『第15回寛仁親王牌競輪(GI)レポート』 最終日編
 
配信日:7月4日


 寛仁親王牌は今日が最終日。決勝戦では後閑信一選手が同県・手島慶介選手のまくりに乗って、自身2度目のGⅠ制覇を飾りました。この大会を地元・群馬勢が制すのはこれが初めて、宮杯で囁かれた世代交代の波を一気に引き寄せる勝利で、再び輪界は戦国時代に突入です。

決勝戦ダイジェスト

 合志正臣がスタートを決め、周回は渡部哲男―合志―山崎芳仁―佐藤慎太郎―内藤宣彦―岡部芳幸―海老根恵太―手島慶介―後閑信一の並びで進む。
 後ろ攻めの海老根が青板ホームから動き始める。そこを赤板ホームで山崎が叩き返すが、初手は北ライン四番手に位置した岡部はこれを追わない。岡部が合志の後ろに付くと、七番手から渡部が打鐘ガマシ。これを山崎が合わせる。渡部のカマシが出切れないと見るや、4コーナーから岡部は中団に切り込み、そのまま内を踏んで山崎の前まで出る。出切った岡部がホームでバックを踏んでペースが急激に緩むと、海老根後位から渡部を追いかけた手島がそのままバックでまくって出る。手島は前団を一気に飲み込むと、ゴール前は続いた後閑とのマッチレース。手島を寸前で捕らえた後閑が地元で2度目のタイトルに輝く。



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<3R>
 3Rでは佐々木則幸が連日の鬱憤を晴らす打鐘ガマシで後続を振り切り、レース後は対戦した選手から「強すぎ」と賞賛の嵐。
 「今日は展開でしょ。誰かが叩いた上を叩く、得意な展開になったから。今回は上位でも戦える脚だったけど、組み立てが上手くいかなかったから、最終日は何とか勝てて良かった」


<4R>
   4Rでは岡本大嗣が先行。9着に敗れはしたが、シリーズを通して積極的な競走を見せた。その岡本が今シリーズを振り返る。
 「1走目は緊張したけど、2日目からは楽しんで走れました。本当は一度FⅠ戦を走ってから、ここに来たかったけど、今考えたらこれが初戦で良かった。GⅠっていう舞台が力以上のものを引き出してくれたし、自信になりました。すごく良い経験が出来たと思ってます」


<5R>
   5Rでは高城信雄が勝利でシリーズを締めくくる。
 「今日は良いタイミングで仕掛けられた。今回は新車で参加したけど、周りから言われるほど乗り方が変わってしまってたので、次回までに修正していくつもりです」


<7R>
   7Rは金子貴志が得意のカマシで、番手にはまった成田和也を寄せ付けず快勝。
 「今回は自分の形にこだわったレースをしたいと思ってました。後半になって疲れも取れ、感じはかなり良かった。2日目、3日目と大敗したけど、タイミングは紙一重なので、その辺りを乗り切れるようにオールスターに向け仕上げていきたい」


<8R>
 8Rは初手の並びから打鐘でも動きがなく、前を取った佐藤友和がそのまま1周先行で押し切る。佐藤が「ナメてただろ?」と中団で動かなかった北津留翼に問いかけると、「組み立ての甘さ、脚の無さを痛感しました。今回初めてのGⅠで一流を相手に良い経験が出来たし、また練習してきます」と、北津留は照れ笑いを浮かべながらシリーズを振り返った。


<10R>
 10Rでは小嶋敬二の豪快なまくりが炸裂する。三番手の山口幸二までピッタリ続いてラインが出切ると、最後は加藤慎平が鋭い伸びを発揮し、小嶋を差し切る。
 勝った加藤だが、「小嶋さんが強かった。本当は次のレース(決勝)に乗りたかったですけどね」と表情は険しい。
 三番手で続いた山口幸二も今シリーズは好調をアピールした一人。
 「3コーナー過ぎに行けるかな? と思ったけど、小嶋は強い強い。本当に味方で良かった。6月半ばにトレーナーのところに行って、乗り方から全部見てもらったら、どこがダメかも分かって劇的に良くなった。高松記念で感じがつかめて、今回それが一気に出たね」


<11R>




   11Rは決勝戦。最終ホーム過ぎからまくった手島慶介を交わした後閑信一が2度目のGⅠ制覇。
 「いつも前で頑張っていた手島君に初日から任せたのがこの結果に繋がりましたね。海老根君が引いてきたのでマズイと思ったところで手島君が仕掛けてくれた」
 まくった手島慶介は準V。
 「後閑さんにはデビューからお世話になってるので、良い形で恩返しが出来たと思ってます。それでも四角を回った時は『グランプリ出ちゃうのか?』なんて思ったけど、準グランプリでしたね(笑)」
 人気の佐藤慎太郎は3着に。
 「山崎が『慎太郎さんが獲ってくれれば』みたいな事を言ったので、『自分が勝つ競走をしろ』と言いました。いくら別線でもあの岡部さんの動きは計算外。何度もGⅠの決勝に乗ってるのに1回しか獲れてない僕って何なんですかね」

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