『東日本大震災被災地支援競輪 第20回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)レポート』 初日編
 
配信日:6月30日


 本日はメインレースに日本競輪選手会理事長杯が行われ、最終バックから捲った村上義弘選手を更にゴール前で差した村上博幸選手が見事、制しました。鋭い追い込み脚がガッツっと来ましたね。明日はローズカップです。こちらも見応えのある選手が勝ち上がってきました。是非皆様ご観戦ください。
 弥彦競輪場では連日イベントが行われています。是非こちらも、ご来場していただき楽しんでください。お待ちしています。
本日の開会式。選手宣誓は諸橋愛選手
本日の開会式。選手宣誓は諸橋愛選手
特別選手紹介
特別選手紹介


日本競輪選手会理事長杯 レース経過
 周回は平原康多‐武田豊樹、村上義弘‐村上博幸‐山口幸二、新田祐大、海老根恵太、北津留翼‐大塚健一郎。残り2周で、北津留が上昇すると村上義も併せて上昇。平原は引かずに前に出るが、北津留が更に前に出て打鐘。3番手に海老根が切り替える。その後ろに平原。6番手に村上義。最終バックで平原が捲って出るがその上を村上が捲り一気にゴールへ。ゴール前では村上博が差し日本競輪理事長杯を制した。
日本競輪選手会理事長杯ゴール
日本競輪選手会理事長杯ゴール
表彰
表彰


<1R>
南修二選手
南修二選手
   五十嵐力と川村晃司が中団争い、2車とも激しく競り合った。最終バックから南修二(写真)は自ら捲って1着。
「そうしたら、前2人でやりあったんで、川村(晃司)さんがそのまま外にいってもついていけるように準備して、内だけ締めてました。でも、2人して下がっていっちゃったんで、これはもう2人とも行けないなと思って、自分で行きました」
 渡邉晴智も五十嵐と連係離れたが、南に切り替えて2着に入った。
「打鐘で口が開いたのが全てだったね。そこで五十嵐が仕掛けるもんだと思って見ちゃった分、離れてしまった。結果、五十嵐に悪いことをしてしまったね。2着だけど、ただ単に結果がいいだけですよ」


<2R>
吉田敏洋選手
吉田敏洋選手
   最終バック前から吉田敏洋(写真)が捲って1着。
「自分で前に出てスローペースに落とすのは僕の一番だめなパターンなんでずっと我慢していたんですけど、赤板で切っておかないと誰も動かないなと思って動きました。岡田(征陽)の動きは見えていたので、今日は冷静に踏めていましたね。でも、今日は風がきつかったというか、変な風でしたね」
 吉田の番手に入った岡田征陽が2着に入った。
「友定(祐己)さんが前を叩いた時に切り替えようと思ったんだけど、自分が思ってた以上にスピードが上がっていて。吉田の番手は狙った訳ではないですよ。展開的にだいぶ遅れてしまって、ああなってしまったというか。そこからは体の反応に任せてという感じでしたね。2着なんで良かったんですけど、結果的に後ろに迷惑かけてしまいました」


<3R>
脇本雄太選手
脇本雄太選手
    大西祐が先行、最終2コーナーから捲っていった脇本雄太(写真)が後ろを千切って1着。
「大西さんが打鐘で僕を見ていたので、これは行っても合わされるなとおもったので行きませんでした。僕のラインは2車ですからね。それはきつい。豊橋記念以来の捲りですね。その時に比べても格段に良い捲りだったと思います」
 大西の3番手から室井健一が2着にきた
「今日は本当に前のおかげ。それに尽きるね。ちょっと自分の中で脚の感触があまり良くない中で勝ちあがれた訳だから。なんか、ホームがどうこうというより、自分にとってはバンク全体が重い感じ。やっぱり、そんなに調子は良くないんだろうね。だからこそ、今日の大西君の頑張りには感謝ですよ」
 大西ラインの後ろを取った志村太賀が3着に入った
「本当は3番手が欲しかったんですけどね。落車はレース走ってる時になんか、起きそうな気がしてたんですよね。そしたらバリバリって音がして、室井さんが内に行ったんで、それに付いていこうと。とりあえず、前々に踏んでるといいことありますね。流れ込みが上手くいきました(笑)」


<4R>
坂上忠克選手
坂上忠克選手
    最終的に松岡健介が主導権を取り、4コーナーで牽制しにいった澤田義和を柴崎俊光が内から持っていった。その空いたコースを突き抜け1着の坂上忠克(写真)
「細切れのメンバー構成だったし、これは俊光にチャンスが向いてくるんじゃないと思ったら、やっぱり流れが向いてきましたね。俊光とは行けるところから行ってくれって話していたんです。最後は俊光が内に行ったので、僕も内だって思って行きました」
 松岡健介は2着に逃げ粘った。
「踏む距離は変わらないんですけど、GIは倍疲れますね。この大会はけっこう相性いいし、いいですね」
 捲った小川勇介は3着
「踏み出しは『行けた!』と思ったんですけどね。3コーナーで前の牽制を見てしまった分、最後まで踏み切れなかったかな。それさえなければ頭まであったと思うんですけど。でも、とりあえず、初日の脚の感触としては悪くないですね。これから日に日に良くなっていくと思います」


<5R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
    先行した阿竹(智史)の3番手を取った小嶋敬二(写真)が捲って1着。
「切っておけば伊原(克彦)か阿竹が行くだろうと思っていました。それで、阿竹君が行ったら、内だけ締めていました。あれで内を空けたら、内から外からこられてあんこになっちゃいますからね。ワンツーじゃなかったのは残念だけど、2人とも勝ち上がったので良かったです」
 2着に入った東口善朋
「動いていかないといけないと思ったんですけど、やっぱり難しいですね。なんとか2着に入れて良かったです」
 小嶋に離れたが、3着に入った山内卓也
「いやぁ、きっつい! 小嶋さんはすっごい強かった。あれ、相当仕上がっていますよ。とりあえず、ここに向けて地脚を鍛えてきて良かったです」


<6R>
長塚智広選手
長塚智広選手
    長塚智広(写真)
「後ろに同期の2人が付いていたし、必死でしたよ。デキとしては(優出した)名古屋ダービーの時に比べれば7割くらいですかね。最近はなかなか1着が取れなくてお客さんに迷惑をかけていたのですが、今日は1着が取れて良かったです」
 長塚マークで2着の飯嶋則之
「長塚は強かったですよ。相変わらずの彼らしいレースでしたけど、それにしっかり付いていったからこその2着という結果なので、本当に良かったですね。明日は二次予選Aだから4着権利とか、そういうことは考えず、いつも通りの競走をします」


<7R>
三宅達也選手
三宅達也選手
   捲って1着の三宅達也(写真)
「今日こそ(三宅)伸さんと2人で決まったと思ったけど残念…。前とつまったところで行った感じです。行った感触も良かったですしね。成田(和也)のところだけ気をつけていました。あんまり気づかれんかったし、気づいた時にこられても、もう避けれるところできたんで良かったですね。この大会は相性がいいんです。ドームでやる時意外はですけどね(笑)」
 三宅伸をどかして、成田和也は2着に突っ込んできた。
「2センターからの突っ込みは久々にいい感触だったけど、もう1つかな。あそこから突き抜けるだけの脚が欲しいですね。でも、内容としてはまずまずだし、これで二次予選Aに進めるんで、とりあえずよしとします」
 成田の後ろから3着に入った有坂直樹
「成田はすごいな。よくあんなところ行けるな、流石だね」


<8R>
岡部芳幸選手
岡部芳幸選手
   直線追い込んで岡部芳幸(写真)が1着。
「普通は外並走の番手なんて離れていくのに、坂上(樹大)は脚がありますよね。行ってもらって、番手捲りは考えてなかったです。今後は、前にも後ろにも信頼される追い込み選手になりたいんで」
 岡部の後ろについて中曽直彦が2着に入った。
「やっちゃいましたね! もうどっきりじゃないかと今もドキドキしています(笑)。単騎だったし、とにかく1車でも前にと思って、バックだけは踏まない様にしてました。それ以外はもう無我夢中で、自分がどう動いたのか覚えてないんですよ(笑)。この2着には自分が1番ビックリしてるくらいですから。自分が1番格下だから、変に気負わず臨めたのが良かったのかも。むしろ、A級の準決勝の方が緊張しますから。緊張しなかったのが、逆に良かったのかな」
 坂本貴史ともがき合いになり、最終的に捲り追い込み3着に入った浅井康太
「仕掛けた時に2センターで岩津(裕介)さんにぶつかってスピードが死んでしまったんですよね。それで、『ああ、これはヤバいかも』って思ったんですけど、そこからは落ち着いて踏めたし、良かったんじゃないかなと。まあ、ラインには迷惑かけてしまったのは良くなかったかなとは思いますけどね」


<9R>
濱田浩司選手
濱田浩司選手
   捲り追い込んで1着の濱田浩司(写真)
「深谷(知広)は引いてくると思っていたら、山本(健也)についていこうと思っていたら、突っ張ったんで、びっくりして、7番手といういつも通りの位置になってしまったのがちょっとミスでしたね。ホームで、山本が離れていたので、これは踏まなきゃやばいと思って踏みました。あと3日間頑張ります」
 佐々木則幸が濱田マークで2着。
「今日はそんなに余裕がなかったし、普段から内に行くタイプではないので、交わせなかったけど。濱ちゃん(濱田浩司)が頑張ってくれましたね。深谷が突っ張ってだいぶ車間が空いての7・8番手だったから、そのまま前の3人で決まるんかなと思ったけど、逆に車間が空いていた分、濱ちゃんも自分のタイミングを取りやすかったのかも。それしてもこのメンバーでまさか二次予選Aに残れるとは。2着権利の二次予選Bよりも4着権利のAに乗るのとでは全然違いますからね。特別の準決勝はここ最近ずっと乗ってないから、明日また気を引き締めて臨みたいと思います」


<10R>
渡邉一成選手
渡邉一成選手
   渡邉一成(写真)は内から市田佳寿浩をどかし、すかさず永井清史の番手からでていき、1着に入った。
「永井(清史)はダッシュがいいんで、普通についていても、番手は少し口が空くと思ったんですよ。そうしたら、案の定空いたんで、そこから行きました。市田(佳寿浩)さんも油断していたんでしょうね。すぐに番手から行ったのは、市田さんに番手から追い上げてこられるのがいやだったんで、すぐに行きました。」
 市田佳寿浩は2着に入った。
「展開とはいえ、僕がしっかり付いていけば永井とのワンツーも十分できたレースだっただけに、永井には悪いことをしてしまいましたね」
 3着に残った永井清史
「今日は重かったし、踏んでいてもフワフワした様な感じがしましたね。ホームであまり踏み上がらなかったので、その辺はしっかり修正していかないといけないですね」


<11R>
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
   最終2センターで、捲ってくる金子貴志を佐藤友和がブロック。その空いた内を神山雄一郎(写真)がついて、1着に突っ込んできた。
「金子(貴志)が捲った時に内が空くかもとは思っていたけど、それを狙っていたわけではなく、身体が自然に動いた感じです。判断力は良いから、調子は悪くはないと思います」
 2着には伏見俊昭が入った。
「今日のレース展開だと、スピード的に後ろから来る方が伸びる様な感じだったので、その勢いを神山さんに上手く使われてやられてしまいましたね」
 佐藤友和は5着になった。
「ちょっと自分の甘さが出てしまいましたね。金子さんが捲ってきた時、外だったし、これは時間が掛かりそうだなっていうのは感じたんですけど、その後ろの神山さんが…。神山さんも関東の後ろじゃなくて、別地区に任せてのレースだったので、そのラインがダメだった時の為に何かしらは考えますよね。そこまで頭が回らなかったかな」


<12R>
村上博幸選手
村上博幸選手
   捲る村上義弘を村上博幸(写真)が交わして1着。
「捲りを交わしたのはこれが初めてです。兄には、いつも先行してもらっているんで。このメンバーで行けるのがやっぱりすごいですね。これで準決勝にいけるのは大きいです。ダービーの時から後半戦はやってやるという気持ちだったので、ここから頑張っていきたいと思います」
 2着には村上義弘が入った。
「行く準備はいつでもしていました。行こうとしたら平原(康多)が動きそうだったから、平原なら行けるかなと思ったけど、前が変なかかりだったんで、行けなかったんでしょうね。自分の調子はちょっとブレる感じがするので、そこを立て直していきたいですね」
 村上兄弟の3番手固めた山口幸二が3着。
「村上はいつもきちんと仕掛けてくれるからね」
 4着の新田祐大
「中部近畿ラインの後ろに入ったけど、全然前を抜ける感じがなかったですね」
 5着の海老根恵太
「道中ではいい位置が取れたんですけど、2コーナーで行けば良かったんですけどね。前と詰まっていたとはいえ、仕掛けられなかったのは悔しいし、ちょっと悔いが残りますね」

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