第50回競輪祭
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レース展望
 
  新たな年のタイトル戦線の幕開けを告げる競輪祭が今年も小倉競輪場で開催される。王者・山崎芳仁率いる北日本勢が今年も競輪界をリードしていきそうな気配が濃厚だが、迎え撃つ地元・九州勢の巻き返しからも目が離せない。
昨年覇者・井上
昨年の小倉競輪祭ゴール。
昨年覇者・井上 昨年の小倉競輪祭ゴール。小嶋敬二の先行を3番手追走から(7)井上昌己が捲って2度目のGT優勝を飾った。
 
 
09年の開幕戦を制するのは誰だ!
今年も山崎を中心にタイトル戦線は動いていく
 
   
 4回転王者・山崎芳仁には誰も逆らえない。昨年のタイトル戦線では常に主役の座を独占していた。山崎自身のタイトル獲得は寛仁親王牌のみだったが、オールスターでは伏見俊昭を引き出して優勝に貢献、東王座戦と共同通信社杯では佐藤友和を優勝に導いている。日本選手権では渡邉晴智が山崎の果敢な先行に乗って優勝と、今年のGI戦線も山崎を中心に動いていくのは誰にも否定できないだろう。
山崎芳仁 福島・88期
山崎芳仁 福島・88期
   
 加えて北日本勢は共同通信社杯で完全復活を果たした佐藤友和、寛仁親王牌で山崎の先導役を務めた新田祐大、比類なきダッシュ力を武器に北京五輪で世界と戦ってきた渡邉一成と機動力も豊富で、司令塔の伏見俊昭を中心に強力ラインを形成し、北日本勢での上位独占を狙ってくる。
  選手層の厚さで打倒・北日本勢を目指すのが関東勢だ。競輪祭V4の実績を誇る神山雄一郎を軸に、昨年は6大会のビッグレースで優出と抜群の安定感を見せた平原康多、10月・ふるさとダービー広島で念願のビッグ初優勝を飾った武田豊樹、4月・弥彦で2度目のふるさとダービー優勝、12月には新設のSSカップみのりも制した手島慶介と、S級S班が4人も揃う。
   
 平原は地元開催の全日本選抜ではまさかの二次予選敗退に終わったが、共同通信社杯の決勝戦では山崎芳仁−佐藤友和の2段駆けを相手に捲りで2着に食い込んだ。GPでも2着と勝負強さを見せており、強力な北日本ラインに真っ向からの力勝負で対抗できるのはやはりこの男しかいない。全日本選抜での雪辱を胸に誓い、関東勢を引き連れての積極的な走りで念願のGI初優勝を目指してくるだろう。
平原康多 埼玉・87期
平原康多 埼玉・87期
 
永井清史の活躍で中部王国が復活!
井上昌己と荒井崇博が地元勢を盛り上げる
 
   
 中部勢が王国復活を目指して着々とパワーアップしてきている。その原動力となっているのが北京五輪の銅メダリスト・永井清史だ。
  五輪から帰国後のオールスターや全日本選抜では持ち味のダッシュ力を生かした快速先行で世界レベルのスピードを見せつけ、ベテランの濱口高彰や兄貴分の加藤慎平の勝ち星に貢献した。ふるさとダービー広島では決勝を当日欠場というアクシデントもあったが、山口幸二が永井目標に優出を果たし、弟分の活躍に刺激された加藤慎平も全日本選抜で1年9カ月ぶりのGI優出を果たしている。
永井清史 岐阜・88期
永井清史 岐阜・88期
   
 小嶋敬二も39歳の年齢ながら自力勝負を貫いてグランプリ出場と相変わらず元気一杯だし、山田裕仁も昨年は日本選手権と共同通信社杯で優出と近況は好気合いだ。
  吉田敏洋も昨年後半から本来の強さとスピードが戻ってきて勢いに乗っているし、浅井康太と柴崎淳の若手も順調に力をつけてきており、今大会では中部勢が台風の目になりそうな予感がある。
  南関東勢では海老根恵太が絶好調だ。落車などの影響で長らく低迷していたが、6月の函館と小田原で記念を連覇して復活。共同通信社杯では06年7月の寛仁親王牌以来のビッグ優出を決めた。迎えた全日本選抜では一次予選が逃げて2着、二次予選が捲って1着、準決勝が永井清史の番手を奪取して1着と、まさに総力戦で決勝への切符を勝ち取り、見事にS級S班の座も射止めた。今大会も展開とメンバーに応じた立ち回りで順調に勝ち上がっていくだろう。
海老根恵太 千葉・86期
海老根恵太 千葉・86期
   
 海老根恵太が記念連覇で復活後は先行主体の走りに戻して成績を上げてきたように、地元・九州勢の荒井崇博も得意戦法だった捲りへのこだわりを捨ててから成績が急上昇している。昨年はふるさとダービー広島で1年2カ月ぶりのビッグ優出を達成。続く全日本選抜でも2日目スタールビー賞を逃げ切り、準決勝も山崎芳仁を相手に先手を取り、山崎に叩かれはしたが、しぶとく粘り込んで3着で決勝進出を決めた。今大会は地元戦ということもあり、連日の積極果敢な攻めで地元ファンの声援に応えてくれるだろう。
荒井崇博 佐賀・82期
荒井崇博 佐賀・82期
   
 九州勢では井上昌己の競輪祭連覇も十分に狙える。GP08では中部勢追走の3番手をセレクト。直線で小嶋を鋭く差し切って、勝負強さを発揮。2度目のGP出場で競輪界の頂点に輝いた。自在戦も完成の域に達し、さらにプレッシャーを感じないタイプだけに、今年の活躍も楽しみだ。
  不惑を迎えた紫原政文の初タイトルにも大きな期待がかかる。昨年は惜しくもグランプリ初出場を逃してしまったが、今年はS級S班にランクされて昨年以上の活躍が望めるはずだ。昨年はオールスターとふるさとダービー広島で準優勝とビッグ初制覇までもう一歩のところまで迫っており、今年こそは捲り兼備の鋭脚を爆発させて優勝をもぎ取っていくだろう。
井上昌己 長崎・86期
井上昌己 長崎・86期
 
高速バンクの小倉ドームで石丸寛之の捲りが炸裂!
苦節20年で大輪の花が咲いた三宅伸の連覇も十分
 
 捲りのスペシャリストの石丸寛之が壁となっていた準決勝をついに突破、GI初優出を達成した。しかも決勝戦では山崎芳仁の先行を捲った海老根恵太のさらに上を捲り切り、後続をぶっちぎって三宅伸と岡山ワンツーを決めている。
  捲り一辺倒の選手はここ一番という時に不利な展開に追い込まれてしまうことが多くて大成は難しいものだが、今の石丸ならどんな展開になっても切り抜けられる力とスピードを持っている。全日本選抜に先立つ10月・京王閣記念では3度目の記念優勝を飾っており、GI初優出で一皮むけた石丸が高速バンクの小倉ドームで再び得意の捲りを炸裂させてくるだろう。
石丸寛之 岡山・76期
石丸寛之 岡山・76期
   
 もちろんデビュー20年目で初タイトルを獲得した三宅伸のGT連覇も十分に狙える。三宅は高木隆弘、有坂直樹らのタイトルホルダーを輩出した64期で在校1位の成績を挙げ、卒業記念レースも完全優勝で飾ったエリートだった。デビュー2年目の高松宮記念杯では64期一番乗りでGI優出を決め、その半年後には交通事故で右膝を粉砕骨折する不運に見舞われたが、95年と96年には賞金獲得順位でグランプリ出場も果たしており、全日本選抜での初タイトルも決してフロックではない。
  三宅と同年齢の小嶋敬二や一歳上の紫原政文も元気いっぱいで頑張っているだけに、初タイトルで勢いに乗った三宅が2つ目、3つ目とタイトルを重ねていく可能性も決してないとはいえない。

稲垣裕之 京都・86期
稲垣裕之 京都・86期
   
 近畿勢では稲垣裕之の一発が侮れない。昨年8月の向日町では武田豊樹や海老根恵太らを相手に堂々の逃げ切りで念願の地元記念制覇を達成、その勢いに乗って8月・ふるさとダービー福井で決勝進出を果たしている。近況はとりこぼしも多く、全日本選抜では一次予選であっけなく敗退しているが、敗者戦では逃げ切りで2勝と調子は決して悪くない。また近況は捲りもよく決まるようになって勝負強さも増してきており、今年こそはのGI制覇が大いに期待できる。
   
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加藤慎平の番手捲りに乗り山田裕仁が競輪祭を連覇!

 第44回大会の決勝戦は中部勢が6人となり、3人、2人、1人に分かれて戦うことになった。堤洋−渡邉晴智が前受け、3番手に単騎の松岡彰洋、中団に加藤慎平−山田裕仁−山口富生、後方に小川将人−小嶋敬二−内林久徳の並びで周回。赤板で早くも堤が誘導を外し、中部勢の混乱を誘うかのように極端なスローペースに落とすと、牽制状態に耐え切れなくなった松岡が内から上昇して、赤板ホームから先行態勢に入る。3車身離れて加藤−山田が続き、堤はうまく中団を確保、予想外の展開に小川は仕掛け切れずに後退、小嶋−内林が切り替えて7番手、小川は9番手となる。最終ホーム手前から松岡が全力でスパート、加藤も必死で追いかけ、最終バックで追いついた勢いで番手捲りを打ち、4角を立ち上がると山田が一気に追い込んで1着、2着は山口、3着には堤が入った。

競輪祭の思い出・山田


無風の高速バンクなので先行が圧倒的に有利
 軽くて走りやすい無風の高 速バンクなので、先行でスピードのある選手に向いている。打鐘からの全開の先行でも、スピードに乗ってマイペースに持ち込めれば2着、3着に残れる。
 昨年の大会でも、初日の一次予選と特選の計12レースで逃げ切りが5回も出現しているし、2日目の二次予選と優秀の計7レースで逃げ切りが1回、逃げ残りの2着が5回出現しており、先行が圧倒的に有利だ。
 ちなみに昨年の全47レースの決まり手を見てみると、1着は逃げが11回、捲りが16回、差しが20回、2着は逃げが10回、捲りが4回、差しが13回、マークが20回となっている。
 捲りは中団をキープして、2コーナーから一気に仕掛けて2センターまでに抜け出すのが効果的。早めに1コーナーから捲りにいくと先行に合わされて不発になりやすい。
 追い込みは直線の外帯線から1、2mのところを、外に膨れないように締めて回って追い込むと良く伸びる。コース取りが巧みなら交わしの交わしも可能だが、4番手からの突き抜けは皆無だ。追い込み選手には番手、3番手が絶対条件。インは入りにくく、中割りは決まりやすい。

設計のテーマは「走りやすさ」
周長は400m、最大カントは34度01分48秒、見なし直線距離は56.9m。98年に前橋に次ぐドーム競輪場として誕生した小倉は、名古屋バンクを参考に「走りやすさ」をテーマに設計された。競りは無風なのでインが絶対有利。ただしコーナーから直線へ向かうと内側は登りになるので、インは押し込まれないように早めに競り勝つことが条件となる。

小倉ドーム


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