『第19回共同通信社杯(GII)レポート』 初日編
配信日:10月6日
第19回共同通信社杯競輪(GII)が今日から開幕した。午前中は小雨が舞う生憎の空模様だったが、午後に入って天候も回復。激しい勝ち上がり戦が展開された。初日メインの優秀競走は、佐藤慎太郎と合志正臣がそれぞれ制し、好スタートを切った。また、場内では6月の高松宮杯で引退した内林久徳氏と山口幸二選手によるトークショーが行われるなど、様々なイベントで開催を盛り上げた。
<1R>
オープニングレースは
北津留翼
が大外を鮮やかにまくって完勝した。
「本当は主導権を取りたかったけど、後方になってしまいました。でも、金山(栄治)さんも吉川(誠)さんもかなり脚を使う展開になりましたからね。雨でブロックされたら、厳しいと思ったので、なるべく外を踏んでいきました。最後まで踏み切れたし、状態も悪くないと思います」
<2R>
吉田敏洋選手
2Rは
吉田敏洋(写真)
がホームカマシを決めて快勝。ビッグレースで久々に存在感を示した。
「ホッとしました。今日の組み合わせなら長い距離を踏めるのは僕だけだし、早めに巻き返して出切ってしまえば、何とかなると思っていた。坂本(勉)さんがラインの先頭じゃなかったことも有利に働いた。今は配分とかを考えずに一生懸命練習している。ケガの影響で成績が悪かったけど、自転車に乗った感じはもう問題ないし、練習の成果が出てきた。今日の1着はいいきっかけになると思うし、明日も気分良く走れそう」
<4R>
荒井崇博選手
4Rは
荒井崇博(写真)
が別線をパワーでねじ伏せ、マークの
三宅伸
がゴール寸前で差し切った。
三宅は「荒井が強かった。普通は競り込まれる位置だけど、今日はすんなり回れたからね。直線は交わせない思っていたんですが、1着を取れたし、調子は問題ない」と笑顔。荒井も「久々の実戦で緊張した。なかなか前が踏まなかったし、あのタイミングで巻き返さないと厳しいですからね。でも、丸々1周もがいたので、かなりきつかった。差されたけど、後ろが伸さんだから仕方ないですよ」と終始上機嫌でレースを振り返った。
<5R>
後閑信一選手
5Rは
井上昌己
が中団キープから力強くまくって快勝し、人気に応えた。
「中団を取れたんですが、押さえるのに結構脚を使いましたね。前と後ろを見ながらの仕掛けなので、きつかったです。石橋(慎太郎)君に合わせてまくりましたが、ワンテンポ踏み遅れてしまって危なかった。久々の実戦でちょっとレース勘に問題がありましたね」
先行した峠祐介の番手回りから追い込んだ
後閑信一(写真)
が2着に食い込んだ。
「峠は強いですね。駆け方も上手くなった。三コーナーまでに来てくれれば、止められたと思うけど、遅めだとやっぱり厳しい。直前は練習量を落とすので、初日は重く感じるけど、それがいつもパターンなので、全く問題はありません。日に日に軽くなってくると思います」
<6R>
中川誠一郎選手
6Rは村上義弘の後位で明田春喜が粘り、もつれる展開に。
中川誠一郎(写真)
が早めの巻き返しでで前団を一気に抜き去り、九州勢で上位独占を果たした。
「隊列が短くなって恵まれました。村上さんはかかると強いので、その前に仕掛けようと思った。体がうまく反応してくれたし、駆けた感じもよかったです。練習の脚がだんだん実戦で出せるようになってきました。ここに来る前に子供が生まれて練習はあまりできなかったんですが、その前に練習していた貯金があったみたい」
<7R>
武田豊樹選手
7Rは
武田豊樹(写真)
が後方から豪快にまくって圧勝。菊池圭尚、中村美千隆を相手に力の違いを見せ付けた。
「早めに押さえられたし、冷静に車を下げて立て直しました。雨は経験不足で、今日は踏むと言うよりは、回しながらまくっていった感じ。全然踏めなかった。いいレースではなかったけど、こういう勝ち方で勝ち上がっていくのも、たまにはいいでしょう」
<8R>
高城信雄選手
8Rの特選は、佐藤友和を
高城信雄(写真)
が叩いて先行。番手絶好となった
前田新
が直線できっちり抜け出した。
「ひざ痛が出て、前回一場所休んだんですが、もう回復しているので大丈夫です。今日は前のお陰。まくりでよかったのに、先行してくれて恵まれました。1着が取れたし、踏んだ感じは悪くなかった。ビッグレースで優秀競走に乗るのは初めてなので、明日は大事に走りたい」
逃げて3着に粘った
高城
は、「オールスター前ぐらいから調子には手応えを感じていたし、今日もいい感じで駆けられました。もうこの年齢だし、先行にはこだわっていませんが、今日のように先行する流れになった時はしっかり先行しますよ」。
この近畿コンビ後位を回った
吉田勇人
が2着に突っ込んだ。
「今日の展開なら1着に突き抜けたかったけど、調子は徐々に上向いていると思います。人の後ろを回るのはやっぱり楽。前田さんではなく、高城さんの動きをずっと見て走りました」
<9R>
渡辺航平選手
機動型がそろい、まくり合戦となった9R。最終的に中村一将が大外をまくり切り、追走の
渡辺航平(写真)
が鋭く差し切った。
「中村さんは自分のタイミングじゃなかったのにまくれたのだから強い。差せないと思ったけど、何とか1着取れました。市田(佳寿浩)さんとここに向けて練習してきた成果が出ました。最近は成績が悪くて自信をなくしていたけど、これをきっかけにまた頑張りたい」
2着の
中村
は「隊列が短くなって恵まれたけど、外を回ってまくり切れたので、調子は悪くないと思います」
<10R>
阿部康雄選手
10Rは池崎太郎の先行をフルに利した
阿部康雄(写真)
が別線のまくりをけん制し、直線懸命に追い込んだ。
「前回の佐世保から体調がよかったし、今日は展開もよかった。三番手にまくり選手が入ったので、ドキドキしました。最後踏み出して車の出が悪かったから焦りましたが、何とか勝つことができました」
七番手からまくった稲垣裕之に乗って3着に食い込んだ
山田裕仁
の動きも悪くない。
「(稲垣は)最終ホームで仕掛けるタイミングがあったんだけどね。駆けている選手が強いから厳しいと思ったが、付いていってコースを探して突っ込むしかないと思った。最後にコースが閉まってしまったのが痛かった」
<11R>
佐藤慎太郎選手
11Rの優秀競走は、山崎芳仁が小嶋敬二を押さえて主導権を握り、番手の
佐藤慎太郎(写真)
がきっちり勝機をモノにした。
「小嶋さん相手にあれだけ落ち着いて駆けられるのは山崎ぐらいでしょう。もっと気持ちに余裕があれば、山崎をもう少し残せたかもしれない。脚自体はそんなに変わらないけど、この1着で気持ち的に楽になりましたね」
3着に逃げ粘った
山崎
は「今日は先行してどこまで粘れるかのレースをしようと考えていました。力は出し切れたし、いい感じで駆けられました。この3着は大きいですね」と納得の表情を浮かべる。
福島コンビ追走の
手島慶介
が外伸びて2着。
「何も言うことない展開でした。後ろから来る気配がなかったし、最後は自分のタイミングで思いっきり踏みました」
<12R>
合志正臣選手
最終12Rは
合志正臣(写真)
が鋭脚を発揮して激戦を制した。
「バンクは風が吹いていたけど、軽く感じました。(加藤)慎平は無理して突っ込んでいったけど、自分はうまくコースが空いてくれたので、突っ込めました。1着取れたし、調子はいい方だと思います」
平原康多のまくりに乗って外を追い込んだ
神山雄一郎
が2着。
「今日は平原の好きなように走ってくれればいいと思っていました。外、外を踏んだ分、長い距離を踏んで厳しかったけど、平原が頑張ってくれたお陰で勝ち上がることができた」
その
平原
は「力は出し切れたし、レース内容には満足しています。明日につながるレースだったと思います」と気持ちを切り替えていた。
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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