『第29回共同通信社杯(GII)レポート』 3日目編

配信日:4月28日
 第29回共同通信社杯は後半戦に入り、3日目の準決勝を迎えた。開催は日に日にヒートアップし、準決勝に入るとピークに。連日の激戦を勝ち抜き、ついにベストナインがでそろいました。
 最終日もたくさんのイベント、ファンサービスが予定されております。まずは先着で2001名様にプレゼントが当たる来場者抽選会を実施。また、空飛ぶからあげ、やきとり(秋吉)などの場内出店が。また、内林久徳さん、野原哲也さんによる予想会。さらに、最終日は「SKE48ステージ」が行われます。こちらもどうぞお楽しみに。
内林久徳氏による予想会
内林久徳氏による予想会
女子レーサーによるトークショー 左から白井美早子選手、青木志都加さん
女子レーサーによるトークショー
左から白井美早子選手、青木志都加さん
プロ野球独立リーグ福井ミラクルエレファンツの選手によるトークショー
プロ野球独立リーグ福井ミラクルエレファンツの選手によるトークショー
福井ミラクルエレファンツ選手とストラックアウト
福井ミラクルエレファンツ選手と
ストラックアウト
<1R>
志村太賀選手
志村太賀選手
 強制帰郷(7~9着)を避けるため、一般戦といえども各選手は必死。1レースは志村太賀(写真)が馬場和広を目標にして3日目にしてようやく1勝を挙げた。
 「ギリギリまで(踏むのを)待ったつもりだけど。馬場君は強かったし、残さないといけないから緊張しました」
 藤田大輔は中団から3着に。こちらもようやく確定板入り。
 「最低でも中団と思ってた。まさか黒木(誠一)さんがまくってくるとは。前の志村君は車間を斬ってたし、出るに出られなかった」

<2R>
岡部芳幸選手
岡部芳幸選手
 2レースはまくった早坂秀悟に乗り、岡部芳幸(写真)が抜け出して1着を手にした。
 「早坂君は落ち着いてたね。昨日、迷惑かけたんで。最後は悪いけど踏ませてもらいました」
 窓場千加頼を目標に、志智俊夫が追い込んで2着に。
 「風が強くて追い付くのに脚を使った。さすがにあの展開ではアタマまでは無理ですね」

<3R>
武井大介選手
武井大介選手
 3レースは河端朋之と山田久徳でモガき合ったところを、五十嵐力がひとまくり。最後は直線で武井大介(写真)が追い込んだ。
 「展開が向いたのもあったけど、五十嵐さんがすごいスピードで行ったから一杯でした。僕はあまり調子が良くないですね。でも、あと1日あるんで頑張ります」

<4R>
 4レースの選抜戦は松岡貴久が鮮やかなまくりを決め、上位を独占。並んだ順でワン・ツー・スリー決着。
 「稲毛君も行ってくれたんで展開が向きました。ラインでワン・ツー・スリーが決まったんで、状態は悪くないでしょう」
 小倉竜二はマークが精一杯。
 「あれ以上は無理でしょう。貴久も休みながら踏んでたんで」
 3番手の筒井敦史もしっかり追走して3着。
 「良いときならもっと思い切って突っ込めるんだけど。風はあったけど、気温が上がってたし軽かったですよ」

<5R>
友定祐己選手
友定祐己選手
 5レースは坂本貴史が7番手まくり。最後は番手を回った友定祐己(写真)が追い込んで1着を手にした。
 「坂本君が頑張ってくれたし、よく行ってくれたよ。出切ってからは早めに踏むと内すくわれるんで、ギリギリまで待ってから行きました。体調は良くないけど、人の後ろだったから余裕はありました」
 坂本貴史は昨日に続いて見せ場を作った。
 「7番手まくりだと車間を空け過ぎる癖があるんで注意しながらいきました。金子さんが行ってくれたのが大きかったですね。展開に恵まれました」

<6R>
北津留翼選手
北津留翼選手
 6レースはうまく中団3番手を取った北津留翼がまくり、合志正臣がゴール寸前で差し切った。
 「翼がうまく組み立ててくれたし、頑張ってくれたね。今日は風が強いから一番最後に脚を使う作戦だった。うまくいきましたね」
 北津留翼(写真)は「あそこで休もうと思ってたけど、合志さんがうまく操縦してくれました」と笑顔で話す。

<7R>
新田祐大選手
新田祐大選手
 特選の7レースは小松崎大地が主導権をにぎり、新田祐大(写真)が番手絶好の展開から追い込んで1着をゲットした。
 「ホームで内なり外なり必ずまくってくると思ってました。でも、(中川)誠一郎さんかと思ったら岩津(裕介)さんだったからビックリした。稲川君は止まったかと思ったらもう一回来ましたね」
 稲川翔は早めの仕掛けから、最後は2の脚を使って2着に追い込んだ。
 「向こうの思った通りにさせないように、普段と違う動きで行ったけど、南さんが入れてくれなかったら終わってた。行けたら一番良かったけど、何とか立て直せたんでよかった」
 福島コンビを追った山下渡が3着に入る。
 「新田君は余裕があったんで、番手まくりの展開だったら離れてたね。今日は前の2人が頑張ってくれました」

<8R>
 8レースは渡部哲男が中団まくりを決め、大塚健一郎が追い込んで1着入線も、ゴール寸前で斜行して鈴木謙太郎を落車させ失格。山田裕仁が繰り上がって1着となった。まくった渡部哲男は繰り上がって3着。明日は特別優秀戦も、「本当なら押し切らないと行けない展開だったのに。ないと思ってたけど、前回落車の影響があるのかな。僕が弱いせいで大塚さんに迷惑をかけてしまいました」と、喜びはなし。

<9R>
村上博幸選手
村上博幸選手
 9レースは渡邉一成が後ろ攻めから押さえて主導権。成田和也が車間を空けて援護し、福島ワンツーかと思われたが、追い上げて4番手を取った村上博幸(写真)が直線で鋭く突き抜けた。
 「自力選手ではないから良い位置を取ることを頭に入れてました。1着が取れて嬉しいですね」
 成田和也はわずかに交わされて2着に。
 「一成が長い距離を踏んでたんで残してあげたかった。車間を空けて最後に思い切り踏んだけど、(村上に)行かれてしまった。脚負けですね」
 3着の渡邉一成は「昨日は武田さんを相手に何もできなかったんで、今日は力を出し切りたかった。押さえてからは矢口さんが来るので、ペースを落とさずに行ったけど。援護してくれた成田さんのおかげ(で3着に残れた)」と話す。

<10R>
長塚智広選手
長塚智広選手
 準決勝10レースは武田豊樹と藤木裕の壮絶なモガキ合いに。最終的に武田が主導権を握ると、最後は長塚智広(写真)が内を突いて抜け出して1着。決勝1番乗りを果たした。
 「今日は武田さんが頑張ってくれたおかげ。自分の技量不足のせいで飯嶋君が落車してしまい素直には喜べないですね。2人の分も決勝で頑張ります」
 2着には伏兵の安東宏高が入り高配当に。嬉しいビッグ初優出となった。
 「何が起こってるか分からなかったけど、皆が祝福してくれたんで(決勝に)乗れたのかなと。松川君が前に踏んでくれたおかげでコースが空いた。今日は松川君のおかげです」
 後方から飯野祐太がまくって3着に入る。こちらもビッグ初優出。
 「佐藤さんに位置を取って貰ったおかげ。武田さんも藤木君も強いんで、離されないように必死でした。でも、緊張せずにリラックスしていけたし、自分のタイミングで踏めました」
 佐藤慎太郎は4着であと一歩及ばず。
 「2着まで行かなきゃいけないパターンですよね。俺にもっと脚があれば。落車は影響なかったよ、脚がないだけ。悔しいね」

<11R>
三宅達也選手
三宅達也選手
 11レースは竹内雄作がカマして主導権。3番手に入った芦澤大輔のまくりに合わせて、深谷知広が番手まくりで応酬し1着を手にした。
 「今日は押さえて駆けるよりも、引いてカマシの方が良いと思ったんで前受けしました。後ろに(芦澤が)入ってたのが分からなかったけど、まくってきたんで合わせる感じで前に踏ませてもらいました。車間を空けてできるだけのことはしたけど、気持ち良く行ってくれたんで行かせてもらいました」
 三宅達也(写真)は踏み出しで離れたものの、再度深谷とのドッキングに成功して2着で決勝進出。
 「3番手を取られて悪いことをしました。ダッシュがすごくて。今回は調子が良くないのに連日助けられている。恵まれました」
 神山拓弥がしぶとく伸びて3着に滑り込んだ。
 「とりあえず中団からあとは流れでと思ってた。一本棒で途切れ途切れになってたけど、深谷君が出たときに詰まったんで、そこで自分も思い切って踏みました」
 芦澤大輔は9着に敗れ「番手も考えてたけど。自分だけ届くレースはしたくなかったんで早めに仕掛けました。力負けですね」と肩を落とした。

<12R>
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
 最終レースは牛山貴広と脇本雄太でやり合ったところを、池田勇人がまくって埼京で決着かと思われた。しかし、池田も思いのほか伸びを欠き、牛山を追った神山雄一郎(写真)が外の岡田征陽を退かして追い込み1着を手にした。
 「内に脇本がいたんで気になってたら、池田に行かれてしまった。対処できなかったね。でも、その後ろにスイッチして追い込めたんでよかった。今回は仕上がってますね」
 2着は村上義弘。脇本が内に詰まったものの、自身はうまく外に持ち出して神山に続いた。
 「脇本君と2人で決めたい気持ちが強かったけど、呼吸が合わなかった。最後は外と思ってたけど、神山さんが持っていったんでそこしかないと思って突っ込みました。体は重いですね」
 池田勇人は好スピードでまくったものの4着まで。
 「牛山さんが無理矢理行ってくれたし、8、9番手で終わるよりは見せ場を作ろうと思って無我夢中で踏みました。最後の一発が効きましたね。一瞬夢を見たけど、牛山さんの角に引っ掛かりました」
 岡田征陽は神山のブロックを堪えて3着に入る。
 「池田君は今回調子が良いし全て任せてました。神山さんにもらったけど脚に余裕があったので」
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