『第17回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)レポート』 前検日編
 
配信日:7月4日


 明日7月5日から第17回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントがグリーンドーム前橋で開催される。前検日の今日は小嶋敬二、山崎芳仁らS級S班17名をはじめ、全国各地からトップレーサーが続々と集結。明日から始まる戦いに備え、愛車を入念に整備した。
  なお、場内では開催を通して数多くのファンサービス、イベントが予定されています。初日の明日は先着3000名様にスクラッチカードを配布。抽選で800名様に場内食事券800円分をプレゼントいたします。また、5、8レース終了後には前田健のものまねライブも行われます。ぜひ、本場へお越しください。



<1R>
金澤竜二選手
金澤竜二選手
   オープニングレースに出走する金澤竜二(写真)は特別初出場だが、リラックスした表情で検車場に現れた。
  「初のGIだけど、今のところそんなに緊張はしていませんね。調子は変わらないし、練習も普通にやってきました。前橋はA級の時はけっこう好きでしたが、S級に上がってから全然勝てないんですよね。明日はとにかく力を出し切る競走をしたいと思います」


<2R>
大塚健一郎選手
大塚健一郎選手
   2レースの大塚健一郎(写真)は5月の全プロから三場所連続で落車するなどリズムを崩している。
  「ここのところ落車が続いていたけど、前回の小田原記念は落車せずに終われて良かったです。三三で出入りの激しいレースを走れたし、初日に荒井(崇博)を抜けたのは収穫。本調子ではないけど、徐々に上向いているのは確かです」
  GI初挑戦の橋本強は「練習ではずっと良かったけど、ここ最近は更にいいですね。予備から上がったけど、入るだろうと思って練習はやっていました。GIは初めてだけど、準決勝ぐらいまでいきたいですね」と意気込みを語る。


<3R>
後閑信一選手
後閑信一選手
   3レースの後閑信一(写真)は前回の熊本記念の決勝で落車負傷したが、地元GIにギリギリ間に合った。
  「落車で鎖骨と肋骨を計6本折りました。10日ぐらい前に手術して昨日やっと抜糸しました。毎日、酸素カプセルに入ったり、やれることは全てやったつもり。せっかく勝ち取った出場権利なのに、他の人に渡したくないですからね。練習では平原(康多)とかともがいて、しっかり付いていけたし、何とか戦える状態までは戻ったと思います」
  石川雅望は全プロの団体追い抜きで優勝を飾り、GI初出場の権利を獲得した。
  「地元でGI初出場だから嬉しいです。緊張するけど、プレッシャーのかかる立場ではありませんから。チャレンジャーとして4日間バックを取って、アピールしたいと思います」


<4R>
 4レースの佐藤悦夫は強力なまくりを主武器に、FI開催で安定した成績を残している。
  「5月はあっせん停止だったんですが、その期間にみっちり練習できたし、セッティングとかも見つめ直せました。先月はその効果が出たと思います。前回の高知の後も2週間ぐらい空いて、しっかり練習してきました。状態は引き続きいいので、今回はGI初勝利を狙いたい」


<5R>
石橋慎太郎選手
石橋慎太郎選手
   5レースの石橋慎太郎(写真)は前回の富山記念で二次予選敗退と期待を裏切った。
  「2場所前の広島は完全優勝したけど、まくりしか出なかったし、この時が疲れのピークでしたね。前回の富山はその疲れが取れず、全然ダメでした。富山の後はほとんど練習せず、疲れを取ることに専念したけど、まだ朝起きると身体がだるい日もあるんですよね。少し練習した時の感じは良かったので、大丈夫だと思うんですが…。宮杯以上の成績を残せるように頑張ります」
  松岡健介は前回の一宮Sの決勝で落車した影響が気になる。
  「腰の辺りを強打してしまって…。まだ痛みも残っているし、練習の感じも良くない。とりあえず一走して感触を確かめたい」


<6R>
石丸寛之選手
石丸寛之選手
   6レースは石丸寛之(写真)のまくりが期待される。
  「調子はいいと思います。でも、直前の玉野のバイク誘導で一番良かったのは(三宅)達也ですね。最近はギヤを上げるか、下げて中団にこだわるかしか選択肢がないんですよね。明日はとりあえず3・77でいきたいと思います。二日目以降は3・92のギヤも考えたい。三三は得意ではないので、今回はメンバー次第でしょう」


<7R>
海老根恵太選手
海老根恵太選手
   7レースの海老根恵太(写真)は6月の函館、小田原と記念を連覇。最高のムードで乗り込んできた。
  「自分ではそんなにいい状態だと思っていないし、流れが向いているだけだと思います。小田原の後は休養して疲れを取ってきました。このバンクは展開1つだし、予選回りはきつい。初日をしっかり突破して流れに乗りたい。決勝までいきたいですね」


<8R>
稲村成浩選手
稲村成浩選手
   8レースは地元の稲村成浩(写真)に人気が集まりそう。
  「前回の取手は新車を試してみたけど、イマイチだったので、前のものに戻します。昔は地元GIの前だと気合が入りすぎたけど、最近は自然体で臨める。展開にも恵まれそうだし、しっかり勝ち上がって、群馬みんなで盛り上がっていければいいですね」


<9R>
三宅達也選手
三宅達也選手
   9レースの三宅達也(写真)は前回の富山記念で久々の決勝進出を果たし、手応えをつかんだ。
  「富山は久々に結果が出て嬉しかった。決勝はいい展開だったけど、石毛(克幸)君が強かったですね。ここのところ練習の感じはずっといいし、富山と同じぐらいの状態で走れると思います。親王牌は1回も3着以内に入ったことがないんですが、今回は予選ぐらい突破したいですね」
  小倉竜二は宮杯の決勝で落車した。
  「病院には行ってないんですが、前に亜脱臼した時と同じ痛みだったので、たぶん亜脱臼でしょう。まだ痛みはあるけど、練習はできたので、レースには支障がないと思う」


<10R>
渡邉晴智選手
渡邉晴智選手
   10レースの特選にはGI3連覇の期待がかかる渡邉晴智(写真)が登場する。
  「GI連覇は今でも信じられないですね。宮杯の後は静岡の山奥の井川というところで2回合宿しました。乗り込みやもがきなど、一通りのことはできました。ここに行くといつも感じが良くなるんです。三三だし、前次第になると思うけど、精一杯やるだけです」
  濱田浩司は宮杯で敗者戦ながら2勝をマーク。続く6月の松阪FIでも完全Vと調子を上げている。
  「宮杯で2勝できて手応えをつかめました。4回転のギヤが馴染んできたし、調子もいいですね。せっかく特選に乗れたので、少しでも上に勝ち上がりたい。親王牌はいつも成績が悪いけど、相手も強いですからね。今までで一番いい状態で出れるし、力を試したいと思います」


<11R>
新田祐大選手
新田祐大選手
   11レースの小嶋敬二は地元の富山記念を腰痛で途中欠場。状態面に不安が残る。
  「途中欠場した後、2、3日休んで、その後にドームのイベントに参加。それから地元に戻って練習しました。腰の状態は良くなったし、今回は大丈夫だと思います」
  新田祐大(写真)は前橋バンクと抜群の相性を誇る。
  「このバンクは悪いイメージがないし、いつも通り先行基本に走るだけですね。GIは慌てて踏んでしまったり、仕掛けが中途半端だったりして、なかなか成績に結びつかない。でも、力の差は感じないので、今回はしっかり力を出し切って勝ち上がりたい」


<12R>
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手
   最終12レースの山崎芳仁(写真)は宮杯以来、1カ月ぶりの実戦となる。
  「今年はGIの優勝がないんですが、安定した成績を残せています。宮杯の後、右手首に違和感があったので、熊本記念は欠場しました。練習は2週間ぐらいしっかりやってきたので、調子は問題ないと思います。三三は昔から苦手なんですけど、期待に応えられるように頑張ります」
  連係する岡部芳幸は「今年の前半は珍しく落車が多かった。その影響もあってGIで結果が残せていないけど、まあそのうち出るでしょう。小田原記念の後は日にちがなかったし、サイクリング程度の練習しかしていません」
  新田康仁は宮杯の準Vで悪い流れを断ち切った。
  「今年に入って悪い状態がずっと続いていたけど、宮杯で払拭できたと思う。今回も練習ではいい感じで仕上がったので、噛み合えばいいレースができると思います」

   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
写真撮影:日刊プロスポーツ新聞社 Takuto Nakamura
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