『第49回競輪祭朝日新聞社杯争奪競輪王決定戦(GI)レポート』 初日編
 
配信日:1月24日


 本日から第49回競輪祭が開幕した。1、2レースから落車が発生し波乱ムードが立ち込めたが、その後はアクシデントはなく大会初日を無事終了した。力と力の真っ向勝負で手に汗握るレースとなったが、なかでも目立ったのはW杯帰りの渡邉一成と北津留翼。疲れを感じさせぬ力強い走りで対戦相手を圧倒した。
 なお、いつもの様に場内では開催を盛り上げるべくたくさんのイベント・ファンサービスが用意されております。まず開催を通してオリジナルクオカード(100名)、10万円(1名)が当たるスクラッチ付き応募用紙が先着1,000名様に配布され、予想会(10時~、7R発売中[最終日は9R])と西日本工業大学によるケイリンポスター展が行われます。
 明日26日は、オリジナル消しゴムが先着2,000名様にプレゼントされます。4階ステージにて「宮川大助・花子」お笑いステージ(4R、10R発売中)、公営競技トークセレクション(9R発売中)が。バンク内ではダイヤモンドレース出場選手紹介(8R発売中)が行われます。どうぞお楽しみに。


<1R>
 オープニングの1レースは、菊地圭尚が後位のもつれをよそに逃げ切って人気に応えた。
 「金成(和幸)さんは横が強いから(競り勝つと)信頼していたけど、今日は自分のことで精一杯でした。でも、何とか巧くいったし、1着が取れてホッとしています」


<2R>
村上義弘選手
村上義弘選手
   大の苦手としていた小倉ドームを克服した村上義弘(2レース・写真)。出足こそ今一つだったが、バンク中段を強引にまくって快勝した。
 「周りにもずっと言われていたし、自分でもそうしゃべっていたから、何だか走る前から体が重かった。今までで一番(小倉ドームを)意識しましたよ。まくりに回ったのはレース中の判断で、五十嵐くんが行きそうな雰囲気を感じたから。もう小倉では勝てへんのかと思っていたんで、ホッとしました」
 2着の村本大輔は、「全て五十嵐君のおかげ。今日は先行と決めていたみたいです。止めたかったんですけど、村上さんは大外を逃げながらまくって行ったので、ブロックが届かなかった。五十嵐君の気持ちに答えるためにも、しっかり勝ち上がれて良かった」と、ラインの力を強調した。
 一方、悔しさを隠せないのは堤洋。絶好の位置を確保しながら、判断を誤って伸びを欠いた。
 「失敗した。良い位置に入って、大事に行き過ぎたね。村本が二発目のブロックに行ったら内をしゃくってやろうと思ったんだけど、さすがにキッチリ締められてしまった。デキは悪くないと思うんで、明日からもう一回頑張ります」


<3R>
山口富生選手
山口富生選手
   3レースは金子貴志の番手を巡って山口富生と宗景祐樹で競りとなった。激しい番手争いを制し1着の山口富生(写真)は、面目と貫禄を保って意気軒昂。どうだと言わんばかりの笑顔でレースをふり返った。
 「(競られるのは)自分の所ではないと思ったけど、来る以上は仕方ない。競り勝ったけど(宗景祐樹が)後ろにいたし、金子も残さないといけないから難しかったよ。踏んだ感じは良いですよ」
 先手を獲れなかった飯野祐太は「早めに押さえてきたら出させるのは作戦でしたけど、あんな形になるとは思わなかった。調子は悪くないと思うんですが、うまく脚が回ってくれませんでした」


<4R>
渡辺一成選手
渡邉一成選手
   4レースは赤板を過ぎても動きはなく、中団の稲垣裕之が押さえに出ると渡邉一成(写真)が突っ張って主導権を握る。ペース駆けに持ち込むと、別線のまくりを完封して堂々の押し切り勝ちを収めた。
 「稲垣さんが動かなければ自分も動つくつもりはなかった。ジャンからはスプリント勝負のような形になったから、競技と同じような要領で踏めばいいと。後は稲垣さんのまくりを警戒して、齋藤(登志信)さんの動きを見ながら引き付けて最後に踏み直しました。W杯帰りだし、レース後の疲れはいつも以上ですね。でも、今日の疲れを残さなければ徐々に抜けていくと思うし、自分のイメージ、感覚で走ればやれると思う」


<5R>
望月永悟選手
望月永悟選手
   5レースは中川誠一郎がまさかの不発に。絶妙のタイミングでホームガマシを決めた武井大介に乗り、望月永悟(写真)が1着を手にした。
 「今日は展開に恵まれただけ。ラインが2車なのに(武井が)よく行ってくれました。いつも武井は頑張ってくれるんです。最後はタレてしまい後ろから来たんで、悪いけど前に踏ませてもらいました。でも(武井が)4着に残ってくれてよかったですよ。自分は最近にないくらい調子が良いです」
 三番手をキープした高谷雅彦が2着に入った。
 「誠一郎にすんなり駆けられると厳しいと思っていたら、武井が良いタイミングでカマしてくれて助かった。3コーナーで前と詰まったけど、あそこで出るとブロックを喰らうから、(山田)敦也には悪いけど仕掛け遅らせました。敦也も3着に入ってくれてよかった」
 逃げた武井大介は「高谷さんが前を斬ったタイミングで、先行するか後ろからの巻き返しを待つか決めようと思っていた。高谷さんも一旦蓋をしてから押さえたんで、遅めになったから先行しようと。最後はタレたし余裕もなかったけど、積極的に動いて良かった」


<7R>
北津留翼選手
北津留翼選手
   同じナショナルチームの渡邉一成に触発されたか、7レースは北津留翼(写真)が逃げ切り勝ち。
 「徐々にペースを上げて行く感じでうまく踏めたけど、4コーナーで末脚がなくなりました。今日はラインのおかげ。まだ時差ボケが残っていて体がモヤモヤするけど、まずは初日を勝ち上がれて良かった」
 加倉正義は交わせず2着。
 「ジャンから北津留と先行争いをする人はいないから、今日はある程度ペースでいけると思っていた。ホームで8割くらい踏んで、石橋(慎太郎)君も調子が良いからバックは全開で行けと言ったけど、まんまとヤツのペースにはまってしまった。最後は抜いたと思ったんだけど踏み直されました。上がり11秒4の先行に付いていて、考えながら追走できたから自分も調子が良いと思うよ」


<8R>
南修二選手
南修二選手
   8レースは後位の競りを尻目に、矢口啓一郎が逃げ切り勝ちを収めた。
 「久々に後閑(信一)さんと一緒に走って二人で決められたので良かった。顔見せまで(競りは)知らなかったけど、巧く考えながら走れました。山内(卓也)さんはスピードがあるから、いつ飛んでくるか心配だったけど」
 南修二との競り合いを凌いで後閑信一が2着に。
 「矢口が作戦通りに走ってくれた。(矢口は)落ち着いていたし強かったよ。あとは俺が(競りで)負けなければ良いだけだったし」
 後閑に競り負けたものの、南修二(写真)は三番手をしぶとくキープして3着に入る。
 「昨日の時点で位置に迷っていたけど、あそこ(番手)しかないと思った。競り負けたのは不甲斐なかったけど、何とか勝ち上がれました。普段緊張する方ではないけど、さすがに今日は緊張しました」


<9R>
井上昌己選手
井上昌己選手
   9レースは井上昌己(写真)が秘策のイン粘りを敢行。内藤宣彦から番手を奪うと早めにまくり出て1着。
 「新田(祐大)君が遅めに押さえに来たら突っ張ろうと思っていたけど、カマしてきたんで飛び付きしかないなと。流れで内に詰まってしまったときには何度か粘ったことがあったけど、決めて粘ったのは宮杯以来ですね」
 番手の小野俊之は伸び欠き、三番手から紫原政文が差し脚を伸ばして2着に食い込んだ。
 「昌己がどこから出るのかと思って自分もタイミングを計っていたけど、小野の外を踏んだらもう間に合わないと思ったし、悪いけど内を行かせてもらった」


<10R>
濱口高彰選手
濱口高彰選手
   10レースは最終ホームから小嶋敬二が武田豊樹を叩いて先行。番手の濱口高彰(写真)がキッチリ差し切った。
 「小嶋君は強かったね。外併走から仕掛けたし、出切ってからは緩めるところがなかったから苦しかったと思いますよ。怪我をしてからの方が積極的ですね。自分も差せたし調子は良いと思います」
 3着は兵藤一也。ラインは叩かれてしまったが、巧みなコース取りで明日のダイヤモンドレース出場を決めた。
 「神山(雄一郎)さんが外を踏んだから、自分はまっすぐ踏んだだけだし、たまたまコースが空いたので恵まれました。でも、周りの流れは見えていたし、落ち着いて走れました」


<11R>
平原康多選手
平原康多選手
   11レースは平原康多(写真)の番手に山崎芳仁がはまる予想外の展開に。しかし、平原は落ち着いてマイペースに入れると、後方からの巻き返しに合わせて踏み直して堂々の逃げ切り勝ち。
 「少し強引だったけど、あそこ(最終ホーム)で行くしかなかった。山崎さんが番手に入っているのが分かったからペースで駆けました。しっかり練習してきたんで自信を持っていこうとレース前は考えていました。前回(大宮記念)は緊張したけど、今回はチャレンジャーだしリラックスしていけました」
 番手の飯嶋則之が離れ関東勢は連係が崩れたが、手島慶介がまくり気味に追い上げて2着をキープした。
 「展開は最悪だったけど、自分は追い込み屋ではないんで、ああいう形で精一杯踏み上げた。でも、車が出なかったね」
 番手にはまった山崎芳仁は3着。
 「自分も駆ける気があったけど、平原君の方が上だったね。番手から出たら合わされるから遅めにしようと思ったけど、後ろに(佐藤)慎太郎さんが付いているし、手島さんもきたんで無理に出ました。合わされて外に飛ぶパターンだったけど、地脚が生きましたね」


<12R>
荒井崇博選手
荒井崇博選手
   最終12レースは主導権取りを狙う佐藤友和と、巻き返して出た新田康仁でやり合う展開に。最終的に新田が最終バックを取ったが、もつれた所を荒井崇博(写真)が瞬時にまくって快勝した。
 「佐藤君がジャンの4コーナーくらいで出切る感じだったら伏見さんの所で粘ろうと思っていた。そうしたら早めに来たんで引きました。あとは1コーナーで踏み遅れないように気を付けてから仕掛けました」
 渡邉晴智は2着に入るが「荒井の後ろがいなかったから新田を入れたけど、新田も脚を使っていたから付いていけなかった。自分だけ2着に入ってしまったのはまだまだ技量不足。あんなに苦しい展開で行ってくれた新田に申し訳ない」と反省する。
 一旦は離れた室井竜二だが、巧く立て直して3着に。
 「あんなハイペースの上を行けるのは荒井だけだよ。強かった。3コーナー手前でヤバイと思った。無理に付いていったら離れるし、脚を溜めてからもう一度踏み上げました」
 まくられた新田康仁だが、仕上がりの良さを実感し表情は明るい。
 「荒井の所に入ろうかとも思っていて、様子を見ながら踏んだら思いのほか車が出たんで行ってしまいました。まくり頃になってしまったし、あの展開では仕方ないですよ」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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