『第16回寛仁親王牌(GI)レポート』 前検日編
 
配信日:6月29日


 明日6月30日から第16回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントがグリーンドーム前橋で開催される。前検日の今日は、全国各地からトップレーサーが続々と競輪場入り。明日からの熱戦に備え、自転車を入念に整備した。
  なお、開催中はファンサービス、イベントが盛りだくさん。初日は先着3000名様にスクラッチカードを配布、抽選で1000名様に場内食事券800円をプレゼント。場内では青空球児お笑いトークショー(5レース終了後)やセニョール玉置モノマネライブショー(2、8レース終了後)が催されます。また開催4日間を通して2階正面入場口ホール特設ステージにてモーニング展望(10時05分~10時35分)も予定されています。ぜひ、この機会に本場にお越しください。


<1R>
井上昌己選手
井上昌己選手
   オープニングレースには別府記念で完全優勝を飾った井上昌己(写真)が登場する。
  「別府は恵まれた面もあったけど、優勝できて嬉しかった。感じは良かったし、踏み込んだ時に、力が上手く自転車に伝わっている。練習を頑張っている成果が出ましたね。前橋はいいイメージがないけど、流れを切らさないように頑張ります」


<2R>
渡部哲男選手
渡部哲男選手
   2レースの渡部哲男(写真)は前回の高松記念で危なげなく決勝に進出。リラックスした表情で検車場に現れた。
  「今年1月からトレーナーに付いてもらって練習しているけど、前半戦は身体がそれに上手く付いていけない感じだった。宮杯は感じが悪かったけど、前回の高松はピンピンで勝ち上がれたし、良く踏めていたと思います。ここは風がなく、クセもないので走りやすい。33だから仕掛けどころに気を付けます」


<3R>
稲垣裕之選手
稲垣裕之選手
   3レースの稲垣裕之(写真)は宮杯で好走したが、その後は大敗が続いている。
  「宮杯のすぐ後に平でアジアカップがあったんですよ。その後、中1日で福井の追加を受けたんですが、疲れが残っていて全然ダメでした。前回の別府記念はそれなりにいい状態だったけど、ちょっと展開が向かなかったですね。その後は中4日あったので、休養と練習をバランス良くできました。特別は初日が大事なので、しっかり走りたい」


<6R>
村上博幸選手
村上博幸選手
   6レースの村上博幸(写真)は前回の富山S級シリーズで完全Vを飾るなど、持ち前の自在脚が冴え渡っている。
  「大垣記念を優勝した後、色々な人からアドバイスをもらい、ちょっと戦法面で迷いが出たけど、もう吹っ切れました。前回は準決で先行したし、勝てるメンバーの時はまだ自力基本で戦います。最近はだいぶ安定感が出てきたし、自信を持って走れています。兄ちゃん(義弘)が欠場して、ちょっと寂しいけど、その分まで頑張ります」


<7R>
大塚健一郎選手
大塚健一郎選手
   7レースの大塚健一郎(写真)は前回の別府記念で失格するなど、ここのところ少し流れが悪い。
  「宮杯から200勝にリーチがかかっていたし、何とか地元の別府記念までに達成したかったんですけどね。感じはいいけど、展開が向かなかった。失格は痛いけど、気持ちを切り替えて頑張るしかないです」


<8R>
永井清史選手
永井清史選手
   8レースの永井清史(写真)も宮杯、別府記念と満足のいく成績を残せなかった。
  「練習では10秒前半のタイムが出ていて絶好調なんですが…。練習と実戦はやっぱり違いますね。前回の別府は新しいフレームを試して今いちだったので、今回は元のフレームに戻します。33バンクは好きだし、ドームの相性もいいので、流れに乗って上手く仕掛けます」


<9R>
後閑信一選手
後閑信一選手
   9レースは昨年の覇者・後閑信一(写真)に注目が集まる。ここ2戦は国際競輪できっちり結果を残しており、本人も手応えを感じている様子。
  「国際競輪で外国人を相手に好走できたし、いい練習になりました。調子も確実に上がっているし、連覇を狙えるぐらいの状態に仕上がったと思います。去年より気が楽だし、リラックスして臨めそう」


<10R>
佐藤慎太郎選手
佐藤慎太郎選手
   10レースは特選。佐藤慎太郎(写真)は宮杯で落車した影響が気がかりだ。
  「擦過傷が結構ひどくて練習を1週間ぐらい休みました。宮杯の直後に有坂(直樹)さんと山崎(芳仁)と沖縄合宿に行ったけど、自転車には乗らなかった。その後は軽いギヤを使った練習から再開。直前はいつも通りの練習ができたし、落車前の状態には戻ったと思います。ただ、今年前半戦は優勝できなかったし、特別でも結果を残せていませんからね。まだ、自分の納得できるレベルではないけど、この辺りで何とかきっかけをつかみたい」
  佐藤友和はいつも通り笑顔でインタビューに応える。
  「富山記念は準決勝で作戦を失敗したけど、その他の3日間は納得のいくレースができました。5月全プロの後に体調を崩して練習できない時期がありましたが、今はもう大丈夫。今回は富山よりも状態がいいし、結果を残せる自信もあります。33は思うようなレースができないと大敗の危険があるので、その辺りを注意して組み立てます」


<11R>
北津留翼選手
北津留翼選手
   11レースは本格化した北津留翼(写真)に注目したい。宮杯に続き、GI連続優出を狙う。
「親王牌は去年GI初出場を果たした大会なんですよ。あの時よりも落ち着いて走れると思います。世界選の後に練習内容を変えたんですが、それから成績が上がりました。ロード練習を増やして、その分ウエイトを減らしました。練習で重いギヤを使うようにもなりました。宮杯の決勝で痛めた右ひざもだいぶ良くなったし、少しでも上のレースに勝ち上がりたいですね」
  岡部芳幸は宮杯で決勝3着。引き続き好調を持続しているようだ。
  「宮杯の後は弟子の田村純一(92期)と一緒に練習していました。今までは自分の体調を考えながら練習していたけど、若い子とやるのはやっぱりきつい。今回はちょっとオーバーワークが心配ですが、直前は休んだし、昨日もマッサージに行ったから大丈夫でしょう」


<12R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手
   最終12レースはメインの理事長杯。富山記念で小嶋敬二を相手に逃げ切りVを飾った武田豊樹(写真)をまず取り上げたい。
  「富山は昨年のふるさとダービーの決勝で負けたし、その雪辱戦という訳ではないけど、小嶋さん相手に逃げ切れたのは大きいね。富山の後は競輪学校の競走訓練があってきつかったけど、その後は普通に練習できたし、体調は問題ない」
GI連覇を狙う小嶋敬二は余裕の表情。
「前回の松戸国際は内に包まれ、脚を余して負けたから悔しかった。配分は詰まっているけど、富山記念の頃が疲れのピークだったし、今はもう大丈夫です」
  山崎芳仁は前回の別府記念で途中欠場している。
  「前回はちょっと気合が入らなかった。ドームは苦手なので少し不安ですね。今回はギヤを3・71に下げて走ります」

   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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