『第3回サマーナイトフェスティバル(GII)レポート』 前検日編
 
配信日:7月19日


 今年で3回目を迎えたサマーナイトフェスティバルが、明日から松戸競輪場で開幕する。前検日の今日は昨年12月から今年4月までの開催で優勝したレーサーが松戸競輪場に集結。愛車を整備し、明日からの激戦に備えた。
 本場ではLOVE9や獅子舞によるお出迎えに始まり、猿回しや中国雑技ショーにサンバ。さらにLOVE9によるレースや千葉選手会によるトークショーなど様々なイベントが予定されています。
 さらに明日の10レースにはワールドグランプリ、明後日の7レースにはワールドステージで日本選手と外国人選手が激突します。みどころ盛りだくさんの松戸競輪場へ、ぜひ足をお運びください。


<1R>
成田和也選手
成田和也選手
   オープニングの1レースには寛仁親王牌の決勝でも対戦した永井清史と成田和也が激突する。前回四日市記念決勝で失格した成田和也(写真)だが、ショックは引きずっていないようだ。
 「四日市から中2日だけど、疲れは昨日まで。今日は大丈夫ですね。(四日市決勝の失格は)親王牌で内に入るのをちゅうちょしたのが悔しかったのもあったけど、自分を信じないとダメですね。空いてないと思ったので。調子は変わらず良いと思います」
 古田義明はこれが嬉しいビッグレース初出場。
 「ふるさとダービーの補充はあるけど、正規での配分は初めてです。前回の花月園FIから10日くらい空いたけど、雨とかありましたからね。練習はボチボチ普通にやったくらいだけど、感じは良いと思います」


<2R>
荒井崇博選手
荒井崇博選手
   2レースには寛仁親王牌で抜群の走りを見せた荒井崇博(写真)が出走する。
 「練習したかったのに、直前は雨でできず落ち着かなかった。調子は前橋(親王牌)と変わらないと思う。33バンクは得意だし、大好きです」
 中2日だが前回平FIで優勝している山田敦也も好気合。「疲れは取ってきたし、調子は良いと思う。アピールできるように頑張ります」と初のビッグレースで走りに注目だ。


<3R>
村上義弘選手
村上義弘選手
   3レースは6月高松記念を腰痛で途中欠場してから、約1カ月ぶりの実戦となる村上義弘(写真)の体調が気がかりだ。
 「腰痛もあったし、親王牌の前にノロウイルスにかかってしまったので…。前半はずっと練習できるような状態じゃなかったし、乗り始めたのは弥彦記念の頃から。乗り始めは体力が落ちてたので、疲労感はすごかったですよ。ここも無理かな? と思ったけど、何とか回復しました。まだ体重は4キロ減だけど」
 松戸がホームバンクの小橋川健一は気合十分だ。
 「ビッグレースは初めてだし、村上さんや神山(雄一郎)さんとすごい選手が相手で気合が入りますね。初優勝してすぐにぜん息で1カ月休んだけど、今は問題ないしそれから成績もまとまって、調子も良くなった。地元戦だし、見せ場を作れるように頑張りたいですね」


<4R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手
   4レースの佐藤友和(写真)は昨年のサマーナイト準Vで一気に頭角を現した。
 「前回(平塚国際FI)は外国勢のスピードを合わせられなかった。去年、準優勝で取りこぼしたから、今回はそれを拾いに来ました。明日はとにかく1着を狙います」


<5R>
金成和幸選手
金成和幸選手
   2年連続サマーナイトでは決勝に進んでいる山崎芳仁は5レースに登場。「33バンクはダメだけど、松戸はまだ良いですね。練習でのスピードも良かったし、調子はどっちかと言えば良いと思う。コメントはスピードは良いけど、33バンクはダメと書いておいて下さい(笑)」と取り囲んだ記者と笑顔で話す。
 金成和幸(写真)は山崎とのタッグでニッコリ。
 「四日市記念は失格したけど、直前は山崎と一緒に練習して来ました。今回一緒になることを想定して、練習では抜かずにおいときましたよ。ただ松戸は2回連続で失格してるんですよ。明日も失格か1着か、三度目の正直に期待してます」


<6R>
佐々木則幸選手
佐々木則幸選手
   別府記念で落車した影響が心配された6レースの佐々木則幸(写真)だが、直前の四日市記念の準Vにホッとした様子。
 「別府の落車から2週間空いたけど10日間は安静にしてたし、四日市の4、5日前から乗り始めても雨ばかり。四日市の前はまだ賞金が1000万に行ってなかったし、ダービー(出場権)のことも考えて出場したのに準優勝はちょっとビックリでしたね。四日市からも中2日で練習はできてないけど、結果が出てちょっとホッとしてます。サマーナイトは初めてだし、ナイター競輪も2回目だから過ごし方がちょっと分からないですね」
 大塚健一郎は別府記念で失格、寛仁親王牌は途中欠場と流れが悪い。
 「宮杯の2日目から蕁麻疹とか出たりして、ずっと体調が悪かったしフワフワした感じだった。親王牌のあと病院に行ったし、今はだいぶ良くなってますね。ここ2カ月はずっと200勝のことを聞かれるし、いい加減そろそろ決めたいですね。達成すれば悪い流れも変わるような気がしてます」


<7R>
山田裕仁選手
山田裕仁選手
   7レースは5月の松戸FIでも無傷で優勝している山田裕仁(写真)の動きに注目が集まる。
 「好きじゃないんだけどね。でもなぜか小回りバンクのほうが成績が良いかもしれないね。最近は調子が戻ってる感じがあって、弥彦(記念)のあとに街道で距離を乗ったらもっと良くなるかな? って気がしてたけど、雨だったしほぼローラーで終わってしまった。今回心配なのはそこだね」
 菊地圭尚は前回平FIから中2日での参戦。
 「疲れてますね。でもちょっと疲れが残っているほうが、いつも成績は良いんです。しっかり取ってきたほうが、かえって引っかかりがなくてダメなんで。それに前回はダメだったので、今回は気持ちを入れ替えて来てます。来月は地元のふるさとダービーもありますからね」
 初代サマーナイト覇者の有坂直樹は今が我慢の時期。
 「流れも良くないね。調子は徐々に良くなってるし、チャンスはあると思う。年末にはピークになるでしょう(笑)」


<8R>
市田佳寿浩選手
市田佳寿浩選手
   8レースには昨年のサマーナイトを制した市田佳寿浩(写真)が登場するが、3月平塚ダービーの鎖骨骨折から精彩を欠いている。
 「正直、本調子にはほど遠いし、連覇は全く意識していません。ファンもそう思ってるでしょう。僕はとにかくベストを尽くすだけです」
 北津留翼はさすがに連戦の疲れが出たか、弥彦記念では大敗続きだった。
 「前回(弥彦)は疲れが出てしまったので、今回は休養を取って来ました。今回からフレーム、シューズを新調してるけど、サイズとか変わらないので問題ないでしょう。短走路も競技では走ってるし、大丈夫だと思います」


<9R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
   予選最後の9レース。ここは寛仁親王牌、四日市記念を連覇した小嶋敬二(写真)の勢いが止まりそうもない。オールスターでもファン投票1位に輝き、明るい話題は尽きない。
 「ファン投票1位は嬉しいし、今年は(選ばれる)手ごたえを感じていた。四日市から中2日だけど、疲れは取れたし四日市よりは良いと思う。明日は1着権利だし、ファンの期待に応えられるように頑張るだけです」
 山内卓也は絶好の目標を得たが、ある意味で小嶋後位は1着に一番遠い位置でもある。
 「一昨年のサマーナイトでは小嶋さんに勝たせてもらったし、今回も先行だったら差しますよ。でもきっと、引き立て役になっちゃうんでしょうね」
 小野俊之はここ3カ月の優参が6月別府記念のみと成績がひと息だ。
 「最近は流れがあまり良くないですね。今回も中2日で感じは何とも言えない。でも(中川)誠一郎が練習は強いのを知ってるし、チャンスはあると思う」


<10R>
渡部哲男選手
渡部哲男選手
   10レースはワールドグランプリ。このレースは国際競輪第4戦までで成績上位3名の外国人選手と日本のトップレーサーが対戦する夢のカードだ。日本人選手では寛仁親王牌で準優勝と活躍した渡部哲男(写真)にまず注目したい。
 「雨が降ったりしたけど、トータルで10日くらいは練習できました。僕が一番競走得点を持ってるんですね。ちょっと信じられません。感じですか? どうかなあ、変わらないと思いますよ」
 地元からは海老根恵太が外国勢を迎え撃つ。
 「風邪をひいて、練習は6日くらいしかできなかったですね。しかも最近は雨ばかりだったし。松戸はあまり成績が良くないけど、去年の国際競輪で決勝2着に入ってます。外国勢のイメージですか? 脚があるイメージしか。明日なんて、小嶋さんが3人いるみたいなもんですね」



7月21日 ワールドステージ

<7R>
村本大輔選手
村本大輔選手
   21日の7レースはワールドステージ。最近は流れが良くない村本大輔(写真)は、そろそろきっかけをつかみたい。
 「とにかく最近は失格や落車と流れが悪いですね。今年の前半は悪かったし、ここで何とかきっかけをつかみたい。一発勝負はお祭りみたいで好きですよ」
 飯嶋則之は「前回は3日間とも前に離れてしまった。今回も良いとは言えないけど、まずは離れないように頑張りたい」と気合を入れ直す。
 今開催が昇級3戦目となる及川裕奨は、「昇級後2戦走って、前回の函館FIである程度の感触をつかめた。自分なりに手ごたえを感じています」と期待できそうだ。



国際競輪表彰式

 07年の国際ケイリンは17日の第5戦平塚で終了した。サマーナイトフェスティバルの参加式終了後に外国人優秀選手の表彰式が行なわれ、第1位のボスに50万円、第2位のブルガンに20万円、第3位のマクリーンに10万円がそれぞれ授与された。
 1位に輝いたボスは「他の選手もコンディションが良かったし、大変厳しいレースもありましたが、そういう状況の中で1位の成績を残せて非常に嬉しく思っています」と受賞の喜びを語った。
 
テオ・ボス選手
テオ・ボス選手
テオ・ボス選手
テオ・ボス選手
ミカエル・ブルガン選手
ミカエル・ブルガン選手
 
ミカエル・ブルガン選手
ミカエル・ブルガン選手
 
クレイグ・マクリーン選手
クレイグ・マクリーン選手

   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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