『第31回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)レポート』 前検日編

配信日:2月10日
 2016年のG1シリーズがいよいよ開幕だ。25年ぶりのG1開催となる久留米競輪場を舞台に、第31回読売新聞社杯全日本選抜競輪(G1)が2月11〜14日の日程で行われる。全国各地から選抜された108名のトップ選手が久留米の地に集結。明日から4日間、激しい戦いから目が離せない。  開催中は様々なイベントで開催を盛り上げます。初日は芝生広場特設ステージにてスピーチーズライブ(4R、8R発売中)や全日本選抜応援団トークショー(5R発売中)。R&Bユニット COOL M.Bのライブステージ(6R、10R発売中)にクールポコ。のお笑いステージ(7R、11R発売中)とイベント盛りだくさん。ぜひ久留米競輪場で迫力あるレースをお楽しみください。
<1R>
郡司浩平選手
郡司浩平選手
 オープニングレースの1番車に抜てきされたのは郡司浩平(写真)。年頭の和歌山で記念初優勝、続く小松島F1で完全優勝とムード最高潮で今年初のG1戦を迎えた。
 「いい流れですね。出来すぎちゃったぐらい。記念優勝は目標としてた部分だし、そこをクリアできた。そのあとのF1をしっかり勝ち切れたのも大きいです。この成績ほどの調子ではないけど、今回も流れがいいまま臨めてる。楽しみです。1R、1番車は嬉しいですし、開幕を盛り上げられるように頑張ります」
 11月京王閣記念を優勝するなど昨年末から成績急上昇の松坂英司。「ここ2場所よくないけど」と前置きするが、引き続き状態はいいようだ。
 「前回(伊東F1)から日にちも空いて、しっかり練習できた。感じも大丈夫です。好調の要因ですか? 何がというより色んなことが重なった。弟子(加藤健一・107期)をとって一緒に練習してるのがいい刺激になったし、自転車を換えたり。全てがかみ合った結果ですね。今回も初日から郡司君の番手だし、このチャンスをモノにするかしないかで流れが変わる。全力で頑張ります」

<2R>
菅原晃選手
菅原晃選手
 菅原晃(写真)は事故点の累積によるあっせんしない処置で今回が45日ぶりの実戦。今年初戦がいきなりG1戦となってしまった。
 「1カ月時間があったんで、脚は上がってると思う。腰も大丈夫です。ずっと一人で練習してたので、自分が仕上がってるかどうかは分からないけど、とりあえず頑張ります。復帰戦がG1なのでレース勘だけが不安ですね」
 山田英明は前回の高松記念で決勝2着。気をよくして、九州のビッグレースを迎えた。
 「前回は出来すぎですね。でも、あれで余裕は出ました。気持ちに余裕があるだけでレースを落ち着いて見られるし、仕掛けも仕掛けやすい。それが分かって収穫があった。追加だったし、調整もなく入って、あの走りができたのも大きかったです。終わってから1週間は疲れを取ってきた。それまでにここに向けてはやってたので、そこがかみ合ってくれれば」

<3R>
天田裕輝選手
天田裕輝選手
 天田裕輝(写真)は1着も多いが、ここ2場所準決勝で取りこぼすなど乗り切れない成績だ。
 「体が動かないときもあるし、いまいちパッとしないけど、状態はまずまずだと思う。今年のG1スタートだし、頑張ります」
 対照的に山内卓也は好調を維持。優勝した年末のグランプリシリーズから9走連続で確定板を外していない。
 「流れだけですね。調子自体はその前からずっと悪くないと言ってたんです。でも、これで浮かれてるとよくないでしょ。いつか(この流れは)止まると思うし、浮かれてばかりいられない。3月には名古屋ダービーもあるし、今はそこを一番意識してるので。今はそこに向けてという感じですね」
 松谷秀幸は昨年10月熊本記念の落車で右鎖骨を骨折して今回が4カ月ぶりの実戦。なかなか上向いてこない状態にもどかしさがあるようだ。
 「(自転車に)乗りだしてだいぶ経つけど、右手がしびれて力が入らない。右鎖骨の骨折は2回目だけど、前回はそんなことなかったのに…。何でなんでしょうね。いらだちもあるけど、走りながら戻ってくればいいなと思ってます。何とかモードが変わってくれるといいんですけどね」

<4R>
吉田敏洋選手
吉田敏洋選手
 吉田敏洋(写真)は昨年後半から好調を維持している。今年前半戦は地元、名古屋で3月にダービー、6月に高松宮記念杯と2度のビッグが開催される。弾みをつけるためにも今年のG1初戦で結果を出しておきたい。
 「調子は普通ですね。ここ何場所かと変わらず。でも、ある程度の状態にはあると思います。ここ1年ぐらいは練習に関しては充実してるし、結果も出てきてモチベーションも上がってる。6月までは気が抜けないし、まずは目の前のレースを一戦、一戦自分らしくこなしていく。その積み重ねですね」
 昨年後半からはビッグの常連となった近藤隆司はG1の雰囲気にも慣れてきたようだ。
 「去年4月の共同通信社杯のときは(記者が)多いなと思ったけど、もう雰囲気も違和感なく。なじんできたかなと思います。今回の目標も普通に勝ちたいな。前回終わってからも特に変えず。初日から軽くなればと思って、ウエイトをいつもより1日前にやったけど、それがどうなるか。直前は松戸に入ったけど、感じもそんなに悪くなかったです」

<5R>
野田源一選手
野田源一選手
 今回参加する地元、久留米勢は2名だけ。野田源一(写真)がトップバッターとして5Rに出場する。
 「(高松記念の落車で)調子を崩しての開催。もう少し時間が欲しかったですね。怪我は打ち身だけだったし、練習した感じはそこまで影響はないと思う。前回は落車したあと新車を使ったけど、落車したからか踏み応えがなかった。本番で乗るのは勇気がいるので、今回は戻してきました。地元でG1が開催されるのは25年ぶり。ここで結果が出れば一番だけど、まずは気持ちを込めて走ります」
 石井秀治は高松記念で決勝に進出。動きもよかっただけに、今年最初のG1をいい状態で迎えたといっていいだろう。
 「状態は前回のそのまま。普通に来れてるんでいいと思います。緩んだり、詰まったりしたら行くっていうのができてるし、最終日は(前検日に乗った飛行機が遅れたり)移動疲れがドッと出た感じで持たなかったです。準決勝もハードなレースをしましたしね。年末から(競走が)3本、3本で慌しいけど、レース勘的にはいいと思う」

<6R>
村上博幸選手
村上博幸選手
 村上博幸(写真)の全日本選抜優勝は2年前。それからは落車も続き、苦しい時期も味わったが、昨年後半からは立て直してきた。
 「最近は思ってるように練習できてきた。まだ体的に追いついてない部分もあるけど、やることはしっかりできてるかなと思います。直前も乗り込みからスピード練習をやることはできました。1年、1年、自分の変化に対応していくのが大変な歳になったなと思うけど、今年はG1も多いし、今回も体調に気をつけて調整はしてきました」
 小川勇介は前回の小倉F1が体調不良の選手が相次いだために開催中止に。幸い小川は体調に問題がなかったようだ。
 「僕は大丈夫でした。直前は何日か師匠(吉岡稔真)に練習をみてもらって、最終調整はしっかりできた。アドバイスももらったんで感じはいいです」
 6番車とはいえ鈴木裕は自信ありげ。
 「(12月に落車が続いた)怪我が治って、肋骨もくっついた。前回の大宮も感じがよかったし、今回は面白いと思う。大穴をあけます!」

<7R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手
 佐藤友和(写真)は1年以上G1の決勝から遠ざかっている。久々のファイナル進出へ、初日は小松崎大地という好目標を得た。
 「(桐山敬太郎たちにハコには)来るなよと言っておきました(笑)。やれることはやってきたし、(昨年のオールスター後に)体調を崩した頃よりはよくなってます。最近はG1で活躍してないし、頑張らないといけないけどなかなか…。でも、今年は(ダービーが2回あり)チャンスは多いんでしっかりやりたい。決勝にも乗ってないんで、まずはそこからですね」
 小松崎大地は「久留米は2回目。初めて来たときは失格してるんで、その分も今回は結果を出したい」と意気込んだ。
 失格も多い内藤秀久だが成績自体は安定している。前回の千葉F1では惜しくも優勝を逃したが、逃げる根田空の番手で献身的な援護を見せた。
 「ブロックが空振りじゃ意味なかったかな。でも前に踏んでも後ろから来ちゃうので気が気じゃなかった。やることはやれたのでプラスに考えたいです。練習はがっつりやりました。3日前に(繰り上がりで)出られるのを聞いたし、今回は気負わずに走れるかもしれませんね」

<8R>
木暮安由選手
木暮安由選手
 1月伊東、2月大宮を連続完全V。木暮安由(写真)が勢いに乗ってG1の大舞台でも主役へと躍り出るか。
 「練習の賜物?そういってくれると嬉しいですね。たまたま良い流れできているだけですけど(笑)。でも調子良くないと感じも良くならないですからね。練習も身が入ってできているし、そういった点ではいいですね。流れも良いので何も変えずにきています。ここで変えて流れが変わっても嫌なんで。初日は相性良い吉澤(純平)君となんで任せて」
 その木暮に前を任された吉澤純平はこれが初めてのG1出走。検車場で自転車を組み立てる顔からは笑みも見られる。
 「練習は前回から期間も空いたんで、みっちりしてきました。緊張と楽しみは半々くらいですかね。後ろは木暮さんだし安心して。3番手に明田(春喜)さんも付いてくれるし、しっかり自分の走りができるように」
 柏野智典は前場所高松のエボリューションで優勝。気分良く久留米へと乗り込んできたかと思われたが、そこまでではない様子。
 「エボは何か勝ったって感じはしないんですよね(笑)。特別調整もせず行ってって感じでしたし。なのでここに向けて、自転車も変わったけどすんなり練習に入っていけました。前回の方が違和感あっただけなんで」

<9R>
吉本卓仁
吉本卓仁選手
 地元、久留米の吉本卓仁(写真)が予選のトリを務める。久留米の代表としても一次予選で負けるわけにはいかない。
 「自分は一戦一戦やっていくだけです。今回は自分のことで精一杯ですね。3番手を連れて行けるかの余裕はないと思います。でも力を出し切れば全然良い状態ではいます。まくりが決まりにくいとは言いますけど、スピードの差があればまくれるし、そこは仕上げてきました。今までの経験を信じて久留米の代表として戦っていきます」
 井上昌己は地元の吉本を巧サポートし、九州で一致団結して今開催を盛り上げていきたいところ。
 「いつも頑張ってくれてるし、(吉本)卓仁の番手で頑張ります。体調も戻ってきているし、直前も良い練習ができました。小岩(大介)君もいるし、九州3人で決められるように」
 牛山貴広は城幸弘を目標に一次予選突破を狙う。
 「インフルエンザになってしまって高松記念は休みました。でも、もう治ったし10日間くらい練習もできたし体調は問題ないです、良い休養となったととらえられるように。城(幸弘)君とは昨年の豊橋記念の決勝でも頑張ってくれたし、準決も彼のおかげ。連係はあんまり多くないけど相性は良いですね」

<10R>
深谷知広選手
深谷知広選手
 ここからが特選となる。深谷知広(写真)は昨年12月伊東から1月高松まで記念を3連覇。この勢いに乗って怪物の本当の完全復活といきたい。
 「高松記念でも優勝できましたし、調子の上げ下げなくこれていると思います。状態は変わらず良いですね。金子(貴志)さんと2人でしっかりと決められるように頑張ります」と意気込む。
 弟子の深谷は完全復活間近。となれば金子貴志も2014年以来のS班返り咲きへ同じく最初のG1から飛ばしていきたいところだが、体調面にやや不安が残る。
 「前回の大垣はオーバーワーク気味でした。コンディションを整えるのは難しいですね。状態は悪くないんですけど、良くもないですね。波もあるんで徐々にです。直前は石垣島の方で練習してきました。初日は深谷にしっかりと続けるように」
 愛知師弟タッグに対するのは稲垣裕之だ。S班として迎える最初のG1に自然と気合も入る。
 「平記念は後輩も頑張ってくれましたし、調子良く臨めましたね。直前もしっかり練習はしました。S班としての責任感はあります。今年2場所走って今までと違うプレッシャーも感じていますし。でも周りの目は気にしないです。自分の走りをするだけなんで。今年もG1を獲ることを目標に。去年ももう少しのところでG1を獲れなかったですし、そのもう少しを自分なりに考えながら詰めていきたいです」
 中川誠一郎も今年は悲願のタイトル奪取へ燃える。地元地区での開催で初日から見せ場を作りたい。
 「スケジュールが詰まってまとまった練習もできていないのでまあまあです。ちょっとでも上積みあるように。万全とは言えないですけど、気持ちでいきます」

<11R>
平原康多選手
平原康多選手
 別線も強力だが、ここは関東ゴールデンコンビがややリードか。平原康多(写真)はコンディション不良で高松記念を欠場。状態面がどこまで戻っているかがカギとなる。
 「大宮記念が終わって体調を崩して。練習できなかったので大事を取って高松記念は欠場しました。そのあとは10日ほど練習できましたし、問題ないと思います。久留米はカントがなく走りやすいイメージですね。初日も行けるところからしっかりと仕掛けたいです」
 武田豊樹は今年最初のレースとなった和歌山記念初日に落車。続く平記念でも準決勝敗退に終わり、今年はいまだ未勝利。しかし焦りなどはなく表情も穏やか。
 「年明け一発目の和歌山記念で落車しましたし、平記念については力不足でした。体については怪我、怪我とは言いたくないですし、ここに向けてしっかりと練習をやってきたんで頑張りたいです。久留米(バンク)も取手に似た雰囲気ですしね。平原君としっかり決められるようにやるだけです」
 原田研太朗は昨年、日本選手権でビッグ初優参を果たすと、その後も大舞台で躍動。真価が問われる今年だが、年始の立川でG3初制覇と最高のスタートを切った。
 「流れは良くきていると思いますね。自分でも去年以上のものが求められているのは分かっています。自分の中で出だしが良くても道中タレたりするんで、アベレージとして調子を維持できるように。とりあえず初日を大事にして」

<12R>
浅井康太選手
浅井康太選手
 昨年のグランプリを制した浅井康太(写真)が王者として初のG1を迎える。いつも通り記者に笑みを浮かべ、リラックスした表情。気負いは一切感じられない。
 「プレッシャーとかはないですね。調整もしっかりできていると思います。高松記念はあれが競輪なんで。深谷の有利な展開に番手がやらないといけない。僕にもチャンスがあるように、深谷にもチャンスになるように。自分も勝ちたいけど、勝ちたい勝ちたいじゃダメなんでね。明日は走ってみてですね。(竹内)雄作も久しぶりだし、調子が分からないんで。でもお互いがお互いの仕事をしていきたいです。あとは勝ち上がりでしっかり勝ち切れるように」
 グランプリを獲った浅井を退けて昨年の最優秀選手に選ばれたのが新田祐大だ。ここも竹内−浅井相手に自慢のスピードで初日を制するか。
 「昨年は充実した1年でした。高い集中力で良いパフォーマンスも披露できました。立川記念が終わってワールドカップの香港大会にいってました。帰ってきてからは2週間集中してトレーニングができました。久留米はすごく走りやすいバンクです。強い選手が相手ですけど自分の持ち味を発揮したいです」
 園田匠はS班として初めて迎えるG1だが、直前の高松記念を途中欠場。状態面が気掛かりだ。
 「高松は腰痛が出たんで途中で欠場しました。そのあとは腰のケアと、師匠(吉岡稔真)が誘導してくれたのでスピード練習を。久留米は高校のときから乗ってますし、イメージは良いです。だけど、G1は地元ということも関係ないのでしっかりと走りたいです」
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