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500バンクの大津びわこ競輪場で今年も高松宮記念杯が開催される。ふるさとダービー弥彦で小嶋敬二と山崎芳仁の東西王者を不発に終わらせた平原康多が一番の注目株となりそうで、新たな3強時代の幕開けが大いに期待される。 |
昨年の高松宮記念杯決勝ゴール
小嶋敬二が豪快な捲りで優勝 |
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びわこを舞台に3強時代の幕が開く! |
平原康多がさらなるパワーアップを目指す |
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3月・日本選手権に続き、4月・ふるさとダービー弥彦の決勝戦も、小嶋敬二と山崎芳仁の東西王者に平原康多という輪界を代表する機動力型3人による対決となった。
日本選手権の決勝戦では東西の圧倒的なパワーに翻弄されて完敗した平原だったが、次場所の川崎記念から山崎と同様に4回転の大ギアを使いはじめた。
4回転を実戦で自在に踏みこなせるようになるまでは少なくとも5、6カ月はかかると思われるが(山崎がそうだった)、ふるさとダービー弥彦で早くも4回転効果の片鱗が表れていた。
2日目伊夜日子賞は7番手からの捲りで小嶋、山崎の2強を粉砕。準決勝も8番手からの捲りで1着、決勝戦は逃げて2着に粘っている。
いつも通りに4角過ぎからインを空けてしまうクセを手島慶介に突かれての2着だったが、今開催でGⅠ初制覇の可能性は高く、3強時代の開幕を告げる記念すべき大会となるかもしれない。 |
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平原康多(埼玉・87期) |
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佐藤友和のGⅠ初制覇にも期待がかかる。昨年に続いて本大会の前哨戦である東王座戦を制覇しており、堂々の青龍賞からのスタートだ。
競輪祭、日本選手権と優出を逃しているが、昨年も高松宮記念杯を皮切りに4大会のGⅠ優出を記録しているのでまったく問題はない。
4月・川崎記念が決勝6着、次場所の一宮・協賛競輪が決勝2着と調子は良く、特に川崎の準決勝では平原康多や井上昌己を相手に先行し、番手の有坂直樹の猛追から逃げ切っている。今開催でも小嶋や同地区の山崎を振り切っての大逃走が十分に狙えるはずだ。 |
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佐藤友和(岩手・88期) |
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王者・山崎芳仁が巻き返しを狙う! |
小嶋敬二が4回転のヤングパワーを粉砕する |
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小嶋敬二が連覇を目指す。昨年の大会では怪物パワーを存分に発揮して佐藤友和-山崎芳仁の強力ラインを撃破、今年も佐藤友和と同様に西王座戦を連覇しての白虎賞スタートで準備は万端だ。
ふるさとダービー弥彦の決勝戦では山崎と平原の4回転の2人に対し、小嶋は準決勝の3・71から3・64へ下げて踏み出しの速さを武器に勝負に出た。
残念ながら、平原の番手の諸橋愛の牽制で不発に終わってしまったが、最終ホームからすかさず巻き返していったタイミングとスピードは良かった。
38歳のベテランだが、まだまだ自力でタイトルを獲れるパワーを維持しており、今開催でも4回転のヤングパワーとの激突は見応えのあるものとなるだろう。 |
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小嶋敬二(石川・74期) |
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一方の山崎芳仁は4月・川崎記念後に患った胃腸炎の影響で本調子ではなく、小嶋に続いて巻き返していったが不発に終わっている。
それでも準決勝では山崎らしい圧勝劇を見せているし、川崎記念の決勝戦では番手追走の伏見俊昭を全く寄せつけない豪快な捲りで完勝しており、今開催も元祖・4回転男が優勝候補の筆頭に挙げられることは間違いない。 |
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山崎芳仁(福島・88期) |
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弥彦の決勝戦で目標の山崎が不発の展開から、中割り強襲で微差の3着に突っ込んできたのが有坂直樹だ。有坂は昨年の大活躍と比べると近況はやや物足りない成績が続いているが、8番手から伸びてきた脚は出色もので、ベテランらしいしぶとい差し脚はやはり今開催も侮れない。 |
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ダービー王の渡邉晴智も忘れてはならない存在だ。日本選手権の準決勝では小嶋敬二の逃げを4番手からの追い込みで差し切り。決勝戦は山崎芳仁の逃げを番手から差し切りと東西王者を破っているのだから、その優勝ははまさに値千金だ。 |
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渡邉晴智(静岡・73期) |
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南関東では海老根恵太が復調してきているのも心強く、日本選手権での優出も準決勝での海老根の積極策があったからこそであり、今開催も海老根や同県の新田康仁を目標に渡邉の優出が期待できる。
海老根恵太は2月・豊橋記念の決勝戦でも渡邉晴智を連れて先行して渡邉の優勝に貢献している。日本選手権のあとは4月・小倉FⅠで優勝、ふるさとダービー弥彦でも連日の積極策で、自身は準決勝で6着に沈むも、鈴木誠の優出に貢献している。今開催も連日の積極的な仕掛けがありそうで、復調なった海老根の動向からは目が離せない。 |
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地元期待は村上義弘だ。村上は一時期「脱・先行選手」宣言をしたが、海老根恵太と同様に近況はまた積極的な仕掛けが目立っており、バック回数も増えてきている。500バンクの4月・高知記念では優出こそ逃したが3日間主導権を取っており、4月・大津びわこFⅠの決勝戦では伊藤保文を引き連れて先行して伊藤の優勝に貢献している。今開催も積極的な走りで地元ファンの期待に応えてくれるだろう。 |
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村上義弘(京都・73期) |
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捲り追い込みが冴える井上昌己が再び台風の目となる |
61期のベテラン・紫原政文にチャンス到来の気配 |
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現在の競輪界は圧倒的な機動力を誇る北日本勢、小嶋敬二率いる中部勢、平原康多や武田豊樹らを擁する関東勢の3地区を中心に動いているが、競輪祭の時のように3地区の激突の間隙を縫って伏兵陣が浮上してくるケースも十分にありえる。
競輪祭で2個目のGⅠタイトルを獲得した井上昌己は、2月・西王座戦で落車して1カ月の欠場を余儀なくされたが、復帰戦の川崎記念では準決勝Aまでの勝ち上がりと好走を見せた。
ふるさとダービー弥彦でも準決勝で惜しくも4着と敗れたが、初日特選は得意の捲り追い込みで加倉正義とワンツーを決め、2日目伊夜日子賞では小嶋敬二、山崎芳仁、平原康多を相手に2着に食い込んでおり、今開催でも再び台風の目となるような大活躍が期待できるだろう。 |
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井上昌己(長崎・86期) |
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荒井崇博は年頭の立川記念こそ準優勝と健闘したが、その後はなかなか流れを掴め切れず、日本選手権では二次予選で落車してしまった。
しかし、4月・川崎記念では結果は9着だったが、しっかりと優出を果たして再び上昇気配に入った。迎えた武雄記念では初日特選こそは4着だったが、残り3日間は3連勝で悲願の地元記念初優勝を達成している。
地元記念の重圧からようやく解放され、荒井も今後は間違いなく好調の波に乗ってくるはずで、今開催でも得意の捲り連発での活躍が期待できる。昨年は決勝4着惜敗だったので、その雪辱にも燃えているはずだろう。 |
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九州の追い込み型では紫原政文が相変わらずの好調ぶりを維持している。今年は4月までに記念優勝2回、FⅠ優勝2回の抜群の成績を残しており、近況の紫原は追い込みだけでなく捲りも打てるのが強みとなっている。
今年の競輪祭と日本選手権はともに二次予選敗退とGⅠでは結果を残せていないが、井上昌己や荒井崇博に加えて4月から4回転を使いはじめた北津留翼も好調なので、遅咲きのベテランレーサーにもきっとチャンスが巡ってくるはずだ。 |
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紫原政文(福岡・61期) |
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