号砲が鳴っても、各車見合って出渋るが、岡部芳幸、小嶋敬二が出てレースが始まる。岡部の前に中部コンビが入り、小嶋-山田裕仁-岡部-佐藤友和-山崎芳仁-斎藤登志信-北津留翼-荒井崇博-合志正臣で隊列はすぐにまとまる。しかし、並びは落ち着いたものの、斎藤が直後の北津留を牽制するように車を微妙に内、外に蛇行させて周回は進む。 一本棒のまま赤板を通過するが、斎藤の後続への牽制はますます激しくなる。2コーナーまで来てそれでも北津留は発進しようとするが、佐藤も上昇を開始。打鐘手前で小嶋ラインを押さえて先頭に立った佐藤は、中団外で仕掛けるタイミングを窺う北津留を突っ張るようにペースを一気に上げる。突っ張られた北津留は車を下げるが、2センター付近で斎藤と接触して落車してしまう。これに山田も乗り上げて、レースは7人に。佐藤-山崎-斎藤-小嶋-荒井-合志-岡部で最終ホームを通過も、すかさず岡部が追い上げ、小嶋後位を奪いに出る。岡部は2コーナーで荒井をキメるが、体勢を立て直す前に2コーナー立ち直りで小嶋が仕掛けたために追い切れない。一方、グングンと加速して行った小嶋は山崎の牽制もモノともせず、3コーナーでは佐藤をまくり切って先頭に立つ。すかさず山崎が小嶋に切り替えるが、踏み出しでややモタついて小嶋との車間は空いてしまう。結局、小嶋は後続の追撃を許さず、平成15年以来2度目の宮杯Vを飾った。山崎も直線は伸びたが、小嶋は捕らえられず2着。3着には内を突いて山崎に続いた岡部が入る。