊樹との連係で)前を回るときは自分のタイミングで動いてます。自分のタイミングで仕掛けるんで気持ちの楽さはありますね。でも、後ろのときは違う責任感が出てくるので大変です」
 村上義弘は「徐々にですね」。公開練習で本番の雰囲気を確かめると、2日間かけてじっくりと戦闘態勢を整えていく。
 「伊東(記念)の前にハードにやった。そのあとは前夜祭もあったりバタバタしたけど、最終調整は稲垣(裕之)とやりました。(やり残したことは)ないと思います。日々それがないように意識してる。12月はレースを走ったし、グランプリに向けて特別やったこともない。やり残したこともないです。このスケジュールの中でやれることはやりました。あとはいい状態で過ごしたい」
夜間練習

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