『第72回高松宮記念杯競輪(GI)』 決勝戦共同インタビュー

配信日:6月19日
6月20日(日) 12R(発走予定16時35分)
稲川翔(大阪・90期)
稲川翔選手
 野原(雅也)は松本(貴治)君の意気込みも分かっていたと思うので後ろからって感じでしたけど、もう野原に任せていました。(野原が落車してしまったが)本当に短い時間で自分に冷静になれって言い聞かせて。野原が3番手の状況を作ってくれたので。阿竹(智史)さんが出るのはわかっていたんですけど、ダメでもしっかり自分で動こうと思っていました。体が勝手に動いたので。野原の気持ちとか3番手の東口(善朋)さんの気持ちとかを含めて自分の現状の判断をして。結果的には正解だった。今日(3日目)の僕の精いっぱい、あの状況での。松浦君が来るのは分かっていたので自分の道を確保するための動きでした。普通、あのブロックで止まるんですけどね。なんてやつやって(苦笑)。正直、もう松浦君はいないと思っていたのにこれが賞金ランキング1位なのかって感じです。(決勝は)ひとりでやります。何でもというか、しっかり優勝を狙えるように。本当にここまでラインに助けられて決勝まで来れたんで、いままで単騎はみっともないレースが多かったんですけど、優勝を狙って走ります。
松浦悠士(広島・98期)
松浦悠士選手
 (準決勝は)1センターで稲川さんに振られてきつかったですね。あのまま阿竹(智史)さんに出られてたら終わってた。でも稲川さんが前に踏んでくれたので。チャンスがあると思って。2センターで叩ければ一番良かったんですけど、誰がこけたのか様子を見てしまった。自信を持って叩いて1周行けていれば良かったんですけど、不安が残っていた。(決勝は)僕は自力で頑張ります。(清水と)そういう話はしてたんで、すんなりと。(準決勝は)レースが終わってから初日と2日目ほどきつくなかったので、脚のきつさを考えれば日に日に良くなっているのかなって思います。(ここまで)仕掛けどころを逃がしている感はあるんで、そういうところは逃がさずにいきたいと思います。
佐藤慎太郎(福島・78期)
佐藤慎太郎選手
 (準決勝は)深谷(知広)がスピードある選手なんで、(小松崎)大地が先行態勢に入った中で出すか出さないかの判断は任せてました。展開を何個か考えた中のひとつでした。大地も頑張ってくれてたんで、それぞれがラインの仕事をできれば、ラインとして強いラインになれるんで、永澤(剛)も含めて、いいレースができたのかなと思います。(最後は)かぶるようだと大地の内を踏みたい気持ちもあったんですけど、外を踏むコースがあったので、思い切り外を踏んでみて伸びているんで自分の状態もいいのかなと思います。(3走して状態は)変わらないですね。前検日の段階で調整が上手くいっていれば、こんな感じですね。失敗してると開催中に立て直すことは難しい感じなのかなと。(決勝は)わがまま言って僕が(小松崎の)番手を回ります。守澤と話した中でそういうふうに決まりました。いつも通り目の前のことを全力で頑張ります。
山崎賢人(長崎・111期)
山崎賢人選手
 (準決勝は)前か後ろしかなかったのでそれで組み立てました。ちょっと緩むところがあるだろうなって思っていたので全部引いて行けるところでと思って。自分の感じは良いと思います。自分のペースで巧く踏めたと思います。しっかりと練習もできているので。やっとまた(G1の決勝に)乗れたって感じですね。(決勝は)単騎で寂しいですけど、一生懸命頑張ります。しっかりと勝負できるように仕掛けたい。
吉田拓矢(茨城・107期)
吉田拓矢選手
 (準決勝は)一回とりあえず切ってペースを上げて。多分、小松崎さんが切りに来るのでそこを合わせられれば合わせて。多分、深谷(知広)さんが来るのでその辺の勝負になるかなって思ったんですけど。小松崎さんの勢いが良かったので一回出させて考えようと思って。(深谷が来たあたりは)そこら辺はまだ余裕があったんで。松谷(秀幸)さんが捌かれてちょっと行くところのタイミングをミスっちゃったんですけど。(まくっていって)脚の余裕があったんで、どこまで行けるか分からなかったんですけど、とりあえず3着に入れて良かったです。(ここまで3走して)最近の中では、フレームも換えて自分の扱いたいように自転車も扱えているので。そうですね、状態はいいと思います。宿口さんに前を任せてもらえたのでしっかり頑張ります。
小松崎大地(福島・99期)
小松崎大地選手
 (準決勝は)どの位置になるか分からなかったんですけど、とにかく自力型の中で一番脚力が劣っているのは分かってたんで、とにかく前に攻めようと思ってました。(佐藤が松谷秀幸を飛ばして深谷知広が単独で来るいい形になったが)ラインの力が一番強いのは北日本だと思ってたんで、とにかく僕は自分の仕事を全うしようと思ってました。(深谷の番手にハマってからは)折角ラインが3車なので、しっかり3人とも勝負できるように仕掛けたいとは思ってました。(ここまで3走を振り返って)決勝に乗れているんで、やってきたことが少しは形になってるのかなと思います。(決勝は)自力でしっかり頑張りたいと思います。力を出し切って精いっぱい頑張ります。
清水裕友(山口・105期)
清水裕友選手
 (準決勝は)正直、車番が悪くてほぼ後ろになるなって。一回動いてと思ってましたけど、(山崎が)1人で飛んできてくれたので展開が良かった。準決ですし、あそこで叩いてくる人もいないだろうって。自分自身、落ち着いて走れたので。でも手放しでは喜べないですね。アクシデントもあって小倉(竜二)さんがこけたのも確認して。複雑でした。山崎君がカカっていたので後ろからはこれないだろうなって。(決勝は)松浦さんの後ろで走ります。(松浦、清水は番手を回った方が優勝を獲る確率が高いが)まあ、流れを切らないように頑張りたいですね。(ここまで振り返って)調子自体はそこまでいい感じじゃないですけど。上積みとかは特になさそうですけど、展開が向けば獲れるように。しっかり優勝を目指して頑張ります。
宿口陽一(埼玉・91期)
宿口陽一選手
 (準決勝は)2日目と違って新山(響平)君の突っ張りはないかなと思ってました。山崎(芳仁)さんが突っ張られてからは、黒沢(征治)君が冷静に走ってくれたんで良かったです。僕も余裕があったので、来ないでくれと思ったけど。(新山は)力上位ですし、来たから仕方なく踏みました。すごく直線が長く感じました。平原(康多)さんにはいつもお世話になってるし、周りの方々の支えもあって、やっと(G1の決勝に)乗れた。乗れるつもりで練習はしてるけど、まさか乗れるとは思ってなかったんでうれしい。平原さんは直前で怪我をして欠場になってしまった。その分までとはいかないけど、ここまでこられて良かったです。脚の感じはいいですね。(決勝は)吉田君の後ろにいきます。(吉田が勝ち上がってきて)本当に心強いです。(初のGI決勝だが)気負いなく普段通り走れればいいかなと思います。
守澤太志(秋田・96期)
守澤太志選手
 できれば前受けはしたくなかったけど、(S班の)自分の立場上、受けて立つっていう使命もあるので、(新山)響平君には申しわけなかったです。(福島勢は)いつも一緒に走っている先輩方ですけど、(別線なので)しっかりと勝負するっていうのが礼儀だと思っていました。あの並びだったんで、新山君が(山崎芳仁を)突っ張るのも1つだった。(宿口が番手から)ちゅうちょなく出ていって、(和田圭が)しっかり締めてくれたのに、さらに僕が締めて申しわけなかった。宿口さんが強かったんで差せなかった。でも2日目も自力で1着が取れましたし、体調面は問題ない。S班なので常に自覚をもって走らなきゃと思ってます。(決勝は)北日本ラインの3番手で戦いたいと思います。北日本はひとつだと思っているんで、(小松崎と佐藤が)同県とかだからでなく、初日僕が不甲斐ないレースをしてしまいましたし、今日(3日目)の(佐藤)慎太郎さんを見て、まだ番手を主張するのは早かったかなっていうのがあるので。北日本3人で決まるように、何かできればと思います。