『第58回高松宮記念杯競輪(GI)レポート』 前検日編
配信日:6月1日
第58回高松宮記念杯競輪(GI)が6月2日~5日の日程で、滋賀県の大津びわこ競輪場で開催される。前検日の今日は昨年の覇者山崎芳仁や、ダービー王の有坂直樹をはじめ、有力選手が続々と検車場入り。明日からの激闘に向けて入念な愛車の整備を行った。
明日は場内で名輪会選手によるサイン会や、素人脚自慢大会、「獣拳戦隊ゲキレンジャーショー」が4、9レース発売中に行われる。是非びわこ競輪場にお越しください。
<1R>
志智俊夫選手
オープニングの西一次予選は前走の岸和田で記念初Vを飾った
志智俊夫(写真)
を取り上げたい。「ここに来る2日前に練習中落車してしまったんです。幸い怪我は擦過傷程度だけど多少痛みはありますね。でも待望の記念を獲った後初のGI戦なので気持ち的には盛り上がっている」
対照的に岸和田記念で優出を逸した
三宅達也
は「まだまだ本調子とは言えませんね。でも石丸(寛之)さんと連係して何とか頑張る」。
北津留翼
は「前回の宇都宮記念は最終日に熱が出て欠場しました。3日間寝込みましたが、その後は徐々にペースを上げて練習をこなせたし、タイムも出たので良くなっていると思う」。
<2R>
2レース東一次予選の
渡辺一成
。「五百バンクは好きな方だし、びわこも比較的成績も悪くなく相性はいいですよ。全プロのあと青森を一本欠場して練習もこなせました。自分の力を出し切れれる様に頑張ります」
矢口啓一郎
は「岸和田記念のあと間隔がなく調整程度だが、GIは雰囲気も違うし気合も入ります。ここは軽くてタイムも出るし走り易いイメージがある」。
<3R>
村上博幸選手
3レースは5月大垣記念を制した
村上博幸(写真)
に注目したい。「今回のフレームは大垣の時とは別です。以前から練習では乗っていたが、タイムも出るしスピードにも対応できるので軽いこのバンクには合っていると思う。記念の優勝も多少は自信になっているので、自分に展開さえ向けば戦える手応えはありますよ」と自信ありげな表情。
吉田敏洋
は「前回から間隔が10日あり、しっかりと調整できました。バンクも軽いイメージだし好きな方です。気持ちも乗っているし悪くはないと思う」。
渡部哲男
は「ダービー以降に全体的なパワーアップを目指し体重を増やした結果、慣れてきてふるさと観音寺の決勝進出にも繋がったと思う。ここはカントもきつく軽いので走り易いイメージがあります」。
<4R>
金成和幸選手
4レース出走の
金成和幸(写真)
は「ここに来る直前まで山崎(芳仁)君と二人でしっかりと練習をしてきたので仕上がっていると思う。練習では先行もしているが、GI戦ではしませんよ。谷津田(将吾)君とは何度か連係して勝たせて貰っているし相性は悪くないです」。
新田康仁
は「前回の福井は決勝で失格してしまったが仕方ないですね。福井から一週間あったのでそれなりに調整できたし、引き続き調子は良い思う」。
小林大介
は「ビッグレースは去年の共同以来です。ずっと配分が続いていたので、前回取手の後は一本欠場して乗り込んで来ました」。
<5R>
稲垣裕之選手
5レースの
稲垣裕之(写真)
は「最近重いギヤが流行しているし、一枚上げようと思い2場所前からフレームを変えました。今までのフレームでは硬すぎてギヤと合わなかったからね。今は練習でも馴染んで万全の状態です」と仕上がりに手応えを感じている様子。
井上昌己
は「前回の岸和田は準決で失格してしまったが仕方ないでしょう。気持ちもリフレッシュしてきたし、体調面は引き続き良い状態をキープしているので頑張る」。
<6R>
志村太賀選手
6レースはGI初参戦となる
志村大賀(写真)
を取り上げたい。「宮杯は勿論、びわこのバンクも初めてだが、五百バンクは好きな方なので問題ありません。練習は前回から一週間で普通にできました。プレッシャーもないし、いつも通りに自分の力を出し切って頑張るだけです」
長塚智広
は「少し風邪気味なので絶好調と言えないかな。最近結婚して私生活も充実しているし、頑張るしかないでしょう」。
大園宏
も「長塚君との連係は去年の共同以来ですね。今回も直前まで一緒に練習してきました。調子自体はずっと変わらないが、最近は展開が今ひとつかな」。
<7R>
中川誠一郎選手
7レースからは近況完全復調を窺わせる
永井清史
。「特に練習方法とかは以前と変えていないけど、ナショナルチームでの練習が終わり自分の時間が作れるようなりました。前回から二週間空いたのでしっかりと調整できました」
中川誠一郎(写真)
も「前回の小倉の優勝は大きな自信になりました。強い小嶋敬二さんが相手ですからね。最近は流れ次第では何でも考えているし、戦法にも今後は幅を増していくつもり」。
<8R>
佐藤慎太郎選手
8レースの
佐藤慎太郎(写真)
は「伏見(俊昭)さんと一緒に予選スタートは緊張しますね。勝ち上がりの権利は4着まででしょう。でも選考順位が上位だから最低5着でも大丈夫かな。全プロのあとはしっかり仕上げてきたし、子供が生まれてから初めてのGIなので頑張るよ」。
一方、
伏見俊昭
は「最近はFI戦でしか活躍してないからね。やはり特別で決勝に乗らないと影が薄いよね。ここのバンクは好きな方なので不安はない」。
<9R>
荒井崇博選手
9レースの
荒井崇博(写真)
は「前回防府の完全優勝は参考にならないですよ。僕は元々33バンクは大好きで得意だからね。お陰でようやく共同の出走権が獲れました。今回もそれなりに仕上げてきたつもり」と自信あり気の表情が窺える。
大塚健一郎
は「宇都宮のあと2日間休んで、いつも通りに練習を再開しました。自分なりには仕上がっているが、GI戦は周囲も皆仕上げてくるからね。何とか勝ち上がれるように頑張るだけですね」。
中村一将
は「びわこはA級の時以来で2年以上走っていないね。練習でのタイムも出ているし調子は上向いている。近畿地区の特別なので気合が入るね」。
<10R>
後閑信一選手
10レースの
武田豊樹
は「宇都宮記念が終わってから、地元で若手とみっちり練習してきました。全プロの時もデキは良かったけど、今の方が断然良いです。一戦一戦が決勝戦のつもりで頑張ります」。
後閑信一(写真)
は「前回の岸和田記念はさすがに疲れが出でて、あれ以上ファンに迷惑を掛けられないので欠場しました。でも調子自体は引き続き好調をキープしていると思うので楽しみ」。
<11R>
村上義弘選手
11レースの白虎賞の
村上義弘(写真)
は「前回の岸和田記念は決勝に乗れなかったが、練習はスケジュール通りに出来ている。一戦、一戦ベストを尽くして優勝を狙うつもり」と闘志を燃やす。
小嶋敬二
は「調子は数字が示す通りで不安はありません。前回は優勝を逸したが仕方ないでしょう」。
長欠明けとなる
市田佳寿浩
は「復帰後初戦でレース勘は心配だが、練習は十分にできました」。
<12R>
佐藤友和選手
12レース青龍賞の
佐藤友和(写真)
は「中4日だけど前回の岸和田記念よりは良くなっているはず。プレッシャーもないので全力を尽くすだけ」とリラックスムードが漂う。
山崎芳仁
は「全プロは風邪で熱が出て途中欠場しました。今回は風邪も治り練習も十分にできました」。
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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