6Rは機動型3車の中で一番バック数の多い稲垣裕之(写真)に注目したい。 「10月の千葉記念で久々に決勝に乗り、それから少し流れが変わりましたね。S級シリーズが続いているけど、松阪で優勝できたし、感じもいいです。前回の富山の開催中に風邪を引いたんですが、帰ってからゆっくり休んだので、体調はもう大丈夫です。初バンクなので、できれば先行して感触をつかみたいですね」
一次予選ラストの9Rは地元の岡部芳幸(写真)に人気が集まりそう。 「夏ぐらいからここを意識してきました。やることはやってきたし、後は結果を出すだけ。ただ、今回のバンクはお手上げという訳ではないけど、前のバンクのイメージが強すぎて、まだ手探りの状況なんです」
11Rの武田豊樹(写真)はふるさと防府で決勝に進出。続く松山記念でも決勝2着に入るなど、ますます調子を上げており、初タイトルの期待も高まっている。 「最近は気持ちで走れていますね。防府の決勝はその気持ちがちょっと強すぎたかもしれない。関東は頼もしい追い込み選手が多いし、ラインの力を借りないと競輪は勝てないので、前で自分の役割をきっちり果たしたいですね。トップクラスの脚力はそんなに差がないし、なかなか優勝するのは難しいと思うけど、グランプリ出場を目指して頑張ります」 佐藤友和は3場所連続で同期の武田との対戦になる。 「前はリベンジとか好きでしたが、今はあまり意識していないし、いつも通り仕掛けるだけですね。このバンクも1回合宿に参加して感じをつかめています」 連覇を狙う加藤慎平は「今年前半は調子が良かったけど、ふるさと富山で落車してから2カ月間で落車が4回と歯車が狂ってしまいましたね。直前は事故点の罰則訓練で満足いく練習はできなかったけど、前回の別府は感じが良かったし、大丈夫だと思います。グランプリユニフォームを来年も着たいし、優勝目指して頑張るだけです」。
最終12Rには地元のエース・山崎芳仁(写真)が登場。成長した姿をファンに披露する。 「この1年はずっとこの大会を意識して練習してきました。練習は予定通りこなせたし、やり残したことはもうありません。後は結果を残すだけです。プレッシャーはもちろんありますけど、力をうまく抜いて走りたい。練習でバンクは何回も走っているけど、練習と実戦はやっぱり違うので、よく考えて組み立てます」 鎖骨骨折からの復帰戦となる井上昌己の状態も気になる。 「2週間半ぐらい入院しました。最初は乗るだけの軽い練習しかできなかったけど、最後の1週間はもがけるようになったし、出場を決めました。正直、まだいい状態ではないんですが、次につながるようなレースはしたいと思っています」