S級S班による激戦必至の3日間! |
日本選手権の興奮がまだ記憶に
新しい岸和田にS級S班18名が戻
ってくる! 本年度から新設され
た「SSシリーズ風光る09」はS
級S班のみによる3日制のトーナ
メントで、GⅠ決勝戦に優るとも
劣らない激戦が繰り広げられる。 |
武田豊樹が岸和田バンクで再び強さを見せつける |
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武田豊樹 茨城・88期 |
武田豊樹がダービー王の称号を胸に岸和田に凱旋する。日本選手権の準決勝では打鐘先行で3着に粘り込み自分の仕上がり具合に手応えを掴んだ武田は、決勝戦では自信に溢れたバック捲りでGⅠ初優勝をもぎとった。次場所のいわき平記念では準決勝で敗れたが、順位決定Aでは捲りで岡部芳幸とワンツーを決めており調子に問題はなく、今回もダービー王の名にふさわしい走りを見せてくれるだろう。
昨年後半から長らく低迷していた小嶋敬二がついに復活した。日本選手権は二次予選で敗れているが、3走目の敗者戦からギアを3・85に上げて2連勝、次場所の松山記念は二次予選からの3連勝で約7か月ぶりの記念優勝、続く名古屋記念も決勝3着で、初日特選は逃げて山口幸二とワンツーを決めるなど怪物パワーが完全に戻ってきている。
山口幸二が乗れている。西王座戦で優出、日本選手権も永井清史や井上昌己を目標に2勝を挙げて優出、次場所のいわき平記念でも決勝4着と健闘している。続く名古屋記念では2日目優秀での落車の影響が出たのか準決勝Cで敗れているが、今回も小嶋と永井の絶好の目標がいるだけに、山口が優勝候補の筆頭に躍り出てくる可能性も十分。
昨年のGP覇者・井上昌己は今年に入ってからも抜群の安定感を維持しており、競輪祭、西王座戦と連続優出、3月・松山記念では小嶋敬二を目標に準優勝と自在型の本領を発揮している。日本選手権では準決勝で不覚をとったが、ゴールデンレーサー賞は捲って2着とバンクとの相性も悪くなく、今回はしっかりリベンジを果たしてくるだろう。 |
伏見俊昭が展開不問の強さを発揮! |
海老根恵太を目標に渡邉晴智が差し脚を伸ばす |
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海老根恵太 千葉・86期 |
日本選手権では北日本勢がことごとく敗退、長らく続いていた北日本優勢の流れにストップがかかり、王者・山崎芳仁も競輪祭での圧勝劇のあとはピリッとしたところがない。
そんな状況下にあっても伏見俊昭だけは元気一杯だ。3月・いわき平記念でも山崎や岡部芳幸が準決勝で敗れる中、決勝戦で捲りを決めて地元優勝を飾っており、今回も目標や展開に関係なく強さを発揮してくるだろう。
海老根恵太に勢いがある。東王座戦を逃げ切って優勝したのは記憶に新しいが、近況も徹底先行型と見紛うばかりの積極的なレースが多い。日本選手権の準決勝では逃げて鈴木誠とワンツーを決め優出、次場所の松山記念は疲れが出たのか二次予選で敗れているが、続く名古屋記念の決勝戦では結果は4着だったが渡邉晴智を連れて思い切りのいい逃げを披露している。
海老根との連係があれば渡邉晴智にチャンス到来だ。近況は決勝戦での惜敗が目立っているのが気になるが、日本選手権でも決勝3着で表彰台に上がるなど高いレベルで安定している。3月・名古屋記念も決勝2着と惜敗しているが、今度こその意気込みで差し脚を伸ばしてくるだろう。
石丸寛之の一発も十分だ。昨年末のSSカップの落車の影響で冬場はやや物足りない成績が続いていたが、3月・松山記念では初日特選と2日目優秀を2連勝の勝ち上がりと本来のスピードが戻ってきており、今回も得意の捲りを炸裂させてくるだろう。
日本選手権を大いに盛り上げたベテラン・村上義弘と、デビュー3年目で記念初優勝を飾った新鋭・木暮安由の対決が見どころだ。
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村上義弘 京都・73期 |
同時開催のS級戦は日本選手権で復活の狼煙を上げたベテラン・村上義弘と新鋭・木暮安由の対決が見どころだ。
日本選手権での村上は捲りの3連発で優出、決勝戦は村上らしい堂々の先行勝負に出ており、今回も若手自力型を力でねじ伏せてくるだろう。
木暮は新人らしからぬ巧みな捌きが持ち味で、3月・名古屋記念でも連日好位置を奪取して無傷で勝ち上がり、決勝戦も中団からの捲りで記念初優勝を達成している。
A級戦ではルーキーCで2着の坂本貴史のVに期待。旭健太郎や倉岡慎太郎のベテラン勢や特班して勢いある阿部大樹や村上直久にも注目だ。
地元期待は菊谷信一で今年は2回V。1月岸和田は捲り3連発で完全Vを飾っている。 |
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井上昌己 長崎・86期 |
山口幸二 岐阜・62期 |
小嶋敬二 石川・74期 |
渡邉晴智 静岡・73期 |
石丸寛之 岡山・76期 |
伏見俊昭 福島・75期 |
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