『被災地支援競輪第67回高松宮記念杯競輪(GI)レポート』 3日目編

配信日:6月18日
 「熊本地震被災地支援競輪第67回高松宮記念杯競輪(G1)」は佳境に入り3日目を迎えた。決勝進出を賭けて争うメインの準決勝3番勝負はどれも大激戦。日に日に高まる熱気はピークに達し、終盤3個レースはこの日1番の盛り上がりをみせた。昨年覇者の武田豊樹は落車棄権したが、盟友・平原康多をはじめ、浅井康太、新田祐大、地元の吉田敏洋ら強力メンバーが決勝進出を果たしました。
 明日はいよいよ決勝戦。今年のG1シリーズ第4弾、「熊本地震被災地支援競輪第67回高松宮記念杯競輪」のチャンピオンが決定します。
 なお本場ではたくさんのイベント・ファンサービスが予定されています。大会最終日も「日本競輪選手会愛知支部選手とOS☆U」によるお出迎え、正面特別観覧席入場者(抽選で100名様)にクオカードプレゼント、台湾ラーメン、手羽先、浜松餃子・富士宮焼きそばなど「グルメカー」が出店されています。さらに、正面入場門付近特設ステージでは吉岡稔真氏・井上茂徳氏・内林久徳氏による予想会&トークショー、OS☆Uミニライブ&トークショー、小田幸平さんトークショー、徳川家康と服部半蔵忍者隊のステージ演武、スピーチーズライブなど盛りだくさん。こちらもどうぞお楽しみに。
天龍源一郎 トークショー
天龍源一郎 トークショー
スピーチーズ ライブ
スピーチーズ ライブ
中部地区 新人選手紹介
中部地区 新人選手紹介
新人選手 走行会でバンクを疾走
新人選手 走行会でバンクを疾走
<1R>
渡部哲男選手
渡部哲男選手
 高松宮記念杯は3日目に突入。オープニングレースは連日、展開に泣かされていた渡部哲男(写真)がうっ憤を晴らすまくりを披露して白星をゲットした。
 レースは青板周回から上昇を始めた稲毛健太が、突っ張る素振りを見せる松坂洋平を押さえて赤板前に誘導を斬ってハナに立つ。稲毛は後方に睨みをきかせながら打鐘から一気にペースアップする。7番手の松坂はなかなか仕掛けられずにいると、中団の渡部哲男が2コーナーから自力発進。渡部は三谷将太のけん制を凌ぐと、前団を一気に飲み込み1着を手にした。「(まくりが)出ましたね」とホッと胸をなでおろす。
 「まくりって決めてたけど、自分でも出るかはわからなかったから。でも(稲毛が駆けたのが)2周だったからいけたけど、1周ならたぶんいけなかった。初日、2日目と流れが良くなかったけど、脚に不満はなかったからね。最終日も走れるし頑張ります」
 連係した友定祐己は離れてしまい、大外をまくり上げた松坂洋平が2着に突っ込んだ。
 「ずっと見られていたので、落ち着いてたというより落ち着くしかなかった。タイミングが(渡部と)同じになってしまったけど、その上を行けているので。体は少し重く感じるけど、脚は悪くないと思います」

<2R>
小埜正義選手
小埜正義選手
 レースは青板バックから動き、赤板で岩本俊介が先頭へ。4番手に佐川翔吾で、野田源一が7番手。岩本は打鐘過ぎから一気にペースアップしたが、佐川が早めに巻き返しに出て最終1コーナーで叩き切った。しかし、番手の南修二は踏み出しで千切れたため、岩本を捨てて小埜正義(写真)が佐川にスイッチすると、番手まくりを放って1着を手にした。
 「もう一杯でした。本当にシュン(岩本俊介)のおかげですね。すごい選手、ありがたいですね。後ろの朝倉(佳弘)さんも上手くリードしてくれて。ラインのおかげ。ラインが機能したレースでしたね。よかったです、本当に」
 3日目から補充参戦した東口善朋は連係が乱れたが、うまくリカバリーし2着に突っ込んだ。
 「ゴチャゴチャとなってしまって、バタバタしてしまった。離れてるから何ともいえないですし。とりあえず明日も走れるんでよかった」
 朝倉佳弘は懸命に小埜を追いかけたが4着。悔しそうにレースを振り返る。
 「南に一発もらって、もうそこで脚が一杯になってしまって。本当に転ぶかと思うくらいすごい当たりだった」

<3R>
田中晴基選手
田中晴基選手
 打鐘前2コーナーで後方の川村晃司が仕掛けると、中団から山中秀将が合わせて前へと踏み込む。山中は打鐘過ぎ2センターで川村ラインを出させて3番手を確保した。川村は快調なペースで飛ばしていったが、最終2センターから山中がまくり追い込むと、最後は田中晴基(写真)が直線で鋭く突き抜けた。
 「後輩が頑張ってくれました。作戦は特に何も言わなかったけど、後ろに新田(康仁)さんも付いてくれていたので、もっと早く仕掛けるかと思っていた。前は落ち着いている感じでしたね。人の後ろで緊張したけど、脚的には余裕があった」
 田中とワンツーを決めた山中秀将だが、反省を口にする。
 「川村さんが無理矢理来るなら、2車だし出させていこうと思った。早めに仕掛けたかったけど、林(巨人)さんのけん制がすごくて…。後ろの人には迷惑をかけてしまいました」
 逃げた川村晃司は3着。3日目にしてようやく確定板入り。
 「やっと自分のレースができた。ラインが2車だったので山中君もすんなり出させたんだと思う。やることやって負けたから仕方ないです」

<4R>
柴崎淳選手
柴崎淳選手
 赤板前からレースが動き、各ラインで警戒し合ってスローになるなか、根田空史が内を突いて先頭に立ち、そのまま主導権を握った。最終ホームを通過し、根田が懸命に逃げるなか中団3番手から飯野祐太がスパート。すると、番手の山賀雅仁が好ブロックでこれを止めた。このまま大勢は決したかと思われたが、その後方から柴崎淳(写真)が猛スピードで迫ると直線で突き抜けた。
 「今日は(先行しそうな)飯野さん待ちだったけど、内から根田君に行かれてしまって。その3番手を取らないとダメですよね。でもそこから飯野さんは行ってくれたし、菊地(圭尚)さんと紺野(哲也)さんは下りてる感じだったから、飯野さんを目標にいきました。連日脚を余らせてたし、内に詰まって終わってたので、今日はクリア(単独)になったら絶対に行こうと思ってました。最近は1着が取れてなかったので、これが良いきっかけになれば」
 前を懸命に援護したが、山賀雅仁は惜しくも2着に。
 「飯野君までは止めたけど、菊地さんに来られてしまったので。今日は自分は『やることをやる』と根田君に言ったのに、残せなくてホント申し訳なかった」

<5R>
河村雅章選手
河村雅章選手
 実力者がひしめく激戦を制したのはG1初出場の伏兵・河村雅章(写真)だ。赤板前からレースは動き出し、打鐘前に吉本卓仁が斬った上を近藤隆司がカマして主導権を奪う。最終ホームから巻き返しを狙った櫻井正孝に合わせ、吉本が3番手から踏み込むも近藤をまくることはできず。だが、逃げた近藤も余力はなく、後方で脚をタメていた河村が大外を豪快にまくってG1初勝利を挙げた。「苦しいけど嬉しいですね(笑)」と検車場で倒れ込みながらも、大金星に喜びを噛み締める。
 「このメンバーで勝てたのは自信になりますよね。車番が悪かったから組み立てが難しかったけど、作戦通りでした。前がもつれていたし、そこを目掛けて踏みました」
 踏み出しに離れながらもしぶとく3着に入った稲村成浩は、河村の強さを強調する。
 「いいモノを持っているよね。作戦通りに走ってくれたし、ジャンでも余裕がありそうでした。河村君の踏み出しがグワって感じで凄くて。しかも、内でガシャンって聞こえたから離れてしまった。次の久留米(記念)も(川崎)サマーナイトも一緒だから頼むよ」
 1番人気を背負いながらも6着に沈んだ近藤隆司はガックリと肩を落とした。
 「打鐘でやったって思ったんですけどね…。ショックです。朝の(指定)練習の感触も良かったし脚は問題ないけど、今の脚力ではあの戦法は通用しないみたいですね。3車ならまた違ったと思うけど、もっとパワーをつけないとダメですね。最後も内を空けてしまって、その辺もまだ甘い」

<6R>
松岡健介選手
松岡健介選手
 後ろ攻めの和田真久留が赤板前から上昇し、前受けの早坂秀悟を押さえて先頭へ。しかし、和田がピッチを上げずにいると、すかさず早坂が3番手から巻き返し、打鐘過ぎに和田を叩いて先制。8番手となった天田裕輝が4コーナーから仕掛けると、合わせて6番手から松岡健介(写真)も動く。外をまくっていく天田に対し、松岡は空いた内に潜り込み、最終バックで早坂の番手を確保。浮いた佐藤は終了、また、天田も松岡の横で力尽きて勝負あり。松岡は直線で抜け出して1着を手にした。
 「内にいったのは瞬時の判断です。でも1人だけ内踏んでるのにフラフラです。初日も今日もさばいたって感覚はないですね。ピッチが上がったところにはまった感じです」
 三宅達也が松岡にしっかりと続き、ラインでワンツーを決めた。
 「まっちゃん(松岡)の頑張り1つです。まっちゃんが良い判断で内にいってくれた。僕はまっちゃんの後輪だけみて付いていっただけ。まっちゃんが強かったです」
 先行した早坂秀悟は4着に沈み、悔しそうな表情を浮かべる。
 「3着に残ったと思ったけど。(和田)真久留のスピードもそんなに良くなかったし、3人で決まるように早めにいったんですけどね。マツケン(松岡)さんがどこにいたのか分からなかったです。しょうがないですね」

<7R>
山田久徳選手
山田久徳選手
 打鐘で牛山貴広が前を切ると、山田久徳(写真)がすかさず叩きに出る。すると、今度はその動きに反応していた小川勇介が最終ホームで山田を叩いて主導権を握る。カマされた山田だったが、その3番手で態勢を立て直すと、直線で外を伸びて今節初勝利を飾った。
 「牛山さんの動きとか気になっていたら、小川さんがすごい勢いできてしまった。打鐘のとこで出切ってから、駆けるか駆けないかはタイミング次第だと思っていたんですけど。でも、あのタイミングで前を切っておけば、最低でも中団はあると思っていた。長い距離を踏めているし、脚は良い感じです」
 さらにその後方から和田健太郎が鋭く追い込み2着に入る。
 「中村(浩士)さんが外へ踏んでくれたおかげ。今日は中村さんのスピードを貰っていけた。本当は僕が中村さんの前でそういう事をやらないとダメなんですけどね」
 絶好の展開かと思われた合志正臣は伸びを欠いて5着。
 「重たかったです…。全然2日間と違いました。脚的に結構きてたし、全然差し込めなかった。まだまだ本調子ではないですね」

<8R>
河端朋之選手
河端朋之選手
 河端朋之(写真)が逃げ切りで見事2連勝を決めた。レースは赤板で前受けの藤木裕が誘導を降ろすと、河端が打鐘で叩いて主導権。すると、永澤剛が追い上げて番手がもつれる。競り合いは1センターで松浦悠士が永澤を飛ばして番手を死守。もう1つのライン、藤木は仕掛け所なく終わる。また、ゴール寸前では落車のアクシデントもあり、河端が力強く押し切った。
 「競らせてしまって申し訳なかったですね。今日は松浦君も頑張ってくれたし、(池田)良も固めてくれたので。ラインのおかげ。バックは流れる感じだったし、後ろに(松浦が)いると思って、自分のペースでいきました」
 松浦悠士は番手を守り、2着を確保した。
 「藤木さんは粘ってくると思ったけど引きましたね。そうしたら永澤さんが来て、下りてきたからキツかった。でも絶対に負けられないと思ってました。付いていけば何とかなると思って。3コーナーで(河端が)緩めたんで後ろを見たときに離れてしまいました」
 落車の事故を避け、岡部芳幸が3着に入る。
 「河端は掛かってたよ。後ろは全然緩んでなかったし。永澤も思い切り行ったけど合わされたしね。(河端は)そこからでもすごく掛かってた」

<9R>
井上昌己選手
井上昌己選手
 赤板で先頭に立った片寄雄己は後方の古性優作をしきりに警戒しペースアップ。外併走から踏み込んだ古性だが、片寄に合わされると3番手の武井大介をキメ、斬り込んだ勢いそのまま今度は渡邉晴智をすくい上げて片寄の番手を奪う。片寄が懸命に逃げるなか、バックで古性が番手発進しゴールを目指したが、そこに井上昌己(写真)が襲いかかる。井上は溜めていた脚を一気に爆発させると古性をひと飲み。ライン3人で確定板を独占した。
 「展開が向きましたね。前がもつれていたので落ち着いて仕掛けました。でも(古性が作った)2センターのあおりがあって最後はきつかった。3人で決められてよかった」
 マークした小倉竜二は「井上君が強かったですね。ちょうど抜きにいこうかなってタイミングであおりを受けたから転ぶかと思いましたよ。もうそれでバックを踏んでしまったからあれは抜けない」と2着が精一杯。
 古性雄作は縦横無尽にレースを運び、見せ場を作ったが4着に終わる。
 「今日は自分が1番弱気でした。全ては打鐘前でした。あそこで行けなかったのがダメ。山内(卓也)さんに任されていたのでとにかく前々に踏んで、早めにまくったけど、スピードが違いました。気持ちでも脚でも負けてしまった」

<10R>
平原康多選手
平原康多選手
 ここからが今日のメインの準決勝。まずは後ろ攻めの吉澤純平が青板周回の3コーナーから上昇し、赤板で深谷知広を押さえて先制。この動きに小松崎大地も乗っていくが、深谷も4番手を譲らず併走に。吉澤は後ろを警戒すると、打鐘前から腰を上げて全開でスパート。4番手の争いは小松崎が制し、深谷は引いて6番手で立て直す。そのまま1本棒で最終ホームを通過し、2コーナーから小松崎が仕掛けていくと、車間を空けていた平原康多(写真)が合わせて番手発進。平原はそのまま先頭でゴール線を駆け抜け、ファイナル進出1番乗りを果たした。
 「今日は死ぬ気で勝ちにいきました。吉澤の気持ちに応えられてよかったです。昨日までの2日間は本当にコメントしたくないくらい情けなかったんで。今年は落車が続いたけど諦めないでよかったです。まだ1日ありますけど一瞬だけホッとさせてください。明日は優勝する気持ちで頑張ります」
 諸橋愛がしっかりと続いて2着を確保。10年6月大津びわこでの当シリーズ以来、6年ぶりのG1優出を果たした。
 「前が頑張ってくれたおかげです。付いていけばチャンスはあると思ってました。(平原)康多が一瞬行きそびれた感じがしたけど、大丈夫でしたね。最後は番手じゃない分あの程度。今回は状態はイマイチだけど気持ちで何とか。集中してました」
 冷静に関東ラインに切り替えていた山崎芳仁が3着で決勝へ。レース後は前を任せた小松崎をねぎらう。
 「2人で勝ち上がるにはあの展開しかなかった。(小松崎)大地が頑張って2角から仕掛けてくれたおかげ。関東勢が主導権だと思ってたし、平原が出ると思ってたんで。今回は2日間新田(祐大)の頑張りと、(小松崎)大地と後輩の頑張りのおかげで決勝に乗れてます」
 原田研太朗は8番手に立ち遅れ、懸命にまくり追い込むも4着まで。レース後は反省を繰り返していた。
 「せっかく内枠だったのにそれを生かしきれなかったです。深谷さんが内にいったときに、反応して先に外を追い上げられるように動いていればよかったです。やっぱりもっと考えた競走をしないとダメですね」
 地元の近藤龍徳は5着に終わり、静岡日本選手権に続き、地元優出ならず。
 「キツい展開でしたね。深谷さんはバックでは行ったと思ったんですけど。でも俺が良いときは前のおかげですけど、悪いときは自分のせいなんで」

<11R>
吉田敏洋選手
吉田敏洋選手
 山田英明が赤板で前受けの新田祐大を押さえると、さらに竹内雄作がすかさず山田を叩き、打鐘前に先頭に立つ。竹内はそのままグングン加速し、最終ホームを一本棒で通過。最終バックで山田が4番手からまくり迫ると番手の吉田敏洋(写真)が山田をブロックし、そのままタテへと踏み込み、先頭でゴールを駆け抜けた。吉田は静岡ダービーに続き、ホームバンクで嬉しい決勝進出。
 「(竹内)雄作には静岡ダービーで失敗したような事はしなくて良いと言っておいた。僕はマーク屋ではないし、雄作の気持ちに応えるためにも、思い切り前に踏みました。2、3年前ならここで涙が出るけど、今はまだ明日があるので。ここで終わりではないし、明日(優勝を)獲って泣きたい」
 郡司浩平は7番手に置かれたが、外を猛然と迫って2着に食い込んだ。こちらはG1初の決勝進出。
 「新田さんがいつ巻き返してくるかなと思っていたし、先に仕掛けようと。僕は山田さんが仕掛けたスピードを貰えて行けた感じ。道中はキツかったけど、脚を使ってない分伸びました」
 後手を踏んで8番手の新田祐大だったが、大外をまくり上げ辛うじて3着に食い込む。
 「今日は自分らしいレースができず、(佐藤)慎太郎さんと決められなかったのが残念です」
 見せ場を作った山田英明は惜しくも4着で決勝進出を逃した。
 「やるべきことはやったかな。後ろに2人いたし、あのタイミングで仕掛ければ、2人にもチャンスがあるから。3日間通して体の感じは良いし、アピールはできた」

<12R>
金子貴志選手
金子貴志選手
 準決勝最後のレースでアクシデントが発生。逃げた吉田拓矢の番手が競り合いの末、武田豊樹が落車で棄権し、大塚健一郎が外帯線内進入の反則で失格となった。勝ったのは金子貴志(写真)。浅井の中団まくりに乗り、最後はゴール寸前でキッチリ差し切った。
 「浅井のスピードが良かったし、4コーナーでタレなかったから安心して付いていけたし、抜きに行けましたね」
 浅井康太はアクシデントを冷静に対処し、2コーナーまくりでワンツーを。ようやく、今年初のG1優出を決めた。
 「先行するのは吉田君か三谷君だろうけど、三谷君はどういう動きをしてくるか分からなかったので、とりあえず前に出てからと思ってました。あとはそこから吉田君がどのタイミングで、押さえなのかカマシなのか。とりあえず前に出てからと。そうしたら結果、早めに来たので、三谷君だけには中団を取られないように気を付けていました。展開が上手くいきましたね」
 三谷竜生の番手から、村上義弘が意地の伸びを見せ3着。当所G1連覇へ王手をかけた。
 「打鐘前で、いや赤板過ぎから前と車間が空いているのが分からなかったから、とりあえず様子を見ながらいたけど。アクシデントもあったし。三谷君よりも、(稲川)翔が付いてくれているんで、コースを探してもっと早めのタイミングで踏むべきだった。判断ミスというか、経験不足でしたね」
 三谷竜生は勝負所で車間が空き、懸命に前に踏むも4着。
 「残り2周で車間が空き過ぎて失敗しました。追い付くので脚を使ってしまったし、仕掛けようとしたところで落車もあったし。離れてなかったら勝負になったと思うけど、反応できなかった」
 吉田拓矢は懸命に逃げたものの、後ろで落車もあり6着。初のG1で決勝進出ならず。
 「ジカ競りだったけど、競らせないように早めに行ったけど。ああいう展開になってしまって…。これも経験と思って、次につなげたいです」
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