第6回サマーナイトフェスティバルが函館で開催される。今年も豪華メンバーが揃い踏みで、真夏の祭典にふさわしい激戦が繰り広げられるだろう。 |
初日予選は1着権利の勝ち上がりで激戦必至 |
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函館では4年ぶり2回目の開催となるサマーナイトフェスティバルの最大の特徴は初日がオール予選の1着権利という厳しい勝ち上がりだ。今大会も予選は激戦の連続となるだろうが、そんな中でも絶対に負けられないという強い思いで参加してくるのが山崎芳仁だ。5月の全プロ記念では2日間とも大敗して地元ファンの期待を裏切っているだけに、今大会は必ずや汚名返上の走りで大ギアパワーを爆発させてくれるだろう。 |
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地元の斉藤正剛の一発が侮れない。昨年11月の競輪祭の準決勝で捲って決勝進出を果たしたのはまだ記憶に新しいが、近況も好調維持している。
3月・名古屋記念では準決勝Bでまさかの逃げ切りで決勝進出、4月・弥彦FIと5月・四日市FIを連続優勝しており、次場所の函館FIでもきっちり決勝進出を果たしている。今大会もホームバンクの地の利を生かして予選突破が期待できるだろう。 |
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小嶋敬二も十分に一発が期待できる選手だ。近況の小嶋はやや乱調気味で成績の波が大きいが、ツボにハマった時の捲りの破壊力は山崎芳仁と同様に現在も健在だ。
全プロ記念のスーパープロピストレーサー賞では伏見俊昭や平原康多らを相手に先行して2着に粘るなど、相変わらず勝負度胸はよく、函館バンクとの相性も良好と見ていいだろう。今大会もここ一番の勝負強さを発揮して、1着権利の予選を得意の捲りで突破してくるにちがいない。 |
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武田豊樹が先行主体の積極的な走りで連覇を狙う!
勝率の高い荒井崇博の捲り一発が侮れない |
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武田豊樹は昨年の第5回大会の覇者だ。初日予選を逃げ切りで突破して、決勝戦は山崎芳仁の先行を4番手から捲って初優勝を決めている。
今年の武田は1月の熊本記念と2月の東王座戦を優勝しているが、その後は村上兄弟の近畿旋風に押され気味で優勝はない。それでも、近況は先行主体の積極的な走りが目立っており、レース内容は素晴らしい。5月のSSシリーズ風光るの決勝戦でも打鐘から度胸よく先行、結果は村上博幸の直線強襲に敗れたが、4分1輪差で2着に粘り込んでいる。
今大会でも1着権利の予選は自力型の仕掛けどころが難しいが、武田は臆することのない力強い走りで難関を突破してくるだろう。 |
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度胸満点の走りなら、もちろん村上義弘も負けてはいない。無傷の3連勝で勝ち上がった共同通信社杯春一番の決勝戦では、打鐘から強引にインをすくって先頭に立つとそのまま一気にスパート、見事に逃げ切って完全優勝を決めている。
続くSSシリーズ風光るの初日光華賞でも、山崎芳仁、平原康多、小嶋敬二らを相手に先行して逃げ切っている。決勝戦では武田に先手を奪われ、村上はインに包まれる苦しい展開になったが、最終3角過ぎから力まかせに仕掛けて3着に食い込み、兄・義弘の仕掛けに乗った弟・博幸が優勝している。
今大会も予選は逃げ切りでの突破が濃厚で、村上と武田の対戦があれば、2人の主導権争いが一番の見どころになりそうだ。
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荒井崇博は膝の故障が原因で長らく低迷していたが、今年に入ってようやく復調してきた。FIの優勝が3回、4月の地元・武雄記念も優勝している。
今はまだ成績的に安定しないところもあるが、共同通信社杯春一番では、二次予選Bで堂々と逃げ切って準決勝まで勝ち上がるなど、ビッグレースでも戦える力が戻ってきている。
なによりも1着を取れているのが好材料で、今年前半の勝率は4割を越えており、捌きも得意な荒井は今大会も好位置を奪取して予選を突破してくるだろう。 |
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三宅達也もようやく復調の兆しが見えてきた。今年はまだ優勝はないが、心機一転のニューフレームで臨んだ3月の日本選手権では、二次予選を捲りの1着で突破して準決勝まで勝ち上がっている。4月の平塚記念では決勝8着に終わったが、勝ち上がりは3連勝で荒井と同様に1着を取れるスピードが戻ってきていると見ていいだろう。
5月の函館FIでも準決勝できっちり1着を取っており、完全復活は間近だろうし、函館バンクとの相性も悪くはなさそうで、今大会でビッグレース初優出への期待も持てそうだ。 |
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昨年のサマーナイトゴール |
(1)武田豊樹が捲りで制する |
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