『第58回高松宮記念杯競輪(GI)レポート』 2日目編
 
配信日:6月3日
 


龍虎賞ダイジェスト

 スタートで佐藤友和が飛び出して正攻法に構える。以下山崎芳仁―岡部芳幸で北勢が前団。平原康多―手島慶介の関東コンビが中団で、小嶋敬二―加藤慎平―山田裕仁―山口富生の強力中部ラインが後攻めで周回が進む。
 小嶋は早めに動いて、赤板では佐藤を押さえる。佐藤が引かずに前団が2列併走になると、打鐘前に平原が踏み上げて一旦前に出る。すかさず小嶋が叩き返して主導権を奪うが、まだペースは上がらず。小嶋よりも一瞬早く佐藤が一気にカマシて最終ホームから先行態勢に入る。小嶋が離れながらの四番手で、平原は立ち遅れて八番手。小嶋が車間を詰めた勢いでまくり上げると番手の山崎が外に牽制する。空いた内を岡部が踏み込んで最短コースを伸び切って快勝。山崎に牽制されながらも外々で粘った小嶋が2着。最終バックはドン尻ながら外を踏んだ手島が3着に強襲した。

ゴール
表彰式
ゴール
表彰式


 滋賀県の大津びわこ競輪場で行われている、第58回高松宮記念杯競輪は大会二日目を迎え、全員が準決勝進出の権利を得ている龍虎賞をメインに、二次予選で準決勝進出を目指して熱戦が繰り広げられた。
 明日三日目はポータブルDVDプレイヤー、オリジナルクオカード等が当たる抽選会や、吉岡稔真氏のトークショー、オールスターファン投票などが行われる。是非、びわこ競輪場にお越し下さい。

<1R>
 1レースは渡辺一成と小林大介の先行争いとなり、志智俊夫が3半からのまくり強襲で前団を飲み込みラインで連を独占した。「今日もバックは追い風だったけど軽く感じたし、良いタイミングで仕掛けられました」。
 金成和幸は「渡辺(一成)君はダッシュが良いから踏み出しで離れ気味になり、しかも前が先行争いで展開にツキもないね。でも、前を任せた以上は仕方ないけどね」。


<2R>
 2レースは矢口啓一郎の先行を兵藤一也がG前で差し切り群馬勢が連を独占した。「矢口君は積極的に駆けてくれました。一次予選の失敗で気落ちしているけど、走る以上はファンに迷惑を掛けられないから、ワン・ツーを決められてホッとしました」
 矢口啓一郎も「配分続きで脚に貯金は残っていないが、気持ちで動きました。今日は良いレースが出来たと思う」。


<3R>
島野浩司選手
島野浩司選手
   3レースは4角から踏んだ渡辺航平の後位から島野浩司(写真)がG前で中割りを決めて一着。
 「本当は早めに踏もうかと思ったんだけど、前の渡辺(航平)君が踏むのを待って仕掛けました。落ち着いて行けたと思うし、コースもあったので良かった。特別で1勝できて嬉しい」。


<4R>
勝瀬卓也選手
勝瀬卓也選手
   4レースはホーム過ぎから吉田勇人を叩いた石橋慎太郎に乗り勝瀬卓也(写真)が有利に抜け出す。
 「G1は今回が初めての参加で勝ち星を挙げられて本当に嬉しい。昨日走ってトップクラスの力を肌で感じていましたからね。石橋君にはまくりで良いと言ってたが、積極的に駆けてくれて展開に恵まれました」。
 3着の稲村成浩は「2レースで群馬がワン・ツー決めていたから気合が入りました。負け戦だけど少しでも上のレースに乗りたいからね。後二日間も頑張る」。


<5R>
一丸安貴選手
一丸安貴選手
   5レースは一丸安貴(写真)が一度はラインの永井清史と連結を外すも、3角過ぎに再度ドッキングしてゴール前で差し切った。「永井が外を踏んでいたので、あれでは追い切れないから内を踏んだけど、二度と同じレースはできないね(笑)。4角からは車間を空けて差すタイミングを図っていました」。
 永井清史はゴール前の粘りを欠いて3着。「後ろが離れていたので、出切ってからタイミングを取るのが難しかったですね。でも、感じは悪くないですよ」。


<6R>
北津留翼選手
北津留翼選手
   6レースからは二次予選。小野俊之が長塚智広をハネ1着失格となり、ホームから主導権を握った北津留翼(写真)が繰り上がる。「出切ってから少し流し過ぎて長塚さんに来られてしまった。バンクは走り易いし、戦える脚には仕上がっていると思う。小野さんに申し訳ないし、小野さんの分まで頑張って勝ち上がりたい」。
 2着の飯嶋則之は「長塚さんのお陰です。巧く切り替えられたけど、前を抜いていないので不満はある」。
 3着の西川親幸は「特別の準決進出はいつ以来だか忘れたよ。今日は後ろを捌くのが精一杯で飯嶋君に入られてしまったが、素直には喜べないね」。


<7R>
佐藤慎太郎選手
佐藤慎太郎選手
   7レースは主導権を握った稲垣裕之の後位で新田康仁が粘り、2センターから内へ斬り込んだ佐藤慎太郎(写真)がゴール前で鋭く中割りを決めた。
 「稲垣の所で競っては新田さんのまくり頃になってしまうからね。道中は色々考えたけど、コースさえ空けば突っ込める自信はありました。脚の方もボチボチ仕上がっていると思う」。
 新田康仁は「ホームでは駆ける気でいたが、まさか幸田さんがイン斬りとは…。でも、2着に入れたのでホッとしました」。
 主導権を握った稲垣裕之も「後ろが飛び付かれないように駆けようと思っていたけど…。脚の感触は良いしデキは問題ない」。


<8R>
荒井崇博選手
荒井崇博選手
   8レースは後方にいた荒井崇博(写真)が、1センターからひとまくり。前団を飲み込んで快勝した。「最高のタイミングで踏めた。あそこを逃したらあとはまくり追い込みになっちゃうから。でも、ラインもあることだしね」。
 2着の合志正臣は「(荒井を)抜ける感触だったけど、最後、もう一回踏み直していたよね。4コーナーから抜きに行く感覚が調子のいい時と比べてまだちょっと違う。無駄な力が入っている感じですね。でも、最後は荒井の横に並ぶくらいだったわけだし、状態は上向きなのは確かです」。
 3着には三宅伸が入る。「前を追いかけたその勢いを殺さずに踏んだ。直線で池尻(浩一)さんが肘をかけてきたけど、うまく凌げました。最近は今まで以上に練習をこなしているけど、その成果が出ているね」。


<9R>
山口幸二選手
山口幸二選手
   9レースは一旦押さえた渡部哲男を吉田敏洋が叩いて主導権を奪った。その番手の山口幸二(写真)が直線で抜け出した。「吉田を残したかったけど、風が全部向かい風だっただけにかなり重そうだった。伸び自体は悪くないですよ」。
 3着には中部三番手の有賀高士が入る。「吉田君に感謝ですよ。3人で決まればもっと良かったんですけどね。特別の準決に乗るのは2回目です」。
 渡部哲男を追走した小倉竜二が2着に強襲する。「渡部君が良い位置を取ってくれたのが全て。直線では外が駄目なら内に行くしかないなと思った。最後はハンドルで投げ勝った感じだね」。


<10R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手
   10レースは中川誠一郎率いる九州勢を、武田豊樹(写真)がまくりで一蹴した。「すんなりした2分戦だと思ったが、後ろが競りでビックリした。栃茨ラインで決めたかったけど仕方ないね。初日は重く感じたけど、今日は比較的脚も軽く、感じは悪くない」。
 望月永悟が神山雄一郎に競り勝って2着に流れ込む。「今日の朝になって武田さんの番手勝負を決めました。武田さんのダッシュに離れないように付いて行くのが精一杯で、とても抜ける感じじゃなく、余裕はありませんでした」と久々のG1準決進出に笑顔。
 3着には紫原政文が入る。「武田君のスピードが良すぎて止めるのは無理だった。届かないかと思ったが、ゴール前のひと踏みで伸びましたね」。


<11R>
海老根恵太選手
海老根恵太選手
   11レースは村上義弘の後位が競りとなり、海老根恵太(写真)のまくりが決まる。「村上さんの後ろが競りになったので、展開に恵まれましたね。感じは徐々に良くなっているし、準決に乗れたので結果オーライです。でも、誠(鈴木)さんと一緒に決められなくて残念です」。
 まくられるも3着に粘った村上義弘は「連日後ろが競りですんなりしたレースができないね。後ろに5番(斎藤登志信)が入ったのが分かったし、展開も脚もイマイチだね」。
 前田拓也に競り勝ち2着を確保した斎藤登志信は「最初から狙っていたわけではないが、中団で何もしないよりはね。準決に乗れたし感じも悪くない」。


<12R>
岡部芳幸選手
岡部芳幸選手
   12レース龍虎賞は、最終2センターで空いた内を突いた岡部芳幸(写真)が鋭く抜け出した。「(加藤)慎平が入ってきそうだったし、あそこでバックも踏めないでしょ。4コーナーから踏み込んだ感じはまずまずです。昨日よりは良い状態ですよ」。
 最終バックからまくり上げた小嶋敬二は「岡部さんの動きがなければ、僕が1着だったでしょう。もちろん調子は悪くないですよ」
 直線外を伸びて3着に食い込んだ手島慶介は「思った以上に直線で伸びた。昨日より良い状態で走れていると思います。残り2日間、全力を出し切りたい」。
 小嶋に任せていた加藤慎平は「自分の仕事に集中していたけど、今日は小嶋さんに全部任せていたので何もしなかったですね。明日こそ頑張ります」。

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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