『被災地支援競輪KEIRINグランプリ2016シリーズレポート』 初日編

配信日:12月28日
 年末の輪界最大のイベント「KEIRINグランプリ2016シリーズ」が、立川競輪場を舞台に28日に幕を開けた。「寺内大吉記念杯(F1)」の予選から多くのファンが詰めかけ、迫力のバトルにスタンドは沸いた。初日のメーン「ガールズグランプリ2016(F2)」では、好位から追い込んだ梶田舞が一昨年の岸和田に次いで2度目の優勝。賞金1000万円(副賞含む)を獲得した。ホームバンクの奥井迪は果敢に逃げて押し切りを図ったが、惜しくも2着に敗れた。2日目には、これからの輪界を担う9人のホープが「ヤンググランプリ2016(G2)」で優勝賞金505万円(副賞含む)をかけて、一発勝負でスリリングなバトルを繰り広げる。
 本場では開催中の毎日、GP純金車券などが当たるラッキーカードを配布します。山口健治氏による予想会、ガールズケイリンカフェなど、様々なファンサービスとイベントでお客様をお待ちしています。また、29日の2日目には「KEIRINグランプリ2016(GP)」の出場選手によるトークショーと公開練習、井上茂徳氏、工藤元司郎氏による予想会なども予定されています。ぜひ、立川競輪場へ足をお運び、見応えのあるトップレーサーたちのスピードバトルと、イベントをお楽しみください。

晴れやかに幕を開ける
晴れやかに幕を開ける
山口健治 予想会
山口健治 予想会
ヤンググランプリ出場選手トークショー
ヤンググランプリ出場選手トークショー
中野浩一 トークショー
中野浩一 トークショー
ガールズグランプリ出場選手特別紹介
ガールズグランプリ出場選手特別紹介
ガールズグランプリ2016 レース経過
 梶田舞も前を狙って動いたが、最内の石井寛子がスタートよく正攻法へ。石井、梶田、児玉碧衣、山原さくら、尾崎睦、奥井迪、高木真備の並びで周回を重ねる。
 赤板ホーム手前から山原、さらに尾崎も車間を切って、奥井の出方をうかがう。打鐘前で誘導員が退避すると、まず山原が上昇を開始。奥井の動きをけん制するように尾崎も動いたが、結局は奥井の後ろへ。4コーナーで山原が先頭に立つと、奥井は山おろしをかけて主導権を握る。奥井の仕掛けに尾崎、梶田が続き、前との車間を詰めた勢いで仕掛けるかに見えた高木だが、奥井のハイペースの前に4番手外で動けない。代わってバックから児玉が巻き返し、山原は4番手から梶田の内にもぐり込む。奥井の踏み直しに番手の尾崎は徐々に遅れはじめ、奥井が後続を千切って押し切るかに見えた。しかし、児玉の仕掛けに合わせて2センターから踏み上げた梶田が直線一気に前の2人をゴボウ抜き。2年ぶり2度目の女王に輝いた。逃げた奥井は惜しくも2着、まくった児玉が3着に食い込んだ。

ゴール
ゴール
表彰式
表彰式
胴上げ
胴上げ
<1R>
新田康仁選手
新田康仁選手
 オープニングレースを制したのは新田康仁(写真)だ。戸田康平が打鐘から先行。すんなり中団に収まった山本健也が最終2コーナーから好回転でまくる。これに乗った新田が直線で鋭く追い込んだ。
 「風がすごくて、周回中から踏んだり、やめたりでキツかったです。山本がまくり切ったんですけど、自分に余裕がなかったですね。余裕があれば車間を空けて、永井(清史)を止めて、ワンツーが決まっていたと思います」
 永井清史は後方7番手からのまくり勝負。2着権利の厳しい予選を突破した。
 「すごい風だったので、前から自分のタイミングで仕掛けようと思ってました。中団(の山本は)行くと思ったので、そこに付いて行こうと。焦って仕掛けたらコーナーで浮いて終わってましたね。前走、前々走と新車がダメだったので、今回は元のフレームに戻しました」

<2R>
杉森輝大選手
杉森輝大選手
 魚屋周成が杉森輝大に併せ込んでフタをしてから主導権を握って出るも、杉森が素早い反応で巻き返す。すかさず九州ラインを追っていって、最終ホーム過ぎに魚屋を叩いて逃げる。番手の河野通孝は後続との間合いを図りながらゴール前で杉森を交わした。
 「バックの風がキツくて、自分に余裕がなかった。もっと車間を空けられれば良かったけど。自分は楽なところを楽なところをっていう感じでした。自分は恵まれです。アイツ(杉森)が勝手に残ってくれた。踏み出しもキツかったし、自分は疲れがあるのかなって。本当に相性がいいですね」
 危なげない組み立てで動きの良さをアピールした杉森輝大(写真)だったが、まだまだ上積みが見込めそうで、準決を見据えてこう言う。
 「そのまま仕掛けて行く作戦だった。バックは風があって重かった。自分の反応も悪かった。(2着までの権利で)難しい勝ち上がりだったんで、(ワンツーで)良かったです」

<3R>
松岡健介選手
松岡健介選手
 周回中は7番手からの組み立てを強いられた松岡健介(写真)は、赤板を通過しても動かず我慢、中団の飯田憲司が動き出すのをじっと待つ。その飯田が主導権を握ると、最終2コーナーからまくった須永優太の上を松岡が力強くのみ込んだ。
 「風がすごかった。(7番手から)先に切ってもしんどいかなっていうのもあったんで、飯田君は(望月)永悟さん付いているから行くかなと。人任せになってしまった。須永君はすごい勢いで(まくって)行ったけど、3コーナーで止まってたんで。行けるかなと思って踏んだら、そこそこ出た」
 最終3コーナーで前団のあおりを受けながらも、渡辺十夢が松岡に流れ込んで2着。近畿ワンツーの車単は190円。
 「(周回中は)後ろだけは取らないようにっていうのが、ケンさん(松岡)とあったんですけど…。ケンさんは強いですね、(須永が)まくった上をジャストタイミングで行った。俺は(前回3日目での)落車明けなんだけど、オッズ見て震え上がりましたよ(笑)。でも、付いていけたんで、問題ないと思います」
 抜かりない中団キープからまくった須永優太だったが、近畿の2人に屈して3着。
 「できることはやりました。松岡さんはどこからでも来ると思ったんで、自分はある程度早めに行っておかないとって思った。風にやられました」

<4R>
松川高大選手
松川高大選手
 打鐘で飛び出した桜井雄太がハイピッチで駆ける。中団外併走となった片折亮太は最終ホーム前からスパート。桜井の抵抗をねじ伏せて先頭に立つが、前団の混戦を松川高大(写真)が力強くまくり切った。
 「桜井君が(片折に)フタしていたので、駆けると思いました。ホーム前から片折さんが来たけど、黒崎(直行)さんの口が空いていたので、その1車が大きかったですね。寒くて脚は固まっていたんですが、(鎖骨骨折から)復帰して走るたびに良くなっています」
 松川を懸命に追った西川親幸が、しぶとく2着に流れ込んだ。
 「ダメだったね。内に差し込んだ瞬間に、松川が行ったのでキツかった。ヤバいと思ったけど、なんとか付いていけた」
 最終3コーナーでインを突いた松崎貴久は3着まで。
 「番手から出ることも考えたけど、けっこう早めから(桜井が)踏んでいたので、出て行ったところで厳しいかなって。内しかコースはなかったですね」

<5R>
川崎健次選手
川崎健次選手
 レースの主導権を握ったのはなんと単騎の小野裕次。隊列が何度か入れ替わったのち、打鐘で小野が先頭に出てそのまま踏んで行く。その後ろを坂本周輝がキープすると、車間を詰める勢いでひとまくり。坂本は最終4コーナーを先頭に立ったが、その3番手にいた川崎健次(写真)が直線で突き抜けた。
 「今日は単騎戦で難しいかなと思ってたけど、先行するのは坂本君か小嶋(敬二)さんなんで、僕は中団から攻められるかなと。でも、(小嶋の)内が空かなかったらヤバかったですね。坂上(樹大)さんと併走になって内が重たかった。最後、後ろに小嶋さんがいるだろうから、(準決進出は)2着までだし必死で踏みました。ちょっと力んでしまって伸びを殺してしまいました。でも、明日はさらにチャレンジャーだからリラックスしていけると思います」
 坂本周輝はかろうじて2着に粘って準決進出。
 「赤板のところでまさか城戸崎(隆史)さんが引くとは思わなかった。それで誘導が残ってしまったんでヤバいかと。でも小野さんが行ってくれたので、追って小嶋さんと併走かなって。そしてら引いてくれたのでよかったです。とにかくキツかった。もうやり切った感じです(笑)」
 小嶋敬二はゴール前で詰め寄るも、タイヤ差及ばす3着。
 「2回くらいコケそうになったね。坂本に締められたときと、川崎にすくわれたところと。最後(ハンドル)投げ負けたね。2着までに入りたかった」

<6R>
山田庸平選手
山田庸平選手
 柿沼信也が後ろ攻めから押さえると、さらに新山将史が打鐘で叩いて先頭に立つ。柿沼は一度はその3番手に入ったが、すぐにホームから反撃に出て踏み合いに。新山が早めに決着をつけて懸命に逃げたが、後方から山田庸平(写真)が猛然と襲い掛かる。山田は後ろを千切ってまくっていくと、4コーナーで新山を抜き去り、勢いそのままゴールを駆け抜けた。
 「今日は風が強かったので、自分でレースを動かすよりも脚をためて力勝負をしようと思ってました。それだけの練習はしてきたつもりだし(7番手でも)落ち着いていました。明日は相手も強くなるしいつも通り、レースを動かして位置を取ってから勝負したい」
 番手の小野俊之が離れ、2着には関貴之が入る。目標の柿沼が突っ張られると北日本の3番手にスイッチ。直線でしぶとく伸びて準決進出を決めた。
 「余裕はあったけど、あそこまで伸びるとは自分でもビックリ(笑)。でも、今日は気持ちが入っていたし、柿沼君も頑張ってくれたので」
 新山将史3は微差で惜しい3着。
 「風が強かったから、逃げるならカマシかなって思っていたけど。打鐘で仕掛けたけど、逃げる気がなくなるくらい風が強かった。そのあとは意外と落ち着けたんですけどね。前回よりはいいけど、最後は脚ですね」

<7R>
中野彰人選手
中野彰人選手
 早めに先行態勢に入った中井太祐に対し、打鐘でインを突いた小埜正義が後位で粘る形に。もつれたところを今泉薫が叩いて先制。中井の内をすくって最終ホームで3番手を奪った小埜が最終2コーナーからひとまくり。シビアに後位にスイッチした中野彰人(写真)が、小埜をゴール寸前でとらえた。
 「順番が来たら(中井が)仕掛ける作戦だったんですけどね。(最終ホームの切り替えは)あそこは勝負しないといけないと思った。勝てたけど、レース内容は悪すぎですね」
 内に包まれる展開となった小埜正義だが、冷静に対処してピンチを切り抜けた。
 「巻き返していきたかったんですが、(中井に)上に上がられて、厳しかったですね。内からどこかこじ開けて、外を踏めればよかったけど、前も踏んでなかったので、中野のところにいく形になってしまった。もうちょっといい形でラインで決めたかったんですが、力不足です」

<8R>
堀内俊介選手
堀内俊介選手
 堀内俊介(写真)が会心の逃げ切り勝ち。松岡篤哉が後ろ攻めから押さえると、打鐘でその上を叩いて先頭に出た。堀内は何度も後ろを振り返ったのち、1コーナーからトップギアへ。一本棒にして最終バックを通過すると、最後は番手の東龍之介を振り切った。
 「今日はバックでスピードを乗せるように。なるべく遅め遅めで。スピードを乗せてバックを通過できましたね。今日は(当日)ギアを(3.86に)上げてみたけど、今まで使ったことがあって、そのときは踏めていなかった。パワーとダッシュが課題だったけど、今日は今までよりも踏めていました。ヤンググランプリに出られないので、そのぶんも頑張りたいですね」
 東龍之介は車間を空けて堀内を援護。最後、懸命に詰めていったが交わせず。
 「堀内君が強かったですね。前を切ってから踏みそうだったけど、落ち着いて行ってくれたので。バックで誰か来るかと思ったけど、誰も来なかったですね。今日は展開がすべて良かった」
 松岡篤哉は悔しくも3着。前の佐藤明が離れてくると、慌てて踏んだが届かず。勝ち上がりを逃した。
 「中団が取れたので大事に行き過ぎたというか。かえって難しかったですね。佐藤さんが離れてきたのに気づくのが遅れたし。行くなら今日は(打鐘過ぎ)2センターから4コーナーでしたね。そこしかなかった。調子が良かっただけにもったいない」

<9R>
太田竜馬選手
太田竜馬選手
 打鐘手前で押さえて出た矢口啓一郎を、太田竜馬(写真)との中団外併走から櫻井正孝が踏み込んで先行策。北日本勢が仕掛けたことで視界が開けた太田が、間髪を入れずに前団に襲い掛かる。最終1センターで阿部力也のブロックを受けて一度はスピードが鈍った太田だが、再度山おろしで加速して評判通りの走りで人気に応えた。
 「風が強かったし、前を取ってからと思ってました。地元も風が強いんですけど、今日の風はなかなかでしたね。無理やり行った感じだけど、まくり切れてよかったです。(風でキツくて)心臓が止まりそうだった。もうゴール前はフラフラでした。準決も仕掛けどころがあれば、すぐに仕掛けていきたい。そうしないと勝てないと思うんで」
 踏み出しで遅れて最終ホームでは太田との車間が空いていた濱田浩司は、2コーナーで追いつき四国コンビで上位を独占した。
 「僕なら待っているんですけど、(太田は)すぐにそのまま(北日本勢に)付いていったから結構ヤバかった。ブロックがなかったら、もっと(太田が)前に行っていた。あれで追いついた。脚が溜まらないし、付きづらかった」
 「力負け、悔しいけど…」とは、櫻井正孝の弁。番手の阿部力也の仕事にも助けられたが、太田にまくられて3着。
 「あのまま(太田の)外にいても風が強いんで、いくら(太田が)横ができないと言っても入られたりもするんで。だったらと思って1回切った。自分が掛からなかったんで、(阿部)力也も仕事をし切れなかったと思う。普通の競輪(F1)なら3着で(準決に)上がれるんですけど、しょうがないです」

<10R>
松岡貴久選手
松岡貴久選手
 赤板の2コーナーから山おろし気味に脇本雄太が主導権を奪うと、吉澤純平が飛び付いて脇本後位がもつれる。そこを打鐘の4コーナーから早坂秀悟が巻き返してスピードバトルが激化。最後まで冷静に脚を溜めた松岡貴久(写真)が、最終2コーナーからのまくりで早坂をとらえて幸先のいいスタートを切った。
 「みんなが普通にレースをしたらキツかったと思うけど、踏み合ってくれたんで。自分の控えめな性格がいい方に出た(笑)。前々回の小田原の時に、鈴木謙太郎とフレームを交換して、それから1着を取らせてもらってますね。でも、まぁ自転車どうこうより体かな。良くなっているっていうより、(いい頃に)戻ってきている感じですね」
 松岡をマークした小倉竜二は、直線に向いてもその差は縮まらず1車身差のまま2着でゴール。
 「(松岡が)いいタイミングで仕掛けてくれましたね。でも自分は追走でいっぱいでした」
 最終2コーナーで東口善朋に踏み勝った吉澤純平は、脇本後位から北日本勢にスイッチ。直線で再度踏み込んでしぶとく3着に入った。
 「本当は外を踏みたかったんですけど…。もう、ああなってしまったら、あそこで勝負するしかなかった」
 早坂が最終2コーナー手前で脇本をとらえて、伏見俊昭にとっては絶好の流れかに思われたが4着。
 「もう(早坂が出切って)まくりが来るスピードじゃないと思った。今日の風だと番手もキツくて、自分はニュートラルに入らなかった。(松岡のまくりに)反応が遅れました」

<11R>
奥井迪選手
奥井迪選手
 梶田舞がガールズケイリンフェスティバルに続いて、ガールズグランプリを優勝。2年ぶりの2回目、女王の座を奪還した。
 逃げた奥井迪の3番手をしっかりキープすると、児玉碧衣のまくりに合わせて勝負に出た。そこからは「持ち味なので絶対に届くと思ってました」と、確信の伸び。粘る奥井をとらえ、先頭でゴールを駆け抜けた。
 「いつも通り前を取ってからと考えてました。思った展開と違ったけど動けたし、ガールズグランプリでは初めてなのでビックリしました。練習してきたことが出たし、直線の伸びは練習してきたことなので、出せてよかったです。今年はガールズグランプリを優勝できれば100点で、それ以外だったら0点だと思ってたので、優勝で終われたので100点です」
 奥井迪(写真)はゴール直前で交わされ悔しい準V。
 「絶対に主導権を譲らないと思ってたし、逃げ切る気持ちで行ったけど、結果2着なので力不足した。後ろを見ずに自分のペースで逃げて、最後キツくなってしまいました。最後に踏み直せる脚がないと。甘くないですね。またガールズグランプリを目指してスタイルを変えずに。今年2着だったので、来年は優勝したい」
 児玉碧衣は後方からまくったが、梶田に完璧に合わされ3着。悔し涙を流す。
 「梶田さんよりも先に出たかったけど、そこまで全然スピードに乗ってなくて。誘導のペースが早かったし、ゴチャついて自分でどうしようどうしようと焦ってしまいました。いつも通り車間を切って、慌てずに行っていれば…。自分らしくないレースで、悔いが残るレースでした。悔しいです。応援してくれたファンに恩返しができなくて…ホント悔しいです。今の練習では足りないことが分かったので、またガールズグランプリに向けて気合を入れて練習します」

<29日11Rヤンググランプリ2016>
鈴木竜士選手
鈴木竜士選手
 107回生の茨城2人は早くから別線勝負を選択。公開練習が行われた初日は、隊列を組んでバンクの感触を確かめた。練習を終えて引き揚げて来ると、鈴木竜士(写真)は今一度気持ちを入れ直す。
 「6分間と言われたので適当にゆっくりと走って。雰囲気がいいですね。お客さんにたくさん声をかけてもらいました。体はいいけど、風がものすごいですね。参考にならないくらい。もう乗らないつもりなので、あとは気持ちを入れるだけ。勝つ気はあるので」
 小笹隼人は初めての立川バンクに好感触を得る。
 「朝練習と公開練習に乗ってみて、バンクのカントが好きですね。立ってるし、引っ掛かりがあるというか感じがいい。最近、腰痛が出て練習でも力が入らなくて成績も悪いけど、最近のなかでは良いので。1発勝負の経験はあまりないけど、自分では勝負強い方だと思ってるので」
 畑段嵐士は怪我明け2戦目となり、今回も体の状態が気掛かり。
 「復帰戦の向日町は立ち遅れてしまったし、骨折した右手首も全然まだ。新山(響平)君あたりが勝負強いけど、僕も負けていないと思うので」
 神田龍は点数で差はあるものの、敵の隙を突いて一発狙いたい。
 「僕が一番点数が低いので、好きなように走らせてもらえると思う。それをうまく利用して、前々に攻めたいですね」
公開練習

<30日11Rグランプリ2016>
渡邉一成選手
渡邉一成選手
 2月全日本選抜で念願の初タイトルを手にした渡邉一成(写真)は、第一子誕生、そしてリオで自身3度目の五輪出場と激動の一年。その締めくくりとなるグランプリは、初体験も気負うことはない。
 「(前回の競輪祭からは)練習に励んでいたし、忙しくはなかった。いくら脚力を強化しても、競輪で勝てないんで難しい部分がある。強化した脚力をどう競輪に生かしていくかですね。そこをしっかりと発揮していかないと、アイツは競技だけだって言われるんで。グランプリは一発勝負なんで、勝ち上がりと違う。それだから(調整方法は)競技に近い感じで、僕のなかでは一発勝負は合わせやすい。ベストのパフォーマンスを出せるように。まだ(本番まで)時間があるし、まだ緊張感というか高ぶってはない。徐々に高めていきたいですね」
 初日のメーン「ガールズグランプリ2016」では、茨栃の梶田が優勝。梶田同様に一昨年の岸和田に次いで2度目のグランプリ制覇を目論む武田豊樹は、ゲンを担ぐようにこう言う。
 「(ガールズグランプリは)6番車(梶田)が勝ちましたから。僕も6番車ですから。今日は風が強かったですね、(最終日も風が)吹いて欲しい」
 初出場だった一昨年のグランプリを糧に岩津裕介は、初日を淡々と過ごし同地区の選手のサポートに回っている。
 「前回のグランプリの経験ですか? まぁ、ありますけど、そんなにたいしたあれじゃない。(前回からここまで)ボチボチじゃないですか。あとは変わりなく、体調に気をつけていきたい」
夜間練習

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