『東日本大震災被災地支援 第53回朝日新聞社杯競輪祭(GI)レポート』 3日目編
 
配信日:12月3日


 第53回朝日新聞社杯競輪祭(GI)3日目は、準決勝戦3個レースが行われました。 どのレースも激しいレースでしたが、これらの中から、各3選手が決勝に駒を進めました。 明日は、いよいよ決勝戦です。 本当に大変な年となった本年も残りわずか。明日は2011年のGIレース最後の決勝です。 是非皆様、しっかり楽しんで締めくくろうではありませんか!


準決勝ダイジェスト

10レース
  誘導以下、渡邉一成─山崎芳仁、佐藤友和、永井清史─小嶋敬二、藤木裕─村上義弘─小野俊之、長塚智広の並びで周回を重ねる。赤板で藤木が上昇を開始すると、長塚が4番手を追走し、切り替えた佐藤が5番手で続く。藤木が打鐘から一気にスパートすると、最終2コーナー過ぎから村上が番手捲り。そのまま押し切るかと思われたが、2センター過ぎから抜群のスピードで外から追い込んだ長塚が突き抜け1着。2着に村上、3着には捲り追い込んだ佐藤が入線した。

10レースゴール

11レース
  誘導以下、武田豊樹─兵藤一也─岡田征陽、吉田敏洋─浅井康太、松川高大─大塚健一郎、脇本雄太─市田佳寿浩の並びで周回を重ねる。青板2センターで脇本が上昇すると、それに合わせて松川も上昇。松川が脇本を牽制しつつ先行態勢に入ろうとするが、打鐘過ぎ3コーナーで脇本が松川を叩いて先行。松川が3番手となり、武田は5番手をキープ、8番手に吉田という並びで最終ホームは一列棒状。最終2コーナーから松川が捲り、バック過ぎには市田も番手から出るが、武田が驚異的な捲りでそれらを捕らえると、後続を5車身引き離す圧勝劇。2着は市田、捲った松川マークの大塚が3着。

11レースゴール

12レース
  誘導以下、稲垣裕之─南修二、海老根恵太、新田祐大─伏見俊昭、深谷知広─山口幸二─北野武史、木暮安由の並びで周回を重ねる。青板2センターで新田が深谷を牽制すると木暮が切り替え海老根後位に入る。赤板で深谷が踏み込むが新田が再度これを牽制し、結局深谷は7番手のまま。この隙に前受けしていた稲垣が打鐘過ぎから先行し、隊列変わらず新田が5番手、深谷が7番手の一本棒で最終ホームを迎えると、深谷が早めの巻き返しを見せる。新田に絡まれた山口が離れる中、深谷は3コーナーで稲垣の横まで迫るものの、稲垣自らこれを牽制し深谷は後退。結局、稲垣マークの南が直線で差し脚を伸ばし1着。3番手と好位に付けていた海老根が2着に続き、逃げた稲垣が3着に逃げ残った。

12レースゴール

<1R>
勝瀬卓也選手
勝瀬卓也選手
   根田空史が赤板から上昇し、高城信雄が巻き返してくるが、出切れず田中誠に捌かれ、その田中も最終バックから捲るが不発に終わる。直線で、勝瀬卓也(写真)が根田を交わして1着。
「恵まれました。根田が一緒に走ると相性いいんですよ! 僕と一緒に走っている時の根田は弱い時は見たことないですね! いっつも強いですね! 特別競輪で1着を取れたのは大きいですね。色んな選手が見ていますからね。明日頑張ります」


<2R>
友定祐己選手
友定祐己選手
   菅田壱道が先行し、空いた内に切り込んだ友定祐己(写真)が菅田の番手を取り切り、直線で差した友定が1着。
「カマすつもりだったんですけど、8番手じゃきついですからね(苦笑)。内は皆が無警戒だったんで、中団までいこうと思っていたら、番手までいけちゃいましたね。いやー、たまたまですよ(笑)。調子はいいとは言えないんですけど、よかったら初日からもっとシューンって動いていますからね。明日が最終日なんで頑張ります」


<3R>
矢口啓一郎選手
矢口啓一郎選手
   柴崎淳が打鐘から先行、矢口啓一郎(写真)は栗田雅也と中団争いにいくかと思われたが、外並走の状態から捲り切り、そのまま矢口が押し切って1着。
「中団を取りにいこうと思ったんですけど、前が踏んでいなかったので、ここは1コーナーで踏んでいけば、ここのバンクは流れると思って、…って考えて動いたわけじゃないんですけどね。自然と身体が動きましたね。3日目にして身体と頭がほぐれてくれました。…遅い(苦笑)。でも、せっかくなので、明日も競輪祭に少しでも矢口啓一郎のやの字でも刻めるように、いいレースをしたいと思います」


<4R>
朝日勇選手
朝日勇選手
   鈴木裕が先行、最終バックで、3番手から濱口高彰が捲り、前に迫るが不発。その勢いもらった朝日勇(写真)が、直線伸びて1着。
「もがき過ぎて気持ちが悪いです(笑)。濱口さんのおかげです。何は何といっても濱口さんのおかげです。濱口さんが行ってくれたからには、1着を取りにいかなきゃいけないと思っていました。もう最後は必死でしたね」
濱口高彰は「前を任されたからには何か見せておかないとね(笑)」とスマイル。


<5R>
村上博幸選手
村上博幸選手
   赤板から松坂洋平が上昇し、先行にいくが最終ホームからカマした中村一将が松坂を叩いて先行。最後の直線で村上博幸(写真)が中村を追い込んで1着。
「今日は勝たなきゃいけないって思いが強かったですね。一将さんがよく行ってくれました! 一将さんのおかげです! 2センターで中澤(央治)さんがいないのが見えたので、これはあまりかばっていると後ろにくわれるなと思ったので、前に踏ませてもらいました。あそこが難しかったですね」


<6R>
松岡貴久選手
松岡貴久選手
   鈴木謙太郎が先行し、金子貴志と小林大介が中団争い、隊列が短いうちに松岡貴久(写真)が鋭い捲りで1着。
「昨日は脚を使えずに終わったので、今日は脚が軽かったですね。もうちょっと練習が足らんかったのかな…。今日は人気に応えられて良かったです」
  2着の坂本健太郎
「最後が単独で回ってきていたら面白かったけど、絡まれそうだったんで、着に絡めるように走りました。もう全面的に貴久を信頼していました」


<7R>
佐々木則幸選手
佐々木則幸選手
   先行した五十嵐力の番手へ三谷将太が競り。それを東口善朋が捲るが、最終バックで佐々木則幸(写真)がその外を一気に捲る。そのまま佐々木が押し切って1着。
「今日は7割方先行のつもりだったんだけど、五十嵐君の先行もあるかなと思って。ホームで何もなければそこから仕掛けていくつもりだったんですけど、ちょうど東口君が行ってくれたので、それがいい目標になりましたね。展開に恵まれました。あのパターンならけっこう押し切っているパターンが多いので。どういう形であれラインで上位独占できたことが嬉しいですね。自分だけが届いて後ろが5・6着とかだったら意味がないからね」


<8R>
合志正臣選手
合志正臣選手
   中村浩士が三宅達也の番手で粘る。その短くなった前団を最終ホーム過ぎに菅原晃が叩いていった。直線で合志正臣(写真)が菅原を追い込んで1着。
「1着を取れたけど、でも、これは晃を残さなきゃいけなかったですね。慎太郎が1人だったし、その動きを見てから踏んでもよかったですね。2センターで晃がたれたのはわかったけど、ここは残さなきゃいけなかったです。行ってくれたからには、1着を取らなきゃいけないので、それに応えられてよかったです」
  スタートを取りにいった松本大地
「晃も達也も同じタイプなんで、前を取ってやろうと思っていました」


<9R>
岩津裕介選手
岩津裕介選手
   川村晃司の番手で中川誠一郎が粘り、番手に入ったが、打鐘から石丸寛之がカマして先行。車間を空けていた岩津裕介(写真)が追い込んで1着。
「石丸さんのおかげです! 石丸さんが出切ってからきつそうだったんですけど、あれは前に誰かがいれば、それを目標に出来るんでよかったんですけどね」
  3着の中川誠一郎
「今の自分のデキだと捲りではちょっと不安があるけど、いい位置さえ取れればチャンスはあるはずだから、どうせなら攻めてみようかなと思って。あのまま捲りに構えていたら不発になっていた可能性もあったので、とりあえずは良かったかなと」


<10R>
長塚智広選手
長塚智広選手
   藤木裕が果敢に先行。最終バックから村上義弘が番手から発進。直線で3番手から追い込んだ長塚智広(写真)が1着。
「準決勝は4・25にギアを上げて、先手ラインから攻めていこうと思っていたんですけど、踏んだ位置は最終2センターからで、納得のいくレースが出来たんではないかなと思います」
  2着は村上義弘
「藤木が強過ぎて、ホームで脚がいっぱいだったんですけど、どうにか決勝には乗らなきゃいけないと思っていました。これで捲られては藤木に申し訳ないと思って、最後、長塚に差されたのは自分の力です」
  3着に入った佐藤友和
「まだ決勝に乗っただけなんで、これでグランプリに近くはなっているけど、僕が目指しているのはその上、優勝しか考えてないですからね!」


<11R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手
   松川高大が脇本雄太を牽制していくが、脇本が打鐘から先行。市田佳寿浩が捲ってくる松川に合わせて番手から出て行くが、その大外を捲って武田豊樹(写真)が1着。
「脇本(雄太)君もすごくヤル気のある選手だから、その3番手からでは捲るのも厳しい気がしていたので、まずは5番手からと思っていました。読み通りのレースが出来たし、その中で勝ちに徹した結果1着というのは嬉しい。明日も長塚との連係になるけど、2人でいいレースをして、いい結果を残したいですね」
  2着は市田佳寿浩
「色んな想いを持って決勝に乗ったので、明日はいいレースにしたいですね。確かに武田さんはすごく強いけど、僕らはコンピュータのプログラムじゃないし、いくらでも何かおこせる力を持っていると思うので、頑張りたいと思います!」
  3着に入った大塚健一郎
「兵藤にこられたのがきつかったですね。でも、決勝に乗れたのは大きいです。決勝で全てを出し切ります!」


<12R>
南修二選手
南修二選手
   5番手にいた新田祐大が7番手の深谷知広を牽制して出させない。そのすきに稲垣裕之が先行し、最終ホームから深谷が捲っていくが南修二(写真)と稲垣にブロックされ、捲り不発。南が交わして1着。
「僕のところで深谷を止め切っていれば、もっと稲垣さんも楽だったと思うんですけど」
  2着の海老根恵太
「自分が深谷と対戦するときついですけど、今日は他の選手がいましたからね。無駄に脚を使わずにと思って、稲垣さんのところの後ろにいたんですけど、それも稲垣さんは見てたんだ、流石だな。深谷の後ろに切り替えようかと思ったけど、深谷がもう止まっていたので、そのまま内にいきました。何かここはいいですね(笑)」
  3着に逃げ粘った稲垣裕之
「新田が深谷を牽制していたし、これは自分で行った方がいいなと思って、木暮安由と海老根恵太さんが切り替えてくれたのも見えたし、来るタイミングを見てより、自分で行った方がいいなと思って行きました。今年一番いい状態の中で、決勝で戦えるのでよかったです」

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