『東日本大震災被災地支援 第27回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)』
決勝共同インタビュー
 
配信日:8月6日
 

8月7日(日) 11R (発走予定16時30分)


 【1】村上 義弘(京都・73期)
村上義弘選手
「最近はずっと練習から重いところがあって、今回も体自体は重いんですけど、今日は集中していたし、何とか乗り切れて良かったと思います。(準決勝は)どういう出方をするか分からない選手が多かった中で、展開に応じて、勝負所をしっかり見極めてと思っていました。(感触は)興奮というよりも、緊張しすぎてよく分からなかったです。うまくペダリングも出来ていなかったし、3コーナー、4コーナーとずっと自転車が跳ねる感じで、本当によく粘れたなという感じです。個々の力では近畿勢は大したことがないと思うんですけど、ずっと結束してきたし、自分が走る前もみんなが自分に託しているのも分かったし、自分はきっちり(近畿勢の)最後の一人を守っていかないといけないというプレッシャーがありました。明日は勝負権あるように、どこかにチャンスが出てくると思うし、自分のレース勘を信じてしっかり走っていきたいと思います。(単騎は)ちょいちょいあると思いますし、より集中して、数少ないチャンスをしっかりモノにしたいと思います」
 【2】平原 康多(埼玉・87期)
平原康多選手
「3日間、深谷(知広)との対戦で、かなりきついレースだったんですけど、大体走り方、レースが分かってきましたね。(準決勝は)前を取る組み立ては考えていなかったんですけど、取らされた感じになったので、冷静に周回中にどうしようか考えて、しっかり走れたと思います。3番手、最悪でも中団以内にいないとこのクラスのレースでは勝負にならないと思っていました。前回落車して新車で来たんですけど、セッティングもすごいしっくり来ているので、すごい自信を持ってレースを走れています。勝ち上がりのGIは一年くらい決勝に乗っていなかったので、宮杯(高松宮記念杯)を優勝して以来ですね。本当に嬉しいの一言です。明日も厳しいメンバーなんですけど、神山(雄一郎)さんと優勝争いできるような作戦を組み立てて、しっかり良いレースが出来ればと思っています。自力で頑張ります」
 【3】佐藤 慎太郎(福島・78期)
佐藤慎太郎選手
「初日は落車したんですけど、気持ちでカバーできているかなと思います。痛みはないし、体の強ばりを感じる中でも、今日1着なのでね。ギアとフレームとシューズとかマッチングの問題だと思うんですけど、使ってみたいのが多くありすぎて、マッチングがなかなか定まらなかったんです。でも今日は、いつ以来か分からない、あの山崎(芳仁)を差しての1着なので、しばらくこのマッチングで走れるのかなと思いますね。(GⅠ決勝はいわき平のオールスター以来)そうですね、もう約1年ぶり。あの時も山崎と一緒だったし、今回は(福島が)4人いるので、みんなで何とか力を合わせて頑張れれば良いですね。(震災後、初のビッグ決勝進出だが)ちょっとリズムだったりとか、新しい練習環境に慣れてきたのもあるけど、気持ちの面だと思いますよ。明日は福島の3番手で、脚を溜めていければいいなと思います。今、伏見(俊昭)さんに上回るものが僕には何も無いので、普通に自然に3番手ですね」
 【4】山崎 芳仁(福島・88期)
山崎芳仁選手
「初日は8番手になって、深谷(知広)君がそのままドンドンかかっていってしまって、見せ場はちょっとなかったんですけど、残り2日間は自分なりには踏めていると思います。準決勝は(渡邉)晴智さんのおかげで、中団が取れて、すんなり先行が出来ました。(駆けた感じは)必死すぎて覚えていないですね。(4日制以上のGI決勝は)いわき平のオールスター以来だと思います。(震災後は)記念すら決勝に乗ってないと思うので。やっと生活のリズムに慣れてきたおかげもあるし、あっち(宮古島)での練習のリズムもだんだん掴めてきたので、そういうのが今回の調子になったんじゃないかと思います。明日は北日本の先頭で、いつも通り自力で頑張りたいと思います。ギアもこのまま(4・33)で行きます。福島は4人並びです」
 【5】加藤 慎平(岐阜・81期)
加藤慎平選手
「自分なりに腰痛のメドが立って、激しい練習というか自分の限界ギリギリまでの練習は出来ていない中で、それなりに仕上げてきたんですけど、初日より2日目、昨日よりも今日の方が脚は軽い感じがするので、今開催に限っては一安心ですね。(準決勝は)村上(義弘)さんと走る時は、作戦うんぬんではなくてポイントポイントで仕掛けてくれるので、分かりやすいというか付きやすいですよね。信頼して付いていくだけなので。2センターで一瞬、内か外か迷ったんですけど、村上さんもまだ伸びていったので、外に踏みました。結果、内に踏んだら大塚(健一郎)さんと(坂本)亮馬に伸びられたと思います。GI決勝となると昨年の松戸ダービー以来、一年ちょっとですね。それまでは連続とか一個あきとかで決勝に乗れていた中で、これだけあいてしまって、またここに戻って来られたというのは喜びはなぜかないんですけど、ホッとしました。初めてGIを獲ったのも岸和田の全日本選抜だったので、感慨深いですね。ここまではそれを言われてもこれといった感情は起こってこなかったんですけど、今、自分で考えると『岸和田の選抜だ』という気持ちはありますね。明日はいつも付いている浅井康太が勝ち上がってきたので、好きに走ってもらって、それでチャンスがある位置、4コーナーまで連れていってもらって思い切って踏みたいと思います」
 【6】岡部 芳幸(福島・66期)
岡部芳幸選手
「申し分なく、整っている状態です。準決勝は(鈴木)謙太郎が考えた道中の展開とは違って、手綱を引いた形があったんですけど、よく行ってくれました。(感触は)悪くはないです。(震災後初のビッグ決勝進出だが)特に何も無く、普通です。明日は当然、福島の4番手を固めさせてもらいます」
 【7】伏見 俊昭(福島・75期)
伏見俊昭選手
「初日は9番手で何も出来なかったんですけど、2日目、3日目と前の選手が頑張ってくれたので何とか決勝に乗れました。(準決勝は)新田(祐大)君が頑張ってくれたのに尽きます。やっぱり深谷(知広)君が相手で、強いのも分かっていますし、来たとしてもあのスピードだったら番手ないし3番手に入れるかなと思って踏んでくれたんだと思うんですけど、結果はジャンからの先行で。自分としては新田君と決めたかったんですけど、平原(康多)君も良いスピードで来ていたので、その辺が残念だったなと思います。前があれだけ行ってくれれば、余裕があるというか、集中して走れたとは思います。本当に前検から体調には問題ないし、走れる手応えはあったので決勝に乗れて良かったです。明日もしっかりと集中して走れれば良いと思います。GIの決勝でこの福島4人のメンバーはあるのかな? 福島4人乗れたというのと、サマーナイト(フェスティバル)は一人だったので、仲間がいると気合いが入りますね。明日は山崎(芳仁)君の番手を回らせてもらうことになったので、番手に行きます。しっかりと番手の走りをしたいと思います」
 【8】浅井 康太(三重・90期)
浅井康太選手
「走った感じ、脚の感じも良いです。(準決勝は)ペースが上がったので、とりあえず武田(豊樹)さんが抑えに来たタイミングで、誘導だけ切らせて、それで引いて山崎(芳仁)さんがどうするのかなと思っていたら、引いている時にもう(山崎に)行かれたので。カマすタイミングも無くて、あとは落ち着いて捲りか、捲り追い込みでと冷静に判断出来たと思います。初日は先行、2日目マークで、今日は捲りと何でも出来ているので、たぶん調子は大丈夫だと思います。(GI連覇は)意識して無く、周りの強い選手と対戦できることが嬉しい部分なので、明日も1着狙っていきます。明日は(加藤)慎平さんと中部2人で頑張ります。自力でいける位置から、という感じだと思います」
 【9】神山 雄一郎(栃木・61期)
神山雄一郎選手
「初日はちょっとあと一歩だったのと、落車もしてしまったけど、2日目は思ったより踏み切れたし、悪くなかったと思います。今日もなんとか行けたので良かったです。(準決勝は)いろいろ相手が相手だけに考えたんですけど、ちょっとレベルの違う強さなので、(平原康多も)前にいないときついかなと思って組み立てていったと思います。一番良い形になったと思いますね。(最後は)やっぱり深谷(知広)が強いので、深谷が伸びてくるかも知れないし、ちょっと早く平原が仕掛けると思って入ったんですけど、平原もあそこを伸びきれる感じがあったので我慢して、あとは伏見(俊昭)が前に踏んだ時に開けたらいこうと思ったらなかなか開けませんでした。それで一回伏見の外に持ち出してから、もう一回入ったので、差し遅れたかも知れないと思ったんですけど、ギアがかかっている分、伸びて何とか3着に入れました。(落車の影響は)無いと思います。明日も今日同様に平原の後ろで良いレースが出来れば良いと思います」
 
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