『第2回サマーナイトフェスティバル(GII)レポート』 前検日編
 
配信日:7月20日



 明日から函館競輪場でサマーナイトフェスティバルが開幕します。昨年の川崎に続いて、今回でまだ2回目と歴史の浅いビッグレースですが、初日は全て予選で1着選手のみが決勝に進出できるという変則的な勝ち上がりシステムで、昨年はS級トップ選手が激しい火花を散らしました。7月でも、まだまだ涼しい函館競輪場ですが、明日からは熱気あふれるレースが期待できそうです。
 

<1R>
兵藤一也選手    まずはオープニングレースから。1Rには親王牌でまさかの失格を喫した兵藤一也が出場する。
  「ファンの人には迷惑をかけてしまった。信頼を取り戻す意味でも、またこれから頑張っていきたいと思ってます。1Rはまだ先行してた頃に走って以来だから、本当に久々ですね。調子は変わらないけど、1着が取れるように頑張りますよ」
  対戦する高城信雄は今回新車で参戦。
  「松阪記念から間がないけど、疲れは大丈夫です。今回は新車を試したい気持ちが強いし、1着権利はあまり考えてないです」


<2R>
一丸安貴選手    2Rの一丸安貴は直前の弥彦記念で途中欠場し、体調が気がかりだ。
  「左足の太ももが軽い肉離れみたいになったので、大事を取って欠場しました。それでモガキはできなかったし、雨の影響もあって思った練習もできなかったけど、逆にいい休養になったかな。感触が確かめられず、出たとこ勝負みたいな感じだけど、出たとこ勝負はけっこう得意なんですよ(笑)」


<3R>
手島慶介選手    3Rは手島慶介が好気合だ。
  「確かに事故点は一杯だけど、それを気にして走ってたら何のために出場したのか分からない。そんなんだったら休んだ方がファンにも迷惑はかからないでしょ。それに今年はGPを狙ってますから。直前は雨で室内練習ばかりだったけど、親王牌で4日間出し切った疲れが出たのでいい休養になったと思います」
  疲れという点では昨日まで久留米FIを走っていた久冨武が一番のはず。 「疲れはあるけど、GIIに呼ばれるのは名誉なことですから。前回(久留米)も展開に泣かされたり、着には出てないけど、最近の動きは悪くない。相手が強くてもチャンスはあるだろうし、追加のツキを生かして1着を取りたい」


<4R>
 4Rは親王牌でも2勝を挙げ、昨年の函館記念でも優勝している荒井崇博が人気を集めそう。
  「直前は雨も降ったし、降らなくても暑かったので練習は午前中と夕方やっただけ。それでも体は動くと思います。1着権利のレースは運の要素も強いから、考えてもきりがないですよ。たとえ2着になっても自分のレースができればいいくらいに考えてます」


<5R>
浜口高彰選手    5Rに出走する浜口高彰の調子もよさそう。
  「地元のFIで優勝できなかったのが悔しくて、練習しました。その成果か、結果も出てるし、伸びも悪くないですね。直前は雨で外で乗れなてなかったから、昨日の午後晴れたので、慌てて7時すぎまでモガいてましたよ。若手相手に1周駆けて逃げ切れてるし、調子はいいと思います」


<6R>
 6Rは吉岡稔真が欠場したことで、現在6連勝中の市田佳寿浩に絶好のチャンスが訪れた。
  「連続で完全Vだけど、FIですからね。状態は悪くないけど、直前は雨がひどかったので室内でしか練習ができなかったのが寂しい。吉岡さんがいないのは、むしろ残念です」


<7R>
有坂直樹選手    7Rにはディフェンディングチャンピオンの有坂直樹が登場する。
  「ASまでにGPを当確にしたいと思ってるので、今回は最低でも決勝に乗りたい。だから明日の敵は前の佐藤君。去年の広島国際競輪で、連係して離れそうになった。ダッシュもいいし、今はとにかく強いからね。差せないまでありそう」
  その佐藤友和も「一番の敵は有坂さんじゃないですか」とコメント。
  「祝勝会のついでに山崎(芳仁)さんと福島で2日間合宿、1日休んで地元で2日間合宿してきたけど、疲れはないです」
  山田裕仁も、「直前はずっと雨だったから、オーバーワークの心配はない。室内トレーニングばかりで、バンクでモガけなかったのが不安だけどね。今は動けてるし、それくらいデキにはある。あとは落ち着いて走るだけですよ」と余裕の表情。


<8R>
 8Rは気持ちも新たにした村上義弘が、好調・渡部哲男を迎え撃つ。
  「9~14日まで学校でつらい時間を過ごしたけど、それも見越してやってたので問題はないと思う。昨日は前夜祭に参加したんです。最初は僕でいいのかな? って思ってたけど、ファンと身近に接して温かい言葉をもらって、頑張らないかんと改めて思いました」


<9R>
山崎芳仁選手    最終9Rには今、乗りに乗っている山崎芳仁が抜擢された。
  「ちょっと緊張しますけど、勝っても負けても自分の力を出し切るだけです。直前は地元も雨ばかりだったけど、親王牌のあとは気持ちを切り替えて、練習してました。でも函館は初めてなんですよ」
  対する新田康仁も前回松阪記念で準Vと調子を上げている。
  「函館は去年の記念でも200勝できたし、相性は悪くないと思います。やっと怪我の後遺症が癒えて、ハンドルを引く手にも力が入るようになりました。明日は大人のレースで頑張ります」

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