『東日本大震災被災地支援 第27回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)レポート』 3日目編
 
配信日:8月6日


 第27回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)三日目は、準決勝3個レースが行われ、8月7日最終日の決勝9選手が確定しました。
 とにかく3個レースは全て見応えのあるレースでした。まさに死闘を尽くすという事でしょうか。
 明日はいよいよ決勝戦です。この優勝が決まると、また一人、年末のKEIRINグランプリ出場の席が一つ埋まる事になります。
 さあ、どの選手が勝つのでしょうか? 熱戦を期待したいですね。

準決勝ゴール写真。
10レース 1着9番佐藤慎太郎、2着3番山崎芳仁、3着7番浅井康太
11レース 1着9番岡部芳幸、2着3番村上義弘、3着2番加藤慎平
12レース 1着2番伏見俊昭、2着3番平原康多、3着7番神山雄一郎


 明日の決勝戦特別選手紹介は7レース発売中に場内ステージで。決勝の表彰も終了後、場内ステージで行われます。


<1R>
伊藤保文選手
伊藤保文選手
   筒井裕哉が赤板で上昇するも、飯野祐太が突っ張って先行。筒井が捲りにいくも佐藤康紀がそれを牽制。混戦になった直線を伊藤保文(写真)が抜け出し1着。
「最後は、無我夢中で踏んだ結果です。伸びたーっていう感じはないですね。タイムを見ても良くなかったですし。普通通りに走ったつもりですけど、どこか気負って走っているのかな」


<2R>
三宅達也選手
三宅達也選手
   中野彰人が打鐘から先行。最終ホームで志村太賀が番手に勝負にいくが、西郷剛が番手死守。最終バックから菊地圭尚が捲るも、その3番手を追走した三宅達也(写真)が直線伸びて1着。
「ホームで行こうと思ったんですけど、これはちょっと早過ぎるなと、落ち着いていきました。前に圭尚がいたし、絶対に仕掛けると思って、そのスピードをもらっていこうと思いました。冷静に走れましたね」


<3R>
稲村成浩選手
稲村成浩選手
   稲川翔が打鐘前から仕掛けていくも、それを叩いて牛山貴広が先行し、またそれを荒井崇博が捲りにでるが不発に終わり、最後は牛山の番手の稲村成浩(写真)が交わして1着。牛山が2着で関東ラインのワンツーが決まった。
「僕の今日一番の仕事はスタートを取ることでした。そこは集中していきましたね。あとは牛山が上手く駆けてくれたおかげです」


<4R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
   藤田竜矢が赤板から上昇し、先行策。最終ホームから小嶋敬二(写真)が発進。最終2コーナーで3番手以降を引き離す。番手の北野武史が懸命についていくも離れてしまい、小嶋の圧勝。
「栗田雅也が先行になるだろうと思ったんですけどね。今日はホームが重くて、バックが軽いから、それを利用して捲ろうと思っていました。強く見えました? 武史が離れたからそう見えるだけですよ(笑)」


<5R>
金子貴志選手
金子貴志選手
   桐山敬太郎が先行。金子貴志(写真)が4番手を取り、最終2コーナーから捲り発進。最終4コーナーで捲ってくる石丸寛之を、金子の番手の三谷将太が牽制。金子が1着、三谷が2着のラインでワンツー。
「昨日がこうだったら良かったんですけどね! ホームはちょっと重かったけど、昨日よりも軽かったです。風はちょっとあったけど、湿度がなかったので、昨日よりも全然走りやすかったですね」


<6R>
吉田敏洋選手
吉田敏洋選手
   残り2周から神山拓弥が上昇。それに合わせて海老根恵太が車を上げるが、神山がそれを突っ張るが、最終ホームで菅原晃がカマすが、その上を一気に吉田敏洋(写真)が捲って1着快勝。
「菅原がいい感じで切ってくれた形になりました。ホームで脚を使うことなく、バックで追い風が上手く回ってくれましたね。3コーナーでビジョンを見たら、後ろが離れていたのは見えたけど、あれで緩めたら後ろに一気に来られますからね。最後は差されてもしょうがないという気持ちで踏み込みました。前田さんも地元の二次予選で負けてがっくりきていただろうし、ワンツーが決まって良かったです」


<7R>
山口幸二選手
山口幸二選手
   五十嵐力が前に出るが、それを叩いて永井清史が先行。最後、山口幸二(写真)が追い込んで1着入線。
「五十嵐に粘られたら、その時はその時で対処するだけでした。最後は五十嵐もゆるかったし、あんなに後ろを連れて来ているとは思いませんでした。けど、1着が取れて、これが薬ですね! ずっと着悪かったですから…。せめて最後に突っ込める展開になればいいんだけど、サマーナイトFはそうすらならなかったですからね。前のレースで(吉田)敏洋が1着で発破をかけられたし、1着を取れて良かった」


<8R>
佐々木則幸選手
佐々木則幸選手
   赤板で、岩本俊介が川村晃司に合わせて上昇。川村は7番手に一旦引いて、再度、打鐘2センターから駆ける。しかし、岩本がそれを合わせ切った。そのもがき合いを、後方から佐々木則幸(写真)が一気に捲って1着
「今日は捲りしかなかったですね。もしくは緩んだらカマシも考えたけど、前の2人が叩き合いましたからね。展開に恵まれました。今日はそれにつきますね。脚の調子もいいですね」


<9R>
成田和也選手
成田和也選手
   佐藤友和が打鐘から一気に先行。一本棒で最終バックを通過。後方から中村一将、中団から小川勇介が捲りにいくも、前が掛かっていて捲れず。ゴール前、番手の成田和也(写真)が交わして1着。2着は佐藤が逃げ残り。3着には後閑信一が入りラインで上位独占。
「友和が良い感じで行ってくれました。調子は入る前の感じは良かったんですけどね。レースとは違うのか? でも、そういう時にこうやってきっちり友和とワンツーを決められたのは大きいですね。明日も頑張ります」


<10R>
佐藤慎太郎選手
佐藤慎太郎選手
   残り2周から武田豊樹が前に出たが、山崎芳仁が打鐘から先行。最終バックから武田が捲るも、渡邉晴智、佐藤慎太郎(写真)の牽制に合い、行き切れず。ゴール前、佐藤が追い込んで1着。
「先行したから、それだけ山崎は調子いいでしょうね。まぁ、俺のことを信頼してくれているのかなと、勝手に解釈しましたけど。今日の山崎は掛かっていましたね」
 2着に逃げ粘った山崎芳仁
「やっと練習環境に慣れてきたということが大きいですね。それで、やっと調子が上がってきました」
 捲り追い込んで3着に届いた浅井康太
「武田さんが先に仕掛けてくれないかなって思っていたんです。最後は、一か八かでしたね。最後、落車があって少し緩めちゃったんですけど、なんとか決勝に乗れて良かった。調子は松山は悪過ぎたけど、今回は良いですね」


<11R>
岡部芳幸選手
岡部芳幸選手
   赤板で村上義弘が上昇するも、打鐘で長塚智広が前に出た。打鐘2センターから一気に鈴木謙太郎が山おろしに駆けて先行。最終バックから村上が捲り、岡部芳幸(写真)が牽制。ゴール前は混戦になったが、岡部が4分の3車身抜け出して1着。
「本当は4コーナーで村上を止めきりたかったので、レース内容的には良くなかったですね。これが、村上を止めて、その外を(坂本)亮馬に行かれているならしょうがないけど、そうじゃないですからね。前のレースで(佐藤)慎太郎、山崎(芳仁)が良いレースをしたので、励みになりました」
 2着に捲り追い込んだ村上義弘
「思っていた通りの展開じゃなかったけど、どこかにチャンスはあると思っていました。車はあんまり進まなかったけど、良く粘れていると思います」
 3着には村上マークの加藤慎平が入った。
「内に行こうかと一瞬考えたけど、村上さんを信じてついていって良かった!」


<12R>
伏見俊昭選手
伏見俊昭選手
   平原康多がスタート取り、赤板から新田祐大が深谷知広にふたをしながら上昇。打鐘から新田が先行、すかさず深谷も動くが、3番手に入った平原が牽制し、深谷を出させず。新田の番手で車間を空けていた伏見俊昭(写真)が、最後追い込んで1着。
「深谷君は強いので、前へ前へ踏んでいないときついですからね。おかげで僕は恵まれました。新田を残したかったけど、平原君もすごいスピードで来ていたし、外からも来ていましたからね。今回は北日本の若手が頑張ってくれて、4人も決勝に進出したので頑張りたいですね」
 2着には平原康多
「深谷と新田を叩き合わせるより、深谷を行かせないで3番手を取った方がいいなと思ったんです。新田の全開ダッシュに飛びつくのはきついですね」
 3着には内に突っ込んだ神山雄一郎
「最後は、あれでだめだったらしょうがないと思いながら突っ込みました。平原君が前々に踏んでくれたおかげですね」


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