『東日本大震災被災地支援 第27回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)レポート』 最終日編
 
配信日:8月7日


 東日本大震災被災地支援 第27回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)は福島の伏見俊昭選手が、4日制のGIでは2008年のオールスター競輪以来の優勝を飾りました。

決勝戦 レース経過
 周回は浅井康太‐加藤慎平、平原康多‐神山雄一郎、村上義弘、山崎芳仁‐伏見俊昭‐佐藤慎太郎‐岡部芳幸。
 残り2周で山崎は、前と車間を切り始め、打鐘前で一気にカマシ先行に。浅井は踏み込んで飛びつくそぶりを見せたが、引いて5番手に。平原も踏み込んで、この位置を取りに行き浅井と一旦絡むが、そのまま捲り上げていった。この3番手切り替えたのが村上。平原の動きに乗って前に。最終3コーナーでは、猛然と村上が捲り上げ先頭に出ようとしたが、伏見が、山崎の番手から抜け出て先頭に。佐藤は捲り上げてきた村上を最終4コーナーでブロック。これで村上の勢いが止まった。伏見がそのままゴールを駆け抜け1着。優勝を飾った。2着は佐藤、3着に村上が入線した。


ゴール
表彰式
ゴール
表彰式

<1R>
佐々木龍也選手
佐々木龍也選手
   中野彰人が先行。松坂英司が最終3コーナーから自ら捲り、最後はその後ろから佐々木龍也(写真)が交わして1着。
「松坂が頑張ってくれたおかげですね。松坂とは家も近いし、練習も、僕、松坂、僕の弟子と3人でいつも練習しているんです。その松坂が頑張ってくれるとやっぱり嬉しいですね。松坂は何でも出来るし、安心してついていきました」


<2R>
武井大介選手
武井大介選手
   稲川翔が打鐘から先行。石毛克幸が中団を取り、後方から捲ってくる桐山敬太郎を牽制しながら捲って1着入線。
「武井君が後ろだったので、早めにいこうと思っていました。ワンツーを決まって良かったです。最近は本当に1着が取れていなかったので、この1着は嬉しいです」
 2着には石毛マークの武井大介(写真)
「石毛さんが頑張ってくれたおかげですね。同じ南関東同士やりにくかったと思うけど、頑張ってくれました。自分の方はちょっと落車が続いているんですけど、前の人の頑張りのおかげです。また頑張ります」


<3R>
神山拓弥選手
神山拓弥選手
   岩本俊介が先行。神山拓弥(写真)は3番手の位置を取った。2センターから追い込んで神山が1着。
「次は名古屋なんで、一生懸命に頑張ります」
 神山の番手の稲村成浩と競り合い4番手を取り、そこから捲り追い込んで2着の三宅達也
「いつも引いてばかりではだめなんで、今日は前々にいこうと思って、いつもと違うことをしてみました。これからは自力もヨコも両方ともみせていきたいです」


<4R>
川村晃司選手
川村晃司選手
   坂本健太郎が前に出ようとするも菊地圭尚が突っ張って先行し、坂本は菊地の番手の鈴木誠に競りにいくが不発に。最終1コーナーから捲っていた川村晃司(写真)が1着。
「今日は展開が良かったおかげですね。でも、勝てていないと、調子悪かったのかなって思っちゃうんですよね。だから、最終日に1着を取ると、次につながりますね! 暑い時期は、早朝に練習して昼間は乗りませんね。若い頃ならがんがん乗ったけど、今はそんな歳ちゃうし(笑)。めりはりをつけて練習しています」


<5R>
木暮安由選手
木暮安由選手
   牛山貴広と同期連係の木暮安由(写真)。牛山が打鐘から先行し、すぐさま石丸寛之が捲りにいくも捲り切れず。中村一将の捲りに合わせて、木暮が番手から出ていき、1着。
「今日は久しぶりに緊張しましたね。オッズを見たら人気になっているし、これは頑張らなきゃいけないって思いました」


<6R>
南修二選手
南修二選手
   柴崎淳が先行、だが、打鐘4コーナーから吉田敏洋が猛スピードで反撃。しかし、吉田の番手の山内卓也が離れ、柴崎が山内の番手にはまる。最後、地元の南修二(写真)が鋭く追い込んできて1着にきた。
「やっと1着が取れました。3日間不甲斐ない競走をしてしまって…、それでも、お客さんはものすごい声援をくれて、本当に申し訳なかったし、本当に地元の愛情を感じました。他の選手たちにも頑張れって励ましてもらっていましたしね。(競輪場に)入る前は気負ってなかったけど、入ってからはやっぱり知らず知らずに気負うものはありましたね、終わって、どっと疲れが出ましたから」


<7R>
坂本亮馬選手
坂本亮馬選手
   永井清史が先行するが、それを早め鈴木謙太郎が叩き、鈴木ラインの3番手を取った坂本亮馬(写真)が最終バックから捲って快勝。
「有坂(直樹)さんを飛ばしていっても、いかなくてもどっちでも行けましたね。前と詰まったから行ったけど、自分のタイミングではなかったので、反応が良かったという感じですね。僕がバックを踏んで、そこから行ったから、小野(俊之)さんはついてこれなかったと思います」


<8R>
深谷知広選手
深谷知広選手
   打鐘前に藤田竜矢が前に出るが、すかさず打鐘3コーナーから深谷知広(写真)が一気に先行。番手の金子貴志は小川勇介に絡まれるも、しのいで番手に付ききったが、そのまま深谷が逃げ切り1着。
「脚は良かったと思うけど、結果的には良くないですからね。初日、2日目は良かったけど、4日間走り抜く脚を作ってこないと駄目ですね」


<9R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手
   赤板から五十嵐力が上昇、前を取った佐藤友和(写真)は一旦車を下げて7番手に。しかし、すかさず打鐘4コーナーから山おろしをかけて一気にスパート、そのまま1着。
「今日も行くって決めていました。後手を踏んでは苦しいレースになるなと思っていましたからね。次につながる競走が出来たと思います」
 番手の成田和也は園田匠に絡まれ、兵藤一也、五十嵐力に絡まれたが、それを全て捌いて2着、ワンツーを決めた。
「この展開で2着にこれて良かったです。3着だったら、お客さんに怒られちゃいますからね(笑)」


<10R>
村上博幸選手
村上博幸選手
   新田祐大が先行体勢に入るも、武田豊樹がカマして、後続を千切った。それを新田が追い、最後は村上博幸(写真)が直線を鋭い伸びで制した。
「市田(佳寿浩)さんが昨年のダービーで1着取って、自分の優勝につながったように、今日は、決勝に良いバトンをつなげるように絶対に僕が1着を取ろうと思っていました。武田さんのカマシが強烈でしたね。でも、新田の気持ちも伝わってきました」


<11R>
伏見俊昭選手
伏見俊昭選手
   後方にかまえた山崎芳仁が車間を空け、打鐘から一気に先行。平原康多と浅井康太は中団で争う形に。最終バックで後方から村上義弘が捲ってくると、それに合わせて伏見俊昭(写真)が番手から発進。そのままゴールを駆け抜け、伏見が2009年のSSシリーズ風光ると同じ、岸和田バンクで優勝を決めた。
「深谷知広君の台頭で、GI優勝を中部に続けて取られていたので、ここで北日本から優勝したことは大きいですね。サマーナイトフェスティバルの決勝は単騎で寂しい思いだったけど、今回は4車結束で頼もしかったです。こうして福島が頑張っているんだというのを見せられて良かったと思います。これからも一戦一戦、そして年末のGPに向けて、頑張っていきたいと思います」
 2着には佐藤慎太郎
「早めに村上さんを決めておけば、もっと自分のタイミングで行けましたね。そうすれば、最後もっと接戦まで持ち込めましたね、きっと」
 3着には村上義弘
「どこかでワンチャンスあるだろうと、そこに賭けていました。ちょっと大外に行った分、ロスしましたね。まぁ、この展開はそういうリスクはつきものなんで仕方ないです。力が足らなかったということです」

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