『第51回朝日新聞社杯競輪祭(GI)レポート』 2日目編
配信日:11月21日
「第51回 競輪祭」は2日目。今日は「ダイヤモンドレース」をメーンに、二次予選6個レースで準決勝への勝ち上がりを争った。「ダイヤモンドレース」は伏見俊昭がシリーズ連勝を決めたが、二次予選では前回覇者の山崎芳仁に武田豊樹が敗れる大波乱。勝ち上がりもいよいよ27名にしぼられ、明日の準決勝でベスト9が決まる。
明日(22日)も競輪専門解説者による「第51回 競輪祭 ガチンコ予想バトル」(3、4、8、9、11レース発売中)に、地元選手会によるチャリティーオークション(5、7、9レース発売中)など場内ではイベントが盛りだくさん。さらにウルトラマンマックス(2レース発売中、写真撮影会は6、10レース発売中)もやってきます。明日もぜひ北九州メディアドームへお越しください。
ダイヤモンドレース レース経過
号砲で加藤慎平が飛び出して前受け。この前に永井清史が入り、三番手には山田裕仁で岐阜勢が前団を占める。以下、金子貴志-小嶋敬二-三宅伸、平原康多-伏見俊昭-佐藤慎太郎と並び三分戦の様相となるが、周回中は落ち着くことなくラインが入れ替わる。まず平原が上昇し永井に並びかけ、永井を下げさせると、すかさず小嶋-三宅が二車で上昇して永井を制して中団確保。金子はこれを追うように上昇して行く。赤板で小嶋の前に出た金子はそのまま上昇を続け、平原を押さえる。これに呼応するように、永井が一気にカマす。中団には金子、平原は七番手となり、一本棒で鐘を迎えた。出切った永井は徐々にペースを上げ最終ホームあたりから先行態勢に入るが、平原も早めに踏み上げて巻き返しにかかる。好回転でまくりあげる平原を、バックで加藤が牽制するが、これをモノともせず平原は4コーナーでまくりきり先頭に。しかし、ロングまくりで永井以下をねじ伏せた平原はさすがに一杯となり、マークの伏見が直線で追い込んで、初日に続いて平原後位から連勝を決めた。2着には伏見に続いた佐藤が、平原も3着に粘り、東ラインが確定板を独占した。
ゴール
表彰式
<1R>
中川誠一郎選手
菅田壱道と吉田敏洋で激しい主導権争いに。そこをまくったのは
中澤央治
だった。最後は4着に敗れたが、満足げにレースを振り返る。
「3着までに入れればよかったけどね。自分の力じゃ、あそこで一杯。初日は南(修二)に離れたけど、調子は悪くなかったし、せっかく3番車を着させてもらったんだからアピールしたかった。小橋(正義)の前でまくるのなんて23年の競輪生活で初めてですよ」
勝ったのは
中川誠一郎(写真)
。中澤のまくりを追う形で、直線鋭く伸びた。
「みんな内に降りてたので、先に行かないとと思ってたら中澤さんが先にまくったのでビックリしました。スピードが合ったので松本(大地)さんには悪いけど待ってから行った。昨日も七番手くらいなら行けた感じだったし、普通の感じではある。今日は何とか勝てました」
<2R>
遠澤健二選手
先行した栗田雅也の三番手から
遠澤健二(写真)
が鋭く突き抜けた。
「今日は前の2人が頑張ってくれたんでね。望月君が持っていって戻ってこなかったから、風を受けたし内を閉めなきゃいけないんでキツかったですよ。まくりの(菅原晃)後ろが付いてきてたらヤバかったかもね。自分の所に下りてくるだろうからこういう展開にならなかったね。昨日はダメだったけど、今日は付いていて楽だったよ。GIで1着が取れたから嬉しいよ」
<3R>
山賀雅仁選手
3レースは
山賀雅仁(写真)
が1着。七番手に置かれ、更に荒井崇博に先まくりを喰らったものの、その外を力でねじ伏せた。
「七番手になってしまったし、荒井さんも車間を空けていたのが分かったけど、ああなったら一か八か行かないとね。タイミングをとってから思い切りいきました。3コーナーから外を回されたけど、ギアが掛かっているし、特性を生かして何とかいけました。ただ、自分だけ届く競走になってしまったから反省しないと。昨日失敗したし、今日は勝ててよかった」
<4R>
石橋慎太郎選手
先行態勢に入った濱田浩司をホームから
石橋慎太郎(写真)
が一気に巻き返す。ライン3車で出切ると番手の中井達郎、三番手を回った諸橋愛の追撃を振り切った。
「昨日のレースのあと、みんなに前乗りで正座してるみたいになってると言われて、適当なんですけどサドルを1センチくらい上げてみた。アップから違和感なくいけたし、ようやく出た感じですね。タイミングを逃さないようにと思ってたけど、何とか出切れてよかったです」
<5R>
岩津裕介選手
岩津裕介(写真)
が自力まくりを敢行して快勝。レースは福田知也と三宅達也でやり合う展開に。敵陣のけん制に一旦は三宅に離れてしまった岩津だったが、落ち着いて立て直すとバックまくりを放った。
「一発もらって離れてしまったけど、とにかく前に踏むしかなかったからね。ジャンからペースが上がって周りが脚を使ってたんで、その分自分がまくれましたね。なんとか立て直せてよかった」
2着の
加藤圭一
は「オーロラビジョンを見ていたら(三宅の巻き返しに)気付くのが遅れてしまった。1コーナーでブロックしていれば違った展開になったし、福田も踏み直していたんで2人で決まったかもしれない。悪いことをしましたね」と、反省しきり。
<6R>
佐藤友和選手
二次予選一発目のレース。最終主導権を村上義弘が奪うが、中団をキープした
佐藤友和(写真
)がバックから鮮やかなまくりを決めて準決勝一番乗りを決めた。
「無事に勝ち上がれました。今日はまくりでもカマシでも。押さえ先行だけは面白くないなと思ってました。動いた位置によってと思ってたら中団が取れたし、五十嵐(力)さんも前に踏んでくれて楽な展開になった。イケる感じはあったから、あとは後半の伸びを気にしてた。不満はあるけど、まずまず。今日は納得しときます」
有坂直樹
がきっちり食い下がり、久々のG1準決勝に駒を進めた。
「キツかったぁ。作戦どおりだったし、バックで決まったなと思いました。3番(五十嵐)が突っ張ったおかげで中団に入れたからよかったね。疲れたけど、このあとも北は一杯いるから明日もチャンスあるかな?」
佐藤のまくりを追った
後閑信一
も久々のビッグ準決勝進出だ。
「(鎖骨の)プレートを取ったら全然違う。以前なら3コーナーでスライスしてただろうし、こんなに違うんですね。昔の感じに戻ってるし、土台も戻った。レースに余裕が出てきたね」
現在、賞金ランク9位の
山口幸二
は二次予選敗退。「(GPに出る)資格があれば3着までに入れたはず。村上の先行は嬉しかったし、悔いはない」と気丈に振舞った。
<7R>
武井大介選手
昨日に続き、
武井大介(写真)
が得意バンクで魅せた。新田祐大の動きに合わせて上昇すると、番手でイン粘り。岡部芳幸を競り落として見事2勝目を挙げた。
「今日は初手で前だったら稲垣(裕之)さんが押さえた3番手と思っていた。でも、新田君が後ろ攻めだったし、8割方粘ろうと思ってたんで一緒に上がって番手に行きました。ジャンで井上(昌己)さんが内にいたんで、あのまま粘られたらキツかったかも。番手を取ってから、新田君の掛かりが良かったですね。ギアを掛けた分、最後はスライスせずにいけましたね」
中村浩士
が武井に続いて2着を確保した。
「今日は大介が頑張ってくれたね。作戦通りいきました。井上君が内にいたけど、気合が入ってたんで凌げましたね。今日は付いていて脚が余ってたし、最後は3着に入れる感じだったから、自分の脚を試すためにも外を踏みました」
昨日に続いて
前田拓也
が鋭く伸びた。稲垣が不発となったが、切り替え策から巧くコースを突いて3着に食い込んだ。
「稲垣君が行ってくれたけど、新田君もダッシュがあるから合わされてしまった。岡部さんをキメて、あとは内のコースを行けるところまで行くしかなかった。3着に入れたから調子は良いと思います」
<8R>
木暮安由選手
前受けの
木暮安由(写真)
が押さえに来た北津留翼をけん制すると、内をすくった松岡健介が打鐘先行。上手く中団を確保した木暮がまくってG1初の準決勝に駒を進めた。
「北津留にプレッシャーをかけとけばもし叩かれても一杯になるだろうし、松岡さんがしゃくってくるのも思ってたとおり。いずれにせよ中団、中団の組み立てでした。出が悪かったので前は掛かってるなと思った。無理やり行った感じだけどよかったです。ただ(兵藤一也と)ワンツーが決まらなかったのは悔いが残ります」
松岡の先行に乗った
有賀高士
が2着。本人が「(07年)高知オールスター以来かな?」と話す久々のG1準決勝進出を決めた。
「健介と一緒のレースでは確定板にしかなったことがない(必ず3着までに入っている)気がする。相性は抜群なので相手は強いけど安心して走れました。健介の打鐘での判断が全て。できる仕事を目一杯しようと思ったけど、僕の目一杯はあそこまででした」
斉藤正剛
は間違いなく今シリーズのラッキーボーイの一人。ライン選択もピタリ的中し、3着で準決勝へ。
「木暮のまくりでかぶって内しかない。悔いが残るから、狭くても入って行かなきゃと思った。(ビッグの準決勝は)久々だ、なんか嬉しいな」
内をすくって先行した
松岡健介
は「思ったよりも楽な先行パターンだったのに踏みすぎた」とガックリ肩を落とした。
<9R>
村上博幸選手
入れ替わりの激しいレースとなったが、富弥昭が最終先行に。富が1コーナーで波を作ると内をすくって浅井康太が先頭に。番手の
村上博幸(写真)
が絶好の展開を逃さなかった。
「浅井はペースが上手いから安心していけた。自分が行って欲しいところをパパッと行ってくれるからね。昨日はちょっと気合が入りすぎたところがあったけど、今日は軽かった。レースを冷静に見れてるし、2番(渡邉一成)が止まるの分かったので、その後ろを警戒しながら走れました」
まくって2着に食い込んだ
海老根恵太
だが、表情は浮かない。
「もっと入れ替わりがあるかと思ったけどね。一成がどっちに退避するのかを迷っちゃいました。ハル(渡邉晴智)さんに申し訳ない。それだけです」
機敏な動きを見せた
浅井康太
も3着で準決勝へ。
「今日は押さえて出切ってからスクリーンを見て後ろを気にしてたけど、富さんに行かれちゃった。そこから一成さんが仕掛けて来てるのが見えたけど、そこまで来ない感じだったし、誰かが来たら合わせて出ようと思ってたら目の前が空いちゃったのでそのまま行きました。早めに誘導を斬ったし、打鐘からペースが上がりっぱなしでキツかった。4着かと思ったけど、スクリーンを見たら3だったのでよかった。キツくて直線はすごく長く感じました」
僅かに届かず4着に敗れた
小倉竜二
は「村上も内を空けないからかぶってしまって慌てて行った。待ってれば行けとった気もするけど、もったいない」とレースを振り返った。
<10R>
坂本亮馬選手
武田豊樹がまさかの不発に終わる。レースは柴崎淳が先行。中団を取った
坂本亮馬(写真)
が好スピードでまくって金星を挙げた。
「今日はペースが上がってキツかったんで、短い距離で勝負しないとダメだと思った。まくりは一気に行かないとダメだと思ったんで、仕掛けは思いっきり踏みました。コーナーに入ってからは、持ってこられると後ろに迷惑がかかるんで、外をいきました」
加倉正義
は踏み出しで口が開いたが、懸命に坂本を追走。地元の意地で2着を確保した。
「口が開いたのは今の力なのかな。松山オールスターでも空いてしまったしね。亮馬は踏み出しが良いのが分かってるし、離れたらダメだよね。亮馬は強いよ」
西川親幸
が3着に入り、ラインで上位を独占した。
「恵まれました。誘導のペースが上がったし、前受けして正解だったね。正義は頑張って追いついてくれたし、自分も付いていて余裕があったんで、武田が来てから踏みました」
<11R>
新田康仁選手
11レースも波乱となった。断然人気の山崎芳仁が最終バックで市田佳寿浩と接触し大きく後退。逃げた
新田康仁(写真)
が堂々と押し切った。
「今日は最終的にカマせればと思ってたんですけどね。山崎は後ろ攻めから車間を切ってタイミングをはかってた。出させたら終わりだし、合わせようと思いっきり踏みました。早めに踏んだ分、山崎が来なかったから、ホームではもう腹をくくって先行しました。ギアを上げたのも結果オーライでしたね。そろそろ流れが向いてきてくれたかな」
山田敦也
が2着に入った。山崎が後退すると俊敏に切り替え、内のコースを鋭く伸びてきた。
「山崎さんが止まったし、あの位置から外を踏む脚はないので内に切り替えました。そうしたらちょうどコースが空いたんで思い切っていきました。もう少し前に行きたかったけど、2着なんでよしとします。踏めているし調子は良いと思います。G1の準決勝は初めて。嬉しいですね」
3着には
萩原操
が入り、3連単は77万円台の超ビッグ配当が飛び出した。
「4、5着くらいかなと思って内を入っていったら、吸い込まれる感じになりました」
<12R>
平原康多選手
6人とそろった西日本勢が上手くまとまって東日本勢を七番手以下に置いたが、ホームから巻き返した
平原康多(写真)
に飲み込まれてしまった。
「今日は突っ張るか、七番手だと思ってたけど、あれだけ踏まれたら下がるしかなかった。タイミングも何もないですよ。勝負だと思ってホームから行った。キツかったとしか言いようがないけど、今日の3着が明日につながればね」
平原の番手を回った
伏見俊昭
は連勝。
「平原はケツを下ろしてからのダッシュが物凄かった。あれは山(山崎芳仁)ちゃんとは違う強さでしょ。僕のほうも徐々によくなってる。昨日よりも全然いいですね」
伏見に続いた
佐藤慎太郎
が2着に。
「付いて行くだけで苦しかった。今日はギアを上げて正解。付いて行けないと思ってケツを上げなおしたくらい。強いっすね。昨日より余裕はなかったなあ」
敗れた中部勢。
加藤慎平
は「永井がフカしすぎたね。落ち着いて駆ければいいのに、あれじゃまくってくださいのレース。これで勉強してくれればね」。逃げた
永井清史
は「あれで持てば強いけど、ケツを上げても踏み上がらなかった。あれじゃタレてくだけでした」とレースを振り返った。
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
写真撮影:日刊プロスポーツ新聞社 Takuto Nakamura
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