『第63回朝日新聞社杯競輪祭(GI)』 決勝戦共同インタビュー

配信日:11月23日
11月23日(火)12R(発走予定20時40分)
北津留翼(福岡・90期)
北津留翼選手
 (G1優参は昼間やっていたこの大会以来になるが)そうですね、もう4年くらい経っています。今日(準決)は先輩の前だったんで、ちょっと緊張しましたけど、何とかワンツーできて良かったです。(後ろからになったが)前から2番目からの組み立てだったんですけど、それか前かで。早くもちょっと失敗して、ひとりで3回失敗しちゃいました(笑)。切りにいって突っ張られて、園田さんが中団を取ってくれたんですけど、それを見送ってしまい…。もうバランバランでしたけど、何とか、はい。ホームで新田(祐大)君を追いかけていったけど、全然追いつかなかったですね、離れていってました。でも、あおりがあったので、たまたま追いついたんですけど。最後に新田君とぶつかって失速したんですけど、何とか耐えることができました。(4連戦だが脚の感じはきついですけど頑張るしかないんで。声援がすごいので、それを鞭に。(決勝は)また1番車なので、次こそは活かしたいです。自力で頑張ります。
郡司浩平(神奈川・99期)
郡司浩平選手
 南関の勝ち上がりが少なかった中で僕自身、最低限って言うような形になっただけです。(準決は)流れの中で。細切れでしたし単騎も多かったので、正直予想もつかなかったので流れの中で前に踏んで。あとは行けるところがあればって感じです。先に僕がハナを切れたんで。あとは(取鳥)雄吾がどこから来るのかなと思いながら、合わせて踏むようなイメージでは道中考えてたんですけど。(3番手は譲れなかった?)雄吾もジャンから思い切りフカしていくというよりは出切ってちょっとペースに入れてって感じだったので。そこで合ったところが3番手だったので、そこは譲れないなってところでした。飛び付いた時も余裕はあったんですけど、前のペースで僕自身も詰まってたところがあったのでなかなか外のヒデさん(山田英明)をキメれずに併走が長引いちゃったんで、仕掛けどころを逃がしてしまいました。(松浦を)捕らえるのは難しいと思ったんですけど、ヒデさんをしのいであとはゴールまでって思いで。3番手だったんでちょうど内も見えてましたし。今日(準決)もそんなに気負いなく走れましたし、明日(決勝)も連覇とか意識せずしっかりと全力を出して一層集中して走りたいと思います。(南関単騎になって)自分で何かアクションを起こせればと思うので。本当に流れを見て、その流れをうまく読んで仕掛けられるようにしたいなって思うんですけど。僕は意識していないんですけど、みなさんに連覇って言っていただけるので連覇を目指して頑張ります。
松浦悠士(広島・98期)
松浦悠士選手
 (取鳥)雄吾と乗りたかったので、自分は(決勝に)いけたけどって感じですね。後ろが併走でもうちょっと空けたかったんですけど。ちょっとヒデさん(山田英明)に追い上げられてもと思いつつ。みんなが内に詰まってくれたらなと思っていたんですけど、バックから佐々木(悠葵)君が来て、雄吾も大分バタつき始めたので。ちょっとどうかなと思いながらなるべくギリギリまで待ったんですけど。(初手は)できたら中団が良かったんですけど、僕がちょっとスタートで失敗して郡司君に締められた形になっちゃったんで。その辺は僕のミスで雄吾に迷惑をかけちゃいましたね。雄吾はしっかりやることをやってくれたので僕がもう少しできたら良かったなって思いますね。状態は今日(準決)が一番良かったです。雄吾の頑張りで脚力消耗もそんなにしてないですし、明日(決勝)はしっかり自分の力を出せるデキかなと思います。今日アップ中にいい部分で気付くことがあったので、その辺は明日しっかり使い切れるようにしていきたいです。単騎で自力自在に頑張ります。去年(の競輪祭)は決勝に乗れなかったんでチャンスもなかったんで、単騎ですけどしっかり狙っていきたいと思います。
園田匠(福岡・87期)
園田匠選手
 (準決は後ろ攻めになったが)翼(北津留)の思った通りだと思います。全部任せていたという本人に聞いてください(笑)。(北津留が早めに切ろうとして突っ張られたが)山田(久徳)君を押さえたら引いてくれたので、あの1車は大きかった。翼が落ち着いて仕掛けられたと思うので。山田君のおかげです。あの1車すくわれていたらタイミングもなくなっているし、あそこは大きかったと思います。自分の前に翼が入ると思ったところへ新田(祐大)君が来たのでえっと思いましたけど、結局いつもの位置に戻っただけです。信頼していました。(北津留が新田ラインを乗り越えていった時の気持ちは)興奮していました。圧倒されていたというか、はい。越えたので、決勝は乗れたと思ったので、直線は何も気にしないで踏んだ感じでした。(脚の感じは)脚の感触よりも気持ちで、お客さんがあんだけ暖かいので翼と気持ちだけで走っていたと思います。ゴールした後、興奮して鳥肌が立ちました。(決勝は)翼に任せて、しっかり狙ってくれれば自分にもチャンスあると思うんで、翼が獲ってくれればいいぐらいで走ってくれればと思います。地元のG1決勝に乗るのは子供のころからの夢だったので、長かったですね。20年以上もかかってしまいましたけど、乗れたからには9分の1で取れる確率はあるのでしっかり最後のつもりで頑張ります。
新山響平(青森・107期)
新山響平選手
 (率直な感想は)準決勝戦は展開がすごい向いたので、それをものにできて嬉しいです。(寛仁親王牌も決勝に乗ったが違う感慨はあるのか)自分のスタイルは崩さないようにと思っています。(準決は長い距離を踏み切ったが)長い距離ではあったんですけど、前が踏み合って力を使っていたので、拓矢(吉田)も器用だし、中団取りだなと考えていたので、タイミング良く前に出れて、一成(渡邉)さんとワンツーできたのは嬉しいですね。今日(準決)は逃げイチみたいなメンバーだったので、ここで逃げないとこの先厳しいかなと思ったので。しっかり先手を取れたし、落ち付いていたので、出切ってからも踏みすぎることなくペースで回せました。(今年最後のG1だが)間違いなく調子は上がっているので、欲を言えば、まだ3回目のG1決勝ですけど、優勝を狙いたいなと思っています。決勝に乗る回数を重ねないと雰囲気は分からないので、落ち付いて走るとなると、もうちょっと回数を重ねないといけないという気持ちはあるんですけど、明日(決勝)は落ち着いて冷静に走りたいと思います。(コンディションは)今日は長い距離を踏んだがそれほど脚にはきていないので、調整して明日もしっかり走ります。今日と一緒で一成さんの前で頑張ります。しっかり自分の持ち味を出して頑張りたいと思います。
山田久徳(京都・93期)
山田久徳選手
 (GI初決勝だが)こんな全部3着で上がれるとは思いませんでした。(準決は)最初前だったんですけど。突っ張りがあったら後方になると思ってあそこ(関東勢の後ろ)にいったんですけど結果的に園田さんが降りてきて行けるかどうか分らなかったのでちょっとビビッてバック踏んで一番後ろになりました。空いたら内に行こうかなと思って。今回はまあまあ仕上がっていたんで冷静に走れていたので内が空いたのも見えたんですけど、ホームで北津留さんが行く気配がしてたんで信頼して付いてました(笑)。(その前に新田祐大が仕掛けたが)見えてたんですけど、大分遠かったんで。まあ、行かれても北津留さんも行くやろなって思って。もし北津留さんが止まったら内に行けばいいやと思って。それしかなかったんで。9番手なんで単騎で。その辺は反省点ですけど、しっかり付いていけて良かったですね。(北津留が)元々強いのは知ってますけど、今回めちゃくちゃ強かったんで。昨日(二次予選A)もめっちゃ強かったんで。行けるところまで付いていって、コース空いたら内と思って。園田さんは外を踏むと思ったんで、しっかりその間というか、外か内か見極めようと思って。外行ったら新田さんを抜けなかったですね。(ここまで振り返って、3着ばかりで)決まり手はないですけど。目標にしていたGIの決勝に乗れたのでとりあえず一区切りというか。明日(決勝)はしっかり古性君に付いていきたいですね。ここまで3着できているので、最後は決まり手を付けて帰りたいなと思います。
吉田拓矢(茨城・107期)
吉田拓矢選手
 (準決は)後ろに迷惑を掛けちゃったなと。自分だけが優勝に残っちゃったような感じになったので申し訳ないです。(今年は高松宮記念杯、前回の寛仁親王牌でも決勝に乗っているが)全部3着で勝ち上がってギリギリで。今日(準決)に関しても思いの外庸平さんとのあれが長引いて、新山さんにいい形で出切られて、なかなか道中ずっとキツかったんですけど、最後もっと早く行けばよかったですね。追い付くのにも時間が掛かったし、新山さんも掛かっていたので行けなかったですね。(決勝に乗っていよいよグランプリも見えてきた?)全然ですよ。でもとりあえずチャンスを頂いたので、もちろん優勝を目指して頑張るだけです。今年に関しては自分の中でもレースのバリエーションだったリ、今までやらなかったレースも増えてきて。今回にしても先行、まくり、追い込みと三つやって。そういう形になったので本当に総力戦でいったような感じですね。でも、今日に関してはもっと頑張りたかったですね。終わった後に平原(康多)さんにもお前が乗ってくれて良かったって言ってもらえたので少し報われた気持ちになりました。(決勝は)一人でも自力で頑張りたいと思います。(賞金でもグランプリが決まる可能性があるが)もちろん、優勝を目指して頑張るだけだと思います。(グランプリには)自分の力で出るしかないと思うので悔いの残らないように走ろうと思います。
渡邉一成(福島・88期)
渡邉一成選手
 (準決は)新山君が作戦の段階から強気だったので。僕はどうにかしないとって思いでした、ずっと。一回前に出る時に山田(庸平)君がヨシタク(吉田)のことを突っ張って、そこで脚を使っているから。ペースも落ちて、そのタイミングで新山君が物すごい勢いで行って。そこからの1周半のラップは今まで経験したことないスピードでしたね。(新山を)抜くつもりで走ったんですけど、最後の最後まで加速してて抜けなかったですね。正直、昨日(二次予選Aで小松崎大地の逃げを差せなかった)の和田(圭)君を見てたので、そういう取りこぼしはなくと思って走ったですけど、僕の想像以上でした。(300勝リーチだったが)全然意識してませんでした。(19年8月オールスター以来のGI決勝で)この2年というのは思う通りに身体が動かないですし上手に走れなかったですし。ナショナルチームを辞めてからっていうのは本当につらい時期をずっと送ってたので。ここ最近はGIでも準決勝までは自力で勝ち上がれてましたし良かったので何とかその勢いで。新山君の力が90%、残りの10%は自分の努力もあってかなと思うので本当に嬉しいです。まだまだ技術的には今回のGI選手の中でも下位の方だと思っているので。そういった部分は北日本の先輩方にアドバイスを貰いながら一歩ずつでもいいので上達できればいいかなと思っています。(ここまでの4走は)初日(1走目)はゴチャつく展開で自力だったんですけど何か上手く走れずに。今日も含めて前3走は番手戦だったので後輩たちに恵まれたなって思いと5走連続で走らなければいけないということを考えれば上手く脚は溜められたかなと思います。(決勝も)響平君に任せて走ります。GI決勝の舞台に戻って来れて素直に嬉しいですし、グランプリ、GI制覇って言うのは走るからにはもちろん狙っていくところなんですけど。そればかり考えずに折角決勝の舞台に帰ってきたので、このレースを自分の悔いのないように走れるようにしっかりと準備するだけです。
古性優作(大阪・100期)
古性優作選手
 (勝ち上がった喜びの声を一言お願いします)稲川(翔)さんに付いてもらったんですけど、ホント何もできなくて申し訳ないです。(準決のレースを振り返って)作戦通りではなかったですけど。自分の判断が全部すごく遅かったと思います。総力戦で戦おうとは思っていたんですけど、並び自体もああなると思っていなかったので、難しかったですね。(和田真久留を捌いたが)もう見えていなかったですね、周りが。1車引いたら単騎勢も外に来ると思ってしまいましたし、松浦君と郡司君がすんなりと出た段階で自分が一番脚ないですから、なかなかレース展開が難しくなると思うんですけど。ちょっと映像を見て考えさせられました。今日までの4日間、内容は全部良くないですし、ホント嬉しくないというか、自分だけ上がっても意味ないですし、グランプリに。ホント反省しかないです。後でゆっくりレースのビデオを見て、精度を上げていきたいと思います。(状態は)今回に関しては悪くないんですけど、とにかく周りのレベルが高すぎて、基本的に物足りないと強く感じます。脚という面で物足りないです。(修正する点は)調子自体は悪くないと思うんですけど。今からできる事はケアと明日(決勝)に向けてしっかり作戦を立てることだと思うので。(決勝は)自力自在で頑張るだけですね。(車番が良くないのは)仕方ないですね。しっかりラインで決まるように頑張りたいです。準決勝の分も頑張りたいなと思います。(山田と)ワンツーできたら最高かなって思っています。