『東日本大震災被災地支援 第27回共同通信社杯秋本番(GII)レポート』 最終日編
 
配信日:10月10日


 第27回共同通信社杯秋本番(GII)の優勝は、後方から捲り追い込んだ松岡貴久選手の番手からゴール前鋭く伸びた小野俊之選手でした。
 小野選手はKEIRINグランプリ04を優勝して以来、約7年ぶりとなるビッグ優勝に、本当に嬉しそうでした。
 賞金ランキングも9位とKEIRINグランプリ2011の出場も見えてきました。
 今後の活躍に注目ですね。

決勝戦 レース経過
 周回は、武田豊樹‐飯嶋則之‐岡田征陽、友定祐己‐岡部芳幸、松岡貴久‐小野俊之、深谷知広‐浅井康太。残り2周前で、深谷が上昇開始。前を取っていた武田を抑えようとしたが、打鐘で武田は突っ張って先行。深谷もアウトから前に出ようとしたが、打鐘過ぎ4コーナーで飯嶋に牽制され後退。しかし、まだ踏み辞めず再度最終1センターで踏み込み前へ。その後ろにいた浅井は、最終バック過ぎ、内飯嶋、外深谷の間をこじ開け、捲り追い込みにでた。その空いた所に、松岡‐小野が突っ込んできて小野が中バンクを伸び、浅井とゴール勝負。絶妙なハンドル投げで小野が優勝を飾った。2着は浅井、3着は松岡となった。

ゴール
ゴール
投げ入れ
投げ入れ
表彰
表彰


<1R>
池田勇人選手
池田勇人選手
   最終ホーム前から池田勇人(写真)がカマし、そのまま押し切って池田が1着。
「体調は万全とは言えなかったけど、でも、充分戦える感じだったんですけどね。でも、まだGIIで戦うには甘いのがよくわかりました。初日、2日目はだめでしたね。昨日、今日は良かったと思うけど。やっぱりビッグは、皆、一走一走がすごく真剣だし、刺激を受けますね。平原(康多)さんも昨日は残念だったけど、初日、2日目とすごく良いレースだったし。一緒にビッグで連係するためにも頑張りたいですね」


<2R>
石丸寛之選手
石丸寛之選手
   菅田壱道が先行。3番手を取った石丸寛之(写真)が最終バックから捲って1着。
「最終日に1着が取れて良かったけど、今開催は、調子は悪くなかったけど単騎とか3番手とか流れに恵まれんかったですね。うーん、今が耐え時なのかな。頑張らないといけないですね」


<3R>
東口善朋選手
東口善朋選手
   松岡健介が打鐘から田中孝彦を叩いて先行。捲ってくる大西祐を東口善朋(写真)がブロック。最後追い込んで東口が1着。
「調子は悪くなかったけど、ちょっと流れに恵まれませんでしたね。でも、気持ちを切らないで走って、今日は負け戦ですけど1着が取れたので良かったです。今回は、我慢を覚える開催でしたね。そうやって課題を一つ一つみつけて、クリアしていかないと。30歳をこえて、どこまでやれるかわからないけど、もっと上にいけるように頑張ります」


<4R>
佐々木則幸選手
佐々木則幸選手
   坂本貴史と伊原克彦のもがき合い。だが伊原が行き切れず、その番手から稲川翔が捲る。その上を松川高大が捲るが、その松川のスピードもらい佐々木則幸(写真)が伸びて1着。
「うーん、1着にはきましたが、9番手って最悪な位置になりましたからね。昨日も大西(祐)に離れて悪い位置になって3着だし、今日も単騎で9番手になって1着、位置が悪いのに結果は出ていて、自分でもどうしたもんかと思います。うーん、嬉しさ半減ですね。もっと位置取りを上手くなっていかないといけないんですけどね…」


<5R>
坂上樹大選手
坂上樹大選手
   竹山陵太が先行し、捲ってくる鈴木裕を諸橋愛がブロック。吉本卓仁の番手にいた坂上樹大(写真)が直線伸びてきて1着入線。
「昨日、離れた分、今日は気合が入りました。調子は日に日に良くなっていったし、今日は前がちょっと行けなかったけど、でも、最後はコース見えたし、1着にこれて良かったと思います」


<6R>
中川誠一郎選手
中川誠一郎選手
   飯野祐太が最終ホームから先行した、佐藤悦夫が捲り、最後、長塚智広が交わして1着。2着の中川誠一郎(写真)は、最終2センターで8番手の位置から、空いたコースを突き抜けた。
「今日は佐藤悦夫が前だったから、先行するんじゃないかと思って、その3番手を取りたかったので前にいったけど、飯野にこられて、あの位置になりました。最後に、コースが空いて本当に良かったです。調子が悪くても、成績をまとめられるようになったのは、自分の中ですごい進歩です」



<7R>
村上博幸選手
村上博幸選手
   小川勇介が先行、捲ってくる稲垣裕之を井上昌己がブロック。空いた内をつき、最後追い込んで村上博幸(写真)が200勝達成。
「富山記念の落車がちょっと大きくて、自分で踏みあがらない分、きついですね。今開催は同じような展開に何回かなって、その時にもっと勝ちにいかんといかんのちゃうかって言われて、今日はワンテンポ待って、そこから内にいかせてもらいました。ゴールしてから、すごい声援をもらって、ほんま泣きそうになりました!」


<8R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手
   岩本俊介が先行し、後方から山田裕仁が捲っていくが、中団から佐藤友和(写真)が合わせて捲って1着。
「自分のタイミングで行きたかったけど、山田さんが来たので行きました。試したいギアがあったので、それを試して、中3日で千葉記念だし、千葉記念につながる走りをしようと思っていました。ここから一戦一戦が大事になってきますからね」


<9R>
伏見俊昭選手
伏見俊昭選手
   松坂洋平と藤木裕が叩き合い、最終的に藤木が主導権を奪った。木暮安由が捲っていったが、海老根恵太も捲り追い込み、海老根の後ろから伏見俊昭(写真)が交わして1着。
「今日は恵まれましたね。終わってみたら、疲れましたね。周りから地元だねって言われて、頑張ってって言われて、だんだん緊張してきちゃって、今、どっと疲れが出ました。準決勝はだめだったけど、残り3日間は連対出来ているし、良かったと思います」


<10R>
園田匠選手
園田匠選手
   小嶋敬二を叩いて川村晃司が先行。川村の番手に入った園田匠(写真)が交わして1着。
「ゴール、自分では伸びたと思ったけど、お客さんが川村が1着だって言うから、抜けなかったのかな…ってがっかりしてました。でも、1着だったんで良かったです! 小倉(竜二)さんに迷惑をかけて申し訳なかったけど、最後に1着が取れて良かった。ここは本当に相性が良いですから!」


<11R>
小野俊之選手
小野俊之選手
   深谷知広と武田豊樹の叩き合い。深谷が行き切れず浮いたが、そこから再度捲っていくも行き切れず。3コーナーで飯嶋則之と深谷の間のコースから浅井康太が捲る。捲り追い込む松岡貴久の後ろから、直線伸びた小野俊之(写真)がハンドル投げで優勝を決めた。
「最終4コーナーからは無我夢中で踏んで、浅井を交わせば優勝だというのはわかったので、リュウ(小倉竜二)のマネしてハンドルを投げました。優勝出来たのは本当に嬉しいですね! 精一杯、自分の思う競輪道を貫きながら、九州の若手が自分たちの強さに気づいてもらえるように、自分の仕事をしっかりしながら、競輪祭に向けて頑張っていきたいと思います」
 2着は浅井康太
「危ないなとは思ったんですけど、このコースしかないと思って、3コーナーからあのコースを踏んでいきました」
 3着の松岡貴久
「好きに走っていいと言われて好きに走った結果が届かなかったということです。だんだん良い感じになってきて、今日が一番良かったですね」



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