『第28回共同通信社杯(GII)レポート』 3日目編

配信日:4月29日
 第28回共同通信社杯(GII)は佳境となる大会3日目を迎えた。ゴールデンウイークに突入し、開催は大盛況。準決勝3個レースが争われ、ベストナインが出そろった。好調な機動型が数多く勝ち上がり、注目のファイナルは興味深い組み合わせとなった。シリーズの頂点を決める決勝戦は明日の16時30分に号砲が鳴る。
 30日はいよいよ最終日。6R、9R発売中にあやまんJAPANステージ、サイン入りグッズ抽選会が予定されています。サイン入りグッズ抽選会に参加ご希望の方は、300円以上の未確定車券をご持参ください。受付は11時00から。ステージ上で抽選会を実施いたします。表彰式、閉会式は最終レース終了後にバンク内で行われます。ぜひ、本場でお楽しみください。
BOYS AND MEN ステージショー
BOYS AND MEN ステージショー
<3R>
稲毛健太選手
稲毛健太選手
 単騎の稲毛健太(写真)がビッグ初勝利を飾った。機動型が激しく踏み合う流れとなり、最後方から弾丸まくりを決めた。
「ビッグ初勝利は嬉しいですね。単騎なので、焦らずにいけました。でも、落ち着きすぎて、知らないうちに前とだいぶ離れてしまった。追いかけるのに必死でした」
 坂本貴史のまくりに乗った佐藤慎太郎が2着に入った。
「貴史も無理やり仕掛けてくれましたからね。ずっと外併走で自分もきつかったけど、貴史もかなりきつかったと思います」

<4R>
竹内雄作選手
竹内雄作選手
 竹内雄作のペース駆け。伊藤正樹が番手絶好の展開からきっちり追い込み、地元ビッグで嬉しい1勝を挙げた。
「恵まれました。竹内君がいいペースで駆けてくれたし、強かったです。最後は外から来ているのが見えたので、ちょっと早めに踏ませてもらいました。竹内君が2着に残ってくれて良かった」
 竹内雄作(写真)は初のビッグレースで存在感を発揮している。
「ホームで少し流して、そこから踏み上げるのがきつかったです。伊藤さんが付いていてくれたおかげです。明日は1つ上のレースを走れますね。勉強させてもらいます」

<6R>
山田裕仁選手
山田裕仁選手
 先制した金子貴志を目標に山田裕仁(写真)が鋭脚発揮。シリーズ2勝目をゲットした。
「貴志がタイミングを逃さずに仕掛けてくれた。新田も脚を使っての三番手だから大丈夫かなと。最近は流れが向いたときに、しっかりものにしようと思っている。勝てて良かった」

<7R>
吉田敏洋選手
吉田敏洋選手
 地元コンビが魅せた。細切れで出入りの激しい流れになったが、最終的にまくった吉田敏洋を山内卓也が鋭く差し切った。
「敏洋が前で頑張ってくれました。いいレースをしてくれました。ワンツーが決まって良かったです」
 吉田敏洋(写真)は昨日の落車の影響を感じさせない走りを披露した。
「今日は顔見せからお客さんの声援がすごくて、気合が入りました。昨日はダメでしたけど、今日は気持ちの入ったレースができたと思います。身体はきついですが、明日もしっかり頑張ります」

<8R>
川村晃司選手
川村晃司選手
 川村晃司(写真)がハイパワーで圧倒。打鐘過ぎに飛び出して会心の逃げ切り。4.15の大ギアが火を噴いた。
「初手でいい位置が取れて、仕掛けやすかった。すんなり先行ですからね。踏み込んだときに追い風で上手くスピードに乗せることができました。4.15のギアは重く感じました」
 2着の村上博幸は川村の強さに脱帽する。
「川村さんが強かったですね。どんどんかかっていきました。抜くタイミングを取っていたんですが、2センターからまた伸びていきました」

<9R>
村上義弘選手
村上義弘選手
 藤木裕が打鐘前からハイペースで逃げる。村上義弘(写真)は最終3コーナーで別線のまくりをけん制しながら前に踏み込み、SSの貫禄を示した。
「藤木が頑張ってくれた。才迫君のまくりを止めたかったけど、思った以上にスピードが良かったので出るしかなかった。調子はあまり良くないですね」

<10R>
柴崎俊光選手
柴崎俊光選手
 準決勝一発目の10レースを制したのは柴崎俊光(写真)だ。ロングまくりの稲垣裕之に乗って鋭く追い込み、ビッグ初優出を果たした。
「ビッグの決勝が初めて。嬉しいですね。稲垣さんは強いので信頼して付いていました。桐山さんが自分のところに当たってくるんじゃないかと思って、そこだけ注意していました。今回は落車後にしては練習の感じが良かったし、結果を出せて良かったです」
 稲垣裕之はゴール前でやや末を欠いたが、3着で決勝進出。連日、迫力満点のタテ攻撃を披露している。
「桐山君は動きがいいし、神山君やほかの自力もみんな強いですからね。細切れで展開がどうなるか予想できないので、作戦はあまり考えていなかった。踏み合いになったけど、いくべきところでしっかり仕掛けられたし、集中して走れました。近畿はラインで強くなってきましたからね。決勝は番手で自分の責任をきっちり果たします」
 大外をまくり追い込んだ佐藤友和が2着に強襲した。
「昨日は伸びが甘かったけど、今日はそんなことがなかったですね。組み立ては甘かった。1センターで(濱田を)飛ばして、単独になれば、伏見さんとワンツーが決まってましたね。決勝は今年初。急に人は弱くならないし、今回は何となく身体が動いている。大ギアの感触もつかめてきました」
 神山拓弥は仕掛けのタイミングを逸した。
「前の踏み合いを見すぎて失敗した。悔しいですね」

<11R>
脇本雄太選手
脇本雄太選手
 打鐘過ぎに菊地圭尚を叩いた脇本雄太(写真)が完璧な逃走劇で別線をシャットアウト。10年の寛仁親王牌以来、2年ぶりのビッグ優出。3日間の強さは際立っている。
「すんなり先行できましたからね。2車でも後ろが何度も連係している南さんなら絶対に止めてくれる。信頼して駆けられたし、それがワンツーに繋がったと思います。やっと状態が戻ってきました。決勝もしっかり自分でレースを作ります」
 南修二が2着に流れ込み、近畿ワンツー決着となった。
「かなりかかっていましたね。誰も来れない感じだったし、もし来ても止められると思っていました。付いていて余裕はなかった。何とか2着をキープできました。脚の状態は悪くないです」
 三番手をキープした菊地圭尚の後ろから成田和也が3着に突っ込んだ。
「最後は菊地君の内にいくしかなかったですね。自分なりによく伸びたと思います。でも感覚のズレが少しありますね」

<12R>
渡邉一成選手
渡邉一成選手
 渡邉一成(写真)が最終ホームで内をすくって三番手を確保すると、バックから豪快にまくって後続を千切った。
「内が空いていたので、そこを突きました。いいペースで前が駆けていたので、かかり切る前にと思って仕掛けました。まくり切って単独になったので、もう大丈夫だと思いましたね。落ち着いて冷静に走れました」
 まくられた鈴木裕だが、諦めずに踏んで2着に粘った。熊本ダービーの優出がフロックではないことを証明した。
「早めに前に1回出れば、別線が斬って、斬って、また自分の駆ける順番が来ると思っていました。その通りの展開になりましたね。みんなに脚を使わせたかったし、上手いこといきました。粘れたのはたまたまでしょう」
 渡部哲男は渡邉のまくりを追えず、惜しくも4着で優出を逃した。
「今日はちょっと重かった。バックを入れて態勢を整えているときに、(渡邉に)いかれてしまった。もったいない」
 人気の小嶋敬二は8着と大敗した。
「動き出しが半周早かったですね。まだ距離が長いと思って駆けられなかった。ショックです」
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