『第19回共同通信社杯(GII)レポート』 前検日編
 
配信日:10月5日



 第19回共同通信社杯競輪(GII)が明日6日から4日間、岐阜競輪場で開催される。前検日の今日は、全国各地から参加選手108名が続々と集結し、明日からの熱戦に備えた。優勝賞金2000万円と高額な大会で、グランプリ出場を狙っている選手は、ここで勝って一気に賞金を上乗せしたいところ。連日激しいレースが展開されそうだ。なお、初日は9時45分から早朝予想会(正門北側)、5R終了後に正門スタンド1階スカイホールで内林久徳(元選手)&山口幸二選手トークショーなど、様々なイベントが予定されています。是非、本場まで足をお運び下さい。
 

<1R>
北津留 翼選手
北津留 翼選手
   オープニングレースは北津留翼(写真)に注目。前回の向日町記念では危なげなく決勝に進出するなど、機動力はトップクラスにも十分通用している。
  「最近は結果が出ているので、自信も少しずつ付いてきました。今回は向日町から中3日ですが、練習はロードとウエイトを普通にやってきました。疲れが少し心配だけど、明日になれば抜けていると思います。このバンクは初めてなので、今日走ってしっかり感触を確かめておきます」


<2R>
坂本 勉選手
坂本 勉選手
   2Rの坂本勉(写真)は前回の地元青森記念で優勝を逃したが、気落ちはしていない。
  「優勝はできなかったけど、決勝に乗れれば十分でしょう。その後は乗り込み中心の練習をこなしてきました。前半はかなり強めに乗り込んだけど、疲れは心配ないと思います。岐阜は悪いイメージがないし、いつも通り頑張るだけですね」


<3R>
永井 清史選手
永井 清史選手
   3Rに出走する地元の永井清史(写真)は落車続きで、体調面に不安が残る。
  「宮杯で左鎖骨を骨折しましたが、復帰戦のオールスターは練習十分で調子は結構良かったんです。ただ、レース勘が戻っていなかった。前回の青森記念も落車してしまい、ここに向けて計画通りの練習ができなかった。練習のタイムはまだ全然出ていませんが、地元なので決勝に乗りたい」


<4R>
藤原 憲征選手
藤原 憲征選手
  4Rの藤原憲征(写真)も前回の松山S級シリーズで落車しているのが気がかりだ。
「落車で骨盤と左手を痛めました。まだ、痛みは残っているけど、来たからには頑張りますよ。松本(一成)さんとは何回も連係しているし、相性はいい。松本さんが勝つ競走をしてくれれば、自分にもチャンスがあると思います」


<5R>
井上 昌己選手
井上 昌己選手
  5Rにはオールスターで逃げ切りVを飾った井上昌己(写真)が登場。リラックスした表情でインタビューに応える。
「オールスターの後は色々忙しかったけど、練習はかなりやっていました。今回は補欠の3番手だったので、出れないと思っていたんですが、二日前に繰り上がりで出場が決まった。この二日間は少しゆっくりして疲れを取ることに専念しました。タイトルを獲って周囲の目も変わってくると思うし、期待に応えられるように頑張りたい」


<8R>
佐藤 友和選手
佐藤 友和選手
   8Rからは特選。佐藤友和(写真)は現状に首をひねる。
  「いい頃に比べると少し調子を落としている感じ。前回の取手記念は何とか決勝に乗ったけど、落車してしまった。右肩を痛めて、いつもやっている練習メニューを消化できなかった。明日は先行して自分の状態がどこまで戻っているか確かめたい」


<9R>
石丸 寛之選手
石丸 寛之選手
   9Rは先行選手が数多くそろった。まくり得意な石丸寛之(写真)の一発が面白そう。
  「取手記念は少し疲れが溜まっていてダメでした。その後は9月20日から1週間ぐらい石垣島に合宿に行ってきました。メンバーは(三宅)伸さんと増成(富夫)さんの3人。しっかり乗り込んだし、オールスターの頃のいい状態に戻っていると思うので、明日走るのが楽しみです」


<10R>
稲垣 裕之選手
稲垣 裕之選手
   10Rも徹底先行タイプがそろい、主導権争いは避けられそうにない。稲垣裕之(写真)は地元の向日町記念で不本意な結果に終わったものの、気持ちはすでに切り替えている。
  「地元記念に向けてしっかり練習したけど、結果が出なくて悔しかった。状態は良かったけど、気持ちが空回りしてしまい、展開も悪かった。正直疲れは残っていますが、気持ちの切り替えは済んでいるので、明日は自分の力を出し切るだけです」
  近況好調な池崎太郎は笑顔を見せながら明日のレースへの意気込みを語る。
  「競走が詰まっていて、疲れはありますね。今回は特選スタートなので、直前も強めに練習するつもりでしたが、雨が降ってしまい、思うような練習ができなかった。今日の指定練習と明日の朝練習でしっかり乗り込んで感触をつかみたい」


<11R>
山崎 芳仁選手
山崎 芳仁選手
   11Rの優秀競走からは山崎芳仁(写真)佐藤慎太郎の福島コンビを取り上げたい。山崎は「オールスターの時は体調が悪かったけど、状態はもう完璧に戻っている。地元の全日本選抜も控えているし、そろそろ結果を出していかないといけませんからね。フレームやギヤを色々試していたけど、今回から自分に合ったもので戦うつもり。明日はうまく力を出し切る競走で、勝ち上がりたい」。
  佐藤は前回の豊橋S級シリーズで初日落車。準決勝8着で途中欠場と散々な結果に終わった。
  「去年4月のふるさとダービー武雄から実は優勝がないんですよ。前回は久々に優勝できると思っていたけど、全然ダメでした。落車明けで練習は調整程度ですが、問題はないでしょう。共同は相性のいい大会だし、気分も乗っている。今回はレースの中で一瞬の判断を誤らないようにしたい」


<12R>
平原 康多選手
平原 康多選手
   最終12Rは平原康多(写真)の走りに期待したい。9月の西武園、佐世保のFIを連覇するなど、相変わらず好調をキープしている。
  「FIは変なプレッシャーがあるけど、自分の力を出し切れたし、レース内容にも満足しています。ふるさと富山を勝ってからも、ずっと自分のリズムを変えずに練習できているし、それが結果に結びついているんだと思います。今回も気負わず、いつも通り自分のレースをするだけですね」
  地元の加藤慎平も今開催の主役の一人だ。
  「オールスターの落車の影響はまだありますが、取手記念が終わってからは身体のケアをきっちりやってきたし、大丈夫でしょう。地元のGIIなので、やれることは全てやってきたつもり。後は気持ちですね。でも、それだけで勝てないことは分かってますから。とにかく悔いの残らないレースをします」

   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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