『第18回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)レポート』 前検日編
 
配信日:7月3日


 第18回寛仁親王牌の舞台は青森県・青森競輪場。5月に行われた全プロ競技大会で優秀な成績を収めた選手を中心とするフレッシュな顔ぶれが集い、明日からの熱い戦いに備えた。今大会はSS班の初日シード対象外となっているため、小嶋敬二や石丸寛之といったビッグネームが予選スタートとなるなど、初日はいつものG1とはひと味もふた味も違う番組となった。栄冠を賭けた戦いの序幕。目が離せないシリーズが始まる。
 明日(4日)は先着2,000名様にECOバッグをプレゼント。また「日本ちゃり党」によるトークショーや落語ステージが開催されます。お子様連れのお客様には「まめっちとあそぼうショー」をご用意しております。多彩なイベントでお迎えする青森競輪場にぜひ足をお運びください。



<1R>
小野俊之選手
小野俊之選手
   6月久留米で記念初制覇した菅田壱道は、検車場の隅で地味に自転車を組み立てていたが、記者団に囲まれると思わず苦笑い。
 「久留米の優勝が自信になったのか、その後の函館Sでも競走に余裕がありました。決勝でも丸一周逃げ切っているし、走っていて楽しかったですね。勢いや状態もキープできているし、ここもやれると思う」
 大分コンビは小野俊之―小岩大介の並びに。小野俊之(写真)が「“先手のハコ”という位置を狙うのだから、自分が前でも小岩が前でも同じこと。ならば俺が前で」と話せば、小岩大介も「自分が前でも、狙う位置は一緒。だけど小野さんと走るならば、自分が後ろの方がいいと思った」と口をそろえる。


<2R>
市田佳寿浩選手
市田佳寿浩選手
   市田佳寿浩(写真)は前回の地元(福井)記念では決勝に駒を進めたが、勝ち切れず2着と涙を飲んだ。それでも、5月別府記念での優勝で久々の美酒に酔いしれ、“完全復活”を印象付けた。
 「福井の結果は気にはなるけど、気持ちをどこかで切り替えないと。終わってからはローラーとウエイトトレーニングだけでここに入りました。青森は母親の地元だし、居心地が良い。気分をリフレッシュして走れそうです」
 片や、佐々木則幸からは景気の良い言葉が聞こえてこない。
 「ずっと雨が続いていて、じっくり練習ができなかった。今はただでさえ調子が悪いし、練習ができないことは不安ですよ」


<3R>
吉田敏選手
吉田敏洋選手
   前回の高松宮記念杯では5・8・3・9着と不本意な成績に終わってしまった吉田敏洋(写真)は、「今回はいつもより軽めに調整してきました。前回が、自分で思ったよりもしっくり来ない部分があったので、そこを修正してきたつもりです。動きの中で直していきたいし、今回は積極的に動きたい。高松宮記念杯では人の後ろを回ったレースもあったので、今ひとつ自分の状態をつかみ切れなかったから」と今回のテーマを語る。


<4R>
諸橋愛選手
諸橋愛選手
   山田裕仁は予選からのスタート。いつも通りクールな表情を崩さず、「やっぱり優勝を狙うには予選からだと厳しいね」と話す。
 「どうしても初日が勝負になってしまうので、その時点で特選組とは差が付いてしまう。ただ高松宮記念杯とは変わらない状態で来られているし、前回の1着は自分でもいい手応えがあったので、それほど不安はありませんね。北海道で合宿してきたので、その成果が出てくれれば」
 記念初制覇を達成した青森バンクで迎えるG1戦。諸橋愛(写真)は「相性が良いのは確かだし、最近では着外になった記憶もほとんどないですね。でも逆にプレッシャーになりますよ(苦笑)。今までは良かったけど、これからも相性が良い保証なんてどこにもないですからね。でも状態はいいし、流れも向いてきたので楽しみなのは確かですよ」


<5R>
山内卓也選手
山内卓也選手
   高松宮記念杯では初日に金子貴との連係を外してしまった山内卓也(写真)だが、「あまりにも悔しくて猛練習してきました。その成果が出てくれれば。明日は稲垣君との連係になりそうですね。これまで何度も並んだことがあるし、ワンツーもある。大好きですよ。でもこの前の名古屋Sで並んだ時は抜けなかったんだよな(苦笑)」。
 稲垣裕之は悔しい結果に終わった高松宮記念杯から気持ちの切り替えは済んでいるよう。
 「思えば、直前の合宿で調子が良かったので、気負いすぎてオーバーワークになっていたのかも。結果は気にしても仕方ないし、ここまではいつものペースで練習してきました」


<6R>
鈴木謙太郎選手
鈴木謙太郎選手
   福井記念で2勝を挙げた新田康仁は久しぶりに自信のみなぎった表情を見せる。
 「あとはこれ(1着)だけと思っていたので、決勝には乗れなかったけど、流れは変わってくれたと思う。いろいろな意味で吹っ切れましたね。何だか今回はやれそうな気がします」
 鈴木謙太郎(写真)は、師匠である平沼由充との連係は「3回目」とのこと。いずれも連係失敗に終わっている。
 「緊張するわけではないんですけど、師匠と走るとどうしても決まりませんね。今回は絶対に決めたいと思うけど、周りも強いわけだし、よく考えて走らないといけませんね。幸い、自分の調子は上向きだし、力を出し切りたい」


<7R>
合志正臣選手
合志正臣選手
   別府記念で落車して骨折。今回が久しぶりの実戦となる合志正臣(写真)は「乗り込みはできてきたので。青森バンクは相性が良いので楽しみです。とにかく久しぶりに走れることの喜びが大きいですね」と笑顔だ。
 木暮安由はG1初登場となった前回の高松宮記念杯では思うように力を発揮できなかった。今回は“アニキ分”と言っていい存在である稲村成浩との連係ということもあり、一層気合が入っている。
 「前回は戦えるだけの出来だったんですけど、なぜか駄目だった。今回こそは暴れて帰りたいですね。稲村さんとはこれまで2回連係したけど、両方とも失敗しているんです。3度目の正直で、何とか二人で決めたいですね」


<8R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
   小嶋敬二(写真)は「いつ以来だか覚えてない」と話す予選スタートとなったが、表情は余裕そのもの。
 「オール予選の競走以外では、本当に予選から走るのは久しぶり。明日は坂上君に頑張ってもらおうかな(笑)。前回、青森で開催された親王牌を優勝しているので、今回もそこを聞かれると思ったんだけど、あの時は自分が強かったなということしか思わないですね。まあ、決勝戦のビデオをしっかり見て良いイメージを植え付けてきましたけどね」


<9R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手
   佐藤友和(写真)からはいつもの通り強気なコメントがポンポン飛び出す。
 「ギアは3.57で行くつもりです。ベストの組み合わせだと思うし、これを踏むって事は状態もいいってことです。高松宮記念杯が終わってから、思い切って疲れを取りました。その後は青森競輪場で合宿です。メンバーは自分のところの若手と、佐々木健司さんたちですね。バンクのイメージもつかめましたよ。もともとそんなに癖のあるバンクじゃないですけどね」


<10R>
村上博幸選手
村上博幸選手
   高松宮記念杯でシリーズを席巻した三重勢が一堂に会した。だが、柴崎淳はびわこでの姿とは打って変わって弱気だ。
 「正直、疲れはありますね…。でも頑張らないと。来月はアジア選手権があるので、競技中心の生活になりますから。これから全日本選抜までが勝負です」
 高松宮記念杯を失格で終えてしまった村上博幸(写真)は心機一転、リスタートだ。
 「一日早く帰ることになってしまったので休養は取れました(苦笑)。でも、久しぶりに自転車はしっくり来ているので、ホンマに楽しみですよ。あとはギアをよく考えて走ります。3.85まで上げたいんですけどね…」
 海老根恵太はピリッとしない近況を反省する。
 「高松宮記念杯の前に先行しておくべきでしたね。競走で駆けられてないせいで、ちょっと戦法の幅が狭くなってしまっていますね」
 石丸寛之は真っ黒に日焼けして競輪場に現れた。
 「沖縄で練習してきたんですよ。向こうでしっかり乗ってこられました。このところ車が進んでくれなかったのは車輪がへたっていたせいだと分かったので、もう大丈夫だと思います。しっかりメンテナンスしないとダメですね」


<11R>
永井清史選手
永井清史選手
   永井清史(写真)は自らの力で勝負することを選択した。
 「僕も先行選手なので、自分で勝負したいですからね。びわこの後も練習はしっかりやってきましたよ。ここも大事だし、何より大垣の全日本選抜に向けても大事な時期ですから。まだまだ強化すべきところはあるし、もうちょっと上半身を鍛えたいですね」
 村上義弘は福井記念から中三日の強行軍となった。
 「三日間、練習したからといって強くなる訳じゃないから、疲れを取ることに専念してきました。と言っても全く自転車に乗らない訳じゃなく、いつもより少なめに乗って、その後を休養に充てるパターンです」


<12R>
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手
北津留翼選手
北津留翼選手
   何と言っても注目は関東勢。中でも平原康多の初タイトルの立役者となった武田豊樹を報道陣が取り囲んだ。
 「正直、G1が続くのはキツイですけど、与えられたスケジュールで走るのが仕事ですし、選手はレースしてなんぼですからね。(高松宮記念杯が)終わって2、3日は休んで、その後はキツめにやってきました。これから後半戦に向けてまた頑張りたいですね。今は関東に良い流れが来てますから。せっかく理事長杯からのスタートなので、決勝を目指しますよ」
 山崎芳仁(写真)は貫禄さえ感じさせる土俵入り。
 「前日から青森に入りました。良い意味で調子は変わらずですね。(高松宮記念杯決勝は)届かなかったけど自分のタイミングで踏めたし、悪くなかったと思います。展開も向きましたね。それにしても最近、人の後ろを回る番組が多いですね。なんだか自力じゃないみたい(苦笑)」
 若い北津留翼(写真)だが、このところの連戦はさすがにこたえているようだ。
 「福井から帰ったらビックリするぐらい疲れが残っていました。ずっと競走だったので練習不足になっていたんですね。中三日はロード練習をしてきました。珍しく早朝からやってきましたよ。今晩しっかり疲れを取って勝負ですね」

   
↑ページTOPへ

 
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
写真撮影:日刊プロスポーツ新聞社 Takuto Nakamura
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved.