『第20回共同通信社杯競輪(GII)レポート』 2日目編
配信日:10月6日
第20回共同通信社杯競輪は2日目の二次予選を迎えた。最終12レースの「京の雅賞」では落車のアクシデントも発生するなど今日も激しいレースの1日となり、場内は大いに沸いた。
明日もファンサービス、イベントが用意されております。開催を通して先着2,000名様にラッキーカードを進呈。9レース終了後に抽選を行い、200名様にオリジナルクオカードがプレゼントされます。また、3日目の日曜日は地元選手会によるお出迎えに始まり、9、10レース終了後には選手会によるチャリティーオークションが、8レース終了後には松本整氏、内林久徳氏によるトークショーが予定されております。こちらもどうぞお楽しみに。
京の雅賞 レース経過
号砲と同時に荒井崇博、室井竜二が勢いよく飛び出して正攻法へ。中団位置は村上博幸がキープし、周回を荒井-室井-村上義弘-村上博-加藤慎平-後閑信一-小橋秀幸-岡部芳幸-有坂直樹の並びで重ねる。
青板の4コーナー前から小橋が動き始める。小橋はしきりに内を見ながら中団の村上義にフタをすると、打鐘前から再度上昇して先行態勢に入る。四番手には後閑が続き、引いた荒井は中団狙い。立て直した村上義は4コーナーから早々と巻き返すと、岡部のブロックをかいくぐって2コーナーで出切ってしまう。しかし、これは荒井にとって絶好の展開。中団待機から1センター付近で発進すると、室井が徐々に離されるほどの加速力を見せる。気づいた村上博は2センターで荒井をブロックするが、荒井はあっさりとその上を通過し、村上博は後位にスイッチするのが精一杯。結局、荒井が力強いまくりで快勝。2着には村上博、三番手から迫った加藤は届かず3着まで。
ゴール
荒井崇博選手
<6R>
榊枝輝文選手
二次予選Bは6レースからで2着以内が勝ち上がり。まず、準決勝一番乗りを果たしたのは
榊枝輝文(写真)
。レースは徹底先行の飯野祐太が主導権を握ると、番手の榊枝が有利に抜け出した。
「後ろの岩津君は早めに踏んでくるだろうし、まずは車間を空けて、来たから合わせて踏みました。前回、松戸で失敗していたんで、もう少しもう少しと強めに練習してきたから、昨日は体が重たかった。今日はどうかと心配だったけど、昨日よりはずっと楽だったから良かった。明日も状態は良くなっていくでしょう」
続いた岡山勢の
岩津裕介
が2着に流れ込んだ。
「吉田(敏洋)さんがホーム辺りで仕掛けてくるかなと思ったけど、すんなりの展開になったね。ジャンからペースが上がったから、前の二人はしんどいだろうなと思った。でも榊枝さんは自力があるでしょう。縦の脚があるから抜けなかった。豊田(知之)さんとワン・ツーを決めたかったし申し訳ないですね」
その
豊田知之
はゴール前で詰め寄るも僅かに届かず3着に。
「最後に思いっきりハンドルを投げたけど届かなかったね」
<7R>
北川紋部選手
前レースと同じく、7レースも金山栄治に乗った
北川紋部(写真)
が、番手絶好から差し切って1着。
「金山さんのおかげ。心強いですよ。凄い掛かりだったし皆、脚が一杯になったんじゃないかな。金成(和幸)君も小林(大介)君も止まったでしょう。ギアを上げて正解でしたね」
逃げて2着の
金山栄治
は「後ろから押さえて駆けたかったからスタートは我慢しました。事故点が20点付いてしまったのは残念だけど。今日は初手からけん制があって苦しかったから脚の感じは分からないですね」。
<8R>
香川雄介選手
8レースも先行の番手が勝利した。レースは中川誠一郎が絶妙のタイミングでカマシを決め、番手の
香川雄介(写真)
がチャンスを生かした。
「中川君がよう行ってくれたし掛かっていた。あそこ(ホーム手前)しかなかったからね。(中川は)強いんでまくりでもいいかなと思っていた。行った瞬間に前で決まったと思ったけど、前回の岸和田でハコ7(着)をやっているから、悪いイメージがまだ残っていて不安だった。1着がとれてホッとしました」
ラインの
室井健一
が流れ込み、2着で準決勝進出を決めたが「流れと展開だけで勝ち上がれたね。(香川を)抜きたかったけどアイツは内を空けなかったからね。悔しいよ」と残念がる。
<9R>
武田豊樹選手
渡邉晴智選手
9レースからは二次予選Aで4着までが準決勝進出となる。細切れ戦で入れ替わりが激しくなるなか、最終主導権を取ったのは萩原孝之。しかし、格上の
武田豊樹(写真)
が、早めの巻き返しで快勝した。
「渡部(哲男)君はトップスピードの高い選手だから、渡部君が仕掛ける前に叩き切ろうと。あの上を行けたんだから、自分の力を見せるレースができたと思う。昨日みたいにモガき合っての9着は仕方ないけど、やっぱり気持ちの面でのショックは大きいから、今日勝ててホッとした」
番手の手島慶介をどかし、
渡邉晴智(写真)
が2着に入ったが「終始遅れてしまって、いつもの様に飛び付けなかったし、あれだけ(萩原が)行ってくれたのに、仕事ができなかったから申し訳なかった。今日は萩原君のおかげです」とレース内容を反省する。
3着には菊地圭尚。渡邉にからまれた
手島慶介
だったが、かろうじて4着に踏み止まる。
「晴智さんに肘を引っ掛けられず失敗。武田さんは1着なんだから2着に入らないといけないよね。武田さんが強すぎて離れてしまった。調子が良くないね。去年が良すぎたから今が普通なのかもしれないけど」
<10R>
佐藤友和選手
佐藤慎太郎選手
10レースは
佐藤友和(写真)
が突っ張り先行を試みるも永井清史に叩かれてしまう。しかし、立て直すと、中団から豪快にまくりを決めて快勝。
「永井は強いんで出させると苦しいから、今日は先行するしかないと思っていた。でもダッシュがもの凄くて出られてしまった。一旦は番手に入ったけど、濱口(高彰)さんは絶対に追い上げてくる人だから勝負しようか迷った。でも、ASで変な所で粘って失敗したから、引ける所まで引きました。永井が緩めたら出ようと思っていたけど、もう踏んでいたから先行を諦めてまくりに変更しました。(佐藤)慎太郎さんは内を締めるのに脚を使っているだろうし、周りもバックを踏んだりしているからね。自分だけはサラ脚に近い状態だったからまくれました」
佐藤慎太郎(写真)
は交わせず。 「今日は友和が『先行したい』って言っていたから自分は番手の仕事をしようと思っていたんだけどね。永井のダッシュは凄かったですね。1着を取ることが選手の仕事だから抜けたら納得するけど、あれは抜けないよ」
<11R>
伏見俊昭選手
二次予選最後の11レース。初日は村上義弘にさばかれた
伏見俊昭(写真)
だが、今日は意地を見せた。新田康仁に飛び付かれたが、これをしのいで番手をキープすると、大ギアの山崎芳仁を余裕を持って差し切った。
「昨日失敗しているからね。今日は絶対に負けられないレースでした。(新田に)当たられたけど、山崎がスピードに乗っていた分前にいたからしのげました」
逃げた
山崎芳仁
は「押さえ先行だと粘られるし、飛び付きもあるだろうから、今日はカマシで一発に賭けるレースをしました。ダッシュは問題ないみたいですね」。
飛び付きに失敗した
新田康仁
だが、内をしぶとく踏み続けて4着に。
「今日は飛び付きしかなかった。合わせ切ったと思って少し緩めたら遅れてしまい、伏見君に入られてしまった。最後に思い切って突っ込めたから3着と思ったんですけどね」
<12R>
村上義弘選手
村上博幸選手
最終12レースは「京の雅賞」と銘打たれた優秀競走だ。村上義弘・博幸兄弟が初めて連係するレース。村上義弘がHSから北日本勢を一気に叩いた瞬間、場内は大歓声に沸いた。検車場に引き上げてきた
村上義弘(写真)
はまだ興奮を抑えられない様子で、取り囲んだ記者たちにまくし立てた。
「(駆けたい)博幸の気持ちも分かるけど、ここでアイツに前を回らせたら、楽になってしまうと思った。楽になっている選手の後ろを回るのは嫌だし、これから近畿を背負っていこうという選手としてしっかり番手の仕事をしてほしかったんです。それにしても寿命が15年は縮まりました。単に北日本勢とモガキ合うんじゃなく、2人でワンツーを決められる最高のレースをしたかった。出切ったのは意地ですね。でも、博幸が変に僕をかばって共倒れしたんじゃなく、前に踏んで荒井に力負けしたんだから仕方ない。久しぶりに重いものを背負って先行しました」
前日は悔し涙を見せた
村上博幸(写真)
だが、レース後は晴れやかな表情で「選手になって一番気合いが入ったレースでした。昨日はバタバタしてよく分からなかったけど、今朝になってたまらないような気持ちになりました。でも、レースでは切り替えられましたよ。後ろに付いてみて、兄貴だからという訳じゃなく、超一流のオーラを感じました」と振り返った。
このレースを制したのは
荒井崇博
。昨日に続いてもがき合いをまくる絶好の展開をものにした。
「地元の邪魔をするような走りはするつもりはなかったんですけど、展開が向いてくれましたね」
地元ラインに先行争いを挑んだ北日本勢は結果的に大敗を喫してしまったが、三番手を回った
有坂直樹
は「小橋は先行選手じゃないんだし、(岡部には)前に踏んでほしかったけど…。でも、僕なりに調子はつかめました」と明るい表情で宿舎に引き上げた。
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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