『第7回東西王座戦(GII)レポート』 前検日編
配信日:2月21日
東西それぞれ選りすぐりの選手27名が覇を競う東西王座戦。ポイントでの勝ち上がり、東西併行開催のスタイルになって二度目の大会が、大分県の別府競輪場で明日21日から開幕する。小嶋敬二、山崎芳仁を筆頭に、スター軍団が集結。普段はラインを組んで戦うこともある仲間が、一転、強力なライバルとして立ちふさがる。見応え、見所満点の3日間を期待しよう。
別府競輪場では開催中毎日、日替わりで豪華景品が当たる抽選会を実施します。ラッキーセブン賞として、先着2,000名様にラッキーカードをお配りし、7レースの三連勝単式払戻金の下2ケタと数字が一致した方に、22日は東西王座戦クオカードと、更に1着選手による抽選で2名様に10万円分の全国共通ギフトカードをプレゼントします。ぜひ、別府競輪場に足をお運びください。
<4R>
小川勇介選手
まずはF1戦をレポート。4R特選の
小川勇介(写真)
は前走の佐世保記念で手応えをつかんだと笑顔を見せる。
「今回は中3日だったし、競走で使っている自転車にブレーキを組み込んで、そのまま練習でも使いました。佐世保ではオーバーワークで前半の2日間をパーにしちゃったけど、後半はかなりいい感じをつかめた。その感覚を逃したくなかったんです。明日は徹底先行の2人が相手だけど、やりやすいかな」
<5R>
山内卓也選手
5Rは
山内卓也(写真)
に注目だ。F1、G戦問わず、持ち前の自在戦で好調をキープ。自転車を整備する姿にも余裕が漂う。
「調子はいい意味で変わらずですね。やりたい練習ができている。競輪祭の最終日なんかは自分でもビックリするぐらい気持ちのいいまくりが打てました。理想を言えば、逃げの決まり手をあと3本ぐらい付けたい。押さえて駆けてもいいしね。今はどんな展開になっても対応できると思います」
<6R>
後閑信一選手
6Rから東西王座戦が始まる。まずは東予選。世界で戦う渡邉一成と平原康多の激突という好カード。関東ラインの核となる
後閑信一(写真)
は、「前回の途中欠場は、膝の関節挫傷と診断されたから。こりゃ大事だと思ったけど、実際にはオーバーワークが祟って筋肉が張りすぎていただけでした。帰ってからは針治療に行ったり、ゆっくり一人で乗ったりと調整できた。競走には問題ないですね。今回からキレを重視した新フレームに替えます」と自信をみなぎらせる。
<7R>
大塚健一郎選手
7Rの西予選には地元の
大塚健一郎(写真)
が登場。久々に地元で開催されるビッグレースに気合い充実、といきたいところだが、アクシデントに見舞われたようだ。
「2カ月まえから右膝に違和感があったんですが、ヤンキースの松井秀喜選手と同じように、軟骨がバラバラになっていたようです。最初は気持ち悪いぐらいだったんですが、神経に触ると激痛が走るようになりました。今は手術をして取り除いたんですが、まだ完調とは…。でも、グズグズしていた気持ちはスッキリしました。地元戦だし、できる限りのことはしますよ」
九州勢に
渡部哲男
が挑む。このところ精彩を欠いていたが、久しぶりに余裕のコメントだ。
「奈良(記念)よりは絶対にいい。しっくり来なかったフレームも戻してそのままです。まだ花粉症も出てないし、体調は問題ない。ただ、相手が(同じ不動会の)大塚さんというのは正直やりにくいな。勝負は別ですけど、まさか初日にあたるとは思わなかった」
<8R>
有坂直樹選手
8Rは北勢が分かれることになりそうだ。
岡部芳幸
は、「このメンバーなら3分戦の方がいいと思うし、成田君もいるからね。(佐藤)友和には話しました」と話す。
有坂直樹(写真)
はいつも通りの笑顔で周囲に答える。
「(佐藤)友和も、佐世保で押さえ先行は懲りたって言ってましたよ。となるとカマシかまくりだね(笑)。あのダッシュに付いていくのは並大抵じゃないよ。落ち着いて行けって言っておかないと、ダーンと言っちゃうから、切れないように気を付けないとね」
対戦する
武田豊樹
は最近の不振を反省し、「奈良記念ではナーバスになってしまったレースもあったけど、今回は気持ちを入れ直します。風が強いと言っても400は400。いい成績を残せるよう頑張るだけ」
<9R>
村上博幸選手
小嶋敬二
が9Rの主役だ。飄々としたいつもの調子で、「いつだって1着を取ることを考えるだけ。他には何もないですよ。何も考えてない」と語る。
小嶋に挑む
村上博幸(写真)
は好感触を得ての別府入りとなった。前回の競輪祭から約1カ月空いて調整も万全だ。
「前回(向日町S)は地元だったし出たかったんだけど、まだ状態としては足りなかったんで欠場させてもらいました。その分、しっかりと練習はできましたよ。支部の合宿で暖かい所に行って乗り込めたし、悪い部分を集中的にケアできた。しっかり松本整さんに治してもらいました。ただ、感じが良いと言っても練習でのことだけだから、実戦ではどうかという不安はあります。それを見極めるためにも積極的に仕掛けないといけないと思ってます。あまりにも緩むようなら駆けることも考えないとね。とにかく何でもやるつもりで構えます」
<10R>
伏見俊昭選手
10Rの
伏見俊昭(写真)
は番組を見てため息をついた。
「また競られそうなメンバーですね。これで今年3回目ぐらいかな。まだ2場所しか走ってないのに(苦笑)。でも仕方ないか。実質的には先行一車みたいな感じですからね。遠征で疲れてるのに、さらに疲れが増しました(笑)」
豊橋記念を制した
渡邉晴智
は今回も元気いっぱい。地元ダービーを控え、今回を重要なステップと位置づけて臨む。
「モヤモヤしてダービーを迎えるよりも、優勝という結果を残して3月を迎えられるのは大きいですね。グランプリの後、ずっと調子が上がらなかったけど、海老根恵太君、中井達郎君に助けられました。こんな時にもラインの大事さを感じますね。これでモチベーションも上がってくるはずです」
<11R>
永井清史選手
最終レースは西予選の11R。競輪祭を制し、地元記念でも準Vの井上昌己と地元の
小野俊之
がタッグを組む。取り囲んだ記者を前に、小野は「佐世保記念の準決勝で1着を取れて気合いが入りました。決勝も、絶好調の紫原政さんを外から抜けたら本物だったんだけど。もう一度、番手マンとして箔を付けたいですね。中3日でも、僕はやりたい練習をやるんで、気を抜かずにしっかり練習してきましたよ。(井上)昌己とは何度も連係しているし、本当の意味で何でもできる選手だから僕も安心です。僕の状態も完璧。ここに間に合ってよかったですよ」と静かに語る。
永井清史(写真)
は、競輪祭と同じく遠征直後の開催となった。
「前回みたいなことはないと思いますよ。海外に行くとウエイトトレーニングはできないけど、その分、行く前にキッチリやってますから。帰りの飛行機の中が乾燥していたせいでちょっと喉をやられちゃいましたけど、問題はない。時差ボケが少し残っている程度です」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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