『東日本大震災被災地支援競輪 第20回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)レポート』 最終日編
 
配信日:7月3日


 東日本大震災被災地支援 第20回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)は浅井康太選手の優勝で幕を閉じました。



決勝戦 レース経過
 浅井康太‐山口幸二‐山内卓也‐坂上樹大、渡邉一成の後ろが競りで佐藤友和―成田和也と神山雄一郎‐大塚健一郎が並走しながら周回。道中、まったく動きが無く、残り1周前で、渡邉がカマシ気味に飛び出すと後は神山が取り切り追走。しかし、前で受けていた浅井が、これに飛びつき渡邉の番手に、車間を空けながらはいる。後方では、山内と大塚が接触し落車。浅井は前の渡邉の様子を見ながら3コーナーから踏み込み、4コーナーで渡邉を交わしゴールへ。GI初制覇となった。2着は山口幸二、3着は坂上樹大。

ゴール
ゴール
表彰式
胴上げ
表彰式
胴上げ


<1R>
桑原大志選手
桑原大志選手
   桑原大志(写真)は、まずは山本健也の番手で並走し、水谷好宏が先行体勢に入るとすかさずその番手に切り替えて、水谷の番手を取り、追い込んで1着。
「水谷君が前受けの競走になるかなと思ったので、山本君の後ろにいったんですけど、逆のラインが行きましたね。それでそっちに行きました。でも、コメントでゲリラ戦法と言っていたら、お客さんに『ゲリラ戦法を見せてみろー』って言われて、ゴールした後は『良くやったぞ』って言ってもらえたので、それが嬉しかったですね。でも、たまたまですよ。皆が僕の動きを見ていたからですね。あれが見ているだけじゃなく、次々にこられていたら苦しかったですね。そういう意味ではついていました。GIでどのくらい見せれるかなという感じでしたが、少しは見せれて、次につながったと思います」


<2R>
網谷竜次選手
網谷竜次選手
   最終2センターから伸びてきた網谷竜次(写真)が1着。
「堤(洋)さんに任せていたので、あそこから踏んだのは少し早かったですね。僕が行けたのは、前が少しタレていたおかげです。今回も、(2日目の)落車の影響がなければ、もう少しやれたと思うんですけど。昨日も今日も重かったわりには着をまとめられたと思います。次は岸和田FIなんで、また頑張ります」


<3R>
有坂直樹選手
有坂直樹選手
   自力選手が目まぐるしく動く展開になり、最後はバックから佐々木雄一が捲って、それをかわした有坂直樹(写真)が1着。
「もう疲れました。若い子がガンガン行って、よくついていけたなって感じ。気がついたらハンドルを違うところを持っていたくらいきつかったです。いやー、いい練習になりました(笑)」


<4R>
鈴木謙太郎選手
鈴木謙太郎選手
   北津留翼の先行を鈴木謙太郎(写真)が捲った。後ろを大きく引き離し、北津留が必死に追いかけるも4車身差をつけて鈴木が1着。
「中団を取れたのが大きいですね。最後に1着が取れて良かったです。次は千葉FIです。FIで稼がないとですね(笑)」
 2着に入った北津留翼
「もうフォームがバランバランになるくらい踏んだんですけど、追いつきませんでした」


<5R>
萩原操選手
萩原操選手
   永井清史が先行し、最後はその番手から47歳・萩原操(写真)が1着に入った。
「永井が頑張ってくれたおかげですね。おじさんのファンも多くて、ゴールしてから『頑張ったぞー』って皆が言ってくれました。だから、もうちょっとおじさん頑張ります(笑)」
 3番手を五十嵐力と競り合った渡辺航平は4着。
「あの位置は取られるわけにはいかないですからね」


<6R>
木暮安由選手
木暮安由選手
   直線追い込んで1着にきた木暮安由(写真)
「今回はもう少し上で戦いたかったですね。流れを見過ぎちゃってしまったなという感じが少しありますね。次また頑張ります」
 捲り追い込んできた吉田敏洋が2着に入った。
「今日もどう動こうか悩んだし、今回はなかったけど、番手をまわることも考えていかないといけないなと思いました。自分で動くこと、後ろについた時のこと、今までは考えることはほとんどなかったけど、今はけっこう考えますね。それはやはり深谷(知広)の存在が大きいと思います。いくつになっても悩みはつきないだろうけど、競輪はそうやって悩めることというか、そういうのが楽しいですね」


<7R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
   先行する脇本雄太を、小嶋敬二(写真)が捲って1着。
「ワッキーとの対戦結果は2勝0敗と、良いですね。今日は(坂本)亮馬より先に仕掛けられたんで良かったです。あれは、亮馬より前にいたのは大きかったですね!」


<8R>
室井健一選手
室井健一選手
   倉野隆太郎が先行し、その3番手から伸びた室井健一(写真)が1着。
「今日は展開が向いただけ。千切れなかったらチャンスは充分にありますから」
 倉野の番手についた友定祐己は2着。
「倉野が3日間動けていない分、ついてもらえるなら行きますって言われたから、つきました。倉野はダッシュはないけど、その分距離を踏める選手ですからね。あれだけ行ってくれて嬉しかったです」


<9R>
伏見俊昭選手
伏見俊昭選手
   村上義弘が先行し、捲ってきた坂本健太郎を番手の東口善朋がブロック。その空いた内に切り込んだ伏見俊昭(写真)が伸びて1着。
「今回、調子は問題なかったんですけどね。昨日がもったいないですね。このクラスになると一瞬のタイミングが紙一重というか、命取りになるんですよね。でも、手応えはつかめたし、また、次頑張ります」


<10R>
長塚智広選手
長塚智広選手
   深谷知広が先行し、それを武田豊樹が捲る。ゴール前に武田を交わした長塚智広(写真)が1着。
「武田さんのダッシュが本当にすごかったです。特にバック! 離れるかと思うくらいすごかった!!」
 深谷の番手を回った金子貴志は7着。
「深谷も今回はあまり調子が良くなかったみたいです。あれだけ深谷が頑張ってくれたんだから、番手から出る気持ちはありませんでした。また、これからも連係するし、一つ一つの経験を活かして、また頑張ります」


<11R>
浅井康太選手
浅井康太選手
   優勝した浅井康太(写真)
「今の気持ちは嬉しいですね。今日は、ヤマコウさんが『お前が獲れ』って言ってくれて、どっちかが獲れればいいなと思っていました。皆がチャンスだ、チャンスだって言ってくれて、他の人なら緊張するんですけど、僕はそんなに緊張はしませんでしたね。僕は諦めが悪い選手なので、これからも1着を目指して頑張っていきます」
 浅井マークの2着山口幸二
「後ろなら後ろ、前なら前っていう話だったから、どちらでも良かったです。あんなに仕掛けが遅かったから、前を取った方が有利でしたね。でも、これで康太が取って、深谷も取ったから、これから有利になるんじゃないですかね」
 3着には坂上樹大が入線。
「(山内)卓也さんが落車したのが残念ですけどね。前でぶわってなったのが見えたんで、身体が勝手に内にいったんです。そうしたらガシャンって音がしました」
 4着の渡邊一成
「踏み出してから後ろ見てなかったんで、4コーナーで初めて後ろに浅井がいたんだって気がつきました。悔しいです…。(佐藤)友和さんは本当は競る選手じゃないのに、受けてたってくれたのに。今日の展開で優勝出来なかったのは悔しい」

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