『第2回サマーナイトフェスティバル(GII)レポート』 初日編
 
配信日:7月21日



 第2回サマーナイトフェスティバルは今日が初日。今日の函館は日中から厚い雲が日差しを阻み、小雨もぱらつく生憎の天候でしたが、選手たちは1着権利の狭き門を突破せんと激しい攻防を展開しました。
  今回はレース毎に企業スポンサーや宝石の名前がつけられたり、発走補助員がアロハシャツを着たりと、新しい試みが施され、場内では高木ブーさんのハワイアンバンドライブなど、さまざまなイベントで開催を盛り上げています。明日も格闘家・小川直也さんのトークショーを始め、表彰式での花火大会とイベントが目白押し。是非、本場にも足をお運びください。
 

<1R>
 1Rからは浦山一栄の先行を交わした兵藤一也が、一番乗りで決勝進出を決めた。
  「今日は結果を出して何とかファンにアピールしたいと思っていたので、けっこう緊張しました。まだ明日があるけど、まずはひと段落って感じですね。最後ももっと余裕を持って抜きたかったけど、目一杯でした。明日はもう少し気楽に走れればね」
  寸前で交わされた浦山一栄は、「先行するには一番良いパターンだったけどね。(決勝に)乗っちゃうと思って欲が出た分、4コーナーから冷静さを欠いた。変な力が入っちゃいましたよ」と苦笑い。


<2R>
 2Rは吉田敏洋のホームガマシに一度は離れた一丸安貴だった、三番手から前の吉川誠の内をすくうと最後は渾身のハンドル投げで吉田を捕らえた。 「肉離れ、雨に祝勝会もあって練習不足ですね。今日は本当にきつかった。吉田もタレる様子がなかったので、ゴール前は目一杯ハンドルを投げたら交わしてました。執念の勝利ですね」
  僅差で敗れた吉田敏洋は、「逃げて同県の先輩とワンツーなのに、こんなに悔しいのはなぜだろう」と複雑な表情。


<3R>
   3Rは稲垣裕之が逃げ切って、決勝進出を決めた。
  「1着権利で逃げ切れて、気持ちいいですね。鳥取で競技の大会に参加してたから、中3日の今回はローラーにしか乗って来てない。バンクは重かったけど、疲れはなかったし、それが良かったのかな。明日も何も考えずに、力を出し切る競走をしますよ」


<4R>
   4Rは逃げる栗田雅也の番手から村本大輔が抜け出す。
  「今日はホームが向かい風なので、栗田が先行したらまくりづらいと思ってました。富士山で高地トレをしたり、オーバーワーク気味で来てるから体は重いけど、絶好のレース展開はモノにしないとね。今日は霊峰・富士のパワーが出ました(笑)」


<5R>
 5Rも番手絶好の浜口高彰が勝利。 「金山君も踏んだのが2コーナー立ち上がってからだし、うまく逃げたね。それで僕にとっては一番良い展開になった。金山君も3着に粘って、ラインの3人で決められて良かったですよ」
  人気の伏見俊昭は、「6番(吉岡篤志)の追い上げが痛かった。バック踏んでる間に、後ろからまくりが飛んで来ちゃいましたから。残念です」とレースを振り返る。


<6R>
   6Rは逃げる北津留翼の番手に入った市田佳寿浩がきっちり展開を生かし、連勝を7に伸ばす。
  「レースは失敗だったけど、流れは向いている。前回の岐阜から先行できるフレームにして、思ったより車が出るので上手く番手に入れなかった。入ってから下手クソだな俺、って思ってました。最後はまくりにも合わせて出られたし、デキは悪くない」


<7R>
   7Rは佐藤友和が昨年の覇者・有坂直樹の追撃を振り切って逃げ切り。
  「スタートが取れずに中団からになったけど、いつも通りに組み立てました。山田さんがまくって来て、後ろがもつれたのが大きかった。ここは番手を回っててももつれたら、先行するよりきついんですよ。風もちょうど俺に合ってましたね」
  番手の有坂直樹は連覇の夢が潰える。
  「山田さんが邪魔で、交わしに行くタイミングがワンテンポ遅れた。あれがなければ、良い勝負ができたんだけど。差せなかったのは悔しいけど、良いレースはできた。(決勝に)乗ってれば、優勝したのになあ」


<8R>
   8Rは打鐘で渡部哲男が村上義弘を突っ張る。三番手で立て直してまくってくる村上を小倉竜二がブロックすると、この両者と藤原憲征が落車。このアクシデントを避けた金田健一郎が粘る渡部をゴール前で捕らえた。
  「アクシデントはあったけど、巻き込まれずに良かった。踏んだり止めたりで、自分も一杯だったからやっと抜いた感じですよ。今日は村上サマサマ」
  2着の渡部哲男は、「引いて七番手からじゃ村上さんはまくれんでしょ。突っ張るか、ダメなら番手で粘ろうと思ってました。最後はもう一杯でしたよ」と作戦を明かす。


<9R>
   9Rは山崎芳仁が力強い逃げ切り勝ちで、メーンの大役を果たす。
  「重たかったのでギアを下げたけど、走ったら思ってたほど重く感じなかったですね。感じも悪くないし、今日は先行するつもりでしたよ」
  番手の平沼由充は絶好のチャンスを逃す。
  「甘くなかったですね。あれで腰砕けになっちゃいました。滅多にない展開を生かせず悔しいです」
  2着には内をすくった坂本英一が。 「入るのがちょっと早いと思ったけど、イチかバチか入った感じ。それでも強ければ抜くんだから、悔しいけど力不足だね。山崎は強いよ」

↑ページTOPへ

 
 
COPYRIGHT(C) JAPAN KEIRIN ASSOCIATION, All Rights Reserved.