『東日本大震災被災地支援 第53回朝日新聞社杯競輪祭(GI)レポート』 最終日編
 
配信日:12月4日


 東日本大震災被災地支援 第53回朝日新聞社杯競輪祭(GI)の決勝戦は熱い戦いとなりました。近畿勢が先制攻撃を仕掛けると、その3番手を狙う佐藤友和選手。また、後方から狙いすましたように捲りを放った武田豊樹選手。それを阻止しようと、ハイスピードで牽制する稲垣裕之選手。さまざまの攻防の末、武田選手をわずかに交わして長塚智広選手が優勝しましたね。見事でした。
  そして、年末のKEIRINグランプリ2011に熱い戦いはまだまだ続きます!


決勝戦 レース経過
 スタートで佐藤友和が飛び出し、誘導員の後ろに入ると誘導員の後ろから、佐藤友和‐大塚健一郎、武田豊樹‐長塚智広、海老根恵太、村上義弘‐稲垣裕之‐市田佳寿浩‐南修二で周回を重ねる。 残り2周の赤板前からまず村上が動き、一気に先頭に出るが、その3番手の位置を狙って、佐藤が飛びつく。しかし、飛びつかれた市田が番手をキープ。打鐘過ぎには、佐藤は後方へ。それを見た武田は最終ホームで捲り発進。それを稲垣が、最終1コーナーで大きく牽制したが、止め切れず、更に武田は踏み込んで、ゴールを目指した。ゴール前で、番手の長塚と好勝負になり、だが長塚にわずかに交わされ、優勝は長塚となった。2着は武田。3着には武田ラインを追走した海老根が入った。

長塚智広選手
長塚智広選手

ゴール
ゴール



<1R>
池田勇人選手
池田勇人選手
   松坂洋平が先行し、捲り追い込んで1着の池田勇人(写真)
「落車があって、何ともいえないですけど、それを避けて1着なんで良かったです。GIは先行にこだわりをもった選手がたくさんいるので、難しいですね。その中でどうやって動くか、本当に難しいです。かといって、捲りに構えればいいとは思わないし。初のGIは先行でアピールしたかったし、初日と2日目はそれが出来たんで良かったと思います。まだまだやるべきことがたくさんあるので頑張りたいですね」


<2R>
井上昌己選手
井上昌己選手
   田中誠が打鐘から先行。中団から萩原操、後方から鈴木謙太郎が捲ってくると、それに合わせて井上昌己(写真)が番手から発進し、1着。
「今回は調子は悪くはなかったけど、昨日までは展開が悪かったですね。その中でも何とかしなきゃいけないところをしのげなかったという課題が残りましたね」


<3R>
吉本卓仁選手
吉本卓仁選手
   打鐘からカマす吉本卓仁(写真)。石丸寛之、五十嵐力が捲っていくも不発に終わり。そのまま吉本が逃げ切って1着。
「打鐘から行く予定じゃなかったんですけどね。流れで行っちゃいました。ちょっと距離が長かったです。ギアは4.17に上げたんですけど、4.00も試したことあるし、どんな感じなのかレースで乗ってみたかったんです。まぁ、補充なんで気楽に走れたのもあるんでしょうね。準地元で1着取れて良かったです」


<4R>
齋藤登志信選手
齋藤登志信選手
   赤板で金子貴志と根田空史が牽制しあい、金子貴志が先行体勢に入るも、矢口啓一郎が最終ホーム前からカマす。渡邉晴智が追い上げてくるも、番手の齋藤登志信(写真)が交わして1着。
「矢口が頑張ってくれました」
 2着の矢口啓一郎
「なんか、行っていいよっていうのが見えたので、行ってみました。昨日、目が覚めたっていいましたけど、今日も2着に残れてよかったです。遅かったけど、朝を迎えました。今開催は終わったけど、今年はもう一本あるので、来年に向けて勢いをつけるためにも頑張りたいと思います」


<5R>
中村一将選手
中村一将選手
 

 先行した鈴木裕の3番手を中村一将(写真)が取り、友定祐己が捲りにいくも不発、鈴木裕の番手の成田和也が最終4コーナーから追い込んでいくが、それを差して中村が1着。
「今日は前が欲しかったけど、結果的に中団からで良かったですね。初日に村上(義弘)さんに外にいる時の対処法を聞いたんです。今日は、ここでやなってそれを思い出す余裕がありました。上手く出来て、自分でもびっくりです(笑)」



<6R>
坂本亮馬選手
坂本亮馬選手
 

 脇本雄太が先行し、小嶋敬二が叩きにくるも、脇本がそれを突っ張り、東口善朋がブロック。だが後方から坂本亮馬(写真)が捲って1着。
「調子はそこまで良くはないけど、その中で結果を出していかなきゃいけないですからね。今年は落車が多かったんで、今の状態はしょうがないです。でも、落車がなければ、いつも通りやっていれば、元の位置には戻ると思うし、くさらずに頑張ります!」



<7R>
松岡貴久選手
松岡貴久選手
   前のもつれをしり目に、後方8番手から一気に捲り追い込んだ松岡貴久(写真)が1着。
「最後は、脚をためていたんで出ました。2日目は悔しいけど、でもこういうことが自分は多いんで(苦笑)。…2日目も脚をためていれば、行けたかな? 今日は松川についていかなかったし、入れてあげられなかったんで反省点ですね。勝ちにいく競走でいいぞって言ったんですけど、やっぱり内容でも負けたくなかったみたいです。熊本ダービーでは、決勝で決めたいんで、時間がないですけど、また頑張っていきたいと思います」


<8R>
吉田敏洋選手
吉田敏洋選手
 

 深谷知広が先行し、最終バックを過ぎても一本棒。ゴール前、番手の吉田敏洋(写真)が交わして1着。
「踏み出しにだいぶ気をつけて行ってくれたので、ありがたかったです。つくづく味方で良かった。この展開なら、そりゃ抜きますよ(笑)。付き切ってしまえば、余裕はありましたからね」
 2着に逃げ残った深谷知広
「次はグランプリですけど、どんなレースでも、内容を求めているので、そこに結果を伴わせられるようにバランスを考えながら仕上げていきます」



<9R>
佐藤慎太郎選手
佐藤慎太郎選手
 

 赤板辺りから渡邉一成が動くと、それに川村晃司も合わせていく。しかし、渡邉が叩いて先行。佐々木則幸が捲っていくと、伏見俊昭が番手から捲り。最後、佐藤慎太郎(写真)が交わして1着。
「最後、心強い仲間のおかげで勝つことが出来ました。後は結果はどうあれ、自分のやるべき事は出し切りました。グランプリは待つんじゃなく、自分で出るんだっていうのが今回よくわかりました。山口(幸二)さんもグランプリに出られなかった悔しさをバネにさらに強くなったし、自分もそうやって強くなりたいです」



<10R>
小野俊之選手
小野俊之選手
 

 打鐘から浅井康太が先行。三宅達也が捲り追い込んでくるも、浅井の番手の小野俊之(写真)が追い込んで1着。
「気を遣わなくて良かったのに、あんなに先行してくれて、浅井の気持ちが嬉しかったですね」
 逃げた浅井康太
「僕も若手に先行しろって言っているし、小野さんがついてくれたし、行きました。長い競輪人生を考えて、先行してよかったと思えるようにですね。僕もまだペーペーなんで(笑)。久々で脚がいっぱいです。足は痛いけど、走ってしまえば、そんなことも言っていられないですからね!」



<11R>
長塚智広選手
長塚智広選手
武田豊樹選手
武田豊樹選手
   赤板から村上義弘が先行。3番手の市田佳寿浩の内に佐藤友和が粘り競り合い、市田が3番手死守。最終ホームで武田豊樹が捲ってくると、それをブロックしながら稲垣裕之が番手から捲る。ゴールは接戦になるも、タイヤ差で長塚智広(写真)が優勝を決めた。
「武田さんにお任せしている以上はしっかり離れない様に、お客さんの期待に応えようということを考えて走りました。普通なら、あれだけ村上さんが行っているところを間髪入れるところをそのままムリヤリ外を踏んでいく武田さんに感動しました。初日、2日目と武田さんと連係して、準決勝は別でしたけど、準決勝を乗り越えれば、また一緒に走れると思っていました。失格は少し頭をよぎりましたけど、神山(雄一郎)さんが3度目の正直だって言ってくれたんで、それで楽になりました。グランプリについては、まだ夢の様な気持ちでいますし、出る以上はその舞台に立って、一生懸命優勝目指して頑張っていかないといけないなという気持ちで一杯です」
 2着の武田豊樹
「ゴールはもういっぱいでしたね。どこにも力が残っていない状態でした」
 3着の海老根恵太
「久々に特別の決勝に乗ったら、色んなことを忘れていましたね(苦笑)。決勝は武田さんは絶対に仕掛けてくれるから、そこから勝負と思っていました」
 4着の稲垣裕之
「村上さんがあんなに行ってくれたのに、優勝できなくて、申し訳ない気持ちでいっぱいです…。また、頑張ります!」


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