『東日本大震災被災地支援 第27回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)レポート』 2日目編
配信日:8月5日
第27回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)2日目は、勝ち上がり戦で二次予選、スタールビー賞レースが行われました。
白熱したレースが続き、最終レースのスタールビー賞レースでは、深谷知広選手が、力強い内容のレースで、勝ち、場内のファンの方々から感嘆と歓声の入り混じった声援が送られていました。
明日はBMXのエキシビションレースや決勝予想など、読売新聞社杯全日本選抜競輪のレースが終わってもイベントがあります!是非、最後まで楽しんでいただければと思います。
スタールビー賞・ダイジェスト
周回は、村上義弘‐村上博幸、深谷知広‐その後ろで内、坂本亮馬、外、浅井康太で並走、その後ろに加藤慎平、平原康多‐武田豊樹‐岡部芳幸。残り2周前に平原が上昇開始。打鐘で先頭に出て先行態勢に。深谷はその4番手の外で前を様子見。内には村上義ライン。最終ホームでは、平原が先行、深谷は4番手、村上義は深谷の番手で粘り、坂本は再度、外から深谷の番手追い上げる。最終1センターで深谷が捲っていくと浅井は、坂本と村上を上手く捌き、深谷を追走。最終2コーナー、後方を見ていた武田は、深谷の捲りに併せ番手捲りに出た。最終バックでは、深谷を武田は牽制をしたが、深谷は緩まず、最終3コーナーから4コーナーにかけて武田と並走状態でゴール前の直線に突入。ここで深谷は抜け出しそのままゴールし勝利を手にした。2着は追走した浅井。3着には村上博。
ゴール
STR表彰
<1R>
堤洋選手
藤田竜矢が先行し、最終ホームから中村一将が捲っていく。藤田の番手の阿部がこれを牽制、しかし、中村の勢い止められず。中村の番手に入った
堤洋(写真)
が最後交わして1着。
「(渡部)哲男が動いてくれたおかげです。中村が行った時に、哲男を入れようと思ったけど、もう踏んでいたし、三谷(将太)君のところが空いていたので、そこに切り替えました。自分の動きはいいので、また明日頑張ります」
<2R>
川村晃司選手
最終ホームから栗田雅也が先行。それを捲った
川村晃司(写真)
が後ろを引き離して1着。
「1着は取っていますけど、今日はむりやり行っているし、うーん、あんまり良くはないですね。昨日も自分の失敗ですし…、もっと前とつめた勢いで行きたかったんですけどね。あんまり伸びませんでした。あと2日、なんとか修正して頑張りたいと思います」
<3R>
永井清史選手
先行した牛山貴広の番手に
永井清史(写真)
がはまり、最終3コーナーから永井が番手から発進し、佐々木則幸の捲り追い込んでくるも、永井が1着入線。
「牛山を突っ張りきろうと思って踏んでいたんですけど、北野(武史)のアシストで、番手にはまることが出来ました。そこから少し脚をためて、ノリ(佐々木)さんが動いたのが見えたので、それに合わせて捲っていきました。感じよく入ってこれているので、昨日がもったいなかったですね。その分、残り2日間頑張ります」
<4R>
齋藤登志信選手
初日と同じく飯野祐太が先行。後方から山田裕仁が捲ってくると、それに合わせて中団の五十嵐力が捲る。しかし、飯野の番手から
齋藤登志信(写真)
が五十嵐をけん制しながら前に踏み、1着にきた。
「内につつまれてはどうしようもないですからね。どっちかが1着にこれるようにと前に踏みました。また次につながるように、自分も飯野も頑張っていきたいと思います」
2着に入った
五十嵐力
。
「脚が落ち着くところがなかったんですけど、無理やり行きました。今日は、調子はあんまり良くなかったですね」
<5R>
三宅伸選手
菅原晃が先行し、捲ってくる稲川翔を加倉正義がブロック。三宅達也も捲ってくるが、これも加倉が牽制する。最後の直線で外伸びてきた
三宅伸(写真)
が1着。
「嬉しい! これが今年初勝利! 10月くらいから1着なかったですからね。しかも、これが内じゃなくて、外を伸びての1着だから、なおのこと嬉しいですね。見て、この笑顔! 子供がトイザラスに行った時のような笑顔です(笑)」
菅原の番手で仕事をきっちりこなした
加倉正義
が2着。
「今日は競輪した!って感じですね。自分が活きるのはこういうレースですね。ハコじゃないと活きんタイプです、僕は!」
<6R>
大塚健一郎選手
鈴木謙太郎が先行、番手の成田和也が捲ってくる木暮安由をブロック。空いた内を後閑信一がしゃくってくるも、慌てて成田が内をしめ、関東の2人を捌く。最後、大外を直線強襲で
大塚健一郎(写真)
が1着。大塚追走の富弥昭が2着。
「誠一郎が前々に踏んでくれたおかげです」と笑顔でコメント。新車の感じも良いそうだ。
3着には
鈴木謙太郎
が逃げ残った。
「もっと早くいけば、成田さんももっと仕事しやすかったと思うし、2人で決まりましたね…。ダービーで自分だけ3着に入ってしまったので、今日は2人で決めたいという気持ちで行ったんですけど…」
<7R>
柴崎淳選手
坂本健太郎が赤板から動くも神山拓弥が突っ張って先行。5番手を取った
柴崎淳(写真)
は最終バックから捲って快勝。
「市田(佳寿浩)さんが後ろにいたし、先行する気持ちだったんですけど、神山(拓)が坂本に突っ張られてびっくりしました。7番手じゃきついし、中団で粘りました。感じは昨日よりも軽かったですね。神山さんに強烈な一発をもらったけど、止まらなくて良かったです。GIの準決勝は初めてなんで嬉しいですね」
神山拓弥の番手から
神山雄一郎
が2着。
「拓弥が良い感じに行ってくれて、残りそうな先行だったんですけどね。今日は柴崎が強かったです」
<8R>
竹内智彦選手
赤板から金子貴志が上昇して先行体勢。中団に長塚智広ライン。後方に南関東ラインで一本棒でバックを通過。最終2センターから長塚が捲り追い込んでいくが、関東の3番手についた
竹内智彦(写真)
が、直線鋭く伸びて1着にきた。
長塚智広
は2着に入った。
「最後は、あそこの内しかコースなかったですからね。内が空いていると思って、踏んでいったら、ここまで伸びるなんて自分でびっくりです。FIじゃなくてGIですからね(笑)」
3着には
山内卓也
が入った。
「金子もきつかったと思います。僕も待って、待っていったけど、長塚がいましたからね」
<9R>
中村淳選手
レース直前の大雨になってしまった。レースは新田祐大が先行。小倉竜二と小川勇介が中団の取り合いになるも、小倉が中団確保。吉田敏洋が最終ホームから捲るも不発に。最後、新田ラインの3番手から
中村淳(写真)
が伸びて1着。2着に飯嶋則之、3着に新田祐大でラインの上位独占が決まった。
「前の2人のおかげですね。新田も早めに行ってくれたし、飯嶋も難しかったと思います。番手は前を残さなきゃいけないし、後ろにもコースを作らなきゃいけないですからね、難しかっただろうと思います。ここに向けて熱心に練習してきたし、それで、結果が出ているので嬉しいですね。いきなりの雨だったんで、ゴーグルしてなかったし、片目で見ながらレースをするような感じでした」
<10R>
山崎芳仁選手
岩本俊介が昨日に引き続き先行策。7番手から小嶋敬二が捲るも、それに合わせて
山崎芳仁(写真)
捲り発進。結果、山崎が捲り追い込んで1着。
「岩本が仕掛けたけど、ホームで岩本が流したから、小嶋さんが仕掛けてきましたね。本当は、初手で2番目の位置が欲しかったんですけど、取れなければ、後ろでいいやと思っていました。腰をあげて2コーナー捲りをしようと思っていたんですけどね。昨日は深谷(知広)が強くて自分の調子はわからなかったけど、今日乗って、4.33は悪くないと思います」
2着には岩本の番手の
渡邉晴智
。
「ラインの2人のおかげですね。岩本は山崎、小嶋さんを相手に、しっかり自分のレースをしてくれたし、あいつは調子を上げてきていますね。松坂(英司)も僕に番手を回してくれて、ありがたかったです」
<11R>
園田匠選手
桐山敬太郎が先行。最終ホーム前から佐藤友和が8番手の位置から捲るが、最終バックで、武井大介が佐藤をブロック。その内に松岡貴久が切り込み、武井と松岡が絡んで落車。落車を避けた7車の中で、直線伸びた
園田匠(写真)
が1着。
「貴久が内にいったのを見ていたので、危ないなと思っていました。苦しい展開だったけど、自力でなんとか出来たし、良かったですね。GIはいつも焦って前へ前へ行って、内につつまれたりしているんですけど、ここは相性がいいからか、落ち着いて走れているので、良いですね!」
園田を追走した
香川雄介
が2着。
「恵まれました。園田が行ってくれたし、いた位置が良かったことにつきますね」
3着に入った伏見俊昭。
「友和の脚を持ってしても8番手からはきついですね。最後は友和の内しかないですね。自分の調子は悪くないです」
<12R>
深谷知広選手
深谷知広(写真)
の後ろは浅井康太と坂本亮馬の競り合い。赤板前から平原康多が深谷にふたをしながら上昇し、打鐘から先行。深谷の番手を浅井と坂本で競るが坂本が遅れ、浅井が番手に。最終2コーナーで深谷の捲りに合わせて武田豊樹が番手から捲ってでるが、しかし、それを外側から捲り追い込んで深谷が1着。
「作戦通り走らなかったんで、今日は組み立てが下手でしたね。バックで武田さんに持ってこられて、そこでスイッチを切り替えました。準決勝はしっかり頑張ります」
深谷追走の
浅井康太
が2着。
「ペースが上がったら、外競りはきついなとは思っていましたよ。でも、慎平さんに前を任されたし、マークをする以上は離れるわけにはいきませんから。千切れなかったのは、良い勉強になりました。今日は同期の亮馬が相手だったけど、これからも他の選手が上がってきた時のために、対処の仕方は覚えておきたい。今日は亮馬が立ち遅れてラッキーだったけど、亮馬もガチでくると思ったし、自分もガチで競ろうと思ってました。もちろん自力、先行は辞めないですよ。番手も出来る、自力先行屋として頑張っていきたいですね」
3着に入った
村上博幸
。
「自分の調子はいいです。でも、少し修正点はありますね」
捲られた
武田豊樹
は4着。
「ハイペースになって苦しかったです。あそこは(バックで深谷に)合わせたいところだったけど、強かった。牽制したんだけどね。変なレースをするよりも、平原が頑張ってくれたしと思っていました。(4コーナーからは)負けたね、力で行かれてしまったから。強いですよ。でも今日も村上君が4番手を取っていたら、また違うレースだったと思います。深谷は脚力もあるし、頭も良いですよ。明日は準決勝、また頑張ります」
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