『第31回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)レポート』 決勝戦共同インタビュー

配信日:10月22日
10月23日(日) 12R(発走予定16時30分)
古性優作(大阪・100期)
古性優作選手
 (準決を走り終えて)ちょっと気になることが多い。体の部分で。ハンドルをちゃんと握れていない。高速は大丈夫なんですけど、赤板の出力のところがきつくて、ムダ脚が多い。踏み遅れているので。スピードに乗ったら、(共同通信社杯で)こける前よりもいいんですけど。間違いなく、新田さんが行く前に行かないといけないし、誘導がいるのにきつくて、反省点が多い。出力に不安があるなりの踏み方はできるので修正をしたい。全日本(選抜)の時もハムストリングを痛めていたし、それくらいがちょうどいいのかな? (今年のGI決勝はすべて決勝に乗っているが)しっかりと1番車の責任は果たせているのかな。優勝を目指してやっているし、決勝も気を引き締めて頑張る。自力自在にやります。
平原康多(埼玉・87期)
平原康多選手
 (坂井洋に前を任せた準決は)山崎(賢人)との壮絶な先行争いだったんですけど、よく前橋で外から叩き切ったなっていう感じです。相手がナショナル(チーム)の山崎なんで、それを外から叩くというのはやっぱりよほどじゃないと厳しいと思うんですけど、坂井のスピードが上回ったですね。(切って切っての)前の順番が山崎になってしまったのでかなり厳しくなりましたね。清水(の動きは)分からなかったんですけど、(叩かれた)山崎がずっと横にいたので息も入らず(番手から)出る形になりました。外から来たのが分かったんでもう出ました。もう(関東の)形にはしないといけないなと思いました。(決勝は)話してヨシタクの後ろで。2人で決まるようにしたいと思っています。(吉田も)気持ちが入っているなっていう風に感じますね。(お互いに刺激し合うようような)そういう気持ちをずっと続けていきたいですね。
守澤太志(秋田・96期)
守澤太志選手
 (準決はかなり厳しい展開になったが)残り2周に入ったくらいで前は止まったんで、あとはもう小松崎さんにしっかり付いていくだけで。前は(叩き合いで)完全にオーバーペースで、小松崎さんは強いので何とかしてくれるかなって。(初手は)車番が悪かったんで前の方から。後ろからだと突っ張られたらもう終わりなので。みんなイン切り合戦で、なおかつハイペースだったんで。みんな脚を使って。僕は脚を溜めて、小松崎さんがどこまで行けるか。小松崎さんもまくり進んでいたので、小松崎さんがどこまで行けるかっていうのを見ながら内行くなり外行くなりと思っていたんですけど、小松崎さんがまくっていきそうだったんで。(状態は)今日(準決)の感じはすごく良かったと思います。昨日(ローズカップ)に関しては脚とかそういう問題じゃなくて本当に技術的な部分なんで。(賞金争いの中で)ここでしっかり決勝に乗れたというのは大きいと思うので、明日も気を抜かずに。(決勝は)北日本の3番手で。
小松崎大地(福島・99期)
小松崎大地選手
 (準決は)車番的に前か後ろしかないんで、どっちか取れたほう。かなりハイペースに上がったので、しっかりスピードをもらって仕掛けられればいいかなって思ってました。前の荒井(崇博)さんがどっちか分からなかったんで。離れてきているのか車間を切ってるのか判断ついてなかったんですけど、でももう仕掛けないとチャンスないと思って気持ちでいきました。最後の最後まで必死でした。(親王牌は過去にも2回決勝に乗っていて相性のいい大会だが)ラッキー一本です。(状態は)勝ち上がれているので悪くないと思います。(決勝は)新田君の番手で頑張ります。(北が3人勝ち上がって)新田を1人にしなかったっていうのは大きかったと思います。(タイトル奪取の期待もかかるが)前が新田なんでしっかり仕掛けてもらってチャンスがあれば頑張りたいと思います。
松浦悠士(広島・98期)
松浦悠士選手
 関東が前なら2番手で、それ以外なら前でいいかなって感じでした。押さえに来たときに結構早かったんで引けば理想の、関東前受けの自分2番手の展開だなって思って、誘導を残して引こうかなって引いてたんですけど眞杉(匠)が自分で切っちゃったんで。これで4番手よりも行けるところまで内で粘ったほうがって思って粘りにいったんですけど、ちょっと吉田君のところは閉まってたんで。まあ、作戦的には吉田君のところでイン粘りも考えていたんですけど、今日はGIの準決勝ですし、メンバーもメンバーなんであまり考えずにその場の判断でと思って走ってました。吉澤(純平)さんを飛ばそうっていうのはあまりなくて、吉田君が出たらインから番手まくり、眞杉君に詰めていっての番手まくりというのを道中考えていたんですけど、ちょっと締められちゃって、かなりもらっちゃった感じだったんで立て直して。吉田君も番手まくりにいくと思ったので、その後ろで遅れないようにという感じで。郡司(浩平)君の押し込みはかなりキツかったですけど、そこでフォームもかなり崩れちゃってバックでもう何回も座り直して、まあ何とかって感じでしたね。(準決の中でもかなり厳しいメンバーだったが)ああいう展開であればもう吉田君のところで粘って、取り切ってから自分で番手まくりっていう方が良かったかなというのは反省点としてありますけど、昌己さんと2人で乗れたんでそこは大きかったかなと思います。(3日間を振り返って)状態はあまり変わらないですね。初日より2日目はちょろっと良くて、今日も昨日と同じ感じで。あれだけ内日々踏んで、最後吉田君に迫れてるんで状態はいいかなと思います。(今年のGIは全日本選抜、オールスターと準優勝だったが)優勝はもちろん、目指したいですけど、ラインの中から優勝者を出せればって気持ちで今回臨んできてるので、そういう気持ちで決勝戦も走りたいなと思っています。自力自在に戦います。
井上昌己(長崎・86期)
井上昌己選手
 (準決は松浦を)全面的に信頼して付いてました。ずっと内に詰まって厳しい展開だったんですけど付いていけただけで良かったです。最後、浅井(康太)君も来てたんで一生懸命踏みました。(準決に関しては)リラックスして走れたのが良かったんじゃないですか。(GIの決勝は5年ぶりで)懐かしいですね。(同世代の荒井崇博の活躍が)すごい刺激になってるのは間違いないです。刺激をもらって切磋琢磨してまだ頑張りたいですね。(決勝も)特に何も変えることはないと思います。松浦君に任せる。
吉田拓矢(茨城・107期)
吉田拓矢選手
 (関東勢は)後ろからで、イン切り合戦になると思ったんですけど、そこから(眞杉匠は)先行しますってことで、あとは僕がどれだけ眞杉君を残せるかだと思ったんですけど。結構、ゴチャついちゃってちょっと焦っちゃいましたね。もう少し残せたんじゃないかなと思いますね。(後ろが吉澤純平と松浦で併走になっていたのは)全然気付いてなくて、その辺のチェックが甘かったですね。(郡司浩平が巻き返してきてて、松浦も内を突いてきていたが)あそこをしのげたんで。(準決を振り返って)もう少しできることがあったんじゃないかなって。本当に眞杉君に全部頼ってしまった感じがするので。眞杉君の頑張りに尽きます。前のおかげで(GI決勝に)乗れたんで感謝しています。(決勝は)自力でやります。
稲川翔(大阪・90期)
稲川翔選手
 優作が力を出してくれたのをサポートできればと。それだけ。すべてを信頼している。(佐藤)慎太郎さんがいないのがわかって、僕が隙を作らないように。最後に中を割ってくるかもわからないので。(初日に落車したが)必死でやっているだけ。落車した瞬間から頑張って走るという気持ちでそれが切れずに、準決勝は優作と一緒で気持ちが引き締まって楽しく走れた。2人で勝ち上がってうれしいし、決勝も2人で走れるのも楽しみ。(古性に)付ける。
新田祐大(福島・90期)
新田祐大選手
 (準決は)仕掛けるポイントがずれたが、タイミングはあそこを逃すと難しいかなと。(赤板過ぎに内に行ったのは)判断としては良かった。(踏み出しは)仕掛けるスピードが連日よりも遅めの仕掛けになった。(佐藤)慎太郎さんには難しい仕掛けになった。吉田(有希)君があそこまで伸ばし、伸ばしで緩んでいるところで後ろが詰まっていて、あそこで仕掛けることができたのは悪い中でもやることはやった。踏み込む場所は慎太郎さんが行きにくい場所になった。今後のレースとしては修正をしないと。(肩鎖関節脱臼から)全然戻っていないです。慎太郎さんの“限界は気のせい”じゃないけど、自分の体の状況は気のせいではない。でもネガティブでいるよりも、苦しいことを乗り越えた先に光が、新しい世界に希望を見出して、しっかりと走りたい。GI、GIIとかグレードに関係なく挑んでいい形で体と向きあえている。(グランドスラムは)記事としてグランドスラムっていうのは今年の競輪で脇本(雄太)の連勝、中野(慎詞)の連勝がある中で中距離ではあるけど、(世界選の)銀メダリスト、サトミナ(佐藤水菜)の2連続銀メダルでケイリンが盛り上がっていて注目される競技。web3.0やメタバースなど時代は進んでいる。スポーツベッティングは世界が注目。その話題性をつくってくれるか。選手はその期待に応えた走りをしたい。僕はその期待に応えられるような走りを。(決勝は)自力で戦います。